JPS6229511Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は着物の帯締めや頭飾品、一般の装
飾品などに使用される房紐に関する。

ロ 従来技術 日本の婦人用着物の帯締めや帯飾りに使用さ
れる紐や、各種パーテイにおける婦人の頭髪を
飾る紐など装飾的要素の強い紐は組紐の端部に
房を付けた房紐がほとんどである。この種房紐
の装飾性は紐（組紐）と房の形態、色彩の他、
紐の結び方によつて決まる。

ハ 考案が解消しようとする問題点 上記房紐は紐と房の形態、色彩及び結び方が
多種多様で、伝統的なもの、年々変わるフアツ
シヨン界の流行に合わせたものなどが製品化さ
れているが、房紐の装飾的価値を決める要素
が、上述紐と房の形態、色彩及び結び方だけの
ため、房紐の装飾的付加価値の拡大化には自ず
と限界があつた。例えば、頭飾品としての房紐
は他の増加やかんざし類の頭飾品に比べ華麗さ
に欠け、二次的な頭飾品として使用されること
がほとんどであつて、房紐業界においては天統
的な良さを損なうこと無く斬新な装飾的価値を
持つ房紐の出現が望まれていた。

ニ 問題点を解決するための手段 本考案の目的は房紐に斬新な装飾的価値を持
たせて上記問題点を解決することであり、この
目的達成のため講じた本考案の技術的手段は房
紐の房内に電池及びこの電池を電源として適宜
発光する光源を内蔵した発光体を装着すること
である。

ホ 作用 上記技術的手段の付設により房紐の房は内装
した上記発光体から発せられる光の透過にて房
自体が発光する如く見え、房紐の装飾性、特に
現代感覚的な華麗さが一段と向上する。

ヘ 実施例 第１図の房紐１において、２は１本の紐で、
例えば、組紐、３，３は組紐２の両端部に取付
けた房で、多数の房糸４を束ねて組紐２の端部
に糸５，５′にて縛結したものである。６，６
は本考案の特徴とする発光体で両端の房３，３
内に装着される。２つの発光体６，６は同一構
造のもので、以下一方のものにおいて説明を続
行する。

発光体６は釣に使用する電子浮きの如きもの
で、例えば第２図及び第３図に示すようにリチ
ウム電池などの円筒形電池７と光源の発光ダイ
オード８、発光ダイオード８を内蔵する光源ケ
ース９及び光源ケース９に着脱自在に螺着され
る本体ケース１０で構成される。光源ケース９
は樹脂製で、発光ダイオード８を収納する透光
性の頭部９ａと、本体ケース１０が螺着される
中央のねじ部９ｂと、電池７の一端部を収納す
る円筒形のコンセント部９ｃで構成され、コン
セント部９ｃには電池７の先端から延びるピン
状のマイイナス（又はプラス）電極７ａ及び電
池外装ケースであるプラス（又はマイナス）電
極７ｂに適宜電気的接触する２端子（図示せ
ず）が内蔵され、この２端子は２ほんのリード
１２，１２′を介して発光ダイオード８に電気
的接続される。本体ケース１０は電池７の一端
部を収納する筒状部１０ａと、筒状部１０ａか
ら後方に延びる断面くさび形の刺入部１０ｂを
組紐２の端部内に例えば、接着剤を介して刺入
して同軸状に固定される。

発光体６の組付けは次の要領で行われる。房
紐１の房３に先ず本体ケース１０を予め固定し
ておく。そして必要に応じ、光源ケース９のコ
ンセント部９ｃに電池７のピン状電極７ａを先
に挿入して発光ダイオード８を点灯させて光源
ケース９を本体ケース１０に螺着する。すると
房３内で発光ダイオード８の光が頭部９ａと房
３を通して外部へ洩れ、房３が発光する如く見
える。発光ダイオード８の発光色に赤や青など
を選択することにより房３はより多彩に内部照
明を受けて輝き、房紐全体の装飾性が増す。ま
た発光体６を発光させる必要がない場合は本体
ケース１０から光源ケース９を外し、電池７を
抜き取つて再度電池７を逆方向からコンセント
部９ｃに挿入して〔この場合発光ダイオード８
は点灯しない〕、光源ケース９を再度本体ケー
ス１０に螺着すればよい。

上記房紐１の用途は頭飾品、帯締め、帯飾り
などと様々で、第４図に頭飾品としての髪飾り
の一例を示す。このような髪飾りにおいては発
光体６が十分に小形軽量であることが要求され
るが、この要求は電池７に電子浮きに多用され
ている直径２mm強、長さ１cm程度、重さ１ｇ弱
のものを使用し、光源に点光源的な発光ダイオ
ード８を使用することにより発光体６に十分に
小形軽量のものが得られて容易に満たすことが
可能である。

また房紐１を垂幕等の比較的大きな飾りに使
用する場合は、このサイズに応じて発光体６に
も比較的大きなサイズのものを使用することが
望ましく、特にこの様なサイズの大きな発光体
６においては光源に豆電球を使用することも可
能である。

また房紐１の房３を形成する房糸４は絹糸等
の染糸が主であるが、部分的に透明或は着色し
た透光性合成樹脂糸を混在させて房３の発光を
より多彩にすることも可能である。尚、発光体
６の構造は上記例に限らず、例えば本体ケース
１０の刺入部１０ｂに戻りを突設して刺入部１
０ｂを接着剤無しに組紐２内に刺入し固定化す
ることや、組紐２の芯材にビニールパイプなど
のフレキシブルパイプを使用してこのパイプ端
部に本体ケース１０の刺入部１０ｂを刺入し固
定化するようにしてもよい。また発光体一部に
点滅用スイツチを付設する等の工夫も可能であ
る。

ト 考案の効果 本考案によれば房紐の装飾的価値が房内の発
光体の付設で倍加し、特に現代的な華麗さが得
られてパーテイ用などの頭飾品、帯飾りなどの
用途において著しい効果を発揮し、従来に無い
華麗な商品的価値の高い房紐が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部断面側面
図、第２図及び第３図は第１図の房紐における発
光体の分解図を含む要部拡大断面図、第４図は第
１図の房紐の一用途図である。 １……房紐、２……紐〔組紐〕、３……房、６
……発光体、７……電池、８……光源〔発光ダイ
オード〕。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紐先端の房内に電池及び当該電池を電源として
   適宜発光する光源とを内蔵する発光体を装着した
   ことを特徴とする房紐。