JPS6235482B2 - - Google Patents

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JPS6235482B2
JPS6235482B2 JP5523779A JP5523779A JPS6235482B2 JP S6235482 B2 JPS6235482 B2 JP S6235482B2 JP 5523779 A JP5523779 A JP 5523779A JP 5523779 A JP5523779 A JP 5523779A JP S6235482 B2 JPS6235482 B2 JP S6235482B2
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JP
Japan
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island
component
island component
spinning
distribution plate
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Application number
JP5523779A
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English (en)
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JPS55148215A (en
Inventor
Yutaka Honda
Ryoji Sugaya
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP5523779A priority Critical patent/JPS55148215A/ja
Publication of JPS55148215A publication Critical patent/JPS55148215A/ja
Publication of JPS6235482B2 publication Critical patent/JPS6235482B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特殊な構造の複合繊維紡糸装置に関
する。その目的とするところは、繊維軸方向に化
学的、物理的性質の連続的な変化を間欠的に発現
する繊維を得ることにある。
従来一般に繊維、特に編織用人造繊維は、繊維
軸方向に均一な化学的、物理的性質を有するもの
が殆んどである。しかし、業界並びに需要者サイ
ドの繊維素材に対する要求はきわめて広汎多様で
あつて、これまでその物性、構造の極力均一性が
要請されたきた繊維に、不均一と変化、多様とそ
の統一、優雅と機能性が求められるようになつ
た。
本発明の紡糸装置によつて得られる複合繊維
は、このような要求の一部を満たそうとするもの
であり、新しいタイプの複合繊維であつて、繊維
軸方向に化学的、物理的性質を変化せしめる区域
を有しており、例えば繊維を一定の色に染色し、
成形的とするときは、あたかもメランジ調の色調
を呈したり、独特の光沢、または風台、感触を与
える物品とし、現代人の趣向を充分満足せしめる
効果をもたらす。
本発明の要旨は次のとおりである。
海部を形成する紡糸成分の導入口7と、島を形
成す紡糸成分の導入口8,9とを有する台座1
0、2種の島成分が合流する島成分導入孔28、
海島両成分を接合せしめる接合室29、及びノズ
ル板18とを組合わせて構成される型の複合紡糸
装置であつて、 (イ) 上記導入口7,8はそれぞれ独立した複数の
成分の流れを形成せしめる孔群21,23を有
する第1分配板14に、導入口9は回転軸38
内の原液B導管33に接続して、 (ロ) 上記第1分配板14の下部に第2分配板15
を設け、該第1分配板と第2分配板とを対設す
ることによつて島成分室24が形成され、この
島成分室の下部に設けて島成分導孔28,39
の上面(入口)に接して回動可能な開閉器25
を設けて、 (ハ) 第2分配板と第3分配板16とで構成される
島成分紡糸原液B供給管35の軸受側面40
(入口)に接し、該供給管35に対向する原液
B導管と連絡する原液導孔34の(出口)を有
する回転軸を設けて、 (ニ) 上記島成分紡糸原液B供給管35は、島成分
導孔28とつながり、第3分配板16とその下
方に設けたノズル板18との間に接合室29が
設けてあり、かつ前記島成分導孔28,39の
集合体各組に対向する位置にノズル30が配置
される如くノズル板18を設けてなる、 以上各要素の結合よりなる複合繊維紡糸装置。
本発明をさらに詳細に説明すると、第1図は、
本発明の紡糸装置によつて得られる複合繊維のモ
デル例であり、繊維軸方向にそつて半分に分割し
た断面a−1,b−1,c−1と、繊維軸直交断
面a−2,a−3,b−2,c−2を示し、4は
海部、1は先細先端を有する島部を示す。
本発明の紡糸装置によつて製造される複合繊維
は、先細先端を有さない成分領域である海の中
に、海とは違つた化学的・物理的性質を有する2
成分が接合し、かつ先細先端を有する成分領域か
らなる島と、海とは違つた化学的・物理的性質を
有し、かつ先細先端を有する成分領域からなる島
とが、海の中に各々一本又は複数本共存し、繊維
軸方向に間欠的に配列されている複合繊維であ
る。
また本発明で述べる先細先端とは、繊維軸方向
に複合繊維を切断していつた時、いずれの島部
も、島部の占める面の中に、海部が存在しない状
態で、その面積が徐々に小さくなり、逆には無く
なつてしまう様な形状のことを言う。
先細先端を有する島部は、第1図a−1に示す
ように、2種の成分が島部全体にわたつてサイ
ド・バイ・サイド接合した島部と、先細先端を有
する1成分よりなる島部との間欠部が一致しても
よいし、第1図b−1に示すように、2種の成分
が島の途中までサイド・バイ・サイド接合した島
部と、先細先端を有する1成分よりなる島部との
間欠部が一致してもよく、第1図c−1に示すよ
うに、サイド・バイ・サイド接合した島部の間欠
部と、先細先端を有する1成分よりなる島部の間
欠部が交互に位置してもよい。
また先細先端を有する島部は、第1図a−1,
c−1に示すように複合繊維の表面を構成しても
よいし、b−1に示すようにすべて複合繊維の内
部に位置してもよい。また第1図のa−3に示す
ように、すべての島部が複合繊維の表面を構成し
てもよい。
先細先端を有し、1成分よりなる島部は、繊維
軸部に位置してもよいし、a−3に示すように複
合繊維の表面を構成してもよいが、本複合繊維を
起毛品に展開する場合は繊維中心軸位に位置する
方が好ましい。
島部の長さは5mm〜200cmの範囲であれば、本
発明の効果が見出され、5mm未満では製造が困難
であり、200cmを超える場合は、メランジ効果が
十分発現しない。複合繊維内での島部の長さは、
同一長さを有してもよいし、長さの異なる島が混
在してもよい。
先細先端を有する島は、島部が接着しない範囲
において隣接してもよく、また島部の断面形状は
円、隋円、多角型などいずれの形状を有していて
もよいし、繊維軸方向において島の繊度、形状が
いかなる変化をなしていてもよい。
第1図のa−1,b−1に示す海部だけの領域
6長さは、1mm〜200cmの範囲において、その用
途、商品によつて選ぶことができる。1mm未満で
は、間欠性の保持が困難であり、200cmを超える
場合はメランジ調の発色効果がでない。
また本発明の紡糸装置により製造される複合繊
維にクリンプをつけた後、短かく切断し、紡積糸
として用いても、メランジ調の発色効果を得るこ
とができる。
複合繊維の成分は、繊維形成能を有する有機高
分子であればいずれでもよく、アクリロニトリル
系重合体に代表されるポリビニール系、ナイロン
6、ナイロン66に代表されるポリアミド系、ポリ
エステル系、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフイン系、ポリエーテル系、ポリウレタ
ン系、ポリスチレン系、などの重合体があげられ
るが、これら重合体に限定するものではない。
先細先端を有する島部成分と海部成分との組合
せは、前記合成有機高分子の中から製造しようと
する複合繊維の用途、目的を考慮し、島部の接合
状態を勘案し、これら高分子物質の組合せが決め
られる。換言すれば、得ようとする複合繊維の各
成分の接合を強力にする必要がある場合は、それ
に適した重合体を選ぶべきであり、逆に複合繊維
の各成分の接合を弱くする方がよい場合には、そ
れに適した重合体を選定する必要がある。
これら合成有機高分子の組合せは、化学的、物
理的性質を異にする必要があり、化学組成、分子
配向、物理的強度、伸度、収縮率、溶剤に対する
溶解性など異なればいずれでもよく、たとえば同
一化学組成で重合度の異なる成分の組合せでも、
もちろんかまわない。
たとえば湿式紡糸で該複合繊維をつくる場合
は、先細先端を有する島部成分として、カチオン
可染アクリロニトリル系重合体と、染着性の極め
て低いポリアクリロニトリル、海部成分としてア
ニオン可染アクリロニトリル系重合体の組合せが
あげられる。
乾式紡糸でつくる場合は、先細先端を有する島
部成分として、共重合単量体組成の異なる2種の
アクリロニトリル系重合体、海部成分としてモダ
アクリル系重合体の組合せや、3成分ともに共重
合単量体組成の異なるアクリロニトリル系重合体
の組合せがある。
溶融紡糸でつくる場合は、先細先端を有する島
部成分として、重合度の異なるポリエステル系重
合体を2種接合し、海部成分として低融点ポリア
ミドの組合せが代表される。
次に本発明の複合繊維紡糸装置について詳細に
説明する。
第2図は本発明の複合繊維紡糸装置の主要部を
例示する断面図である。図において台座10の上
部に島成分導入口8,9、及び海成分導入口7が
設けられ、台座10の下に第1分配板14、次い
で第2分配板15、第3分配板16とつづき、ノ
ズル板18がホルダー19によつて一体的に結合
されている。
上記島成分導入口8から導入された島成分紡糸
原液は、台座10の下部及び第1分配板14の上
部とで構成される島成分分配溝12を経て、島成
分原液孔23を通り、第2分配板15と第1分配
板とを対設することによつて設けられる島成分室
24に導かれ、その下部に配設された島成分大導
孔27を通り、島成分導孔28で島成分紡糸原液
Bとサイド・バイ・サイドに接合し、また島成分
導孔39を通つた原液はそのまま接合室へ吐出
し、海成分紡糸原液とともにノズル31中を押し
出され、凝固媒体(湿式法では通常水系凝固浴、
乾式、溶融法では空冷)を経て複合繊維とされ
る。
島成分紡糸原液Bは、島成分導入口9から導入
され、島成分紡糸原液B分配溝13を通り、原液
導孔32より回転軸38内の島成分紡糸原液B導
管33を通り、原液導孔34より第2分配板15
と第3分配板16の間で構成される島成分紡糸原
液B供給管35より島成分導孔28内に供給さ
れ、島成分紡糸原液とサイド・バイ・サイドに接
合する。
海成分紡糸原液は海成分導入口7から導入さ
れ、台座10の下半分と第1分配板14の上半分
とで構成された海成分分配溝11を経て、第1分
配板に設けられた海成分原液孔20を通り、第2
分配板に設けた海成分導管21、海成分原液孔2
2に導かれ、スペーサー17(通常金属性リング
が用いられる。)を介して構成される接合室29
において、前記島成分導孔28,39から押し出
されてくる島成分紡糸原液をこの海成分紡糸原液
の中に包むように両成分紡糸原液は合流接合しつ
つノズル31から凝固媒体中に押し出され、複合
紡子を行なうことができる。
上記までの複合繊維紡糸装置は従来既知の技術
と基本的には類似する。本発明の複合繊維紡糸装
置は次の点で従来技術と顕著に相違し、特徴づけ
られる。
すなわち、本発明の複合繊維紡糸装置において
は、次の如き構成とするのである。
前記島成分紡糸原液は、島成分室24から島成
分大導孔27を通り、一部は島成分導孔28で島
成分紡糸原液B導管33から原液導孔34を通つ
てきた島成分紡糸原液がサイド・バイ・サイドに
接合し、接合室29に流入し、残り一部は島成分
導孔39を通り、接合室29に流入するが、その
際開閉器25、回転軸38によつてその流れを間
欠的に断続せしめることが本発明では必要不可欠
の要件である。
この断続によつて島成分紡糸原液の流れは、海
成分紡糸原液との接合時点で先細状端部4を形成
し、所望の複合繊維を形成する。
島成分紡糸原液の断続的供給は、本発明者等の
多数の実験結果より、少なくとも海島両成分の接
合直前において行なうのが最も適していることを
確認した。この断続的供給を島成分導入口8,9
或いはその至近辺で行なつても、島部の間欠性が
悪く、前記先細先端を有する島部は得難い。島成
分紡糸原液の断続的供給は、種々の手段で実施で
きる。すなわち島成分紡糸原液を間欠的に断続す
るためのストツパー、邪魔板等を該導孔の途中に
設けてもよい。本発明においては開閉器25、回
転軸38の回転または回転振動によつて島成分大
導孔27、島成分導孔28,39、島成分紡糸原
液B供給管35の開閉を行ない、島成分紡糸原液
流の間欠的断続供給を行なわせるように構成され
ている。
その作用について説明する。開閉器25は円板
状をなし、回転軸受台座36、台座10、第1分
配板14、第2分配板15の中央を貫通して島成
分室24に達する回転軸38の下端に設けてあ
る。開閉器25の下面は島成分大導孔27に接
し、かつ同孔と対向する位置に同孔27を開閉す
るための円板孔板、(第4図1)、羽根(第4図
2)、その他の変形孔板(第4図3,4)等を設
け、開閉器25を回転せしめることによつて島成
分紡糸原液の供給が断続される。軸受け側壁40
に設けた島成分紡糸原液B供給管35は、回転軸
38の下部において、該供給管35と対向する位
置に設けた原液導孔34とを、回転軸38を回転
せしめることによつて島成分紡糸原液Bの供給が
断続される。開閉器25、回転軸38の回転は、
同軸38の他端に設けた駆動装置(図示なし)に
よつて行なう。複合繊維紡糸装置を多数設備した
場合には、各回転軸38をフレキシブルシヤフ
ト、ベルト、歯車、チエイン等適宜の伝動手段を
介して同一の駆動源から駆動してもよい。なお島
成分大導孔27は、その深さに応じて島部先端の
位置に影響し、十分深いと島部の両端はほぼ一致
するが、浅いかもしくは島成分導孔28,39が
直接島成分室まで貫通している場合は、開閉器2
5の作動時間のズレだけ両端部位置はズレてしま
う。またサイド・バイ・サイド接合島部におい
て、原液供給時間にズレを生ずるように、原液通
過孔26、原液導孔34の位置がズレている場合
は、第1図のb−1に示すように、1成分のみの
先端を形成したり、先細先端を有し1成分よりな
る島部1との長さと異なるサイド・バイ・サイド
接合島部を形成することもできる。
島成分導孔28,39の集合状態海部中での島
部の配置に応じて変えられる。島部1が繊維表面
を形成しないように島部を配列する場合は、島成
分導孔28,39を対向するノズル原液導管30
の内側に位置するように配置すれば十分であり、
島部が繊維表面の一部を構成する場合は、ノズル
原液導管30の円周上またはその外側に位置する
ように配置すればよい。複合繊維において、繊維
表面を形成する島部と、繊維表面を形成しない島
部とを混在させる場合は、島成分導孔28,39
を対向するノズル原液導管30の内側および円周
上又は外側に位置するよう配置することによつて
つくることができる。先細先端を有し1成分より
なる島部と、サイド・バイ・サイド接合の島部と
の相対的位置関係は、第1図のa−2,b−2,
c−2に示すように繊維軸中心部に1成分島部が
位置し、その外側をサイド・バイ・サイド接合島
部が囲つてもよいし、第1図のa−3に示すよう
に、1成分島部が繊維の一方端に偏より、残りの
部分にサイド・バイ・サイド接合の島部が位置し
ていてもよく、また1成分島部、及びサイド・バ
イ・サイド接合島部は1本以上あれば、何本共存
してもよい。
先細先端の形成は、開閉器25の羽根、もしく
は原液通過孔26,39と島成分大導孔27との
重なり面積の変化、島成分紡糸原液B供給管35
と原液導孔34との重なり面積の変化に応じてな
される。たとえば第3図の開閉器25の原液通過
孔26は、島成分大導孔26を全開とした状態と
示し、島成分紡糸原液は最大の通過量となつてい
る。開閉器25が回転し、島成分大導孔27をふ
さぐにつれ、島成分紡糸原液の通過量は減少し、
完全にふさいだ時0となる。さらに開閉器が回転
をつづけると島成分大導孔27と原液通過孔26
は再び重なり、島成分紡糸原液は吐出を開始し、
先細先端を形成する。
島成分紡糸原液Bの場合も同様に、回転軸38
に設けられた原液導孔34の出口と、島成分紡糸
原液B供給管35の入口が重なつた時、島成分紡
糸原液Bの通過量は最大となり、回転軸38が回
転するにつれ重なり面積は小さくなり、島成分紡
糸原液Bの通過量は小さくなり、重ならなくなつ
た時、通過量は0となる。かようなプロセスにお
いても、海成分紡糸原液は常時供給され、接合室
24を通り、ノズル原液導管30を流れているの
で、島成分紡糸原液は先細の先端を形成しつつ、
海成分紡糸原液中に内包または接合し、本発明で
ある複合繊維を形成する。
さらに島成分大導孔27のサークルピツチと、
開閉器25の原液通過孔26のサークルピツチと
が一致するか、又はいずれか一方のサークルピツ
チが他方のサークルピツチの整数倍となつた時
は、島部の先端が一致し、海部のみよりなる部分
6が一致したマルチフイラメントを得ることがで
き、メランジ効果の高い複合繊維束を得ることが
できるのである。
さて島部1の長さ、繊度、断面形状、サイド・
バイ・サイド接合状態等は、島成分導孔28,3
9、島成分大導孔27、開閉器25の原液通過孔
26、島成分紡糸原液B供給管35、原液導孔3
4の形状によつて調整できるほか、島成分補助溝
(第4図c,d)の併用によつて一層多種多様の
形状変化が可能となる。つまり、島成分補助溝の
幅、長さを種々変化せしめることによつて、島部
の先細形状、長さ、繊度が多様に変えられる。具
体的には、該補助溝41の溝幅を広くすると島部
の繊径は太くなり、鈍角の先端を有する先細状端
部4となるが、狭くすると鋭角の長い先細状端部
4を形成することができる。
島部でのサイド・バイ・サイドの接合様式は、
開閉器25の原液通過孔26と島成分大導孔26
又は島成分導孔28,39の重なり時刻、島成分
紡糸原液B供給管35と原液導孔34との重なり
時刻を、開閉器25、回転軸38の中心からの放
射角度を一致又はズラせることで調整し、第1図
のb−1に示すようなサイド・バイ・サイド接合
状態をつくることができる。具体的には、第3図
中の鎖線C−Cで示す任意の放射線状に対し、原
液通過孔26、島成分大導孔28、島成分紡糸原
液供給管35、原液導孔34が同一直線に並んで
配列した場合は、第1図a−1に示すような2成
分が完全にサイド・バイ・サイドの接合をし、先
細先端を有する1成分島部と同位置にサイド・バ
イ・サイド接着部が位置する複合繊維となる。
開閉器25は、第4図dに示すように、原液導
孔34を同時に構成しても何らかまわず、サイ
ド・バイ・サイド接合位置を厳密に規定する場合
は該開閉器の方が好ましい。
すなわち島部における2成分の接合及びサイ
ド・バイ・サイド接合島部と1成分島部の相対的
位置関係は、原液通過孔26、島成分大導孔2
8、島成分導孔28,39、島成分紡糸原液B供
給管35、原液導孔34の相対的な位置、数、形
状によつて各種各様の組合せが得られる。しかし
上記例に限定するものではない。
実施例 1 重合触媒として過硫酸アンモニウムと酸性亜硫
酸ソーダを用い、硫酸でPH2.5に調整した水の中
で、下記の単量体重量混合比で、55℃、5時間重
合を行ない重合体を得た。
:アクリロニトリル(以下AN)=100 :AN/メチルアクリレート/メタクリルスル
ホン酸ナトリウム=90/10/1 :AN/アクリルアミド/ジメチルアミノエチ
ルメタアクリレート=80/10/10 各重合体は充分乾燥し、0℃、69℃の硝酸水溶
液100c.c.当り25gの割合で溶解し、紡糸原液とし
た。重合体の紡糸原液を第2図の紡糸装置の島
成分導入口8に、重合体の紡糸原液を島成分導
入口9に、重合体を海成分導入口7に導入し、
第4図cの開閉器25を用い、8個の島成分大導
孔27を有し、各大導孔は島成分導孔28を4
個、島成分導孔39を1個有する。島成分紡糸原
液B供給管35、原液導孔34はおのおの8個あ
り均等に分配されている。
開閉器の原液通過孔26、島成分大導孔27、
島成分紡糸原液B供給管35、原液導孔34は1/
8回転ごとに、同一放射線上に位置するように配
置してある。
回転軸38は30回/分の速度で回転し、海成分
紡糸原液を0.8c.c./分、島成分紡糸原液を1.2c.c./
分、島成分紡糸原液Bを0.6c.c./分の割合で該紡
糸装置に供給した。紡糸原液は−2℃、35%の硝
酸水溶液中で凝固し、十分水洗の後、沸騰水中で
6倍に延伸し、しかる後乾燥、熱弛緩処理した。
かくして得られた複合繊維を、セブロングリーン
B(E.I.デユポン社の登録商標)の10%owfで100
℃、60分ボイル染色を行ない、十分水洗し、しか
る後酸性染料C.I.Acid Red 114 1.0%owfにて常
圧にて100℃、40分間ボイル染色を行なつた。染
色後の複合繊維は、繊維軸方向に、赤色、黒色
(淡赤色)と周期的な色調変化を有し、上記繊維
より編立てた編地はメランジ調、玉虫調の色調を
呈した。
実施例 2 オルソクロルフエノール中35℃で測定した極限
粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを島成分
導入口8に6g/分、同極限粘度0.70のカチオン
可染ポリエチレンテレフタレートを島成分導入口
9に4g/分、メタクレゾール中35℃で測定した
極限粘度1.20のナイロン6を4g/分の割合で
300℃に加温した実施例1使用の紡糸装置を用
い、吐出温度280℃で溶融紡糸し、約11デニール
の未延伸糸を得た。しかる後80℃に保持された加
熱ロールで2倍に延伸し、オイルを付着させた。
かくして得た繊維は、Fron Blue E−BL
(SANDOZ社製)0.5%owfで105℃、30分間ボイ
ル染色を行ない、十分水洗の後、C.I.Acid Red
114 1.0%owfで常圧にて100℃、60分間ボイル染
色を行なつた。かくして得られた複合繊維は、赤
緑色−濃緑色と周期的な色調変化を呈し、上記繊
維より編立てた偏地はメランジ調、玉虫調を呈し
た。
さらに該繊維100部に対し、ギ酸1000部を常温
にて加えたところ、ナイロン部は溶解し、先細先
端を有するポリエステルスフが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の複合繊維のモデル図で、繊
維軸方向での断面、および直角方向での断面を示
し、1は先細先端を有する島部、2はサイド・バ
イ・サイド接合部、3は先細先端部、4は海部、
5は島部先端、6は海成分のみよりなる部分であ
る。 第2図は、第1図で示した複合繊維製造装置の
1例図で、7は海成分導入口、8,9は島成分導
入口、10は台座、11は海成分分配溝、12は
島成分分配溝、13は島成分紡糸原液B分配溝、
14は第1分配板、15は第2分配板、16は第
3分配板、17はスペーサー、18はノズル板、
19はホルダー、20は海成分原液孔、21は海
成分導管、22は海成分原液孔、23は島成分原
液孔、24は島成分室、25は開閉器、26は原
液通過孔、27は島成分大導孔、28は島成分導
孔、29は接合室、30はノズル原液導管、31
はノズル、32は原液導孔、33は島成分紡糸原
液B導管、34は原液導孔、35は島成分紡糸原
液B供給管、36は回転軸受台座、36はシー
ル、38は回転軸、39は島成分導孔、40は軸
受側壁である。 第3図は、第2図のA−A線より切断したノズ
ルサイドの半断面図である。一点鎖線C−Cは放
射線状の1例を示す。 第4図は、開閉器25のモデル図で、41は島
成分補助溝、42は羽根を示す。d−2はd−1
図のD−D線の断面図であり、d−3はd−1を
原液導孔34の側から見た図である。 第5図は、第2図のB−B線より切断した回転
軸38のノズルサイドの断面図である。 第6図は、第2図のB−B線より切断した回転
軸部を除くノズルサイドの半断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海部を形成する紡糸成分の導入口7と、島を
    形成する紡糸成分の導入口8,9とを有する台座
    10、2種の島成分が合流する島成分導孔28、
    海島両成分を接合せしめる接合室29、及びノズ
    ル板18とを組合わせて構成される型の複合紡糸
    装置であつて、 (イ) 上記導入口7,8はそれぞれ独立した複数の
    成分の流れを形成せしめる孔群21,23を有
    する第1分配板14に、導入口9は回転軸38
    内の原液B導管33に接続して、 (ロ) 上記第1分配板14の下部に第2分配板15
    を設け、該第1分配板と第2分配板とを対設す
    ることによつて島成分室24が形成され、この
    島成分室の下部に設けた島成分導孔28,39
    の上面(入口)に接して回動可能な開閉器25
    を設けて、 (ハ) 第2分配板と第3分配板16とで構成される
    島成分紡糸原液B供給管35の軸受側面40
    (入口)に接し、該供給管35に対向する原液
    B導管と連絡する原液導孔34の(出口)を有
    する回転軸を設けて、 (ニ) 上記島成分紡糸原液B供給管35は、島成分
    導孔28とつながり、第3分配板16とその下
    方に設けたノズル板18との間に接合室29が
    設けてあり、かつ前記島成分導孔28,39の
    集合体各組に対向する位置にノズル30が配置
    される如くノズル板18を設けてなる、 以上各要素の結合よりなる複合繊維紡糸装置。 2 開閉器の回転を、紡糸装置架台に設置した1
    本の回転軸より、ギヤー、チエイン、ベルト、フ
    レキシブルシヤフトの如き伝動手段をもつて回転
    させる特許請求の範囲第1項に記載の複合繊維紡
    糸装置。
JP5523779A 1979-05-08 1979-05-08 Conjugate fiber, its production and device therefor Granted JPS55148215A (en)

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