JPS6234362B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、牧草の干し草作りの機械に関するも
のであり、この機械は垂直軸の回りに回転駆動さ
れる少なくとも１つのくま手車輪を具備し、該く
ま手車輪は、工具を担持する多数の腕を有し、該
腕は外側に伸びて制御機構の作用により該腕の長
手方向軸の回りに回動することができ、これによ
り、作業工具が、その軌道の部分的区域におい
て、上向きに且つくま手車輪の回転方向に反対の
方向に回転して、乾燥を有利に行なうために、牧
草は該作業工具から離脱される。

この種の公知機械においては、工具担持腕は、
筒切り形状の支持体の下面に対しまたは外側縁上
に定着された軸受支持体内に関着支承されてい
る。この実施態様は多くの欠点を持つており、そ
の欠点の中でも工具担持腕の制御装置の剛性の不
足および損傷の受け易さが特に指摘される。該制
御装置における剛性の不足は、本質的に工具担持
腕の軸受支持体が下方に、すなわち地上方向側
に、支持部材を持つていないという事実から招来
されるのである。他方において、工具担持腕の制
御機構が、その下面において全く被覆されていな
いので、該制御機構は、塵埃、砂利小石、牧草の
小片、その他の地表面から来る外来異物体が侵入
し得る状態にさらされている。これらのものの侵
入によつて、工具担持腕の制御機構の汚染、破損
が急速に惹起される。

この種のその他の公知機械においては、工具担
持腕の軸受支持体は、鋳造函体上に定着されてお
り、また工具担持腕の制御機構は該函体により閉
じ込められている。これらの函体は、工具担持腕
の軸受支持体を適応させるために、極めて厄介で
且つ多くの機械加工を必要とする。これらの機械
加工は、著しい時間損失を伴うものであり、ある
いは多数の操作を要する極めて高価な特殊作業用
機械を用いて行われるものである。

最後に、この種のその他の機械においては、工
具担持腕の軸受支持体が、工具担持腕の制御機構
を内蔵する函体と共に鋳造されて、該函体に一体
化された部分を形成している。この実施態様は、
上述の実施例と同じように機械加工の問題を提起
する。さらに、この実施態様の他の主なる欠点
は、工具担持腕の軸受支持体が、例えば樹木のよ
うな障害物に対して工具担持腕が衝突し、工具担
持腕が損傷された時に、極めて複雑な構造を有し
た函体全部を変えなければならないことである。

本発明は、比較的に余り面倒でなくて、上述の
如き公知機械の欠点を持たない本項の冒頭に記載
された型の干し草作りの機械を実現することを目
的とするものである。

前記目的は、本発明によると、実質的に垂直な
軸の周りで回転駆動される少なくとも１つのくま
手車輪を具備し、該くま手車輪は外側に伸びる複
数の工具担持腕を備えており、該腕は制御機構の
作用による該腕の長手方向軸の回りで回動し得る
ように軸受支持体に装着されており、前記制御機
構は少なくとも２つの部分から成るハウジングに
よつて少なくとも１部分が包囲されており、前記
ハウジングの前記２つの部分のうち一方の部分で
ある第１の部分は前記制御機構の上方に位置して
前記くま手車輪を駆動するためのハブに一体的に
固定されており、前記ハウジングの前記２つの部
分のうち他方の部分である第２の部分は前記制御
機構の下方に位置するように構成されており、前
記軸受支持体は、当該軸受支持体と前記第１の部
分と第２の部分とを組立てる部材によつて当該第
１の部分と第２の部分との間に取外し自在に締着
されている干し草作りの機械によつて達成され
る。

この機械は、本発明に基き、工具担持腕の軸受
支持体をハウジングとしての２つの蓋板の間に取
外し自在に締着することにより得られる。該蓋板
の１つは、工具担持腕の制御機構の上方に位置し
て、くま手車輪の駆動ハブに一体化されており、
該蓋板の他の１つは該工具担持腕の制御機構の下
方に位置している。これらの２つの蓋板と工具担
持腕の軸受支持体とは、該両蓋板と工具担持腕の
軸受支持体とを一方から他方に貫通する組立部材
により組立てられる。

工具担持腕の軸受支持体は、組立部材により上
下両方向から同時に支えられ、これにより、軸受
支持体の極めて大きい剛性が得られる。さらに、
これら２つの蓋板は、外来異物体が上下両方向か
ら工具担持腕の制御機構にまで進入到達するのを
完全に阻止し得、これにより当該制御機構を保護
することができる。

また、この両蓋板間において工具担持腕の軸受
支持体を配置するためには、該軸受支持体を両蓋
板に適応させて取付けるためには何等面倒な加工
を必要としない。

更に、互いに接触する両蓋板の表面及び軸受支
持体の表面は何等特殊の調整を必要としない。

このような配置組立により、さらに、単に同一
の両蓋板を利用して、１つのくま手車輪上に取付
ける軸受支持体の数を任意に変更することがで
き、これにより、これらの蓋板の製作が極めて合
理的に行なわれる。

次に、本発明を、何等限定的意味を持たずに示
されたその実施態様の添付図面を参照して詳細に
説明する。

本発明による干し草作りの機械は、第１図に示
す如く、２つのくま手車輪１および１′を１つの
横支持枠２の両端に夫々具備している。この機械
は、例えば３点連結装置３により、ここに図示さ
れない例えば駆動トラクターに連結される。作業
の間、この機械は、くま手車輪１および１′の下
部に取付けられた小車輪４を介して地上に置かれ
ている。各くま手車輪１および１′は、矢印Ｆの
方向に回転するように、垂直軸５の回りで回転駆
動される。この駆動は、トラクターの動力源から
歯車箱６を通過して、くま手車輪１および１′ま
で至る図示されない機構を介して行なわれる。

各くま手車輪１，１′は、ホーク、歯またはそ
の類似品である作業工具８を担持する多数の腕７
を具備している。これらの工具担持腕７は外側に
伸びて、制御機構１０の作用により該腕の長手方
向軸９の回りで回動することができ、これによ
り、作業工具８が、その軌道の部分的区域におい
て、上向きに且つ該当するくま手車輪の回転方向
Ｆと反対の方向に回転することができる。第２図
および第３図に示す如く、この制御機構１０は、
各くま手車輪１および１′の支軸１２上に取付け
られた誘導カム１１を具備し、該誘導カムの内部
で、工具担持腕７の内端に定着された制御クラン
ク軸１４と一体であるローラ１３が移動し、該制
御クランク軸は、くま手車輪１，１′の回転中
に、前述の如く、該工具担持腕７を回動させるの
である。この回動により惹起される作業工具８の
回転は、干し草列を有利に形成するために、牧草
を該作業工具から離脱させる働きをする。第１図
に示す如き２つのくま手車輪１および１′を備え
た機械の場合には、牧草は、１つのくま手車輪か
ら他のくま手車輪に移されて、機械の一方の側に
おいて側方の干草列を形成するように操作され
る。この牧草の移送を都合よく行なうために、く
ま手車輪１および１′は、機械の前進方向から見
て、互い違いに後方にずらされる。

本発明に基き、工具担持腕７は、軸受支持体１
５内に回転し得るように取付けられ、該軸受支持
体は、ハウジングとしての２つの蓋板１６および
１７の間に締着され、該蓋板の１つは、工具担持
腕７の制御機構１０の上方に位置して、くま手車
輪１，１′の駆動ハブ１８に一体化されており、
他の蓋板は工具担持腕７の制御機構１０の下方に
位置している。これら２つの蓋板１６および１７
は、軸受支持体１５を、１つは上方から他は下方
から支えており、これにより、該軸受支持体に対
し大きい剛性と衝撃に対する勝れた耐久性とが確
保される。さらに、これらの蓋板１６および１７
は、制御機構１０の両側に位置するので、両蓋板
は、該制御機構を損傷または破壊するような塵
埃、小石、干し草の小片、その他の類似物の当該
制御機構への侵入に対し完全な保護を確保する。

上述された両蓋板１６および１７と工具担持腕
７の軸受支持体１５とは、該両蓋板と該軸受支持
体を一方から他方へ貫通する組立部材としての組
立具１９により組立てられる。これらの組立具１
９は、くま手車輪１，１′の回転軸５に平行に配
置されたボルト・ナツト２０またはねじ２１で構
成することができる。これらの組立具１９は、特
に蓋板１６および１７の外端縁に近く置かれる。
良好な組立てのために、各軸受支持体１５に対
し、２つのボルト・ナツト２０または２つのねじ
２１を設けることは有利である。

かくて、２つの蓋板１６および１７と軸受支持
体１５とにより１つの簡潔な集団が形成されて、
工具担持腕７が、作業の間にそれぞれの長手方向
軸９の回りに回転することができる。１つの工具
担持腕７の１つの軸受支持体１５の組立において
は、各蓋板１６および１７内を殆んど加工する必
要がないので、同じ蓋板を、異なる数の工具担持
腕７を有するくま手車輪に対して利用することが
できる。さらに、この組立により、軸受支持体１
５の１つまたはいくつかが何等かの損傷を受けた
場合に、軸受支持体の各々を単独に変えることが
できる。

本発明の重要な特徴によれば、２つの蓋板１６
および１７は、円錐胴の形状を呈し、それぞれ対
向する大きい底面ＡおよびＢを有している。これ
ら２つの蓋板１６および１７は、かくて、工具担
持腕７の制御機構１０を有利に収容する容積を画
定している。さらに、この筒切り状の形状は、蓋
板１６および１７の剛性を増大する。これらの形
状を有する蓋板は、型押しまたは鋳造により得ら
れる。

上部蓋板１６は、くま手車輪１，１′の駆動ハ
ブ１８と一体化されているので、該上部蓋板は、
さらに、工具担持腕７の回転駆動を確保してい
る。このため、上部蓋板１６は、その剛性を増加
するために、下部蓋板１７より厚く作られること
が望まれ、これは有利である。

第３図に示された変形実施態様においては、下
部蓋板１７は、環状支持体２２および球軸受２３
により、くま手車輪１，１′の支軸１２上を回転
するように誘導されている。この構成は、一方に
おいて、工具担持腕７の軸受支持体１５の取付け
部の剛性を増加することができ、他方において、
工具担持腕７が障害物に衝突した場合に、ひずみ
を都合よく配分することができる。この場合、両
蓋板１６，１７は殆んど同じものとなり、これに
より、これら蓋板を作るために役立つ材料および
工作作業を画一化することができる。

本発明の他の特徴に基き、工具担持腕７の軸受
支持体１５の間の間隔は、例えば、両蓋板１６，
１７間に固定されたスペーサ２４（第３図）、ま
たは蓋板１６または１７と一体である垂直な脚片
２４（第２図）により塞ぐことができる。この特
徴により、両蓋板１６，１７により画定された容
積内に異物体のあらゆる侵入を回避することがで
き、且つ制御機構がその機能を改善するために、
潤滑油の浴中で動作することができるのである。

本発明は、第１図に示されて上記により説明さ
れた種類の機械に限定適用されるものでなく、単
一のくま手車輪を有するに過ぎない機械、並びに
２つまたはそれ以上のくま手車輪を具備して、機
械の前進方向から見て、前方に集中回転する２つ
のくま手車輪の間に中央干草列を形成する機械に
も、同様に適用されるものであることを理解すべ
きである。

以上から本発明の干し草作りの機械は、工具担
持腕の軸受支持体をハウジングによつて上下両方
向から同時に支えることが出来、軸受支持体及び
工具担持腕に対して大きい剛性を与えることが出
来、工具担持腕を所望に精確に移動且つ回動させ
得、効率良く干し草を作り得る。また、前記軸受
支持体とハウジングの第１の部分とハウジングの
第２の部分との間で１つのくま手車輪上に取付け
る軸受支持体の数、言い換えると工具担持腕の数
を任意に変更することができ、干し草を作る時の
状況に応じて最も効率良く干し草を作り得る工具
担持腕の数を選択し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による機械の全体図、第２図は
第１図示の機械のくま手車輪の垂直断面図、第３
図は第２図示のくま手車輪実施態様の変形例図で
ある。 １，１′…くま手車輪、２…横支持枠、３…連
結装置、４…小車輪、５…垂直軸、７…工具担持
腕、８…作業工具、９…工具担持腕の縦軸、１０
…制御機構、１１…誘導カム、１２…くま手車輪
の支軸、１３…ローラ、１４…制御クランク軸、
１５…軸受支持体、１６…上部蓋板、１７…下部
蓋板、１８…駆動ハブ、１９…組立具、２０…ボ
ルト・ナツト、２１…ねじ、２４…スペーサ、２
５…脚片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 実質的に垂直な軸の回りで回転駆動される少
   なくとも１つのくま手車輪を具備し、該くまで車
   輪は外側に伸びる複数の工具担持腕を備えてお
   り、該腕は制御機構の作用により該腕の長手方向
   軸の回りで回動し得るように軸受支持体に装着さ
   れており、前記制御機構は少なくとも２つの部分
   から成るハウジングによつて少なくとも１部分が
   包囲されており、前記ハウジングの前記２つの部
   分のうち一方の部分である第１の部分は前記制御
   機構の上方に位置して前記くま手車輪を駆動する
   ためのハブに一体的に固定されており、前記ハウ
   ジングの前記２つの部分のうち他方の部分である
   第２の部分は前記制御機構の下方に位置するよう
   に構成されており、前記軸受支持体は、当該軸受
   支持体と前記第１の部分と第２の部分とを組立て
   る部材によつて当該第１の部分と第２の部分との
   間に取外し自在に締着されている干し草作りの機
   械。