JPS6236029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は強制結排気方式の温風暖房機に係り、
特に排気パイプに設けられるドレン排出パイプお
よび風圧スイツチ用検出パイプ部分の改良に関す
る。

第１図ないし第３図は強制結排気方式の従来の
温風暖房機を示すもので、以下これについて説明
する。

第１図および第２図においては１は暖房機の筐
体であり、この筐体１内には燃焼用空気吸込口３
からの空気と燃料とを適当比で混合させて燃焼さ
せるバーナ２が配設され、このバーナ２には、燃
焼筒４、パイプ熱交換器５、排気口ヘツダ６およ
び排気パイプ７が順次接続されている。そして燃
焼ガスはこれらを介して外部に排出されるように
なつている。

一方、前記筐体１内の下部には対流用送風機８
が配置され、筐体１底部のフイルタ９を介して室
内空気を筐体１内に取入れるとともに、燃焼筒４
およびパイプ熱交換器５部分で熱交換して昇温さ
せ、この昇温空気を筐体１の吹出口１０から室内
に吐出するようになつている。

前記排気パイプ７には、第２図および第３図に
示すように上下に対向する位置に風圧スイツチ用
検出パイプ１１およびドレン排出パイプ１２がロ
ー付１３によりそれぞれ接続され、排気パイプ７
のドレン排出パイプ１２接続部分には凹状のドレ
ン溜１４が形成されている。そして風圧スイツチ
用検出パイプ１１により排気風圧を検出するとと
もに、ドレン排出パイプ１２により排気中のドレ
ン水を排出するようになつている。

以上の構成を有する従来の暖房機において、風
圧スイツチ用検出パイプ１１およびドレン排出パ
イプ１２は、前記するように相互に別体に形成さ
れ、ロー付１３部分を介してそれぞれ排気パイプ
７に接続固定される構造になつている。このため
ロー付１３の箇所が２箇所になつてその作業が容
易でなく、また各パイプ１１，１２はロー付１３
部分のみで固定されているので倒れおよび位置不
良が発生し易いという欠点がある。

本考案はかかる従来の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、風圧
スイツチ用検出パイプおよびドレン排出パイプの
排気パイプへの取付作業が容易で取付状態が安定
し、しかもその位置決め精度を向上させることが
できる温風暖房機を提供するにある。

本考案は、排気パイプにドレン排出パイプと風
圧スイツチ用検出パイプとを兼ねる１本の管体を
貫通配置し、この管体の排気パイプ内に位置する
部分に孔状の検圧部およびドレン部をそれぞれ設
けるようにしたことを特徴とする。

以下本考案を第４図に示す一実施例に基づいて
説明する。なお本考案は、ドレン排出パイプおよ
び風圧スイツチ用検出パイプの排気パイプとの接
続部分のみに特徴を有し、他の部位については従
来のものと同一構造であるので、以下この特徴部
分のみを図示説明する。

図において７は排気パイプであり、この排気パ
イプ７には１本の管体１５が上下に貫通配置され
ている。そして、排気パイプ７下面の管体１５貫
通部分には凹状のドレン溜１４が形成されてい
る。また管体１５の排気パイプ７上部貫通部分は
圧入方式が採られており、また下部貫通部分はロ
ー付１３により固定する方式が採られている。こ
の管体１５の排気パイプ７内に位置する部分に
は、その上下端部に各々複数の検圧用孔１６およ
びドレン用孔１７がそれぞれ穿設されている。

しかして、管体１５は１本で風圧スイツチ用検
出パイプとドレン排出パイプとを兼ねることにな
り、この管体１５は２箇所で支持された構造とな
つているので、パイプの倒れや位置不良の発生が
ない。またロー付１３部分が１箇所でよいため、
その作業が容易となる。

なお前記実施例においては、下部貫通部のみを
ロー付１３する場合について説明したが、上部貫
通部の方もロー付するようにしてもよい。このよ
うにすればロー付箇所は従来のものと同数となる
が、ロー付時にパイプの倒れに注意する必要がな
いので作業は容易である。

第５図は本考案の他の実施例を示すもので、前
記実施例における検圧用孔１６およびドレン用孔
１７に代え、下端部がドレン溜１４内に位置し、
上下方向に長軸を有する長孔１８を設けるように
したものである。このようにすれば、孔穿け作業
が１回で済むので作業がより容易となる。

以上本考案を好適な実施例に基づいて説明した
が、本考案は従来２本必要であつた風圧スイツチ
用検出パイプとドレン排出パイプとを１本のパイ
プで兼用するようにしたので、その取付作業が容
易であるとともに、パイプの倒れや位置不良が発
生するおそれがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す部分破削正面図、第２図
は第１図の−線断面図、第３図は第２図の
部拡大図、第４図は本考案の一実施例を示す断面
図、第５図は本考案の他の実施例を示す断面図で
ある。 ２……バーナ、４……燃焼筒、５……パイプ熱
交換器、７……排気パイプ、１１……風圧スイツ
チ用検出パイプ、１２……ドレン排出パイプ、１
３……ロー付、１４……ドレン溜、１５……管
体、１６……検圧用孔、１７……ドレン用孔、１
８……長孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 熱交換器で熱交換された燃焼ガスを排気パイ
   プを介して排出させる温風暖房機において、前
   記排気パイプにドレン排出パイプと風圧スイツ
   チ用検出パイプとを兼ねる１本の管体を貫通配
   置し、この管体の排気パイプ内に位置する部分
   に孔状の検圧部およびドレン部をそれぞれ設け
   たことを特徴とする温風暖房機。 ２ 管体の排気パイプ内に位置する部分の上部お
   よび下部に孔をそれぞれ穿設し、上部の孔を検
   圧部とするとともに下部の孔をドレン部とした
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の温風暖房機。 ３ 管体の排気パイプ内に位置する部分の下部
   に、上下方向に長軸を有する長孔を穿設し、こ
   の長孔の上半部を検圧部とするとともに下半部
   をドレン部としたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の温風暖房機。