JPS623356Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ゴムボート又はビニールボート等
のエアボートに関わるものであり、その目的とす
るところは、ボートの底裏面に抵抗体を設けるこ
とにより、ボートが思わぬ方向に向いたり又は回
転したりすることを防止してカジ取りを容易に
し、且つまた容易な顛覆を防ぐことのできる画期
的なエアボートを提供することである。従来から
もゴムやビニール等より成る種々のエアボートが
存在するが、それらはいずれも軟質体であるた
め、木やプラスチツク等の硬質材より成るボート
のように底裏面にセンターボード等の抵抗体が設
けられていなくて従つて浮力が大であることより
思わぬ方向にボートが回つてしまい、カジ取りが
非常に困難であつたり、また容易に顛覆してしま
う等の難点があつた。そこでこの考案は、この様
な問題を解消するものである。

以下、実施例として示した図面に従つて、この
考案の構成を説明する。

図に見る如く、１はエアボートであり、その本
体２の底裏面３の中央部に複数の軟質又は半硬質
の抵抗体４が配されている。これら抵抗体４は、
ボート１の進行方向にそくしてボート１の先端か
ら後端にかけての底裏面３の中央線上に適宜の間
隔を置いて一列に配されており、各抵抗体４はポ
ケツト状に形成されて後部を開口させている。ま
た各抵抗体４は、その先端部５がボート１の底裏
面３より発して次第に下方に傾斜するテーパー面
６となつているため、ボート１が前進させられる
場合には水の抵抗を最小限にとどめる様になつて
いる。そしてボート１が左右に向いたり、又は回
転したり、あるいは横転したりしようとする場合
には、各抵抗体４にかかる水の低抗が大となる。

尚、図示した実施例では、複数の抵抗体４を一
列のみに配しているが、二列に配して実施するこ
とも可能である。

上述の如く、この考案は、ボート１が思わぬ方
向に向いたり又は回転したりすることを防止して
カジ取りを容易にし、また容易に顛覆しない画期
的なエアボート１を提供するものであり、実用的
効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案に係るエアボートの底裏面の斜
視図。 ５……本体、３……底裏面、４……抵抗体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体２の底裏面３に、後部を開口させたポケツ
   ト状の複数の抵抗体４を適宜の間隔を置いて前後
   方向に並べて配したことを特徴とするエアボー
   ト。