JPS6230008Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は遠視眼又は老眼のための携帯用眼鏡に
関するものである。

遠視眼または老眼の場合、比較的遠くのものは
不自由なく見えるが近距離のもの、特に文字等は
見えにくく凸レンズを用いた眼鏡をかけて矯正す
る必要がある。これまで、老眼等の者は常に眼鏡
を携帯していて近くのものを見る際に眼鏡を取り
出してかけるのが一般である。

しかし、僅かな時間近くのものを見るような場
合にも一々眼鏡のかけ外しを行うので極めて不便
であつた。かつ、普通の眼鏡を折たたんだ状態で
もある程度場所をとるので携帯するのに不便であ
つた。

また、小さな文字等を見るのに眼鏡では不充分
な場合には倍率の大きい虫めがねが使用される
が、眼鏡の外に虫めがねを用意し携帯しなければ
ならないのでさらに不便であつた。

本考案は以上述べたような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは
短時間だけ近くのものを見るような場合に手軽に
取り出して使用でき、かつ携帯性の良い眼鏡を提
案することにある。

本考案の他の目的は、通常のレンズの他に倍率
の大きな凸レンズを設けることにより必要に応じ
拡大鏡として使用することのできる眼鏡を提案す
ることにある。

以下、本考案につき好適なる一実施例を示す図
面を用いて詳細に説明する。

第１図Ａ，Ｂ及び第２図において、１は本考案
の一実施例に係る眼鏡である。２は全体が略長方
形形状を呈する眼鏡枠であり、３は眼鏡枠２の両
側に設けられた摘み部である。眼鏡枠２には所定
間隔を介して一対のレンズ取付窓２Ａが形成され
ており、このレンズ取付窓２Ａには視力矯正用の
凸レンズ４が嵌められている。

また、レンズ取付窓２Ａの間に位置する部分に
は所定径の拡大レンズ用の取付窓２Ｂが形成さ
れ、取付窓２Ｂには視力矯正用の凸レンズ４より
も倍率の大きい凸レンズ５が嵌められている。眼
鏡枠２の断面図である第２図に示すように、レン
ズ取付窓２Ａ及び２Ｂの内周縁にはレンズが収納
される嵌合部２Ａ−１及び２Ｂ−１が各々形成さ
れ、かつ嵌合部２Ａ−１，２Ｂ−１には突条部２
Ａ−２，２Ｂ−２が形成されている。本実施例で
は眼鏡枠２を合成樹脂材等により形成し、プラス
チツクレンンズから成る凸レンズ４，５を超音波
又は高周波溶接によつて取付窓２Ａ，２Ｂの嵌合
部２Ａ−１，２Ｂ−１に固定している。突条部２
Ａ−２，２Ｂ−２は超音波又は高周波により溶接
が効率よくなされるように設けられている。

また、眼鏡枠２の下縁中央には丸みを有する凸
部２Ｃが形成されている。この凸部２Ｃは鼻上部
に当てることにより眼鏡１を顔の中心に確実に位
置させるために形成してある。なお、摘み部３に
は孔３Ａが設けられているが、この孔３Ａはゴム
バンド、紐等を用いて眼鏡１をかけて使用する場
合にそのゴムバンド、紐等を取付けるために用い
る。

以上のような構造から、眼鏡１をポケツト等に
収容しておき、必要に応じてポケツトから取り出
し摘み部３を持つた状態で眼鏡として使用するも
のである。また、特に小さな文字等を見るような
ときには、眼鏡１を顔から離し中央の拡大用の凸
レンズ５を用いて見る。

上述した如く本考案によれば、従来の眼鏡のよ
うに一々かけ外しを行う必要がないので、短時間
だけ近くのものを見るような場合に極めて便利で
ある。また従来の眼鏡に比べコンパクトとなるの
で収容場所をとらず携帯性が極めて良い。加え
て、必要に応じて中央のレンズを拡大鏡として用
いることができるので非常に便利であると共に、
これまでのように拡大鏡を別に用意することもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本考案の一実施例に係る眼鏡の正面
図、第１図Ｂはその眼鏡の右側面図、第２図は第
１図に示す眼鏡の一部断面図を示す平面図であ
る。 ここで、１……眼鏡、２……眼鏡枠、２Ａ，２
Ｂ……取付窓、３……摘み部、４，５……凸レン
ズである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定間隔離間して位置する一対のレンズ取付窓
   及びこれら一対のレンズ取付窓の間に配設された
   他のレンズ取付窓を有する眼鏡枠と、 この眼鏡枠の両側部の少なくとも一方の側部に
   設けられた摘み部と、 前記一対のレンズ取付窓に夫々取りつけられた
   視力矯正用の凸レンズと、 前記他のレンズ取付窓に取りつけられ、視力矯
   正用の凸レンズより倍率の大きい凸レンズとを具
   備した事を特徴とする眼鏡。