JPS6239055Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は衣類、帽子、バツク、カーテン、座布
団カバー、寝具用品、エプロン、財布、ハンカ
チ、タオル等々の各種物品に装飾体を取付け、そ
の装飾体を物品の表側に引き出したり、裏側に隠
したりできるようにした物品のデザイン変化部に
関する。

（従来技術） 衣類、エプロン、タオル等々の物品には絵や図
柄が描かれていたり、アツプリケが取付けられて
いたり、その他各種のデザインが施されている。
しかし、従来のデザインは洋服やタオル等の物品
に縫いつけられたり、印刷されたりしているた
め、例えば目の閉じている顔のデザインを目の開
いている顔のデザインに変えるとか、物品に表示
されている絵や図形を取外したり、取付けたりし
てデザインを変化させることはできなかつた。

（考案の目的） 本考案は装飾体を物品の表側に引出したり、裏
側に押し込んで隠したりすることにより物品のデ
ザインを手軽に変化させ得るようにしたものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案の衣類、帽子等の物品のデザイン変化部
は、衣類、帽子、バツク等の各種物品に装飾体を
取付け、同物品にあつて装飾体の近くにその装飾
体全体を物品の表側に引出したり、裏側に隠した
りする通口を形成し、同通孔は物品の表裏に開通
するよう形成されてなるものである。

（実施例） 第１図〜第３図に示すものは物品１がＴシヤツ
の場合である。このうち第１図のものは物品１の
表側にポケツトの図形２を印刷し、その図形２の
口縁部３に横長の切込みを入れてシヤツの表裏に
開通する通口４を形成し、その通口４の裏側に猫
の顔の形状をした装飾体５を縫い付け、この装飾
体５全体を通口４からシヤツの表側に引き出した
り、通口４からシヤツの裏側に入れて隠したりで
きるようにしたものである。

装飾体５全体を第１図イのように通口４からシ
ヤツの表側に引き出せば、猫がポケツトから顔を
出しているようなデザインになり、同図ロのよう
に装飾体５全体を通口４からシヤツの裏側に押し
込んで隠せば、猫がポケツトから顔を引込めて顔
が見えなくなつた状態のデザインになる。この場
合、装飾体５全体をシヤツの表に引き出しただけ
では装飾体５が垂れ下るため装飾体５の裏面と物
品１の表面とにホツクとかベルベツト式フアスナ
ーといつた係止具（図示せず）を取付けておき、
それを互に係止できるようにしておく。

第２図に示すものは物品１の胸元に小さな円形
の切口を形成してシヤツの表裏に開通する通口４
とし、周縁に花弁状の装飾体５を取付け、その装
飾体５全体を同図イのように通口４からシヤツの
表に引き出したり、同図ロのように通口４からシ
ヤツの裏側に押し込んで隠したりできるように
し、装飾体５全体を表側に引き出すと胸元に花の
デザインが形成されるようにしたものである。

第３図に示すものは物品１の胸元に縦長の切込
みを入れてシヤツの表裏に開通するボタン穴状の
通口４を開設し、物品１の裏面に人形の形状をし
た装飾体５を取付け、その装飾体５全体を通口４
からシヤツの表に引き出したり、通口４から押込
んでシヤツの裏面に隠したりできるようにしたも
のである。

第４図に示すものは物品１がバツクの場合であ
り、バツクに切込みを入れてバツクの表裏に開通
する通口４を形成し、バツクの内側に取付けた人
形の形状の装飾体５全体を通口４からバツクの外
側に引き出したり、通口４からバツク１の内側に
押し込んで隠したりできるようにしたものであ
る。

第５図に示すものは物品１がエプロンの場合で
あり、それに乳母車の絵６を書いておき、その乳
母車の絵６の上縁７に横長の切り込みを入れて通
口４を開設し、エプロンに取付けた赤ちやんの絵
の装飾体５全体を通口４から同図イのようにエプ
ロンの表に引き出したり、同図ロのように同通口
４からエプロンの裏側に押し込んで隠したりでき
るようにしたものである。

第６図に示すものは女児用の洋服１の胸元に切
り込みを入れて洋服の表裏に開通する通口４を形
成し、洋服１の表側に縫い付けた装飾体５全体を
通口４から洋服１の表に引き出したり、通口４か
ら押込んで裏側に隠したりできるようにしたもの
である。 第７図に示すものは靴下１の側面に切
り込みを入れて靴下の表裏に開通する通口４を形
成し、靴下の裏側に取付けた装飾体５全体を通口
４から靴下の表側に引き出したり、通口４から押
し込んで裏に隠したりできるようにしたものであ
る。

なお第７図の装飾体５は図柄や絵ではなくメリ
ークリスマスという文字である。

図示した物品１はＴシヤツ、バツク、エプロン
等であるが、物品１はこれに限らずハンカチ、タ
オル、座布団カバー、カーテン、財布、小間物
類、運動靴、靴下等々どのようなものでもよい。

又、装飾体５のデザイン、形状、構造等も図示
したものに限らず適宜選定すればよい。

（考案の効果） 本考案は以上のように物品１にその表裏に開通
する通口４を開設して、物品１に取付けた装飾体
５全体を通口４から物品１の表側に引き出した
り、物品１の裏側に押し込んで隠したりできるよ
うにしてあるため、１つの物品でも装飾体５全体
を引き出したり、隠したりすることにより絵や図
柄を変えることができるため変化に富んだものと
なる。従つて本考案の変化部を子供服や子供の持
物或は子供用の帽子や靴、カバンといつたものに
施せば子供達の興味を引く。又、大人用の身廻品
日用品等に施せば大人の関心を引くため広告媒体
として使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の異種例を示すもの
で、夫々イは装飾体を引き出した状態の説明図、
ロは装飾体を収納した状態の説明図、第３図、第
４図は本考案の他例を示すもので夫々装飾体を引
き出した状態の説明図、第５図は本考案の更に他
例を示すものでイは装飾体を引き出した状態の説
明図、ロは装飾体を収納した状態の説明図、第６
図、第７図は本考案の異種例を示す説明図であ
る。 １は物品、４は通口、５は装飾体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 衣類、帽子、バツク等の各種物品に装飾体を
   取付け、同物品にあつて装飾体の近くにその装
   飾体全体を物品の表側に引き出したり、裏側に
   隠したりする通口を形成し、その通孔は同物品
   の表裏に開通するよう形成されてなる衣類、帽
   子等の物品のデザイン変化部。 (2) 物品と装飾体とに、通口から物品の表側に引
   き出した装飾体を物品に係止する係止具を設け
   てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の衣
   類、帽子等の物品のデザイン変化部。