JPS6228046Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓄電池の極柱シール装置に関するもの
であり、特に締結ナツト或いは封口コンパウンド
を用いることなく簡単な構造で液密性に優れた極
柱シール装置を提案するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する
に、１は極板群を内挿した電槽（図示せず）の電
槽蓋であつて、極柱貫通孔を有すると共にその下
面に筒体２が突設し、且この筒体の内周面２′に
は角度θ_１なるテーパーが設けられており中空部
が錐形に形成されている。

３は溶融鉛を成型してなる鉛ブツシユであつて
正或いは負極板に電気接続されるものであり、前
記筒体２の内径より小なる外径を有すると共にそ
の外周面３′に前記筒体内周面２′のテーパー角度
θ_１より小なる角度θ_２のテーパーを設けた錐形
を呈し、且外周面の端部に連設する鍔部４が形設
されている。５は有底筒状金属体よりなる極柱で
あり、前記鉛ブツシユ成型時にこの極柱５の下部
を埋設して一体化されている。６は前記筒体２と
鉛ブツシユ３との間に介在せる中空の錐形状パツ
キングである。

本装置の組立に際しては、電槽蓋１の下面に突
設した筒体２内にパツキング６及び極柱５を具備
した鉛ブツシユ３を装着し、ついで鉛ブツシユ３
を上方へ押圧した状態で第４図に示す如くかしめ
治具Ａにより極柱５の上端を電槽蓋１にかしめ付
けする。

本案装置によれば電槽蓋１の下面に突設した筒
体２の内周面２′に設けたテーパーの角度θ_１に
比して筒体２の中空部の内径より小なる外径を有
した鉛ブツシユ３の外周面３′に設けたテーパー
の角度θ_２が小なるため、組立時において極柱５
の上端をかしめ付けた際、筒体２と鉛ブツシユ３
との間に介在せるパツキング６は特に筒体２の端
部と鉛ブツシユ３の鍔部４とで挾持される部分
６′において強圧縮状態に維持されることにな
り、優れた液密性が得られる。

以上詳述したように、本案装置は締結ナツト或
いは封口コンパウドを用いることなく、構造が簡
単で且液密性に優れるものであり、その実用的価
値は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

図面はいづれも本考案に係り、第１図は本案装
置の断面図、第２図は極柱を固着した鉛ブツシユ
の断面図、第３図はパツキングの断面図、第４図
は本案装置の組立工程を示す図である。 １……電槽蓋、２……筒体、３……鉛ブツシ
ユ、５……極柱、６……パツキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電槽蓋に設けた極柱貫通孔の孔縁より下方に突
   設した筒体の内周面にテーパーを設けて中空部を
   錐形に形成すると共に、有底筒状金属体よりなる
   極柱の下部を埋設し前記筒体の内径より小なる外
   径を有した鉛ブツシユの外周面に前記筒体の内周
   面のテーパー角度より小なる角度のテーパーを設
   けて錐形に形成し更に前記鉛ブツシユの外周面の
   端部に鍔部を設けて前記電槽蓋の貫通孔を貫通す
   る前記極柱の上端を電槽蓋にかしめ付けることに
   より、前記筒体の内周面及び端部と鉛ブツシユの
   外周面及び鍔部とのそれぞれの間に介在せる中空
   錐形状のパツキングを挟持せしめてなる蓄電池の
   極柱シール装置。