JPS6228677Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として携帯用の小型エンジン等に
用いる気化器のチヨークアームを操作するチヨー
クロツドの支持装置に係るものである。

一般に小型エンジンにおいては、構造を簡単に
するために、チヨークアームの係止孔に、チヨー
クロツドの先端を２〜３段に折り曲げて係止して
いるが、チヨークロツドを摺動自在に支持する支
持体の支持孔よりもこの係止部が大きく、支持孔
を通過することができず、しかも固定された支持
体の支持孔にチヨークロツドを係合した状態で
は、２段に折り曲げた係止部をチヨークアームの
係止孔に係合することができないので、従来は支
持孔を分割してチヨークロツドを挟持してから結
合する構成あるいは係止部とチヨークロツドを分
割して、チヨークロツドを支持孔に嵌合し、係止
部を係止孔に係止してのち結合する等構造は必ず
しも簡単とはならなかつた。

本考案は、支持孔に、係止部が通過可能の切欠
溝を設けるとともに、支持体を着脱自在に設け
て、チヨークロツドをまず支持体に係合した状態
で、係止部を係止孔に係合してのち、支持体を連
結管に固定することにより、チヨークロツドを支
持体に容易に組み付け支持せしめることができ、
構造簡単で、組み付け容易なチヨークロツド支持
装置を提供しようとするものである。

以下、図面により本考案の１実施例について詳
細な説明を行なう。

図において、１はチエンソーを示すもので、本
体ケース３内にエンジン５が内蔵され、エンジン
５の駆動によりソーチエン７を回転して樹枝等の
切断作業を行なうものである。９はソーチエン７
を摺動自在に支持するチエンバー、１１，１３は
本体ケース３に緩衝材を介して支持された前部ハ
ンドル、後部ハンドル、１４は非常の際にエンジ
ン５を停止せしめるための非常レバーである。１
５はエンジン２のシリンダーで、内部にピストン
１７を摺動自在に嵌合している。１９は連結杆、
２１は点火栓である。２３は気化器で、シリンダ
ー１５の吸気口２５に連結管２７を介して連結さ
れている。２９，３１はそれだれ気化器２３内の
通路３３を調節するスロツトルバルブ、チヨーク
バルブである。３５は気化器２３に連結管３７を
介して連結されたエアクリーナ、３９はエアクリ
ーナ３５を覆うクリーナカバーでエアクリーナ３
５にねじハンドル４１により固定されている。４
３はチヨークバルブ３１に固着するチヨークアー
ム、４５は支持体４７に摺動自在に支持されたチ
ヨークロツドで、１端に把持部４９を備え、他端
には、側方向にほぼ直角に折り曲げた部分の端部
をさらにほぼ直角に折り曲げ、さらにその先端を
ほぼ直角に折り曲げて形成された針金状の係止部
５１が設けられ、チヨークアーム４３に設けた係
止孔５３に係止している。支持体４７は連結管３
７に突出する突起部５５に、係合孔５７によつて
係合し、係合孔５７に設けた係止部５８を突起部
５５に設けた係止片６０に係止しており、さらに
支持孔５９によつてチヨークロツド４５を摺動自
在に支持している。６１は支持孔５９に切り欠い
て設けた切欠溝で係止部５１が通過可能に設けら
れている。６３はスロツトルバルブ２９に固着す
るスロツトルアーム、６５は１端をスロツトルア
ームに係止されたスロツトルロツドで、他端は、
後部ハンドル１３に軸６７により摺動自在に枢着
されたスロツトルレバー６９に係止されている。

以上の実施例において、エンジン５を駆動し、
スロツトルレバー６９を操作すれば、スロツトル
ロツド６５を介してスロツトルアーム６３が揺動
し、スロツトルバルブ２９の開度が調節されてエ
ンジン５に供給される燃料が調節されるものであ
る。始動時等において、燃料の濃度を大きくする
には、把持部４９を把持してチヨークロツド４５
を操作し、チヨークバルブ３１の開度を小さくす
れば、空気の量が制限されるとともに、ノズル
（図示せず）からの燃料が増加し、混合気の濃度
は増大する。チヨークロツド４５を組み付けるに
あたつては支持体４７の係合孔５７を連結管３７
の突起部５５に係合して、係止部６０を係止片５
８に係止、固定する。チヨークロツド４５の係止
部５１を切欠溝６１を通過せしめて、チヨークロ
ツド４５を支持体４７の支持孔５９に支持せし
め、つぎにチヨークロツド４５と支持体４７をと
もに把持したまま係止部５１をチヨークアーム４
３の係止孔５３に係止せしめる。

本考案は請求の範囲に記載のとおりの構成であ
るから、チヨークロツドとチヨークアームの結合
およびチヨークロツドを支持する支持体の構造を
簡単にすることができ、しかも組み付け作業を容
易として安価に製作することができるものであ
る。

なお、本考案は前述の実施例に限定されるもの
ではなく、他の態様においても実施しうるもので
ある。また、請求の範囲に示す符号は本考案の技
術的範囲を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置を備えたチエンソー
の全体斜視説明図、第２図、第３図はそれぞれ本
考案の１実施例の正面図、背面図、第４図、第５
図、第６図、第７図はそれぞれ要部の背面図、正
面図、平断面図、側面図、第８図は要部の平断面
図、第９図は要部の平面図、第１０図、第１１
図、第１２図はそれぞれ他の要部の平面図、側面
図、正面図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、２３…
…気化器、３５……エアクリーナ、３７……連結
管、４３……チヨークアーム、４５……チヨーク
ロツド、４７……支持体、４９……把持部、５１
……係止部、５３……係止孔、５９……支持孔、
６１……切欠溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １端に把持部４９を備えたチヨークロツド４５
   の他端に、１端を側方向にほぼ直角に折り曲げて
   形成した針金状の係止部５１を設け、前記折り曲
   げ部分の端部をさらにほぼ直角に折り曲げて形成
   し、前記係止部５１をチヨークアーム４３の係止
   孔５３に係止するとともに、前記チヨークロツド
   ４５を摺動自在に支持する支持体４７の支持孔５
   ９に、前記係止部５１が通過可能の切欠溝６１を
   設け、前記支持体４７を、気化器２３とエアクリ
   ーナ３５とを連結する連結管３７に着脱自在に固
   着して設けたことを特徴とするチヨークロツド支
   持装置。