JPS6234364Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、移動方向に沿い一定間隔に設けた
タイミングマーク及びタイミングマークに対応し
移動方向に一定間隔に設け情報マーク（または情
報孔）を形成可能とした記入領域とをもつカード
の移動経路に対向配置した光学的検出手段によ
り、タイミングマークの検出に関連して記入領域
の情報マーク（または情報孔）の有無を検出する
カードリーダーに関するものである。

従来、上記した記入領域の情報マークまたは孔
の有無を検出するために光学的検出手段を用いる
ものにおいては、記入領域が検出手段に対向する
ときのみに検出手段が作用状態となるように、各
記入領域に対応してタイミングマークを設け、こ
のタイミングマーク検出に関連して記入領域が検
出部を通過する所定時間の間検出手段を作用する
ようにしたものが周知であるが、従来のこれらの
ものにおいては、情報マークを検出する検出手段
とタイミングマークを検出する検出手段とがカー
ドの移動方向に直交する同一直線上に配置してあ
るために、タイミングマークの印刷がずれて第２
図のように記入領域からカード移動方向にはずれ
て設けられた場合には、タイミングマークを検出
して検出手段が作用するときには検出手段は記入
領域からはずれたカード面に対向しているので、
所定の情報マークの検出が行なえなくなるから、
カードを正規のものに作りなおさなければならず
コストを高くするとともに、カードに対するタイ
ミングマークの表示位置を確実にするように表示
精度を厳密にしなければならず作業能率を低下す
る等の欠点があつた。

この考案は上記従来のものの欠点を除去するこ
とを目的とする。

この考案の実施例を図面により説明すると、横
長状のカード１はカード送り機構の送りローラー
（図示しない）により第１図左方へ移送され、そ
の移動方向に沿う一側端縁に一定間隔のタイミン
グマーク２が設けてあり、表面には各タイミング
マークに対応しデータに基いて情報マーク３（ま
たは情報孔）を形成可能とするマーク記入領域４
をカード移動方向に沿い所定間隔で複数列設け
る。このカード１の移動経路上には各列の記入領
域４に対向して発光部５ａ及び受光部５ｂとから
なる情報検出手段５と、タイミングマークに対向
して発光部６ａ及び受光部６ｂとからなるタイミ
ング検出手段６とを配置し、特にタイミング検出
手段６は情報検出手段に対しカード移動方向に対
し少なくとも領域４の巾に対応する長さだけ手前
に配置してある。

次に第３図の電気回路について説明する。

Ａには送りローラの回動に同期するエンコーダ
（図示しない）よりの信号を整形した同期信号が
発生し、Ｂにはタイミング検出手段６がタイミン
グマーク４を検出してＨレベルのタイミング信号
が発生する。微分回路Ｃ（トリガ回路）はタイミ
ング信号が発生してからの最初の同期信号の立ち
上がりにより所定巾のトリガ信号（Ｈレベル）を
発生し、バラレル出力をもつシフトレジスタＤは
微分回路Ｃのトリガ信号によりトリガされ同期信
号によりシフトされ、外部操作によりパラレル出
力の所望出力を取り出すことができるようになつ
ている。設定回路ＥはシフトレジスタＤの出力の
立ち上がりによりトリガされて同期信号をカウン
トし、所定数（外部操作により調節可能）の同期
信号をカウントするまでＨレベルの設定信号を発
生する。

この設定信号により情報検出手段５は作用状態
となる。

この考案は以上のような構成であり、送りロー
ラーによりカード１を第１図左方へ移送すると、
カード移動方向手前に位置するタイミング検出手
段６の検出位置に最初のタイミングマーク２が移
動し、このタイミングマーク２の検出によりタイ
ミング信号がＢに発生し、微分回路Ｃは所定巾の
トリガ信号を発生する。このトリガ信号がシフト
レジスタＤをトリガしてシフトレジスタＤは同期
信号によりシフトされ、パラレル出力の設定出力
を取り出して設定回路Ｅをトリガする。このパラ
レル出力の設定出力は、タイミングマーク２を検
出してから記入領域４が検知位置に移動するまで
のカード１の移動量に対応したシフト数（シフト
レジスタＤをシフトする同期信号は送りローラー
に同期している）に外部より予め設定する。従つ
て第２図イのようにタイミングマーク２が記入領
域４よりもカード移動方向先方に位置するとき
は、タイミングマーク２を検出してから領域４が
検知位置に達するまでのカードの移動量が多くな
るので、シフト数の多いパラレル出力に設定し、
第２図ロのようにタイミングマーク２が領域４よ
りも後方に位置するときには、前記移動量が少な
くてよいのでシフト数の少ないパラレル出力に設
定する。トリガされた設定回路Ｅは同期信号をカ
ウントし、所定数をカウントするまで設定信号を
発生して情報検出手段５を作用し、所定数をカウ
ントするとき検出手段５を不作用とする。このカ
ウントの設定値は記入領域４が検知位置を通過す
るカード移動量（領域４の巾）に適応するように
予め設定する。検出手段５は領域４を走査してマ
ーク３の有無を検知し、「有」信号または「無」
信号を発生する。

以上のようにこの考案によれば、タイミング検
出手段６を情報検出手段５よりもカード１の移動
方向に対し手前に配置し、タイミング信号の発生
に関連して記入領域４が情報検出手段の検知位置
に移動してから通過するまでの間設定信号を発生
して情報検出手段を作用するようにしたことによ
り、タイミングマークを記入領域に対しカード移
動方向のどの位置に表示しても情報検出手段が作
用するときには記入領域が検知位置に移動してい
るので、記入領域からカード移動方向にタイミン
グマークがはずれていても情報マークまたは情報
孔の検出が確実に行なえるから、カードを作り直
す必要がなくコストを廉価にする効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は検出位置のカードの平面図、第２図は
カードのタイミングマークと記入領域の対応を表
わしたカードの部分平面図、第３図は電気回路
図、第４図はタイムチヤートである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 記入領域の移動経路に対向配置し設定信号の発
   生に関連し作用して対向する記入領域の情報マー
   クまたは情報孔の有無を光学的に検出しそれぞれ
   に対応した検知信号を発生する情報検出手段５
   と、 カードの移動方向に対し情報検出手段よりも少
   なくとも記入領域の巾に対応する長さだけ手前に
   おいてタイミングマークの移動経路に対向配置し
   タイミングマークを検出するときタイミング信号
   を発生するタイミング検出手段６とを有し、一方
   向へ移動可能とし移動方向に沿い一定間隔に設け
   情報マークまたは情報孔を形成可能とした記入領
   域及び各記入領域４に対応し移動方向に沿い一定
   間隔に設けたタイミングマーク２とをもつカード
   １の情報マークまたは情報孔を読取るカードリー
   ダーにおいて、カード送り手段に同期した同期信
   号を発生するエンコーダと、 タイミング信号の発生に関連し最初の同期信号
   により作用して所定時間のトリガ信号を発生する
   トリガ回路Ｃと、 トリガ信号によりトリガされ且つ同期信号によ
   りシフトされ所定のパラレル出力を発生するシフ
   トレジスタＤと、 シフトレジスタの所定出力によりトリガされて
   所定数の同期信号をカウントする間設定信号を発
   生する設定回路Ｅ、とよりなり、 設定回路による同期信号のカウント数を記入領
   域が情報検出手段の検知位置に移動してから通過
   するまでの時間に対応するように設定することを
   特徴としたカードリーダー。