JPS6232488Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は飲料、インスタント食品用の容器着脱
式の電気湯沸器に関するものである。

一般に、この種の電気湯沸器は加熱器体に容器
を載置して用いられるが、この状態では全体が大
きく、持ち運びが不便であるという欠点があつ
た。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以
下に本考案の実施例について添付図面を参照して
説明する。

図において１は加熱器体で、この中にサーモス
タツト、スイツチ、ランプなど機能部品が入つて
いる。２は加熱器体１の上に取りつけた熱板で、
中にヒーターが入つている。熱板２の周辺には土
手３を設けてある。４は容器で下部は一段径が小
さくなつた小径部５となつている。容器４の外側
面に回動式の把手６を設けてある。加熱器体１の
下部は径を大きくした大径部７となつている。蓋
８は容器４にかぶる大きさであると共に加熱器体
１の大径部７にもかぶる大きさとする。蓋８の上
面には数個のダボ９をつけてある。加熱器体１の
中の底板１０は、下面よりも奥まつたところにあ
り、コード１１はその底板１０から出ている。容
器４の小径部５を除いた部分の深さは、加熱器体
１の大径部７上端から熱板２上端までの高さより
も大きな寸法となつている。

上記構成において、加熱器体１の下部にコード
１１、さし込みプラグの入る分のスペースを設
け、容器４の内径を熱板２の外径、加熱器体１の
外径より大きくして、かぶせられるようになつて
いる。

ただし、加熱器体１の下部を一段太くして、容
器４をかぶせたとき、容器４の開口縁がここに当
つて、容器４の底が熱板２に当つて傷つくのを防
止される。また、蓋８の内径を加熱器体１の大径
部７の外径よりも大きくして、容器４にかぶせら
れると共に加熱器体１にもかぶせられるようにな
つている。

このように、容器４が本体とは分離しているの
で、洗滌容易である。容器４を逆さにすると、熱
板２、加熱器体１にかぶせられるので、非使用時
はスペースが小さくてすむ。収納時、熱板２が容
器４の底に当たらないので、傷がつかず、アルマ
イト製の容器の場合であれば、寿命が長くなる。
プラグ、コード共に加熱器体１の底部に収まるの
で収納時すつきりする。蓋８はダボ９がついてい
るので、点頭展示の際に台として使用できる。ま
た使用時の容器の置き台としても使用できる。

上記実施例の説明から明らかなように本考案に
よれば、下部にコード収納部を有し、かつ上部に
熱板を取付けた加熱器体と、この加熱器体の熱板
上に使用時に載置される容器と、この容器の上部
に使用時に載置される蓋とを備え、前記容器の内
径を前記熱板および加熱器体の外径より大きくし
て未使用時に容器を加熱器体にかぶせるととも
に、前記蓋を容器の上部および加熱器体の下部に
かぶる大きさにして未使用時に蓋を加熱器体の下
部にかぶせるようにしているため、未使用時、す
なわち、収納する際や持ち運びする際には、使用
時に比べて電気湯沸器自体の大きさが小さくな
り、したがつて携帯に便利であるとともに、収納
時に場所をとることもなく、しかもコードは加熱
器体の下部に設けたコード収納部に簡単に収納す
ることができ、さらに容器と加熱器体とは分離で
きるため、容器の洗浄も容易となる等、種々の実
用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気湯沸器の
収納時の断面図、第２図は同電気湯沸器の使用時
の一部欠截断面図である。 １……加熱器体、４……容器、８……蓋、１１
……コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部にコード収納部を有し、かつ上部に熱板を
   取付けた加熱器体と、この加熱器体の熱板上に使
   用時に載置される容器と、この容器の上部に使用
   時に載置される蓋とを備え、前記容器の内径を前
   記熱板および加熱器体の外径より大きくして未使
   用時に容器を加熱器体にかぶせるとともに、前記
   蓋を容器の上部および加熱器体の下部にかぶる大
   きさにして未使用時に蓋を加熱器体の下部にかぶ
   せるようにした電気湯沸器。