JPS6240578B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一つの回転駆動力を二つの回転従動部
に交互に伝達する新規の二方交互伝達歯車装置に
関するものであつて、図示せる実施例は基板１の
上面に縦軸型モータ２を固定しこのモータ２の回
転軸３にピニオン４を回転不能に固着すると共に
基板１の上面に主軸５を設け、この主軸５に駆動
歯車６と伝達歯車７を回転不能に固定して同伝達
歯車７と上記のピニオン４とを噛合せしめ、更に
主軸５に近接して第１副軸８および第２副軸９を
配し、この第１副軸８の上下両端部分の外側に軸
受パイプ１０，１１を回転自在に嵌着し、これ等
上下両側軸受パイプ１０，１１の外端を基板１の
上面に形成した機筐１２に固定すると共に当該上
側軸受パイプ１０に上方歯車１３を上下動自在お
よび遊転自在に、また下側軸受パイプ１１に同上
方歯車１３と僅かに歯数の異なる下方歯車１４を
上下動不能および遊転自在に夫々嵌着し、これ等
上下両歯車１３，１４を上記の駆動歯車６に常に
噛合せしめると共に上方歯車１３に同上方歯車１
３を下方に押圧する発条１５を掛装し、更に上方
歯車１３の下面に先端が発条１５の押下力により
常に下方歯車１４の上面に接合する突起片１６を
設けると共に下方歯車１４に於て傾斜付き突起片
１６の先端の接合跡線上に同跡線に沿う円弧状長
孔１７を穿設し、また第１副軸８に於て軸受パイ
プ１０，１１の嵌着していない個所に爪車１９を
回転不能に固着すると共に上方歯車１３の下面に
其の下降時に爪車１９の爪２０と係合する切込２
１を設け、更に第２副軸９に上記の上方歯車１３
が上昇時に噛合する歯車２２を回転不能に固着す
ると共に基板１の前面に吸水口２４を先端下面に
吐水口２５を基板１の上面に夫々開口した横向シ
リンダ２６とピストン２７とよりなるポンプ２８
を装備し、このピストン２７を上記の第１副軸８
の下端に固定した円盤型クランク２９とリンク３
０とより往復作動するようにし、また基板１の下
面に支軸３１を中心にして横方向に揺動する尾ひ
れ３２を装備し、この尾ひれ３２を上記の第２副
軸９の下端に固定した円盤型クランク３３とリン
ク３４とにより揺動するようにしたものである。

尚、図中３５は魚の形を呈する密閉形の外装ケ
ース、３６……電池ボツクスを示す。

上記した実施例はモーター２によつて上方歯車
１３および下方歯車１４が回転軸３、ピニオン
４、伝達歯車７、主軸５および駆動歯車６を介し
て回転し始めるが、これ等上方歯車１３、下方歯
車１４は歯の数が僅かに異つていて違つたスピー
ドで回転し、この違つた回転スピードによつて突
起片１６は下方歯車１４に設けられた円弧状長孔
１７に出たり入つたりして上方歯車１３を上下動
させ、このようにして上方歯車１３が上昇した時
には当該上方歯車１３が歯車２２に噛合し第２副
軸９、クランク３３およびリンク３４を介して尾
ひれ３２を揺動し、また下降した時には切込２１
に爪車１９の爪２０が係合して第１副軸８を回転
しクラン３０を介してピストン２７を往復動させ
吐水口２５より噴水するのである。

即ち、叙上に於てモータ２を回転状態として全
体を水面上に放つと吐水口２５より噴水する動作
と尾ひれ３２を揺動して游泳する動作を交互に行
うものである。

本発明は叙上の如き構成になるので、上方歯車
が上昇して第２副軸に固着した歯車に噛合するこ
とによつて同第２副軸および歯車を回転する際に
は当該回転につられて第１副軸が回転することな
く、また上方歯車が下降し爪車と係合して第１副
軸を回転する際には当該回転につられて第２副軸
が回転することがないのであつて、即ち、一つの
回転駆動力を二つの回転従動部に所謂つられ作動
することなく確実に交互に伝達する著効を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明二方交互伝達歯車装置の実施例を示
すものであつて、第１図は全体を示す斜視図、第
２図は第１図Ａ−Ａ線に沿う一部分の断面図、第
３図は要部の下方斜視分解図、第４図は同じく上
方斜視分解図である。 １……基板、２……モータ、３……回転軸、４
……ピニオン、５……主軸、６……駆動歯車、７
……伝達歯車、８……第１副軸、９……第２副
軸、１０，１１……軸受パイプ、１２……機筐、
１３……上方歯車、１４……下方歯車、１５……
発条、１６……突起片、１７……長孔、１９……
爪車、２０……爪、２１……切込、２２……歯
車、２４……吸水口、２５……吐水口、２６……
シリンダ、２７……ピストン、２８……ポンプ、
２９……円盤型クランク、３０……リンク、３１
……支軸、３２……尾ひれ、３３……円盤型クラ
ンク、３４……リンク、３５……外装ケース、３
６……電池ボツクス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 駆動歯車６を回転不能に固着した主軸５に近
   接して第１副軸８および第２副軸９を配し、この
   第１副軸８の上下の両端部分の外側に軸受パイプ
   １０，１１を回転自在に嵌着し、これ等上下両側
   軸受パイプ１０，１１の外端を機筐１２に固定す
   ると共に当該上側軸受パイプ１０に上方歯車１３
   を上下動自在および遊転自在に、また下側軸受パ
   イプ１１に同上方歯車１３と僅かに歯数の異なる
   下方歯車１４を上下動不能および遊転自在に夫々
   嵌着し、これ等上下両歯車１３，１４を上記の駆
   動歯車６に常に噛合せしめると共に上方歯車１３
   に同上方歯車１３を下方に押圧する発条１５を掛
   装し、更に上方歯車１３の下面に先端が発条１５
   の押下力により常に下方歯車１４の上面に接合す
   る突起片１６を設けると共に下方歯車１４に於て
   傾斜付き突起片１６の先端の接合跡線上に同跡線
   に沿う円弧状長孔１７を穿設し、また第１副軸８
   に於て軸受パイプ１０，１１の嵌着していない個
   所に爪車１９を回転不能および上下動不能に固着
   すると共に上方歯車１３の下面に其の下降時に爪
   車１９の爪２０と係合する切込２１を設け、更に
   第２副軸９に上記の上方歯車１３が上昇時に噛合
   する歯車２２を回転不能に固着したことを特徴と
   する二方交互伝達歯車装置。