JPS6238121Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、温風暖房器等の器具を設置する場所
が給排気筒装置を接続する方向に十分なスペース
をとることができない場合、器具の給排気筒装置
の接続面以外の面方向のスペースで接続作業が容
易にできるようにしたものである。

従来、器具の天井部分を取外して器具の内側か
ら給排気筒装置の接続工事を行なうものはあつた
が、密閉燃焼室を構成している外装体の一部を外
さなければならなく、そのために器具内部に工事
を行なうためのスペースを確保する必要があり、
極めて不経済であつた。

本考案は、上記従来の欠点を除去したもので、
以下その一実施例について詳述する。

図面において、１は壁面、２は給排気トツプ、
３は一端が器具本体５の背面に設けられた孔に挿
入される可動給排気筒、４は固定板、５は器具本
体、６はガイド、７はガイド孔、８，９，１１は
パツキング、１０はパツキング押え、１２はね
じ、１３はボルト、１４はナツト、１５は連結
板、１６はフランジ、１７は把手部である。

壁面１には、給排気トツプ２が、それに固着し
たフランジ１６をパツキング１１を介してボルト
１３およびナツト１４で固定することにより装着
されている。給排気トツプ２に摺動可能に嵌着さ
れる給気筒部と排気筒部とを連結板１５により連
結した可動給排気筒３は、Ｌ字形の固定板４に取
付けられている。固定板４はＬ字形をなし、一方
の片には給排気トツプ２が装着され、他方の片に
は、器具本体５に設けたガイド６が嵌入するガイ
ド孔７が設けられ、かつその端部には把手部１７
が設けられている。パツキング８は上記固定板４
に固着されて器具本体５との間を気密に保持して
いる。給排気トツプ２を壁面１に固定するフラン
ジ１６には、給排気トツプ２の給気筒と可動給排
気筒３の給気筒との間の気密を保持するためにグ
リース等を附着させて摺動を良好となしたパツキ
ング９がパツキング押え１０で固定されている。

まず壁面１に、パツキング１１を介して給排気
トツプ２のフランジ１６を固着して給排気トツプ
２を固定し、ついでこの給排気トツプ２に、固定
板４に取付けられた可動給排気筒３を、最も壁面
１側に押し込んだ状態で装着する。

この状態で器具本体５を設置し、ついで把手部
１７をもつて固定板４を本体５側に移動させてガ
イド６をガイド孔７に嵌入させるとともに、可動
給排気筒３の排気筒を器具本体５の排気筒に嵌入
させ、ついでねじ１２により固定板５と器具本体
１とを固定すれば良い。

したがつて、壁面１に固定する給排気トツプ２
に嵌入する可動給排気筒３を一片に取付けたＬ字
形固定板４の他の片に、器具本体５のガイド６と
係合するガイド孔７を設けたので、狭い設置スペ
ースで給排気筒接続工事を行なう場合、工事がや
りやすくなり、また第２図のように予め壁面１に
凹部１８を形成しておくと器具本体５と壁面１と
が密着できて極めて効果的となる。

以上のように本考案によれば器具本体の背面か
ら給排気筒を突出させて設け、この給排気筒を壁
面の孔を貫通させる場合に、この器具本体と壁面
との間の隙間がきわめて狭く、取り付け作業が困
難な場合であつても、器具本体の広々とした側面
で給排気筒の取り付け作業を行うことができるも
ので、作業効率はきわめて大となり、無理な作業
で器具本体を破損する恐れもないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における給排気筒装
置の分解の斜視図、第２図は同装置断面図であ
る。 １……壁面、２……給排気トツプ、３……可動
給排気筒、４……固定板、５……器具本体、６…
…ガイド、７……ガイド孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体と、この器具本体の背面に設けられ可
   動給排気筒の一端が挿入される孔と、上記器具本
   体の背面に隣接する外側面に設けられた係止用の
   ガイドと、壁面に固定された給排気トツプに他端
   が嵌入する上記可動給排気筒の一端が一片に設け
   られ、他片に上記ガイドと係合するガイド孔およ
   び取付用のねじ孔を有するＬ字状の固定板を備え
   た給排気筒装置。