JPS623081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は保温式電気ポツト等の器具の外筐体の
改良に関し、特に組み立てを容易となし且つ平板
材量の削減、出き上がりの強度向上を計つた器具
の外筐体を提供するものである。

従来、金属製平板材をロール成形或るいは折曲
成形等により加工して筒状の外筐体を製作する場
合、第７図に示すように、その両側接合端部３
ａ，３ｂの固定は一方の端部をゴ字形に折曲して
このゴ字形部内に他方の端部を抱き込み、これを
はぜ折りにして固着させているため、該部の板厚
が他の部分に比べて異常に厚くなり且つ抱き込み
固着であるため「ゆがみ」が生じ易く強度が弱く
なつて、製作が面倒でしかも仕上り外径寸法にも
バラツキが生じ易くなり、寸法の安定したものが
得られず且つ折曲部のつなぎ目が目立ち、外観上
体裁の悪いものとなつていた。

本考案は上述の如き欠点を解消せんとするもの
で、以下に図面に基づいて説明する。

１は保温式電気ポツト等の貯溜容器本体で、内
部に水或いは湯を貯溜せる有底筒状の内容器２を
内装せる円筒形状の外筐３と該外筐３の上面開口
部を開閉自在に閉塞せる蓋体４とから外穀を構成
している。前記外筐３は金属製平板材をロール成
形加工或いは折曲成形加工により円筒状に形成し
且つその両側接合端縁に沿つて複数個の引掛孔５
…を穿設するものである。６は縦長の化粧枠で略
中央に透明板７を取り付ける透視窓８を穿設し背
面両側に前記引掛孔５…と対応せる略逆Ｌ字形の
係止片９…を形成するとともに前記透視窓８に沿
つて一対の阻止片１０，１０を立設形成してい
る。そして前記外筐３と前記化粧枠６との取り付
けは第３図第４図及び第５図からも明らかなよう
に、係止片９…を引掛孔５…に引掛け、その化粧
枠６の上端部は蓋受体１２に挿入係止して完全に
取り付ける。このとき外筐３の両側接側接合端面
は前記化粧枠６に覆い隠されるようになる。又、
内容器２内に貯溜される水或には湯を外部へ供給
せる供給パイプ１３は前記阻止片１０，１０の間
に沿つて立設され、逆止弁装置１４及び案内パイ
プ１５を介して外部に臨んでいる。この供給パイ
プ１３は内部が見えるように透明材料が成形して
いる。１６は前記内容器２外壁に巻装せる断熱
材、１７，１７は前記化粧枠６の下部に穿設せる
表示孔１８，１８に臨ませた表示灯１９に接続す
るリード線である。２０は前記内容器２の外側下
部に巻装せる発熱体、２１は同じく内容器２の上
面開口部を閉塞せる覆板で、略中央に送気穴２２
を穿設している。２３は前記蓋体４に内蔵せるエ
アーポンプで、上下移動可能な押圧体２４にて適
宜押圧されて圧縮空気を前記送気穴２２を介して
前記内容器２内に圧送するものである。２５は前
記蓋体４を本体１に対して開閉可能とせる押圧ボ
タン、２６は前記本体１の上部に回転自在に取り
付けた字形状の取手である。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
外筐が極めて容易に組み立てられ且つ化粧枠にて
その両側端面が覆われて見栄えがよくなるととも
に外筐そのものの「ゆがみ」が防止される。しか
も従来のように平板材の両側端面を抱き込んで接
合する必要がなくなるため、この平板材の裁断寸
法が小さくなつて材量が従来に比べて少なくなり
且つ外筐には従来の如く透視窓を有した化粧枠を
取り付けるための穴を開設する作業手間が省ける
等の種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案外筐体を使用せる保温式電気ポ
ツトの外観斜視図、第２図は第１図の縦断面図、
第３図は第１図の要部分解斜視図、第４図は化粧
枠の背面から見た斜視図、第５図は第１図の要部
拡大断面図、第６図は第１図のＡ−Ａ線断面図、
第７図は従来の外筐体の接合部分を示す要部断面
図である。 ３……外筐、６……化粧枠、８……透視窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １ 平板材をロール成形或いは折曲成形により筒
   状となし、その両側接合端部間に透視窓を形成せ
   る化粧枠を配設して前記両側端面を覆う如くなし
   たことを特徴とする器具の外筐体。