JPS6236805Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案、育児用として着用する外衣であるママ
コートに関するものである。

〔従来の技術〕

一般に育児用被服では子供保護を最重点とする
あまり実用着として専用衣として用いられること
が多く着用時に着心地やフアシヨン性があまりよ
くない、特に被服として体裁を考慮すると変化に
富んだ多用途に使い分けられうるコートが望まれ
るが、従来のものでは十分満足に到らないもので
あつた。

殊に、防寒用或いは救命用として衣服本体の内
側にベスト又はライナーを着脱自在に内装したも
のが、例え実開昭51−163294号公報等で知られて
いる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、この従来のものでは衣服本体から取
り外されたベスト又はライナーはそのままでは使
用できない形態のものが多く衣服本体と合体して
はじめて機能させる単純なタイプであり、また前
記例の如く救命ジヤケツトのように実用上専用物
品としての附属物として使用するもので衣服本体
と同様な形態として兼用できる種々変化に富んだ
スタイルでの活用はできず問題があつた。

本考案ではママコートでの欠点を除去し、フア
ツシヨン性があり実用面でも変化に富んだ体裁の
よい上衣として用いられるコートを構成、取扱い
簡単で安価な形態で提供することを目的とするも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、開閉具１によつて開閉自在として身
頃２に袖部５と衿部６とを着脱自在に設けたコー
トにおいて、前記身頃２の内側にベスト着脱部７
を備え、該着脱部７に接離可能の着脱部８を有す
るベスト１１を内装し、該ベスト１１に前記袖部
５を着脱できる袖ぐり９を設けると共に、ベスト
１１の前身の合せ縁を前記着脱部８で開閉自在の
合せ部１０としたことを特徴とするママコートで
ある。

〔実施例〕

図示のものにおいて開閉具１によつて前身頃を
開閉自在とした身頃２に形成した袖ぐり３と衿ぐ
り４とに袖部５と衿部６とを着脱自在に備え、前
記身頃２の内側に着脱部７例えばフアスナー、チ
ヤツク、スライダ、ホツク、スナツプ、釦その他
の咬合子がテープに植え付けられた接着テープ、
止め掛け具などの着脱部７を設け、該着脱部７に
接離する着脱部８を有するベスト１１を内装し、
該ベスト１１に前記袖部５を着脱できる袖ぐり９
を設けると共に、ベスト１１の前身の合せ縁を前
記着脱部８で開閉自在の合せ部１０としたベスト
１１を前記身頃２に内装してある。

前記袖部５はフアスナー等の着脱部３′を設け
て袖ぐり３の分離、接合可能に付設され、前記ベ
スト１１の袖ぐり９に設けた接合部に接続自在の
形態としてあるが、前記衿部４も同様に着脱部
４′で分離、接合し、コート身頃２とベスト１１
との兼用タイプとするように構成してある。

これらの場合前記ベスト１１を身頃２に重合し
た際に袖ぐり部分が重ね合わされた状態にするの
がよく、前記開閉具１に添設された着脱部７に取
付けるタイプが取扱い上便利であり、この着脱部
７に接離する着脱部８がベストの合せ部１０の開
閉具として用いられるようにするのが便利であ
る。

なお袖部５の袖口１２はフアスナー等の開閉具
１３で袖口の開口部を絞り口としたり表裏両面使
用が可能なように構成することも選んでできる
し、前記ベスト１１や衿部６も表裏両面使用が可
能なように構成として使用上変化をつけることが
できるように考慮するのが好ましい。

図中、１４はベスト１１に設けた飾りを兼ねた
ボタンでこれに対応する身頃２内側に着脱部７′
を設け、このボタンを着脱部８としてもよい。１
５，１６はポケツト、１７は伸縮自在の帯状部を
設けた裾部、又はバンド締め部、１８はバンド締
め用のリング部で必要に応じ設けられる。

なお前記衿部６は育児の頭を支え得る腰をもつ
た材質で備え、その上端縁にフアスナーを設けて
フードとしても使用できるようにすると共に、衿
部６を折つてその高さを調整できるように、接合
テープ或いは例えば１個のリングにボタンを１個
又は複数個備えてもよい。

しかして育児用として着用の際に上衣となる身
頃２の内側にベスト１１を重合接合して保温乃至
防寒並びに補強コートとして用い、着脱部７，８
を分離してベスト１１単独で使用するようにする
こともでき、この際上衣とベストはそれぞれ袖部
５或いは衿部６をも選択的に着脱して変態自在の
被服として使い分けることもでき、実用上すこぶ
る便利である。

〔考案の効果〕

本考案は身頃内側に着脱部を備え、該着脱部に
接離可能の着脱部を有するベストを内装し、該ベ
ストに前記袖部を着脱できる袖ぐりを設けると共
に、ベストの前身の合せ縁を前記着脱部で開閉自
在の合せ部としたベストを内装したことにより、
コート、ベストを種々の形態に変化をつけて用い
ることができると共に、組合せ使用のほか外衣、
内衣とにも単独にそれぞれ使い分けることができ
るほか、好み或いはフアツシヨン性にも対応でき
て体裁良好なもので、しかも取扱簡単で着心地も
よく、実用上利用価値を大幅に高めることがで
き、さらには分離して洗濯ができるので便利であ
るとともに洗浄度を向上するし、タンス等への収
納も分離して畳むことによりコンパクトにできる
し、複数の小スペースに分散して仕舞うこともで
きる利益がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は分離状
態の正面図、第２図はコート部の展開状態の正面
図、第３図及び第４図はコート部の一使用状態の
正面図、第５図は衿部の一部斜面図、第６図は他
の実施例の袖部の一部の側面図である。 １……開閉具、２……身頃、３……袖ぐり、４
……衿ぐり、５……袖部、６……衿部、７，８…
…着脱部、９……袖ぐり、１０……合せ部、１１
……ベスト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開閉具１によつて開閉自在として身頃２に袖
   部５と衿部６とを着脱自在に設けたコートにお
   いて、前記身頃２の内側にベスト着脱部７を備
   え、該着脱部７に接離可能の着脱部８を有する
   ベスト１１を内装し、該ベスト１１に前記袖部
   ５を着脱できる袖ぐり９を設けると共に、ベス
   ト１１の前身の合せ縁を前記着脱部８で開閉自
   在の合せ部１０としたことを特徴とするママコ
   ート。 (2) 前記衿部６が、前記身頃２に着脱部で着脱自
   在に設けられるものであつて、前記ベスト１１
   の衿縁に接合しうるものである実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のママコート。 (3) 前記ベスト１１が、開閉具によつて開閉自在
   の前身を有するライナーであつて、該開閉具で
   前記コートの着脱部７に接続連設できるもので
   ある実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項
   記載のママコート。