JPS6238276Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車その他の車両におけるステアリ
ングハンドル部のホーンスイツチ装置に関する。

従来この種装置として、例えば第１図示のよう
に、ハンドル本体ａの上面に、中心部のホーンカ
バｂからのびる下側の弾性舌片ｃ上の下側の接点
ｄと、これに対向する上側の弾性舌片ｅ上の上側
の接点ｆとから成るホーンスイツチｇを設けると
共にその上側にこれを押圧するホーンボタンｈを
備える式のものは知られるが、この場合該上側の
弾性舌片ｅは仝図示のように該下側の弾性舌片ｃ
と略平行して該ホーンカバｂからのびると共に該
ホーンボタンｈをその前方にこれに固定して設け
る式を一般としたもので、かかるものでは該ボタ
ンｈの押圧ストロークとこれに作用する操作荷重
との関係は例えば第２図に線Ａで示す通りであ
り、点Ｂで該スイツチｇがONとなるもので、か
くてスイツチｇのONに際し指にフイードバツク
がないと共に引続く押圧によれば操作荷重が急激
に増大して優れた使用感を得られないと共にその
組付けに際し両接点間に所定の間隔を得難い等の
不都合を伴う。本考案はかゝる不都合のない装置
を得ることをその目的としたもので、ハンドル本
体１の上面に、中心部のホーンカバ２からのびる
下側の弾性舌片３上の下側の接点４と、これに対
向する上側の弾性舌片５上の上側の接点６とから
成るホーンスイツチ７を設けると共にその上面に
これを押圧するホーンボタン８を備える式のもの
において、該下側の弾性舌片３上に該下側の接点
４を囲繞する枠筐９を固設すると共に該上側の弾
性舌片５を飛び移りスプリングに構成してこれを
該枠筐９内に変形自在に支承させて成る。第３図
及び第４図はその１例を示すもので、該上側の弾
性舌片５は常時は第４図或は第５図の上側に示す
ように上方に山形に彎曲し、所定の押圧力によれ
ば、第５図の下側に示すように下方に浅い谷形に
変形し、かくてこれに飛び移りの変形を生ずるよ
うにした。尚この場合、該枠筐９は上方にのびて
ホーンボタン８の下面の突部８ａと摺動自在に嵌
合されるようにした。その作動を説明するに、ホ
ーンボタン８のストロークと操作荷重との関係は
第６図に線Ｃで示す通りであり、スイツチ７の
ONは点Ｄで示されるもので、即ちスイツチ７の
ONに際し指に明確なフイードバツクが与えられ
ると共に引続く押圧によれば操作荷重は比較的緩
やかに増大し、かくて優れた使用感を得られる。

このように本考案によるときは上側の弾性舌片
５を飛び移りスプリングとするもので、スイツチ
７のONに際し指に明確なフイードバツクを得る
ことが出来、更に該舌片５は下側の弾性舌片３上
の枠筐９内に支承されるもので、引続く押圧に際
しては該舌片３が弾性変形してこれに追従し円滑
な操作感を得られる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の截断側面図、第２図はその特
性線図、第３図は本案装置の１例の斜面図、第４
図はその−線截断面図、第５図は飛び移りス
プリングの作動の説明線図、第６図はその特性線
図である。 １……ハンドル本体、２……ホーンカバ、３…
…下側弾性舌片、４……下側接点、５……上側弾
性舌片、６……上側接点、７……ホーンスイツ
チ、８……ホーンボタン、９……枠筐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドル本体１の上面に、中心部のホーンカバ
   ２からのびる下側の弾性舌片３上の下側の接点４
   と、これに対向する上側の弾性舌片５上の上側の
   接点６とから成るホーンスイツチ７を設けると共
   にその上面にこれを押圧するホーンボタン８を備
   える式のものにおいて、該下側の弾性舌片３上に
   該下側の接点４を囲繞する枠筐９を固設すると共
   に該上側の弾性舌片５を飛び移りスプリングに構
   成してこれを該枠筐９内に変形自在に支承させて
   成るホーンスイツチ装置。