JPS6237759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は携帯用の鉛筆削り具に関するもので
ある。

この種の鉛筆削り具は、身と蓋とを嵌め合わせ
たケース内に、鉛筆の先端を挿入するテーパー孔
を設け、そのテーパー孔の側部にカツターを止着
した簡単な構造からなり、テーパー孔とカツター
との隙間から出る削りかすは、ケース内に溜める
ようにしている。

このような構造における欠点は、テーパー孔の
開口端を塞ぐものがないことから、テーパー孔の
開口から芯くずがこぼれ出て周囲を汚染すること
と、携帯時に身と蓋とが分れて削りかすが外に散
るなどであつた。

この考案は上記欠点を除去するために考えられ
たものであり、かつまた携帯品として体裁がよい
ように本体の形状をライター型に形成したもので
ある。

以下この考案を図示の例により詳説する。

１はライター型に形成した本体で、上部開口に
蓋２を開閉自在に軸着した外ケース１１と、その
外ケース１１の内部に嵌合される下部開口の内ケ
ース１２とからなる。

内ケース１２の天板１２ａの中央部上には、風
帽状の囲い板３が突設してあり、その囲い板３の
間の一端部に鉛筆芯をとぐことができるヤスリ車
４が取付けてある。また他端部の間には天板上面
に止着したばね板５と接する蓋との連絡部材６が
軸承してあり、かつ囲い板内側の天板には鉛筆挿
入口７が穿設してある。

８はカツターブロツクで、鉛筆先端を収めるテ
ーパー孔９が形成してあり、そのテーパー孔９の
側部にカツター１０が止着してある。

このカツターブロツク８は、上記鉛筆挿入口７
の下にテーパー孔９を位置させて天板１２ａの内
側にねじビス１３をもつて止着されている。

上記構成の鉛筆削り具では、第２図に示すよう
に、蓋２を開いて鉛筆１４の先端を天板１２ａの
上方からテーパー孔９に挿入することができ、そ
のままの状態で鉛筆１４を回転すれば、カツター
１０によつて先端部が削れる。そして削りかすは
カツター１０の隙間から内ケース１２の内に落ち
て溜る。また芯だけのときには、上記ヤスリ車４
によつて鋭く削ることができる。

この考案は上述のように構成してなるものであ
るから、蓋２により挿入口７からこぼれた芯くず
による汚染を除くことができる。また削りくずは
内ケース１２の内部に溜めて置くことができ、削
りくずを捨でるときには、囲い板３を把手として
外ケース１１から内ケース１２を抜き出せばよ
く、ヤスリ車４により芯を削ることもできるなど
の利点を有する。さらにまた本体をライター型形
成したことから、大人が携帯しても体裁がよいな
どの特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る携帯用鉛筆削り具を示す
もので、第１図は蓋を閉じた状態における縦断正
面図、第２図は使用時における縦断正面図であ
る。 １……本体、２……蓋、３……囲い板、４……
ヤスリ車、７……挿入口、８……カツターブロツ
ク、９……テーパー孔、１０……カツター、１１
……外ケース、１２……内ケース、１２ａ……天
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部開口に蓋を軸着した外ケースと、天板の中
   央部上に風帽状の囲い板を突設するとともに、囲
   い板の間にヤスリ車を取付けた下部開口の内ケー
   スとからライター型の本体を形成し、上記囲い板
   の内側の天板に鉛筆挿入口を穿設する一方、天板
   内側にテーパー孔とテーパー孔側部に突設したカ
   ツターとを有するカツターブロツクを止着してな
   る携帯用鉛筆削り具。