JPS6233117A - 外用医薬部材 - Google Patents

外用医薬部材

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JPS6233117A
JPS6233117A JP17169485A JP17169485A JPS6233117A JP S6233117 A JPS6233117 A JP S6233117A JP 17169485 A JP17169485 A JP 17169485A JP 17169485 A JP17169485 A JP 17169485A JP S6233117 A JPS6233117 A JP S6233117A
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JP
Japan
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skin
protective film
weight
drug
keratin
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Application number
JP17169485A
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English (en)
Inventor
Yusuke Ito
祐輔 伊藤
Saburo Otsuka
大塚 三郎
Tetsuo Horiuchi
堀内 哲夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は外皮に貼付してこの適用部位から経皮吸収性の
薬物を生体内に有効に吸収させる、所謂外皮貼付型の外
用医薬部材に関するものである。
(b)従来の技術 近時、薬物の静注投与や経口投与に伴う問題を解決して
薬効の接続性、血中濃度の均一性、取扱いの簡便性等の
目的を達成するために経皮投与用の外用医薬部材が提案
されている。
層簡便で何人も容易に使用しうるようにするために、常
温で粘着性を有する貼付型の外用医薬部材が特に注目さ
れている。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、一般に、外用医薬部材を外皮に貼付して
薬物を皮膚から生体内に吸収させることにより生体内の
薬物濃度を有効領域に保つには相当の面積が必要である
又、上記外用医薬部材を皮膚に適用して薬物の一定量を
接続的に生体内に経皮吸収させるためには、外用医薬部
材の皮膚接触面積が一定であることを要し (外用医薬
部材の皮膚接触面積゛と薬物の経皮吸収量はほぼ比例す
る)、運動中やシャワーをあびている時、更に入浴時に
も接触面積が変化しないように、つまり外用医薬部材の
全体或いは一部がめくれないようにするために、当該外
用医薬部材は一定水準以上の皮膚接着力を有することが
必要である。
そしてこの一定水準の皮膚接着力は、本発明者/sz宙
W)、*kJILl−トフーレ:、、、、、s−〒1翫
atIN)嗜!テベトV亀で測定したとき90度ビール
剥離において皮膚接着力が200Fi710mm幅以上
程度である。
これだけの皮膚接着力を有する外用医薬部材を外皮に適
用後、24時間〜1週間毎に貼りかえるに際して、当該
外用医薬部材をはがすときに皮膚に痛みを感じたり角質
に損傷が発生する場合がある。
ところで、本発明者らによるモルモットでの実験では、
損傷皮膚は、皮膚刺激指数において、正常皮膚の約10
倍の感作性があることが認められている。
この実装結果から皮膚刺激性を抑えるには、外用医薬部
材を貼りかえる際に角質損傷箇所から常にずらして貼る
必要があるが、何回かの後には外用医薬部材の適用部位
が無くなって結局角質損傷箇所に貼ることになる。
このように、完全に回復していない損傷皮膚上に貼付型
の外用医薬部材が繰り返し貼り付けられた場合、当該外
用医薬部材を外皮に貼付後、剥離する際に相乗的に皮膚
刺激が発生し、特に老人や子供等に対してその使用を避
けるようにしなければならないといった問題が発生して
いた。
(d)問題点を解決するための手段 そこで、本発明者らは、上記問題を解消し、角質の損傷
を防止する方法について、鋭意検討を重ねた結果、適用
皮膚面に高分子物質溶液を塗布し、乾燥して形成した塗
膜(角質保護膜)は実質的に粘着性を有さないにもかか
わらず皮膚との密着性が極めて良好で90度ビール剥離
での接着力が100 g/ 10 mw幅以下でも運動
等の際に剥離しないことを見い出し、本発明を解決する
に至ったものである。
即ち本発明の外用医薬部材は、高分子物質を主成分とし
且つ適用部位に保護膜を形成する実質的に粘着性を有さ
ない角質保護膜形成部材と、常温で粘着性を有する高分
子粘着性物質に経皮吸収性の薬物を含有して形成した薬
物投与部材との組合せから成ることを特徴とするもので
ある。
以下、本発明の外用医薬部材について詳細に説明する。
本発明の外用医薬部材は実質的に粘着性を有さない角質
保護膜形成部材と粘着性を有する薬物投与部材で枯成さ
れている。
先ず、本発明に使用される角質保護膜形成部材について
説明する。
上記角質保護膜形成部材とは、実質的に粘着性を有さな
いものであり、高分子物質を主成分とし且つ溶液状態で
皮膚に適用して乾燥後、密着力によって当該適用部位に
保護膜を形成するものである。
上記高分子物質としては、天然ゴムや合成ゴムの如きゴ
ム系高分子物質、ポリアミド系高分子物質、ポリウレタ
ン系高分子物質、ポリエステル系高分子物質、ポリビニ
ル系高分子物質、ポリエーテル系高分子物質、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル系高分子物質などが挙げられる
。そして、これら高分子物質はその数平均分子量が50
0〜50o、oooの範囲のものが望ましく、しがもそ
の選択、使用に当っては、用いられる薬物の透過性、を
2v慮して適宜決定されるが、特に、後述の薬物投与部
材中の薬物との相関関係において当該薬物の拡散性を低
下させない観点から適用薬物の飽和溶解度が5重量%以
下の高分子物質が望ましい。
そして、上記高分子物質は溶剤に溶解されて高分子物質
溶液に調!!されるが、この溶剤としては、上記高分子
物質を溶解し、且つ揮発性で低毒性のものであれば特に
限定されるものではなく、具体的にはエチルアルコール
やプロピルアルコール等の低級アルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール等のグリコール類、酢
酸エチル等のエステル類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素
、トルエン等の芳香族炭化水素や四塩化炭素等が挙げら
れる。そして、この高分子物質溶液はその粘度が温度3
0℃で0.1〜50ボイズで固形分濃度が2〜30重量
%となるように調整するのが望ましい。
又、上記高分子物質溶液にはこれを外皮に適用、乾燥し
て当該外皮に保護膜を形成した後、この保*  Ufi
  /7−1  1−  E+  1−  #  :i
  /7’l  164  alnjGkl?に*t 
 t−Zfj  m3    11上1:+  1次い
でこの積層物を90度ビール剥離するときの皮膚接着力
が100g/ 10mm @となるように皮膚接着力″
v4整用の配合剤が添加される。
この配合剤としては、例えば重合度の異なる同種の高分
子物質や他種の高分子物質、更に流動パラフィンの如き
相溶性の良い液状の軟化成分や各種軟化剤など、一般に
知られているものが挙げられる。
このように調整された角質保護膜形成部材には、所望に
よりI2等の抗菌剤やステロイド又は抗ヒスタミン剤等
の消炎剤を添加してもよいのである。
そして、角質保護膜形成部材の形態としては、ハケ塗り
型、噴n(スプレー)型、チューブデバイス(スリット
出口チューブ)型など各種タイプのものを採用しうる。
次に本発明に用いる薬物投与部材について説明する。
上記薬物投与部材は常温で粘着性を有する高分子粘着性
物質に薬物を含有させて薬物含有基材を調整し、これを
柔軟な担持体に形成したものである。
常温で粘着性を有する高分子粘着性物質には、一般に使
用されている常温で粘着性を示すものであればよく、例
えば、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)ア
クリル酸ブチルエステル、 (メタ)アクリル酸ヘキシ
ルエステル、 (メタ)アクリル酸−2−エチルブチル
エチルエステル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキ
シルエステル、 (メタ)アクリル酸インオクチルエス
テル、 (メタ)アクリル酸/ニルエステル、(メタ)
アクリル酸ウンデシルエステル、(メタ)アクリル酸ド
デシルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステ
ルの如き(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重
合体及び/又は該エステルと共重合可能な(メタ)アク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ア
クリル酸ヒにロキシエチル、アクリル酸ヒトaキシプロ
ピル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)ア
クリル酸エトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアクリル7ミド、(
メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、 (メタ)ア
クリル酸−t−ブチルアミノエチル、アクリロニトリル
、ビニルピロリドン、ビニルイミグゾールなどの共重合
体の他、ビニルニステルモ7マーとして、例えば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニルなどとの共重合体などが挙げ
られる。
又、上記高分子粘着性物質の他の例としては、シリコー
ンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム
、スチレン−ブタジェン共重合体ゴム、アクリルゴム、
天然ゴムなどを主成分とするゴム系感圧性接着剤や、ポ
リビニルアルキルエーテル(アルキル基の炭素数が1〜
12)、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルなどを
主成分とするビニル系感圧性接着剤、テルペン樹脂、水
溶ロジンなどを挙げることができる。
又、本発明に用いられる薬物には、薬物投与部材を皮膚
面に貼着して適用した際に、経皮的に体内に吸収される
ものであれば特に制限を受けるもかかる薬物としては、
次のものを例示することができる。
イ)フルチフステロイー類:例えばハイドロコーチシン
、プレドニゾロン、ベクロメタゾンプロビオネート、フ
ルメタシン、トリアムシメロン、トリ7ムシ/ロンアセ
トニド、フルオシメロン、フルオシメロンアセトニド、
フルオシメロンアセトニドアセテート、プロピオン酸ク
ロベタゾールなど、 口)鎮痛消炎剤:例えばアセトアミノ7エン、メフエナ
ム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ノクロフェナ
ック、ノクロ7エナックナトリウム、アルクロ7エナツ
ク、オキシ7エンブタゾン、7エ二ルフタソン、イブプ
ロフェン、フルルビプロ7エン、サリチル酸、サリチル
酸メチル、 !−メントール、カン7アー、スリンダッ
ク、トルメチンナトリウム、ナプロキセン、フェンブフ
ェンなど、 ハ)催眼鎮静剤:例えば7エ/バルビタール、アJ’ 
 tJ  +l −V  ’/−11−S/  /)M
  −111−1−’  4 −  +1.     
L   II  マyfラム、ニトラゼパム、ロラゼパ
ム、ハロペリドールなど、 二)精神安定剤:例えばフル7エナノン、テオリタジン
、ジアゼパム、フルジアゼパム、フルジアゼパム、ハロ
ペリドール、クロルプロマノンなど、 ホ)抗高血圧剤:例えばクロニジン、塩酸クロニジン、
ピンドロール、プロプラフ0−ル、塩酸プロプラノロー
ル、ブ7う7−ル、インデノロール、ニバジビン、ニモ
ジピン、ロアニジキシン、ニトレンジピン、ニブラノロ
ール、ブクモロール、ニアニジビンなど、 へ)降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ペンド
ロアルナサイアザイド、シクロベンチアザイドなど、 ト)抗生物質:例えばペニシリン、テトラサイクリン、
オキシテトラサイクリン、硫酸フラノオマイシン、エリ
スロマイシン、クロラムフェニコールなど、 チ)麻酔剤二例えばりドカイン、塩酸ノブ力イン、ペン
シカイン、アミ7安息香酸エチルなど、ワ)抗菌性物質
:例えば塩酸ベンザルコニウム、ニトロ7ラゾン、ナイ
スクチン、アセトスルファミン、クロトリマゾールなど
、 ヌ)抗真菌物質:例えばペンタマイシン、アムホテリシ
ンB1ビロールニドリン、クロトリマゾールなど、 ル)ビタミン剤:例えばビタミンA、エルゴカルシフェ
ロール、コレカルシフェロール、オクトチアジン、リボ
フラビン酪酸エステルなど、ヲ)抗てんがん剤:例えば
ニトラゼパム、メブロパメート、クロナゼパムなど、 ワ)冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、ニトログ
リコール、インソルビドシナイトレート、エリスリトー
ルテトラナイトレート、ペンタエリスリトールテトラナ
イトレート、プロパチルナイトレートなど、 力)抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフェンヒドラミン、
クロルフェニラミン、ジフェニルイミタソールなど、 ヨ)鎮咳剤:例えば臭化水素酸デキストロメトルファン
、硫酸テルブタソン、エフェドリン、塩酸工7ヱドリン
、硫酸サルブタモール、塩酸イソプロテ7−ル、硫酸イ
ソプロテノールなど、り)性ホルモン:例えばプロプス
テロン、エストラノオールなど、 し)抗堂剤:例えばドキセビン ン)脳循環改善剤:例えばビデルギン、ニルゴツトアル
カロイド、イアエンプロジルなど、ツ)制吐剤、抗潰瘍
剤:例えばメトクロプラミド、クレボプライド、トンベ
リトン、スコポラミン、臭化水素酸スコポラミン、5−
フルオロウラシル、メルカプトプリンなど、 ネ)生体医薬:例えばポリペプチド類(TRH,LHR
Hの誘導体)、プロスタグランジン類など、ナ)その他
:例えば7エンタニール、ジゴキシン、デスモプレシン
、ジヒドロエルゴタミンメタンスルホン酸、ジヒドロエ
ルゴタミン酒石酸など、が挙げられこれらの薬物は必要
に応じて2種類以上併用することができス− そして、該薬物の配合割合は上記高分子粘着性物質と薬
物の全重量に対して0.5〜30重景%重量ましくは2
〜20重量%となるように調整するのが望ましい。
更に上記担持体としては皮膚に適用したときに者しい異
和感を感じさせない程度に柔軟性を有するものであれば
、特に限定されるものではなく、その好ましい具体例を
示すと、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン
、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
ミドなどのフィルム又はシート、ゴム及び/又は合成樹
脂製発泡シート・フィルム、不織布、織布、紙、金属箔
又はこれらの積層フィルムやシートなどが挙げられる。
又上記薬物や高分子物質の変質を防止するために金属を
蒸着した遮光性の担持体を使用することもできる。
そして、上記担持体には、物理的手法又は化学的手法に
より、孔、切れ目などを施してカユミや炎症等を防止す
るようにしてもよく、又該担持体は少なくとも10%、
好ましくは50%以上、実剛的には100〜800%の
伸縮性を有する材質を選択するか、或いは伸縮加工を施
した材料を使用することにより、皮膚及び角質保護膜形
成部材の伸縮に連動して上記基剤が剥離しないようにす
るのが好ましい。
そして上記薬物投与部材の形態としては、積層レジボア
製剤型、マイクロカプセル分散製剤型、ゲルマトリック
ス製剤型、多孔膜製剤型、粘着性マトリックス製剤型等
の各種の貼付型薬物投与部材の総てにつき適用されるの
であり、しかもこの薬物投与部材はその皮1!接着力が
200g/10I幅以上のものが特に望ましいのである
上記薬物投与部材には基剤の保型性を保ったり、或いは
皮膚からの上記薬物の吸収能を高めて充分な薬理効果を
発揮させる等の目的をより一層確実に達成するために、
充填剤を配合してもよい。
上記充填剤としては、微粉末シリカ、チタン白、炭酸カ
ルシウム、カオリン、ミョウバンなどを挙げることがで
きるが、これらは上記基剤に対して20重量%以下の割
合で配合される。
又、上記角質保護膜形成部材及び/又は上記薬物投与部
材には、所望により経皮吸収促進助剤を配合してもよい
該上記経皮吸収促進助剤としては、エタノール等の低級
アルコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリフール等の如きグリコール類、
グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール、サリチ
ル酸、尿素、7ラントイン、ジメチルスルホキシド、ツ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ニコチン
酸エステル、ジエチルトルアミド、1−ドデシル−アザ
シクロへブタン−2−オン、メチルピロリドン、ジイソ
プロピルアジペート、ドデシルピロリドン、メチルデシ
ルスルホキシド、ジメチルイミグゾリノノン、ジエチル
セバケート、エチルラウレート、シリコン油、各種界面
活性剤などを挙げることができ、その配合量は、上記各
部材に対して、30重量%以下にするのが好ましい。
次に本発明の外用医薬部材の使用方法について説明する
先ず、角質保護膜形成部材を、ハケ塗り、噴霧又は指等
の方法により所定の皮膚面に適用して乾燥し、これによ
って当該皮膚面に角質保護膜を形成する。この場合、該
角質保護膜の厚みは後述の薬物投与部材からの薬物を有
効に生体内に吸収させるために50μm以下にするのが
好ましく、特に1〜10μ論とするのが最も好ましい。
なお、この角質保w1膜の厚みは角質保護膜形成部材の
投与量や噴霧時間によって調整する。
このようにして得られた角質保護膜は粘着力によって皮
膚面に接着するのではなく、皮膚面形状に適合した膜と
なるので密着性が高く、その密着力によって接着してい
る。本発明の外用医薬部材を得るにはこのようにして皮
膚面に形成された角質保護膜の上面に上記薬物投与部材
を貼り付ければよいのである。
なお、本発明の外用医薬部材は、水分不透過性に優れる
包装資材、例えばアルミニウム箔とプラスチックフィル
ムとのラミネートフィルムからで通に供するのがよい。
(e)作用 本発明の外用医薬部材は、上記構成を有し、当該外用医
薬部材の投与に当たっては、先ずその角質保護膜形成部
材を外皮に適用して当該適用部位に実質的に粘着性を有
さない角質の保wI!膜を形成し、次いで、この保護膜
を形成した部位に、常温で粘着性を有し且つ経皮吸収性
の薬物を含有して成る薬物投与部材を適用して当該薬物
を持続的に経皮吸収させた後、上記薬物投与部材を皮膚
から剥離除去するのである。
そうすると上記保護膜はこの薬物投与部材に接着した状
態で同時に剥離、除去されるが、この場合、この保護膜
は密着力によって皮膚面に接着しているから当該保護膜
によって皮膚からの剥離時に皮膚に痛み等の刺激を感じ
ることがないと共に角質の損傷を防止する作用を有する
のである。
又、上記角質保ff1fi膜形成部材は液状であるから
皮膚に適用した場合、皮膚との密着性が極めて良b”G
で本ス1E 古虜培着力かイ丘(個整りでも運動等の際
に剥がれることがない作用を有する。
(f)実施例 以下に本発明の実施例を示し、更に詳しく内容を説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において種々
の応用変形が可能である。
実施例1 (イ)角質保護膜形成部材 高分子物質であるポリアクリル酸エトキシエチルエステ
ル(インソルビドノナイトレートの飽和溶解度3重社%
)5重量部を酢酸エチル95重量部に′18解し、粘度
が温度30℃で3ボイズの角質保′Fli膜形成部材を
得た。
(ロ)薬物投与部材 インオクチルアクリレート95重量部とアクリル酸5重
量部を酢酸エチル中で共重合させて得たアクリル系高分
子粘着性物質80重量部(固形分)に冠血管拡張剤であ
るインソルビドジナイトレート20重量部を加えて基剤
溶液を調製し、該基剤溶液を厚さ9μ論のポリエステル
フィルムに塗布、乾燥して糊厚40μI11の薬物投与
部材を得た。
上記(イ)の角質保護膜形成部材を適用胸部皮膚面上(
11cIoX 11 eta)にハケを用いて膜厚5μ
lとなるように塗布、乾燥し、その上に上記(ロ)の薬
物投与部材(10ca+X 10cm)を貼り付けた。
参考例1〜3 上記(イ)の角質保護膜形成部材を適用胸部皮膚面積上
(11,cmX 11 cm)に適用して、M、厚が各
々10μm、20μm及び50μmの保護膜を形成し、
その上に上記(ロ)の薬物投与部材(]−0cmX 1
. Oam)を貼付した場合を参考例1.2及び3とし
た。
比較例1 上記(ロ)の薬物投与部材(10cII+X 10 a
m)を適用胸部皮膚面上に直接貼り付けた場合を比較例
1とした。
実施例2 (イ)角質保護膜形成部材 高分子物質であるアクリル酸ブチル(A)、酢酸ビニル
(B)及びメタクリル酸(C)から成る共重合体(該共
重合体中の各成分(A)、(B)及び(C)の重量比は
各々90.5及び5であり、該共重合体に対するケトプ
ロ7エンの飽和溶解度は2重量%である。)10重量部
、経皮吸収促進助剤である尿素0.5重量部を各々四塩
化炭素89.5重量部に混合溶解して温度30 ’Cで
粘度4ボイズの角質保l膜形成部材を得た。
(ロ)薬物投与部材 ポリビニルエチルエーテル(′a元粘度5)77、重量
%、ポリビニルエチルエーテル(′a元帖度0.3)7
.7重量%及び水添ロジン15.3重量%から成る高分
子粘着性物質13重N部とグリセリン1重量部をヘキサ
ン50重量部に溶解し、この混合溶液に鎮痛消炎剤であ
るケトプロ7工ン7重量部を溶解して基剤溶液を形成し
、次いで、この基剤溶液をシリコーン処理して形成した
剥離紙に乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布して
乾燥した後、この基材層を厚みが40μmのポリエチレ
ンフィルムに転着して薬物投与部材を得た。
上記(イ)の角質保護膜形成部材を、実施例1と燥後の
厚みが1μmとなるように塗布、乾燥し、その上に上記
(ロ)の薬物投与部材(10cIoX 10 co+)
を貼り付けた。
比較例2 上記(ロ)の薬物投与部材(10cmX 10 CIj
l)を適用胸部皮膚面上に直接貼り付けた場合を比較例
2とした。
実施例3 (イ)角質保are、形成部材 高分子物質であるポリアクリル酸エトキシプロピルエス
テル(フルルビプロ7エンの飽10 溶解度3重社%)
100重社、経皮吸収促進剤である】−ドデシル−7ザ
シクロへブタン−2−オン5重量部及びコルチコステロ
イド類であるノ)イドロコーチゾン0.1重量部をエチ
ルアルコール100重量部に各々溶解し、温度30°C
で粘度2ポイズの高分子物質溶液を調製し、該高分子物
質溶液に噴霧剤として7レオンガスを使用してスプレー
型の角質保護膜形成部材を得た。
t 口 )オ尺 詣 よ) Ji 臀K 木オスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体50重量%及
びテルペン樹脂50重量%がら成る高分子粘着性物質2
00重量部と、流動パラフィン50重量部をトルエン3
00重量部に溶解して成る混合溶液に顧痛消炎剤である
フルルビプロ7工ン50重量部を溶解して基剤溶液を形
成し、次いでこの基剤溶液をシリコーン処理して形成し
た離型性ポリエステルフィルム上に乾燥後の厚みが80
μmとなるように塗布して乾燥した後、この基材層を厚
みが100μm厚のポリウレタンフィルムに転着して薬
物投与部材を得た。
上記(イ)の角質保護膜形成部材を適用胸部皮膚面上(
11c+nX 11 cm)に乾燥後の厚みが2μmと
なるようにスプレーして乾燥し、その上に上記(ロ)の
薬物投与部材(10cmX 10 c+a)を貼り付け
た。
比較例3 上記(ロ)の薬物投与部材(10cmX 10 cI6
)を適用胸部皮膚面上に直接貼り付けた場合を比較例3
とした。
実施例4 (イ)角質保護膜形成部材 高分子物質であるポリイソブチレン (クロニジンの飽
和溶解度1重量%)10重量部とミネラルオイル2重量
部をヘキサン88重量部に各々溶解し、温度30°Cで
粘度6ボイズの角質保護膜形成部材を得た。
(ロ)薬物投与部材 ポリイソブチレン(数平均分子量が8万)68.2重量
%、ポリイソブチレン(数平均分子量が1万)9.1重
量%及び水添ロノン22.7重景%から成る高分子粘着
性物質44重量部、及びミネラルオイル8重量部をソル
ベントナフサ200重量部に溶解し、該溶液に抗高血圧
剤であるクロニジン3重量部を溶解して基剤溶液を形成
し、次いで、この基剤溶液を、厚みが12μmのポリエ
ステルフィルム上に、塗布、乾燥して厚みが70μmの
基材層の薬物投与部材を得た。
上記(イ)の角質保護膜形成部材を適用上腕部皮膚面上
(3,5cmX 3.5cn+)にハケで塗布、乾燥す
ることにより厚さが2μmの保護膜を形成し、その上に
上記(t?)の薬物投与部材(3cIIl×30I11
)を貼り付けた。
比較例4 上記(ロ)の薬物投与部材(3cmX 3 cm)を適
用上腕部皮膚面上に直接貼り付けた場合を比較例4とし
た。
上記各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬部材を
人体に適用した後の実験結果をf51表に示す。
(以下余白) く皮膚90度ビール接着力〉 適用部位に各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬
部材を適用した後シタツバ一式引張試験機により90度
ビール皮膚接着力 (g/ 10 a++++幅)を測
定した。
<24Hr貼付後はがし時の角質損傷面積(%)(痛さ
)〉 適用部位に各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬
部材を貼付して24時間貼付後の剥離時の痛さと角質損
傷面積(%)を測定した。
く1週間(6回貼り替え)後の皮膚刺激性〉適用部位に
各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬部材を、同
一の適用部位において1日ごとに6回貼り替えを繰り返
した時、つまり1週間後の皮膚刺激性を下記判定基準で
観察した。
5・・・水泡の発生 4・・・浮腫の発生 3・・・全面赤化 2・・・赤鼻の発生 <24Hr後薬物吸収量(重量%)〉 適用部位に各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬
部材を貼付して24時間後の当該外用医薬部材中の残存
薬物量(同時にはがされる保護膜中の薬物量も含む)を
貼付前の外用医薬部材の薬物量から引いた量を吸収量と
した。
<24Hr後接着面積〉 適用部位に各実施例、各参考例及び各比較例の外用医薬
部材を適用して24時間貼付後(通常の生活をしだ後)
の接着状態を観察し、その接着面積を測定した。
なお、各実験共にボランティアの数は5人とし、その平
均値を第1表に示した。
第1表より、本発明の外用医薬部材は当該外用医薬部材
における角質保WIPA形成部材によって皮膚が保護さ
れているから、該外用医薬部材を適用部位に適用して所
定の期間が経過した後、当該外用医薬部材の剥離の際に
痛みや角質の損傷が全くなく、しかも薬物の生体内への
吸収量もほとんど(g)発明の効果 本発明の外用医薬部材は、外皮に適用して当該外皮に皮
膚接着力の低い保護膜を形成する角質保護膜形成部材と
、常温で粘着性を有する高分子粘着性物質に経皮吸収性
の薬物を含有して形成した薬物投与部材から成り、該外
用医薬部材を外皮に適用後に剥離する際、上記保H1膜
によって皮膚(角質)が保護されて当該皮膚(角質)に
損傷が発生しないと共に痛みを感じないのであり、この
結果、老人や子供等、何人も安心して使用しうるのであ
る。
又、本発明の外用医薬部材は、薬物を、経口・静注投与
するのではなく、経皮投与によって生体内に吸収させる
ものであるから、薬物の血中濃度が長時間に亘って一定
すると共に血中の薬物濃度の不均一性に起因する副作用
の問題も発生しないのである。
特許出願人 日東電気工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子物質を主成分とし且つ適用部位に保護膜を
    形成する実質的に粘着性を有さない角質保護膜形成部材
    と、常温で粘着性を有する高分子粘着性物質に経皮吸収
    性の薬物を含有して形成した薬物投与部材とから成る外
    用医薬部材。
JP17169485A 1985-08-03 1985-08-03 外用医薬部材 Pending JPS6233117A (ja)

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