JPS62292725A - 虫さされ治療剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は漢方生薬よりなる虫さされ治療剤に関する。

〔従来技術〕

従来より虫さされに起因する痒み、炎症等の治療剤とし
ては、ステロイド抗炎症剤（デキサメサゾン、プレドニ
ゾロン等）、抗ヒスタミン剤（マレイン酸クロルフェニ
ラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等）、局所麻酔７ｆｔ
＋　（ペンシカイン、キシロカイン、ジブカイン等）が
生薬として用いられてきた。

また、古くは、単にアンモニア水（１０％程度）を塗る
などがあった。

ところが、これら薬物を使用した場合、アレルギ一体質
の者に対してはその症状を悪化させることも珍しくなく
、皮膚の弱い患者の場合は、カブレや４　疹を併発する
等の副作用を生起することもあり、より優れた虫さされ
治療剤の開発が待望されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従って、本発明の目的はより効果的で副作用の少ない虫
さされ治療剤を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

かかる実情下に、本発明者は種々研究を重ねて来たとこ
ろ、博落廻、コロンボおよび植物灰を配合した組成物を
虫さされ患部に適用することにより、上記目的が達成さ
れることを見出した。

本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、博落廻
、コロンボおよび植物灰の組成からなる虫さされ治療剤
に関する。

本発明の、虫さされの治療剤は、特にその出前が蛋白質
、ギ酸等よりなるものである虫さされの治療剤（特に、
出前による炎症、痒み、痛み等の治療剤）に関するもの
である。虫としては、たとえば昆虫（就中、蚊、蛸、蜂
等の小昆虫）、ダニ等が例示される。

本発明で使用する博落廻（ハタラフカイ）はケシ科（Ｐ
ａｐａｖｅｒａｃｅａｅ）　、タケニグサ属、タケニグ
サ（Ｍａｃｌｅｙａ　ｃｏｒｄａｔａ　Ｒ，ＢＲＯＷＮ
　）の葉および茎を乾燥したものである。

博落廻はそのまま（好ましくは、粉末化して）、製剤中
に配合してもよい。また、生薬を極性溶媒で抽出した抽
出物（好ましくはその乾燥粉末）としても使用しうる。

抽出に際して使用される極性溶媒としては、たとえば極
性の有機溶媒（たとえば、エタノール、メタノール、ア
セトン、メチルエチルエーテル、ベンゼン等またはこれ
らの混合物）または酸（塩酸等の鉱酸、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸）を加えた水が好適に使
用される。核酸のン；度は０．２〜６Ｎ程度である。

酸性溶液とすることにより、より効果の強い抽出物が得
られるという特１′ｌｉ、がある。抽出は通常２０〜９
５℃、好ましくは６０〜９５℃、２〜２４時間、好まし
くは４〜６時間で完了する。

博落廻の配合量は、全製剤中、生薬の乾燥粉末では０．
１％〜３０％程度、好ましくは０．３％〜２０％程度で
あり、生薬の抽出物の態様では有機溶媒による抽出物、
酸による抽出物のいずれも０．０５％〜２０％、好まし
くは０．２％〜２０％程度である。

本発明で使用するコロンボは、ツヅラフジ科（門ｅｎｉ
ｓｐｅｒｍａｃｅａｅ　）のＪａｔｅｏｒｈｉｚａ　ｃ
ｏｌｕｍｂａ　ＭＩＥＲ５の竿状の根を乾燥したもので
ある。ヘルベリン族のアルカロイドを含み、苦味性健胃
薬としてしばしば用いられている。コロンボはそのまま
（好ましくは、粉末化して）、製剤中に配合してもよい
。

また、生薬を水で抽出した抽出物（好ましくはその乾燥
粉末）としても使用しうる。抽出は通常２０〜９５℃、
好ましくは６０〜９５℃、１〜２４時間、好ましくは２
〜６時間で完了する。

コロンボの配合量は、全製剤中、生薬の乾燥粉末では０
．０５％〜２０％程度、好ましくは０．１％〜２０％程
度であり、生薬の抽出物の態様では０．０２％〜１５％
、好ましくは０．０５％〜１５％程度である。

本発明で使用する植物灰には特に制限はないが、好まし
くはアルカリ性のものが使用される。植物灰用の植物と
しては、たとえば杉、松等の樹木あるいは水稲、麦等が
使用される。植物灰の製剤への配合量はｏ、ｏｏｓ％〜
５％、好ましくは０．０１〜２％である。

本発明で使用する甘草は、マメ科（Ｌｅｇｍｉｎｏｓａ
ｅ）カンゾウ屈のＧｌｙｃｙｒｒｈｉｚａ　ｇｌａｂｒ
ａ　、　Ｇ、　ｇｌａｂｒａｖａｒ、　ｇｌａｎｄｕｌ
ｉｆｅｒａ　ＳＧ、　ｕｒａｌｅｎｓｉｓ等の根を乾燥
したものである。甘味成分とサポニンを主成分とし、漢
方では鎮痛、鎮痙、鎮咳去痰薬として使用することもあ
る。

本発明で使用する黄柏は、ミカン科（Ｒｕ　ｔａｃｅａ
ｅ）、キハダ属、キハダ（Ｐｈｅｌｌｏｄｅｎｄｒｏｎ
　ａｍｕｒｅａｎｓｅＩＩＵＰＲＥＣＩＩＴ）のコルク
層を除去した樹皮の乾燥物で、種々のアルカロイドを含
むことから、古くから苦味性健胃薬として市販される他
、民間薬としてあん法則として打傷等に用いる。

甘草および黄柏それぞれはそのまま（好ましくは、粉末
化して）、製剤中に配合してもよい。また、生薬を水で
抽出した抽出物（好ましくはその乾燥粉末）としても使
用しうる。抽出は通常２０〜９５℃、好ましくは６０〜
９５℃、２〜２４時間、好ましくは２〜６時間で完了す
る。

甘草および黄柏それぞれの製剤への配合量は、生薬の乾
燥粉末では０．０５％〜２０％程度、好ましくは０．１
％〜２０％程度であり、生薬の抽出物の態様では０．０
２％〜１５％、好ましくは０．０５％〜１５％程度であ
る。

本発明の製剤中に配合する生薬の割合は、博落％　１０
０　ｍ！１部（以下、部と表わす）に対して、コロノボ
１０〜５００部、（好ましくは５０〜３００部）、植物
灰１〜２００部（好ましくは２〜２０部）、甘草１０〜
５００部（好ましくは５０〜２００部）、黄柏ｌＯ〜５
００部（好ましくは５０〜２００部）である。

本発明の治療剤は外用剤の態様が基本となり、外用剤と
しては、液剤、粉末剤、油脂性軟膏、水溶性軟膏、乳剤
性軟膏、ローション、硬膏、スプレー剤等が例示される
。これらの製剤は、製剤上公知の製剤技術（たとえば安
定化剤、保存剤、乳化剤、増粘剤等の添加、製造手順、
法則の選択やその使用量等）に従って製剤化される。

基剤としては、従来公知のものを使用でき、たとえば、
ｌ夜剤では水、エタノール、プロピレングリコール、グ
リセリン等が、粉末剤ではカオリン、タルク等が、乳剤
性軟膏ではラノリン、親水ワセリン、吸水軟膏等が、油
脂性軟膏基剤ではワセリン、パラフィン、ブラプチベー
ス、動植物油等が、水溶性軟ｊＦ基剤ではポリエチレン
グリコール（商品名：マクロゴール）　、ＭＣＳＣＭＣ
−Ｎａ等が挙げられる。

本発明の！！！剤は使用に際し、患部の状態、小部の広
さ等を考慮し、前に挙げた製剤を、散布、塗布、または
ガーゼ、不織布、ポリエチレンシー１−等の支持体上に
展延したものを貼付して適用される。なお、本発明の組
成物は皮１１適用面積または適用量を増減することによ
って、その適用量をある程度調整できる。本発明の治療
剤を、たとえば足長バチによる穿刺の治療用として使用
する場合、１回当たり、本発明製剤の総量として０．０
２〜０．２ｇ／−程度が適用される。もっとも、内服薬
のような厳密な投与規定は特にない。

〔実施例〕

以下実施例をもって本発明の詳細な説明するが、これら
の実施例によって本発明は限定されるものではない。

実施例１ マクロゴール８００８０　ｇとマクロゴール４００２０
ｇを十分に混合し、博落廻乾燥粉末５ｇ、コロンボ乾燥
粉末２ｇおよび杉灰０．１ｇを加え、さらに十分に混合
して均質な製剤を得た。

実施例２ マクロゴール８００８０　ｇとマクロゴール４００２０
ｇを十分に混合し、博落廻エタノール抽出物乾燥わ）末
３ｇ、コロンボ水抽出物乾燥粉末２ｇおよび杉灰０．１
ｇを加え、さらに十分に混合して均質な製剤を得た。

実施例３ マクロゴール８００８０　ｇとマクロゴール４００２０
ｇを十分に〆昆合し、博落廻の１％クエン酸水抽出物乾
燥わ）末５ｇ、コロンボ水抽出物乾燥粉末１ｇ、稲わら
灰０．１ｇ、黄柏乾燥粉末２ｇおよび甘草水抽出乾燥粉
末３ｇを加え、さらに十分に混合して均質な製剤を得た
。

比較例 マクロゴール８００８０　ｇとマクロゴール４００２０
ｇを十分にｔ昆合した。

実験例１ 被検者２０名に蚊による痒みに対して実施例１〜３の組
成物および比較例の組成物を使用し、そのｔ白魚日数（
痒みが無くなるまでの口数）を尋灸討した。その結果を
表１に示した。なお表中の数字は被検者２０名の平均で
ある。

実験例２ 被検者４名に足長バチによる痛みに対して実施例１〜３
および比較例の組成物を使用し、その治療日数（痛みが
無くなるまでの口数）を検討した。

その結果を表１に示した。なお表中の数字は被検者４名
の平均である。

表　　　１ −−ｈ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）博落廻、コロンボおよび植物灰の組成からなる虫
   さされ治療剤。
2. （２）博落廻およびコロンボがその抽出物の態様で配合
   されてなる特許請求の範囲第（１）項記載の治療剤。
3. （３）甘草、黄柏またはこれら生薬の抽出物が配合され
   てなる特許請求の範囲第（１）項または第（２）項記載
   の治療剤。