JPS6230597B2 - - Google Patents

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JPS6230597B2
JPS6230597B2 JP22082682A JP22082682A JPS6230597B2 JP S6230597 B2 JPS6230597 B2 JP S6230597B2 JP 22082682 A JP22082682 A JP 22082682A JP 22082682 A JP22082682 A JP 22082682A JP S6230597 B2 JPS6230597 B2 JP S6230597B2
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JP
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magnetic field
rotor
transistor
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step motor
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JP22082682A
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JPS59109889A (ja
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Masuo Kitano
Masashi Yoshino
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to GB08333208A priority patent/GB2134290B/en
Priority to US06/561,703 priority patent/US4533257A/en
Priority to CH672683A priority patent/CH657958GA3/fr
Publication of JPS59109889A publication Critical patent/JPS59109889A/ja
Publication of JPS6230597B2 publication Critical patent/JPS6230597B2/ja
Priority to HK878/87A priority patent/HK87887A/xx
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主として電子腕時計のステツプモー
タを低電力、かつ、検出の誤動作を防止する駆動
方法の制御回路に関するものである。
電子腕時計用超小型ステツプモータの様に低消
費電力が要求されているステツプモータでは、低
消費電力の方法として、ステツプモータ自身の電
気−機械変換効率の向上の他に、通常時は低電力
で駆動し、何らかの原因で正常にロータが回転し
なかつた時には、通常時よりも大電力で、速やか
に再駆動する、いわゆる補正駆動方式が考案され
ている。この補正駆動方式を採用する場合、重要
な事は、いかにしてロータの回転、非回転を確実
に検出するかということである。
第1図Aは、従来から使用されている電子時計
のの指針駆動用に用いられ、本発明にも使用され
ている2極ステツプモータの一例であり、第1図
Bは、従来この構造のステツプモータを駆動する
ために用いられている反転パルスの例である。
第1図Bの駆動パルスをコイル3に印加するこ
とにより、ステータ1を磁化し、ロータ2の磁極
との反発、吸引力によりロータは180゜回転す
る。従来は、この印加する駆動パルスの長さは、
時計として保証すべき全ての条件に於いてモータ
の出力を保証できる様な幅に選ばれていた。とこ
ろが、これでは、カレンダー負荷、電池の内部抵
抗大、末期における電圧低下等に対する余裕を含
ませなければならず、どうしても余裕のあるパル
ス幅で、駆動しなければならなかつた。そのた
め、この方法を改良し、通常は、あまり余裕のな
いぎりぎりのパルス幅でステツプモータを駆動
し、その後、ロータが回転したか、しなかつたか
を判断する検出回路等を具備し、ロータが非回転
と判断したときのみ、従来から用いられている様
なパルス幅で補正駆動を行なうという方法が提案
されている。このロータの回転、非回転の検出
に、特別な検出素子、例えば、メカ接点、ホール
素子等を具備させることは、時計の小型化、薄型
化、ローコストという要求から、採用することは
困難である。
そこで、ロータが回転した場合と非回転の場合
では、駆動パルス印加後ロータの振動による発電
電圧が違うという特徴をとらえて、ロータの回
転、非回転を検出するという方法がとられてい
る。
本発明では、この補正駆動方式に対する改良を
目的としている。
第2図は、従来及び、本発明で使用されている
ステツプモータ駆動及び検出部の回路例である。
この回路構成は、NチヤンネルFETゲート(以
後Nゲートと略す)4b,5bとPチヤンネル
FETゲート(以後Pゲートと略す)4a,5a
の入力をそれぞれ分離し、ロータ2の回転、非回
転を検出するための検出抵抗6a,6b及びこれ
らの抵抗をスイツチングするNゲート7a,7b
を備えている。
第3図は、従来の補正駆動方式に於けるタイム
チヤートである。コイルの両端にかかる電圧は、
第3図aの区間では、第2図に示す電流通路9の
様に電流が流れる。次に第3図bの区間では、第
2図に示す閉回路10の様に検出抵抗6bを含む
閉回路に切り換える。このとき、駆動パルス印加
後のロータ2の振動により発生する電圧が、端子
8bに発生する。もし検出区間bで非回転という
信号が検出されたなら、第3図cの区間で再度第
2図の電流通路9でコイル3に電流を流し、時計
仕様の満足できる様な十分長いパルスで、ステツ
プモータの補正駆動を行なう。
次にロータの回転、非回転検出の原理について
詳述する。
第4図は、コイル抵抗3KΩ10000ターンのステ
ツプモータのコイル3に電流を流した時の電流波
形である。駆動パルス長さaが3.9msecのときの
電流波形であり、回転、非回転にかかわらず、ほ
ぼ同じ波形を示す。
第4図bの区間は、駆動パルス印加後のロータ
2の振動による誘起電流であるが、この区間の電
流波形は、ロータ2の回転、非回転、無負荷、負
荷の状態では大きく変化する。第4図bの区間の
b1の波形は、ロータ2が回転した場合の電流波形
であり、b2は非回転であつた場合の電流波形であ
る。
回転、非回転による電流の違いを電圧波形と
し、とりだすべく発明されたのが、第2図の駆動
検出回路であり、第4図のbの区間では閉回路1
0に回路を切り換える。そうすることにより、ロ
ータ2の振動により生ずる電流は、検出用の抵抗
6bを流れるため、端子8bには検出抵抗を付け
ない時と比べ、大きな電圧波形が現われる。区間
bで正方向の電流は、第2図の閉回路10に於い
て、検出抵抗6bには逆向きとなるため、負の電
圧となつて現われる。
更にNゲート5bは、OFF状態ではドレイン
とP-ウエル間にP―N接合があり、Vssをアノー
ドとするダイオードとして働く。このため、端子
8bから見て負となる電圧は、ダイオードとして
働くNゲート5bを介して流れ、閉回路11と同
じ様なインピーダンスとなり、ロータに制御がか
かる。ロータ2の働きと検出信号の関係を第5図
を用いて説明する。
第5図は、ステータ1とロータ2の関係を示し
たものであり、第5図Aはロータ2の静止状態を
表わしており、ステータ1には、インデツクスト
ルクを決める内周ノツチ16a,16bと、ステ
ータを一体とするための外周ノツチ15a,15
bがある。ただし、二体ステータの場合は、15
a,15bの部分でステータが分離している。
ロータ2の静止状態では、内周ノツチ16a,
16bとほぼ90゜の位置にN,Sの磁極が静止す
る。第5図Bはこれに駆動パルスを印加した場合
の図であり、ロータが矢印の方向に回転する。駆
動パルス幅は3.9msecという短かいパルスのた
め、ほぼ、内周ノツチの付近まで回転した状態で
パルスが切れる。負荷が小さい時には、ロータの
慣性のため回転しきれるが、負荷が大きいときに
は、回転しきれず、第5図Cの様に、ロータは逆
に回転する。この時、ロータ2の磁極は外周ノツ
チ15a,15bの付近を通るため、コイルに大
きな電流を発生する。ところがこのとき、第2図
のように閉回路10となつているため、先に説明
したように、端子8bには負の電圧が発生し、N
ゲート5bにダイオードの順方向電流が流れ、ロ
ータ2には制動がかかる。したがつてロータ2は
急速に減速され、それ以後、ロータ2の振動によ
り発生する電圧は小さい。一方、負荷が小さく、
ロータ2が回転した場合は、第5図Dに示す様に
矢印19の方向にロータ2が回転する。このとき
ロータ2により発生する磁束は、外周ノツチ15
a,15bとは直角方向であるため、最初誘起電
流は小さい。更に磁極が外周ノツチ15a,15
bの付近まで回転したときに、大きな電流を発生
する。このとき閉回路10の端子8bには負の電
圧が発生するため、Nゲート5bのダイオード効
果により、ロータに制動がかかる。さらにその
後、第5図Aに示すロータの静止位置よりかなり
回転しすぎ、静止位置にもどるとき、第2図端子
8bにはロータ2の回転検出可能な電圧を発生す
る。
第6図Aの電圧波形20は、前述のロータ2が
回転したとき、端子8bの電圧波形である。aの
区間は駆動パルス印加時間で、3.9msecである。
このときの回路は第2図電流通路9であり、 VDD=1.57Vである。
第6図Aのb区間は、ロータの振動により誘起
する電圧をとつたものであり、第2図の閉回路1
0のときの電圧波形である。負の電圧は、Nゲー
ト5bのダイオード効果のために約−0.5Vでク
リツプされており、正の電圧のピークは0.4Vで
ある。一方、波形21は非回転の場合であるが、
正の電圧のピークは0.1V以下で、この両者の電
圧を区別することにより、ロータの回転、非回転
が判断できる。
更に、この両者の電圧は差が小さいのである
が、次に説明する方法で、容易に増幅することが
できる。第6図Aのbに示す区間で、第2図の閉
回路10と閉回路11を交互にスイツチングす
る。閉回路11では、Nゲート4b,5bという
100Ω程度のON抵抗をもつ素子でコイル3の両端
はシヨートされているため、ローター振動による
電流は大きい。ところが、閉回路10にスイツチ
ングすると、コイラル3のインダクタンス成分の
ため、検出抵抗6bには一瞬その電流が流れる。
このため検出抵抗の両端には、一瞬高いピーク電
圧が発生する。回転時のロータ2による誘起電圧
波形20を、第2図の閉回路10,閉回路11を
交互にスイツチングしたとき、8b端子の電圧波
形は第6図Bの様になる。この時の電圧波形2
2,23の時間軸拡大波形を第6図Cに示す。こ
のとき、ピーク電圧は、ループ10にスイツチン
グ後、約30μsec遅れている。これは、Nゲート
5bのドレイン・ソース間にキヤパシタンス成分
があるため、ピーク電圧に遅れを生ずるためであ
る。
近年、このような方法が提案され、ロータの回
転、非回転の検出が一層容易となつた。このよう
な検出方法により、先に述べたような、通常駆動
パルス幅を固定とした方式と、更にステツプモー
タの低消費電力化を図るために、通常駆動パルス
幅を回転しうる最低のパルス幅で駆動する方式が
実現されている。
第7図は、従来及び本実施例での、電子時計に
用いられているステツプモータの駆動パルス幅と
トルクの関係をとつたグラフである。
固定パルス駆動の場合は、ステツプモータの最
大トルクTqmaxを保証するために、駆動パルス
幅はaの点に設定されている。補正駆動を行なう
方法は、Tqcの点がカレング送りに要するトルク
とすると、通常駆動パルスの長さはa2=3.4msec
とかa3=3.9msecという長さに設定されている。
理由は、通常駆動パルスでロータが回転しきれな
い時には、更に補正パルスが追加されるため、あ
まり補正パルスの出現回数が多い場合には、両者
の消費電流が加算されるため、かえつて電流が増
加するという場合も、起こり得るためである。と
ころが、実際にはa0=2.4msecというパルス幅で
も、無負荷時にはロータは回転するので、このパ
ルス幅で駆動ができれば、更に低消費電流化が可
能である。
その動作を第8図により説明する。
通常はa0=2.4msecというパルス幅でステツプ
モータを駆動し、カレンダー負荷等によりa0のパ
ルス幅でロータが回転しきれなくなつた場合に、
ロータが非回転であると検出回路が判断し、すぐ
補正駆動パルスで駆動する。この補正駆動のパル
ス幅は、一般に第7図のa=7.8msecというパル
ス幅が用いられる。そして次の1秒後の駆動パル
ス幅はa0=2.4msecよりわずかに長いa1=2.9msec
というパルス幅が、通常駆動パルスとして自動的
に設定され、ステツプモータに駆動パルスが印加
される。ところが第8図の例によると、a1
2.9msecでもカレンダトルクTqcに達しないた
め、又ロータは非回転となり、すぐ補正パルスa
=7.8msecで駆動する。そうすると更に1秒後の
通常駆動パルスは自動的にa2=3.4msecになる。
この場合の出力トルクは、カレンダトルクTqcよ
り大きいので、以後毎秒a2=3.4msecというパル
ス幅で、ステツプモータを駆動する。
ところがこのままでは、カレンダ負荷がなくな
つた場合でもa2=3.4msecというパルス幅が続
き、消費電力低減のためには不利である。このた
め、N秒毎駆動パルスを短くする回路を付加する
ことにより、N回a2=3.4msecが連続して出て、
出力されたらa1=2.9msecというパルス幅にもど
ることになる。さらにa1がN回連続して出力され
るとa0になる。また逆に、通常駆動パルスの最大
パルス幅a2=3.9msecのパルス幅に於いて、非回
転と検出された場合は、補正パルスが出力された
後の次の1秒に於いて、前回と同じa3=3.9msec
が出力される。このように、通常駆動パルスを複
数の中からある1つに設定するためには、第9図
のようなアツプダウンカウンタが必要となる。
以上説明の様にロータの回転、非回転を検出す
ることができ、しかも、通常駆動パルス幅を回転
しうる最低のパルス幅で駆動し、ステツプモータ
の低消費電力化を図ることができた。しかし、こ
の従来例には大きな欠点がある。ステツプモータ
が交流の外部磁界に入つた場合、外部磁界により
コイル3に電圧を誘導し、ロータ2が非回転の場
合でもロータ2が回転したと判断してしまうた
め、交流磁界に対するステツポモータの止まりに
くさ、いわゆる耐磁性が、通常ステツプモータを
駆動するパルス幅で決定してしまうことである。
しかも、この交流耐磁性は第10図に示す様なグ
ラフとなり、この例の3.9msecでは3エルステツ
ド以下となつてしまう。
そのため、補正駆動回路でステツプモータを駆
動する場合には、従来より一層厳重な耐磁構造を
とる必要があり、小型化、薄型化、ローコスト化
をねらつた反面、耐磁構造のスペース、コスト等
を必要とし、その利点を十分生かし切れていなか
つた。又、更にステツプモータの低電流化を計る
ため、通常パルス幅を負荷の重さに応じて変化さ
せる駆動方式がある。この場合、非カレンダ送り
の時の様に負荷が軽い場合、ステツプモータのロ
ータが回転しうる最小パルス幅で動くことにな
る。このとき時、第10図からわかる通り、交流
耐磁性は更に悪化する。従つてこのとき、シール
ド板等耐磁構造を更に強化する必要がある。
従来例、例えば特開昭55―147381号に於いては
かかる欠点を除去するため、第11図に示すよう
なタイミングでa区間とb区間に於いて交流磁界
検出を行ない、もし、交流磁界を検出した場合に
は、第10図の例でもわかるように、交流磁界に
最も強い6msec程度のパルス幅によりモータを駆
動していた。つまり通常パルス55または56の
前のロータ静止時に回転検出と同様に、出力トラ
ンジスタ4bまたは5bのON,OFFを特定の周
期でくり返す方式である。
こうすることにより、もし交流磁界が存在した
場合、その交流磁界により、コイルに誘起電圧が
発生し、その電圧により誘起電流がコイルに流
れ、その電流をチヨツパ増幅することにより電圧
として検出していた。交流磁界は一般に50Hz、ま
たは60Hzと考えられていたので、そのピーク値を
検出するために、交流検出区間は20msec以上、出
力トランジスタ4bまたは5bのON,OFFの周
期は512Hz,ON区間のデユーテイ比は1/8が一般
的に使われていた。回転検出に於いては、一般的
に、出力トランジスタ4b,または5bのOFF
区間に於いて、トランジスタ7aまたは7bが
ONし、検出抵抗6aまたは6bが接続された。
しかし、交流磁界検出に於いては、一般に検出の
感度を上げるため、トランジスタ7aまたは7b
はONしない。従来例に於ける交流磁界検出区間
のチヨツパ電圧波形を第12図に、交流磁界強度
と検出電圧の関係を第13図に示す。従来例に於
いては交流磁界3エルステツドを検出するため回
路的に8a,8b端子にコンパレータ、またはイ
ンバータのゲート端子を接続し、しきい値電圧を
例えば0.6Vに設定していた。しかし、従来例に
於ける交流磁界は50Hzまたは60Hzと考えられてい
たので、そのピーク値を検出するために、交流検
出区間は20msec以上、出力トランジスタ4bまた
は5bのON,OFFの周期は512HzON区間のデユ
テイ比は1/8が一般的に使われていた。回転検出
に於いては、一般的に、出力トランズスタ4b、
または5bのOFF区間に於いて、トランジスス
タ7aまたは7bがONし、検出抵抗6aまたは
6bが接続された。しかし、交流磁界検出に於い
ては、一般に検出の感度を上げるため、トランジ
スタ7aまたは7bはONしない。従来例に於け
る交流磁界検出区間のチヨツパ電圧波形を第12
図に、交流磁界強度と検出電圧の関係を第13図
に示す。従来例に於いては交流磁界3エルステツ
ドを検出するため回路的に8a,8b端子にコン
パレータ、またはインバータのゲート端子を接続
し、しきい値電圧を例えば、0.6Vに設定してい
た。しかし、従来例に於ける交流磁界は50Hzまた
は60Hzの正弦波を前提としている。現実として、
世の中の交流磁界を調べると、様々な交流磁界が
存在する。その中から第14図に示す様な磁界を
例にとる。これは、電気毛布中の磁界である。も
し、この磁界が回転検出区間に於いて、ステツプ
モータのコイル3に加わつた場合、l=−Ndφ/dt l=誘起電圧、N=コイルの巻き数、φ=磁束、
t=時間からこの磁界によりコイルに誘起される
電圧のみで回転検出の判定電圧を越える可能性が
ある。従つて、もしこの磁界がコイル3に加わつ
た時にロータが非回転であつても、回路は回転と
判断し、補正パルスを出力しない。したがつて時
計は運針不良となり遅れる。また、このような磁
界が加わつても、第11図の交流磁界検出区間に
於いては、磁界の変化時間が非常に短かく、発生
した誘起電圧により流れる電流が非常に小さいた
め、ほとんど検出が不可能である。また出力トラ
ンジスタ4aまたは4bのOFF時には直後、誘
起電圧l=Ndφ/dtが発生するため、検出が可能と なるが、デユーテイ比が1/8でOFFとなるためこ
れもまた検出の確率として非常に低い。一方、回
転検出はデユテイ比1/2で出力トランジスタ4a
または4bをOFFしているため、高い確率で、
誤検出となる。以上のように従来の交流磁界検出
に於いては、電気毛布のような、パルス的に変化
する磁界を検出することができなく、回転検出の
誤動作を防止することができない。また、このよ
うなパルス状の磁界を発生するものは、電気毛布
の他、電気カーペツト、電気コタツ等、多くの家
庭電気製品の中に存在し、ステツプモータ付き電
子時計に磁界が加えられる可能性は大である。こ
れは時計としての商品価値に於いて致命的な欠陥
である。
本発明はこれらの欠点を除去するため、従来の
交流磁界検出に加えて、新たに高周波磁界検出を
具備したもので、以下図面について詳細に説明す
る。
第15図は本発明によるタイミング図の一例
で、交流磁界検出区間aと高周波磁界検出区間
a′の両方がある。交流磁界を検出した場合、高周
波磁界を検出した場合にいずれの場合に於いて
も、回動検出を禁止し、磁界に強いモータ駆動パ
ルスを出力する。例えば一例として、第10図よ
り6msecのパルス幅である。高周波磁界検出区間
の詳細なタイミングチヤートを第16図に示す。
この区間に於いて出力トランジスタ4a,4b,
5a,5b及び7a,7bは連続的にOFFとな
つている。したがつて、この区間のどのポイント
に於いて誘起電圧が発生したとしても、そのピー
ク値を検出することができる。その検出電圧波形
第14図のl=−Ndφ/dtと同じである。また
一般に高周波交流磁界と言つても、その基本的な
周期は60Hzまたは50Hzのため、高周波交流磁界検
出区間を20msec以上とれば、そのピーク値を検出
することができる。また、高周波交流磁界検出電
圧レベルを回転検出電圧レベルよりも低く設定す
れば、高周波交流磁界によつて回転検出区間に現
われる電圧レベルは抵抗6aまたは6bによつて
下げられるため、高周波交流磁界による回転検出
の誤動作を回避することができる。また、高周波
交流磁界検出回路は、交流磁界検出回路と同じ検
出用インバータまたはコンパレータで検出するこ
とができるし、さらに検出の精度を増すため別々
の検出用インバータまたはコンパレータを使用す
ることもできる。図17は、交流磁界検出と高周
波交流磁界検出を同じ検出用インバータで行なう
場合の回路図である。57と58はそれぞれ8a
または8bに接続される検出用インバータであ
る。59,60は検出信号のマスク用NORゲー
ト、61,62は検出用ラツチを構成するNOR
ゲート、63と64はそれぞれ8aまたは8bに
接続され、検出電圧が入力する端子、65は交流
磁界検出区間のみLレベルとなる交流磁界検出用
マスク信号、66は高周波交流磁界検出用マスク
信号、69はANDゲート、67は検出用ラツチ
のクリア端子、68は検出判信号出力端子であ
る。図中、検出回路を80で示した。
第18図は第17図の各端子の信号状態を示す
タイミングチヤートである。これは68の出力が
Lであるので、磁界が検出されていない状態を表
わしている。第17図のように高周波交流磁界と
交流磁界を同一な検出用インバータで行なうこと
により、従来の回路とほとんど同じ素子数で高周
波交流磁界と交流磁界の両者を行なうことができ
る。また、高周波交流磁界検出区間は20msec以上
なら、モータの駆動、回転検出に影響のない範囲
で、長くすることができる。
以上のように、本発明によるステツプモータは
日常の生活空間に於けるほとんどの交流磁界を検
出することができるため、運針の信頼性を飛躍的
に高めることができる。更に、本発明によるIC
のチツプサイズの増加、製造上の検査等のコスト
アツプの要因は全く無い。また、従来必要であつ
た耐磁板等の耐磁構造をとらなくて良いので、時
計の薄型化、小型化が可能である等、その効果は
非常に大である。
尚、種々の信号を形成するための発振回路、分
周回路、及び検出回路68の出力に応じてステツ
プモータに供給するパルス幅を変化させるための
制御回路の詳細は上記特開昭55―147381号に記載
されており省略する。
本発明の実施例のNチヤンネルトランジスタと
Pチヤンネルトランジスタを入れ換えても、各端
子の信号レベルが反転(ハイレベルはロールレベ
ルに、ロールレベルはハイレベルになる)するだ
けで機能的には全く同様な働きをする。また、実
施例に於いては、高周波交流磁界を検出した場合
も、正弦波交流磁界を検出した場合も、同じパル
ス幅の駆動パルスを出力しているが、高周波交流
磁界中のステツプモータの駆動については正弦交
流磁界中のステツプモータ駆動パルス幅よりも狭
パルス側で充分なため、更に低消費電流化をねら
うために、高周波交流磁界を検出した場合には、
交流磁界を検出した場合とは別なパルス幅の狭い
パルスをステツプモータの駆動パルスとして出力
することも可能である。
その一例としては8図で説明した通常駆動パル
スとして設定したパルス幅の中から選ぶ事が回路
を簡単にする理由からも考えられ、その中でも最
も長いパルス幅又は、それより一段短かいパルス
幅が適当である。これは正弦波の交流磁界と異な
り、パルス状の高周波磁界はその持つてているエ
ネルギーは小さく、モーターの駆動そのものへ与
える影響は極めて小さい為、運針の信頼性は第1
0図に示した交流磁界に最も強いパルス幅例え
ば、6msecほど長くなくても充分確保できるとい
う理由による。又、この事により高周波磁界中で
の消費電流も小さく押える事ができ、全体とし
て、より一層の低消費電流化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは、従来及び本発明に用いられている
電子時計用ステツプモータの斜視図。第1図B
は、従来のステツプモータ駆動パルス波形図。第
2図は、従来及び本発明に係わるステツプモータ
の駆動及び検出回路の一部。第3図は、従来の視
正駆動方式のステツプモータ駆動パルス波形図。
第4図は、ステツプモータの電流波形とロータが
回転及び非回転であつたときのロータ振動により
誘起する電流波形。第5図Aは、ロータ静止時の
ステータとロータの位置関係図。第5図Bは、駆
動パルス印加時のロータの回転方向を示す図。第
5図Cは、ロータが回転できなかつたときのロー
タの運動を示す図。第5図Dは、ロータが回転し
た時、駆動パルス印加後ロータの運動を示す図。
第6図Aは、ロータが回転及び非回転で、検出抵
抗に誘起する電圧。第6図Bは、ロータが回転及
び非回転で、高抵抗を含む閉回路と低抵抗を含む
閉回路をスイツチングしたときの検出抵抗に誘起
する電圧波形。第6図Cは、B図22及び23の
波形拡大図。第7図は、駆動パルス幅と分針トル
クの関係を示す特性図。第8図は、負荷の変動に
応じて駆動パルス幅が変化する補正駆動方式を示
す駆動パルス波形図。第9図は、従来例に於ける
通常駆動パルス設定用のアツプダウンカウンタの
回路図。第10図は、駆動パルス幅に対する交流
耐磁性を示す図。第11図は、従来例に於ける交
流磁界検出区間を示す図。第12図は、交流磁界
検出区間に於ける磁界検出電圧波形を示す図。第
13図は、交流磁界検出区間に於ける磁界検出電
圧のピーク値を示す図。第14図は、電気毛布か
ら発生する磁界と、その磁界の検出電圧波形を示
す図。第15図は、本発明による高周波交流磁界
検出区間と交流磁界検出区間を示す図。第16図
は、第15図のa′,b′区間のタイミングチヤー
ト。第17図は、本発明による高周波交流磁界検
出と交流磁界検出を行なう回路図。第18図は、
第17図の各端子のタイミングチヤート。 1……ステータ、2……ロータ、3……コイ
ル、101……Rゲート4aのゲート端子、10
2……Pゲート5aのゲート端子、103……N
ゲート4bのゲート端子、104……Nゲート7
bのゲート端子、41,44,48,52,54
……AND回路、42,45,49……NOR回
路、55,56……ステツプモータ駆動回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ステツプモータと、前記ステツプモータのコ
    イルの両端の各々を電源の一方の電極に接続する
    第1トランジスタ4aと第2トランジスタ5a及
    び前記コイルの両端の各々を前記電源の他方の電
    極に接続する第3トランジスタ4bと第4トラン
    ジスタ5bからなる駆動回路と、前記コイル端に
    接続され外部磁界により前記コイルに発生する誘
    起電圧を検出する検出回路80とからなり、前記
    駆動回路は前記駆動信号を印加する前、高周波磁
    界検出時に前記第1トランジスタ4aと前記第3
    トランジスタ4bの対もしくは前記第2トランジ
    スタ5aと前記第4トランジスタ5bの対の少な
    くとも1対を連続して遮断状態にしてなり、低周
    波磁界検出時に前記第1トランジスタ4aと前記
    第2トランジスタ5aの対もしくは前記第3トラ
    ンジスタ4bと前記第4トランジスタ5bの対の
    1方の対を少なくとも1度導通状態にしコイル端
    を接続する閉回路を形成してなることを特徴とす
    る電子時計用ステツプモータ。
JP22082682A 1982-12-16 1982-12-16 電子時計用ステップモ−タ Granted JPS59109889A (ja)

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JP3395786B1 (ja) * 2002-02-26 2003-04-14 セイコーエプソン株式会社 電子機器、電子機器の受信制御方法および電子機器の受信制御プログラム

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