JPS6233582Y2 - - Google Patents

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JPS6233582Y2
JPS6233582Y2 JP1985129401U JP12940185U JPS6233582Y2 JP S6233582 Y2 JPS6233582 Y2 JP S6233582Y2 JP 1985129401 U JP1985129401 U JP 1985129401U JP 12940185 U JP12940185 U JP 12940185U JP S6233582 Y2 JPS6233582 Y2 JP S6233582Y2
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JP
Japan
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water
seaweed
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purification
purification stone
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JP1985129401U
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、海苔製造に際し、原料海苔に供給す
る抄き水の浄化技術に関する。 (従来の技術) 海苔製造は、漁場で採取した原料海苔をミンチ
したのち混合撹拌し、次にこの原料海苔を簀子上
に抄成したのちその抄成海苔を脱水、乾燥し、最
後に簀子から海苔を剥ぎ取るという工程で行なわ
れるのが一般的である。 この場合、前記ミンチ工程及び混合撹拌工程で
は、抄き水となる水をミンチ機及び混合撹拌機に
供給することになるが、従来、この抄き水として
使用される水には地下水や水道水が用いられ、こ
れをプールに溜め置き、このプール内の水をその
ままミンチ機及び混合撹拌機に抄き水として供給
するようにしていた。尚、海苔は約20℃以上で細
胞破壊が起こるので、この抄き水は18℃以下に設
定されている。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来のように抄き水として地下
水や水道水をそのまま使用した場合、地下水には
鉄分、マンガン分、硅分等の不純物、それに色素
や臭気等が多量に含まれ、又、水道水にはトリハ
ロンメタン(カルキ)が含まれており、これら不
純物等が海苔の細胞を退化させる原因となり、こ
の結果、海苔の艷が落ち、品質低下を招いている
という問題があつた。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ
は、地下水や水道水を浄化して、海苔の抄き水と
して好適に使用できるようにした抄き水浄化器を
提供することにある。 このための技術的手段として、本考案では、一
端に水の流入口が形成され、他端に水の流出口が
形成され、 抄き水として使用する水の不純物吸着作用及び
ミネラル分溶出作用を持つ浄化石層を内部に収容
したカートリツジが、前記流入口と流出口の間に
着脱可能に設けられ、 前記流入口からカートリツジ内の浄化石層を通
つて流出口に至る流水路が形成された構成とし
た。 (作用) 本考案の抄き水浄化器では、流入口と流出口と
の間の流水路内に浄化石層が設けられているの
で、抄き水としての地下水や水道水は、この流水
路を通過する間で浄化石層の持つ不純物吸着作用
により、海苔細胞の成長に有害な鉄分、マンガン
分、硅分等の不純物、それに色素や臭気が除去さ
れ、更に、ミネラル分溶出作用によつて抄き水が
鉱水化されることになる。 従つて、本考案の浄化器により処理された水を
抄き水として使用した海苔は、海苔細胞の退化や
異臭がないことから艷及び香りのよい品質が得ら
れると共に、併せてミネラル分の溶出によつてい
わゆる健康食品として供することができる。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に示して説明す
る。 第1図は海苔製造工程のフローシート図で、原
料海苔1をミンチ機2に投入し、ここで細断した
のち、次に混合撹拌機3に送り、ここで混合撹拌
したのち海苔自動製造機4に送り、ここで抄成、
脱水、乾燥、海苔剥き、を順に行なう製造工程と
なつている。 そして、この場合、貯水タンク5から前記ミン
チ機2及び混合撹拌機3に抄き水を供給するもの
で、この抄き水にはプール6に貯水した地下水が
用いられ、この地下水を浄化器7に通して浄化さ
せたのち貯水タンク5に供給して、常時一定水量
の抄き水を貯水タンク5内に貯溜するようにして
いる。尚、8はポンプである。 前記浄化器7は、浄化器本体9と、該浄化器本
体9の内部に着脱可能に組込まれるカートリツジ
10と、から構成されている。 前記浄化器本体9は、上端に流入口11を有す
る流入側円錐部12と、下端に流出口13を有す
る流出側逆円錐部14と、内筒15と外筒16の
間に流路空間17を有する二重筒部18と、を備
え、前記流入側円錐部12の底縁外周に設けたフ
ランジ19を二重筒部18の上端外周に設けたフ
ランジ20に面合した状態でボルト21、ナツト
22により締結することで、流入側円錐部12が
二重筒部18に対して着脱可能に連設され、かつ
前記流出側逆円錐部14は二重筒部18の下端に
一体に連設され、かつ二重筒部18における内筒
15の上端面はカートリツジ挿入口23として開
放されて、該内筒15の内部には前記流入側円錐
部12の内部空間24に連通するカートリツジ組
込穴25が形成され、かつ内筒15の下側円周面
及び下端面には多数の小孔26,27が形成さ
れ、該小孔26を介してカートリツジ組込穴25
と流路空間17が連通されると共に、小孔27を
介してカートリツジ組込穴25と流出側逆円錐部
14の内部空間28が連通され、又、外筒16の
下端面には多数の小孔29が形成され、該小孔2
9を介して流路空間17と流出側逆円錐部14の
内部空間28が連通された構造となつている。 前記カートリツジ10は、上端面及び下端面、
それに下側円周面にそれぞれ小孔30,31,3
2が形成されると共に、上端外周にフランジ33
が形成されたケーシング34を有し、該ケーシン
グ34内に、浄化石層が収容された構造となつて
おり、上端外周のフランジ33をボルト35、ナ
ツト36により二重筒部18の上端面に締結する
ことで、前記カートリツジ組込穴25内に着脱可
能に装着される。 従つて、このカートリツジ10を浄化器本体9
に組込んだ状態の浄化器7には、流入口11から
流入側円錐部12の内部空間24に入り、引き続
きケーシング34の小孔30を経たのち浄化石層
を通つて小孔32,26から流路空間17に入
り、更に小孔29を介して流出側逆円錐部14の
内部空間28に入り、或いは浄化石層を通つて小
孔31,27から流出側逆円錐部14の内部空間
28に入り、そして、この内部空間28を経て流
出口13に至る流水路が形成される。 前記浄化石層は、不純物吸着作用及びミネラル
分溶出作用を持つ浄化石が多層に設けられ、この
場合、実施例では、第2図に示すように、流入口
11側を第1層として、第1層〜第3層に、浄化
石A層、浄化石B層、浄化石C層、が順に配設さ
れると共に、上述と同様の順序で第4層〜第6層
に、浄化石A層、浄化石B層、浄化石C層、が配
設され、かつ流出口13側の最下層に浄化石B層
が配設されて、合計3種7層の積層構造となつて
いる。
【表】
【表】 ここで、前記浄化石A層及び浄化石B層は、石
英閃緑玲岩(組織は、完晶質斑状組織、造岩鉱物
は斜長石、融蝕をうけた石英を主とし、角閃石、
単斜輝石、緑泥岩、リン灰石、緑ミン石、よりな
る。)を粒径3mm〜10mm程度に破砕したもので、
その成分は上表に示すようになつており、浄化石
Aは積極的なミネラル分溶出作用を持ち、又、浄
化石Bは、主として地下水に含まれる鉄分、マン
ガン分、硅分、等の不純物、それに色素や臭気等
の物理的吸着及び化学的吸着作用を持つ。尚、こ
こでいう物理的吸着作用とは、浄化石の多孔質内
面に有害物質を物理的に吸着することを言い、化
学的吸着作用とは、有害成分のあるものを浄化石
の多孔質内面に存在する元素あるいは元素化合物
により二次的に化学的吸着(元素間親和力によつ
て)することをいう。 又、浄化石Cは、前記浄化石Aと浄化石Bを所
定の割合で溶融し、これを冷却したのち粒径3mm
〜10mm程度に破砕したもので、両浄化石A,Bの
中間的な作用を持つ。 次に、本実施例の作用を説明する。 抄き水としてプール6に貯水された地下水は、
浄化器7の流水路を通過する間に、浄化石A層に
より、主としてイオン交換作用によるミネラル分
の溶出作用を2度受けると共に、浄化石B層によ
り、主として雑菌や重金属イオン等の不純物、色
素、臭気等の吸着作用を3度受け、かつ浄化石C
層により平均的な吸着作用及びミネラル分溶出作
用を2度受け、これによりBOD(生物化学的酸
素要求量)を改善して、酸素を求める生体に良い
結果をもたらし、しかもこれらの作用を交互に受
けたのち貯水タンク5内に送られることになる。
尚、カートリツジ10は浄化石層の劣化に対応し
て交換するもので、実施例では約1年サイクルで
交換するようにしている。 このようにして、貯水タンク5内には、不純
物、それに色や臭い等が除去されると共に、ミネ
ラル分によつて鉱水化された地下水が貯水され、
従つて、この浄化された地下水を抄き水としてミ
ンチ機2及び混合撹拌機3に供給すると、不純物
による海苔細胞の退化といつた弊害が解消されて
艷のよい高品質の海苔が得られると共に、色や香
りも良好となり、しかもミネラル分を多量に含ん
だいわゆる健康食品とも呼べる海苔が得られるも
のである。 尚、浄化器7内には地下水がポンプ8によつて
圧送されるもので、この場合、流入口11から流
入した地下水は、流入側円錐部12の内部空間2
4から小孔30を通つて浄化石層に流入し、ここ
で浄化作用を受けたのちその後一部は小孔32,
26を経て流路空間17に流入し、ここで一時滞
溜したのち小孔29を経て流出側逆円錐部14の
内部空間28を通り、流出口13から吐出され
る。 従つて、地下水が流路空間17で一時滞溜状態
になることから、この流路空間17内での滞溜量
の増減がクツシヨン作用となり、浄化器7の内圧
上昇が抑制されて地下水のスムーズな流通が得ら
れると共に、フランジ接合部からの水の漏洩、ひ
いては浄化器7の破裂といつた事故を防止するこ
とができる。 以上、本考案の実施例について図面により説明
したが、本考案の具体的な構成は前記した実施例
に限定されるものではなく、考案の要旨を逸脱し
ない範囲の設計変更等があつても本考案の技術的
範囲に含まれる。 例えば、実施例では3種の浄化石層を7層に配
設したが、これに限らず、1種の浄化石層を1層
に配設してもよい。 又、実施例では地下水を抄き水とし、これを浄
化対象にしたが、水道水を抄き水とし、これを浄
化対象にしてもよく、この場合も同様の作用効果
が得られる。 又、浄化器本体の構造についても、二重筒部を
必ずしも形成する必要はなく、単筒構造に形成し
てもよい。 (考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の抄き水浄化
器にあつては、抄き水として使用する水を流水路
内に配設した浄化石層に通して、海苔細胞の退化
原因となる不純物、それに色、臭いを除去するこ
とができるので、この抄き水を使用して海苔を製
造すれば、海苔の細胞退化が抑制されて艷がよ
く、しかも海苔本来の色や香りを持つなど、その
品質を著しく向上させることができるという効果
が得られる。 又、浄化石層を通すことによつてミネラル分が
溶出して、抄き水が鉱水化されるので、この抄き
水を用いて製造すると、ミネラル分を含有したい
わゆる健康食品としての効用を持つ海苔が得られ
るという効果がある。 そして、これらの効果によつて海苔の商品価値
が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の海苔製造工程を示すフ
ローチヤート図、第2図は本実施例の浄化器を示
す断面図である。 7:浄化器、9:浄化器本体、10:カートリ
ツジ、11:流入口、13:流出口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に水の流入口が形成され、他端に水の流出
    口が形成され、 抄き水として使用する水の不純物吸着作用及び
    ミネラル分溶出作用を持つ浄化石層を内部に収容
    したカートリツジが、前記流入口と流出口の間に
    着脱可能に設けられ、 前記流入口からカートリツジ内の浄化石層を通
    つて流出口に至る流水路が形成されたことを特徴
    とする海苔抄き水浄化器。
JP1985129401U 1985-08-24 1985-08-24 Expired JPS6233582Y2 (ja)

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JP1985129401U JPS6233582Y2 (ja) 1985-08-24 1985-08-24

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JP1985129401U JPS6233582Y2 (ja) 1985-08-24 1985-08-24

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JPS6236694U JPS6236694U (ja) 1987-03-04
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JP5362890B1 (ja) * 2012-08-10 2013-12-11 株式会社イツワ工業 海苔製造システム
JP5227478B1 (ja) * 2012-10-26 2013-07-03 株式会社イツワ工業 海苔製造システム

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