JPS6239061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は環形蛍光ランプの製造設備の内、管曲
機に係り、特に、炉温及び機械運転速度の微調整
作業の省略に好適な伸びコントロール装置に関す
る。

従来の管曲機は、炉内封止済管の伸びの変化に
対し、作業者が管曲機の運転速度及び炉温を変化
させながら封止済管の伸び量を調節していた。つ
まり、封止済管の上端部を管チヤツクで固定し、
下端部をフリーにして管の熱軟化と封止済管全体
の自重とによつて管を伸ばしている。しかしなが
ら、封止済管の重量のバラツキ等による伸び量の
バラツキは避けられなかつた。なお、この種の装
置として関連するものには例えば特公昭49−
40131号、特開昭52−1985号等が挙げられる。

したがつて、本考案の目的は上述した欠点を解
消した管曲機を提供することにある。

上記目的を達成するために本考案においては、
封止済管を加熱状態に置き、管受ロツドで管下端
を支持しつつ伸びを抑制しながら一定の低速度で
下降させることにより、一定の寸法に伸ばせる伸
びコントロール装置を管曲機に装備させたことを
特徴としている。

以下、本考案の一実施例を第１図及び第２図に
より説明する。

第１図は本考案の管曲機における伸びコントロ
ール装置の機構を示す正面図であり、第２図はそ
の平面図である。本装置は揺動アーム２１に管受
ロツド２とその駆動部とを設けたものである。さ
らに詳述すると、ブラケツト２０上の油圧ダンパ
ー内蔵型のエアシリンダ１９の動作はジヨイント
１８及びタイロツド１７、ブラケツト１３を介し
てエアシリンダ１２に伝えられ、更に、伝播した
動作及びエアシリンダ１２によつて与えられる動
作は、ジヨイント１１及びタイロツド１０、レバ
ー９、シヤフト２２、レバー７、ロツド６、ジヨ
イント５を介して管受ロツド２に伝えられる。レ
バー９はシヤフト２２を介してレバー７と一体と
なつており、レバー９の揺動によりロツド６は上
下動する。他方、ロツド６はジヨイント５を介し
て管受ロツド２と一体をなしている。すなわ、レ
バー９の揺動により管受ロツド２は上下動を行な
う。次にその動作について述べる。

まず、炉内封止済管１の下端まで管受ロツド２
の上端が上昇する。次に、加熱された封止済管１
に伸びによる曲がりが生じない範囲の速度で、徐
徐に管受ロツド２を下降させる。この下降動作は
エアシリンダ１９を使用し、一定低速度にて行な
う。所定寸法まで伸びた封止済管１を揺動アーム
２１を図右方を支点として水平面内を揺動させ、
炉外（次工程）の封止済管巻取装置へと移送す
る。次に、巻取動作開始直前、この動作を妨げぬ
様にエアシリンダ１２の動作により、管受ロツド
２を更に下げる。

尚、タイロツド１７の長さ調整及びストツパ１
６により、エアシリンダ１９のピストン突出量を
規制し、管受ロツド２の低速下降ストロークを変
える。これにより、管受ロツド２の上端高さ（管
受ロツド長さ）の調節と組合わせ、それぞれ異な
つた伸び量及び管全長を持つ品種を、同一装置に
て生産することができる。

本考案によれば、炉温及び管曲機の運転速度を
調整することなく、封止済管の伸びのバラツキを
吸収することができるので、管曲機の定インデツ
クス運転化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による管曲機の伸びコントロー
ル装置の正面図、第２図は第１図に示した装置の
平面図である。 １……封止済管、２……管受ロツド、３……ベ
アリング、４……ブラケツト、５……ジヨイン
ト、６……ロツド、７……レバー、８……ブラケ
ツト、９……レバー、１０……タイロツド、１１
……ジヨイント、１２……エアシリンダ、１３…
…ブラケツト、１４……スライダー、１５……レ
ール、１６……ストツパ、１７……タイロツド、
１８……ジヨイント、１９……エアシリンダ（油
圧ダンパー内蔵型）、２０……ブラケツト、２１
……揺動アーム、２２……シヤフト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上端部を管チヤツクで固定し下端部をフリー
   にした封止済ガラス管の加熱時に上記ガラス管
   の伸び量を抑制するため上記ガラス管の下端を
   支持する管受ロツドと、上記ガラス管に曲がり
   を生じさせることなく一定の寸法まで伸ばすた
   め上記管受ロツドを一定の低速度で下降させる
   移動機構と、上記移動機構を駆動するための駆
   動源とからなる伸びコントロール装置を備えて
   なることを特徴とする管曲機。 ２ 上記駆動源が油圧ダンパを内蔵したエアシリ
   ンダからなることを特徴とする第１項の管曲
   機。