JPS6228173Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は喫茶店などで用いる殊にコーヒー等の
回数券である割引チケツトに代えて使用し得る携
帯用メダルパツクに関する。

従来使用される割引チケツト類の殆んどは紙製
であり、実に味気無いものであると同時に破れや
汚れが招来し、見若しいものであつた。本考案で
は紙製に代え合金等のコイン状のメダル製とな
し、然も特殊なパツクを用いるため紙片による味
気無さや破れ等を未然に防止し、審美性を備える
と共に紛失の機会を著しく減少させ、更にポケツ
トに軽く収容出来、携帯用として格別の支障を与
えないもので、また提供側としてはメダル若しく
はパツクに適宜宣伝文句を表現し得て宣伝効果を
期待出来るものである。また一個毎に格別で容易
にメダルの取出しを可能とし、コーヒー等と交替
して反覆使用するので使捨てはパツクのみとな
り、特別高価にならぬ利便を有したもので、即ち
この考案はメダルＤが取出し出来る平面寸法で且
つメダルＤの厚みに相当する深さを有した凹部１
４を数個所直列状に配列した長方形基部分Ｂと、
重ね合せて各凹部１４の平面寸法に合致する開口
群１３を有する包被部分Ａとで構成し、基部分Ｂ
と包被部分Ａとは一短縁のみに摺動用間隙１５を
残して一体化すると共に、該間隙１５内に透明板
Ｃを摺動自在に挿通してメダルＤを凹部１４内に
取出自在に収納したことを特徴とする携帯用メダ
ルパツクに係る。

本考案に言う携帯用メダルパツクの具体例を次
に図面に基き説明する。当該メダルパツクは表面
に例えばフロツキー加工を施した紙シート等の包
被部分Ａと、厚紙等の長方形基部分Ｂと、透明樹
脂板Ｃと、金属製等によるメダルＤとで構成す
る。包被部分Ａは表面にフロツキー加工した厚さ
数ミリのシートで、上面１、下面２、中折面３お
よび下面カバー片４を主体として構成し、該上面
１とその長手両側の長側面５，６、下面カバー片
４、下面２および中折面３を夫々連続させて折線
で区分する。また上面１の短辺一方には短側面１
０を介して下面カバー片７を、その他方には内折
面８を夫々折線により接続すると共に、上面１と
内折面８との間の折線相当部位には所望の切欠１
２を切截しておく。そして下面２には、内折面８
側に短側面１１、内折面９を折線により順次接続
させ、而して前記上面１にはメダルＤが取出し出
来る平面寸法を有した開口群１３が直列状に適数
個穿設されている。短側面５，６，１０，１１は
長方形基部分Ｂの厚みと折り重なり部分とを考慮
して該基部分Ｂを固定し得る寸法となし、長方形
基部分ＢはメダルＤの肉厚に相当する厚さ、例え
ば２〜５mm程度として、上面１の平面寸法とほぼ
合致する形状とする。そして上面１と重ね合せた
際にその開口群１３と一致する位置に、該開口群
１３とほぼ同一寸法でメダルＤの厚みに匹敵する
深さを備えたメダル収納用の凹部１４が形成され
ている。この凹部は図面上では開口されるが、凹
窪状に製出しても良い。

次いで本考案品を組立てる場合、包被部分Ａに
於ける中折面３を下面２の内側へ折半し、更に中
折面３の外側へ上面１を折畳む。この場合、中折
面３上には長方形基部分Ｂを載置すると共に下面
２の内折面９を該基部分Ｂ上に折重ね、また上面
１の内折面８をも折半した後、上面１の内側を基
部分Ｂ上に重接し、而して下面カバー片４，７を
順次下面２へ折曲して接着一体化する。

そしてメダルＤを包被部分Ａの開口群１３を介
して長方形基部分Ｂの各凹部１４内へ挿入してメ
ダルＤを収納すると共に、互いに折半された内折
面８と９との間の摺動用間隙１５へ透明樹脂板Ｃ
を摺動自在に挿通してメダルＤを保持して当該脱
落を阻止するものである。メダルＤは円形のコイ
ン状を普通とするが多角形であつても良い。

またこの実施例では包被部分Ａと長方形基部分
Ｂを別個の材料となしているが、透明樹脂板Ｃの
摺動用間隙１５のみを残存させて一体化構成して
も良い。

本考案では形成されたパツク内の凹部の輪郭を
メダル輪郭より少許大寸としてメダルが凹部内へ
摩擦抵抗少く嵌入可能となすと共に、包被部分に
穿設した開口群もメダル寸法より若干大寸として
いる。これがためメダルの凹部内への出し入れが
迅速容易となり且つ、パツク携帯時にメダル移動
を減少出来るものとなる。

更に凹をパツク長手方向に沿つて直列状とする
ことで、メダル上面に在る透明樹脂板をパツクの
一端縁にある間隙から長手方向に沿つて段階的に
摺動させることにより、メダルの１個宛をパツク
を反転することで簡単に取出し可能とすることが
出来る。

また間隙を一端縁のみに設け、樹脂板をパツク
本体と近似的に同寸とすると共に、樹脂板を内折
面８，９のフロツキー加工面間に挿通するので、
その表面毛羽により摩擦が起り携帯中に樹脂板が
脱落する虞れはなく、メダルパツクの外寸を11cm
×５cm等とすることでポケツト内へ簡単に収納し
得るものとなる。

既述の如くパツク内へ収納されたメダルは摺動
用間隙部にある切欠を通じて、または開口群に現
出している樹脂板に指を充当してスライドさせれ
ば簡便に該取出しが可能となり、構造が簡単で廉
価に製作出来、携帯用メダルパツクとして充分な
機能を演ずるものである。

尚、メダルが収納される凹部は多少千鳥状に配
しても何等問題はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の一例による正面展開図、第２図
は長方形基部分の正面見取図、第３図は樹脂板の
正面見取図、第４図はメダルの見取図、第５図は
樹脂板の一部を摺動させた状態の本案品の正面見
取図、第６図は第５図ａ−a′線の拡大断面図を
夫々示すものである。 Ａ……包被部分、Ｂ……長方形基部分、Ｃ……
透明樹脂板、Ｄ……メダル、１……上面、２……
下面、３……中折面、１２……切欠、１３……開
口群、１４……凹部、１５……間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メダルＤが取出し出来る平面寸法で且つメダル
   Ｄの厚みに相当する深さを有した凹部１４を数個
   所直列状に配列した長方形基部分Ｂと、重ね合せ
   て各凹部１４の平面寸法に合致する開口群１３を
   有する包被部分Ａとで構成し、基部分Ｂと包被部
   分Ａとは一短縁のみに摺動用間隙１５を残して一
   体化すると共に、該間隙１５内に透明板Ｃを摺動
   自在に挿通してメダルＤを凹部１４内に取出自在
   に収納したことを特徴とする携帯用メダルパツ
   ク。