JPS6350248Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はウインドブレーカー、ピステー、パ
ーカー、ジヤンバ等のスポーツ用上着の改良に関
するものである。

〔従来の技術とその課題〕

この種スポーツ用上着を着用してスポーツを楽
しみ、競技をし、或は登山、ハイキング等を行う
場合、２軍に分かれたりグループ別になつたりす
ることがあり、その場合は色分け帽子、鉢巻き等
の識別標識を用いて区別することが多い。また競
技にはゼツケンを付設する場合がある。これらの
標識やゼツケンはスポーツや競技の都度異なるも
のを用いることが普通であるので、各種のものを
用意したり、取付け取外しを行う必要があり、著
しく煩雑である。

また登山やハイキングを行う場合、スポーツ用
上着が防寒裏地を着脱可能の形式で取付けてある
防寒衣であると、途中で汗をかくようなことがあ
つて防寒裏地を取外すことがある。このような場
合取外した防寒裏地の携行が煩雑となる。

この考案はスポーツ用上着の上記問題点を解決
したものであり、その目的は、ゼツケン等の識別
標識の取付け取替え操作がきわめて簡単容易であ
り、又登山やハイキング時のリユツクサツクも着
脱できて携帯物をこれに収納できるスポーツ用上
着を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の問題点を解決するために、この考案は上
着本体と、その外表面に着脱自在に付設されるゼ
ツケン、リユツクサツク等の付設部材とから成
り、上着本体の表面において左右対称位置にある
２本の腕縫着線に沿つてそれぞれフアスナーテー
プの片方を取付け、上記付設部材の両側縁にフア
スナーテープの他方を取付け、両方の各フアスナ
ーテープの係脱により付設部材を上着本体の表面
に着脱自在に取付けた構成としたものである。

〔作用〕

付設部材は、その両側縁に取付けたフアスナー
テープと、上着本体に取付けたフアスナーテープ
との係脱操作により、上着本体に着脱される。付
設部材を取付けない場合は、片方のフアスナーテ
ープを付けたまま、上着本体のみで着用される。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を添付図面に基いて説
明すれば、Ａはスポーツ用上着の上着本体、Ｂは
上着本体Ａに取外し自在に装着される付設部材で
ある。

図示の上着本体Ａは、図示を省略したが内面に
取外し自在の防寒裏地をそなえる防寒用である。
付設部材Ｂは簡易リユツクサツクとしたが裏地の
色を変えた識別シート、或いはゼツケン等であつ
てもよい。

上着本体Ａの背部表面の両側において、腕縫着
線に沿いフアスナーテープ１ａ，１ｂが取付けら
れる。付設部材Ｂには、上記のフアスナーテープ
１ａ，１ｂに対応したフアスナーテープ２ａ，２
ｂがその両側縁に取付けられる。３はスライドフ
アスナーのスライダーを示す。

その他、図中４は、リユツクサツクの物品出し
入れ用開口フラツプ、６はリユツクサツクの背負
い紐、５ａ，５ｂ，５ｃは、背負い紐６を通す環
である。背負い紐６は、リユツクサツクを上着Ａ
にフアスナーテープ１ａ，１ｂ，２ａ，２ｂによ
り取付ける際には外す場合がある。

なお、ゼツケン等の付設部材Ｂを、上着本体Ａ
の胸部表面に取付ける場合も同様の態様で取付け
られる。この場合上着本体Ａの左右前身頃の対向
縁を開く形式の上着においては、付設部材Ｂを左
右の分割体とし、両分割体の対向内側縁、及び両
前身頃の対向縁付近にそれぞれフアスナー等の止
着具を取付ける形式とする。

いずれの場合も、上着本体Ａは、付設部材Ｂを
フアスナーテープ１ａ，１ｂ，２ａ，２ｂにより
取付けた状態、或いは付設部材Ｂを取付けない状
態で着用される。

〔考案の効果〕

この考案は上記したようなものであり、このス
ポーツ用上着本体の胸部又は背部に、フアスナー
によつて付設部材を取外し自在に取付けるように
してあるので、ゼツケン等の付設部材を縫着した
り或いはその縫着を解く煩雑な作業が不要とな
り、競技開始の直前に取付けることができる。

また付設部材が表裏色違いの識別シートである
場合において、競技中識別色の変更の必要が生じ
ても、簡単に裏返したり、或いは他の識別シート
と取替えることができる。

また、付設部材を簡易リユツクサツクとした場
合は、予め上着本体の背部にこれを取付けてお
き、暑くなつて上着本体内側の防寒裏地を取外し
た際に、これをリユツクサツクに収納し、背部に
取付けたまま、或いは背部から外して携行できる
ので便利である。また、上着本体側のフアスナー
テープは、腕縫着線に沿つて取付けてあるので、
付設物部材を外した状態で着用する場合も、フア
スナーテープの存在によつて着衣のデザインが損
われることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスポーツ用上着の一例の
一部分解した背面側からの斜視図、第２図は同上
の結合状態の斜視図である。 Ａ……上着本体、Ｂ……付設部材、１ａ，１
ｂ，２ａ，２ｂ……フアスナーテープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上着本体と、その外表面に着脱自在に付設され
   るゼツケン、リユツクサツク等の付設部材とから
   成り、上着本体の表面において左右対称位置にあ
   る２本の腕縫着線に沿つてそれぞれフアスナーテ
   ープの片方を取付け、上記付設部材の両側縁にフ
   アスナーテープの他方を取付け、両方の各フアス
   ナーテープの係脱により付設部材を上着本体の表
   面に着脱自在に取付けてなるスポーツ用上着。