JPS62279192A - 二重反転軸用スラスト軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野１ 本発明は二重反転軸用スラスト軸受装置に係り、特に外
側回転軸およびこれに挿通される内側回転軸の一部また
は全部にそれぞれ加わるスラスト荷重を内側回転軸に併
合させて伝達させることのできる二手反転軸用スラスト
軸受装置に関する。

［従来の技術１ 一般に、ヘリコプタ、ポンプ等においては外側回転軸と
これに挿通される内側回転軸とからなる二重反転軸を採
用したものが知られている。

たとえば、第４図は省エネルギ化を図ることを目的に大
型船舶に二重反転軸を採用する例を示すものであり、図
示するように、推進器ａとなる船尾側プロペラｂ１船首
側プロペラＣが船体ｄに設けられるとともに、これら推
進器ａの動力系ｅからなるエンジンｆが機４１に設けら
れている。

また、機関室９にはエンジンｆの動力を分配する動力分
配ｖｉ置（二重反転歯車′ｉＡ置）ｈが設けられている
。

この動力分配装置から得られる助力を各プロペラｂ、ｃ
に伝達するための二重反転軸Ｉが船尾端に挿通されて設
けられている。この二ｍ反転軸ｌは内側回転軸ｊとこれ
を覆って反対方向に回転駒ｖＪする外側回転軸にとから
構成され、内側回転軸ｊは動力を船尾側プロペラｂに伝
達し９、外側回転軸には船首側プロペラＣに動ツノを伝
達するようになっている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、これらの二重反転軸１には推進１１ａを駆動
することによる反力を受けてそれぞれスラスト荷重が加
わるために、そのスラスト荷重を受ける軸受装置が必要
であり、従来は推進器ａと動力系ｅとを結、Ｓ動力伝達
系にそれぞれ別個に軸受装置を設けていた。すなわち、
動力弁配装！！ｈ’に外側回転軸にのスラスト荷重を受
けるスラスト軸受βを設けるとともに、エンジンｆ内に
内側回転軸ｊのスラスト荷重を受けるスラト軸受（図示
せず）を設けていた。

したがって、外側回転軸ｋから受けるスラスト荷重はそ
のスラスト軸受妃から動力分配装置りで受けることにな
り、従来は動力弁配装ｆｆ１ｈを大型化、重撮化させる
と共に強固に据え付けなければならない問題があった。

さらに、そのスラスト荷重を受けるべく動力分配装置り
を機関至Ｑの二重底ｍ上に据え付けているために、助力
分配波［ｈの据付位置が制限される問題があった。

そこで、本発明はこれらの問題を有効に解決すべく創案
されたものであり、二重反転軸およびこれに動力を伝達
する動力伝達系の簡素化を達成できる二重反転軸用スラ
スト軸受装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段と作用］本発明は外側回
転軸とこれに挿通される内側回転軸とをこれらに軸方向
に加わるスラスト？ｉＦｉ重を受けて支持する二重反転
軸用スラスト軸受装置において、上記外側回転軸と内側
回転軸とに係合させて、その外側回転軸に加わるスラス
ト荷重を内側回転軸に伝達するためのスラスト軸受を設
けたちのである。

［実施例〕 以下本発明の一実！！＆例を添付図面に従って詳述する
。

たとえば、第２図は二重反転軸を採用する大型船舶を示
したものであり、図示するように、船体１が設けられ、
この船体１には動力系２を形成するエンジン３が船尾隔
壁４で区画された機関至５に設けられるとともに、推進
器６を形成する船尾側プロペラ７及−び船首側プロペラ
８が設けられている。

また、これら動力系２と推進器６とを結ぶ動力伝達系９
が設けられる。

この動力伝達系９は船尾端に挿通される：重臣転輪１０
とこれら二重反転輪１０に動力を分配して伝達する動力
弁配装Ｕ（二重反転歯車装置）１１とから主に構成され
ている。

二重反転＠１０は第１図及び第２図に示すように、外側
回転軸１２と、この外側回転軸１２に同軸上に挿通され
て反対方向に回転駆動する内側回転軸１３とから構成さ
れ、外側回転軸１２には船首側プロペラ８のボス部８ａ
が嵌合し、内側回転軸１３には船尾側プロペラ７のボス
部７ａが嵌合されるようになっている。

したがって、これら外側および内側回転軸１２゜１３に
は推進器６が回転駆動することによる反力を受けて軸方
向にそれぞれスラスト荷重が加わることになる。

特に、これら外側および内側回転軸１２．１３に係合し
てスラスト軸受１４が設けられる。

このスラスト軸受１４は船首側プロペラボス８ａ内に設
けられ、内側回転軸゛１３から上記ボス８ａ内に拡径さ
れたカラー１３ａを前後に挾むようにして内側回転軸１
３に係合すると共に、外側回転軸１２の端部に係合する
ようになっている。

なお、１５は二重反転用特殊軸受である。

このように構成されたスラスト軸受１４は外側回転軸１
２によって回転する船首側プロペラ８のスラスト荷重を
内側回転軸１３に伝達するようになっτいる。

すなわち、本実施例においては外側回転軸１２の延出部
を形成する船首側プロペラボス８ａから外側回転軸１２
に加わるスラスト荷重を、スラスト軸受１４およびカラ
ー１３３を介して、また直結している船尾側プロペラ７
で発生するスラスト荷重と併合させて内側回転軸１３に
１云達するようになっている。その内側回転＠Ｉ３に加
わるスラスト荷重は第２図に示すように動力系２のエン
ジン３に設けられたスラスト軸受１６で受けるようにな
っている。

このように、外側回転軸１２の全部にスラスト荷重を加
えることなく、これを内側回転軸１３に伝達することに
より、軸継手もギヤカップリング等の比較的安価なもの
を採用でき、コストダウンを達成できる。

また、船首側プロペラ８のスラスト荷重がスラスト軸受
１４を介して内側回転軸１３に伝達された結果、動力分
配装置１１はスラスト荷重の影響を直接うけない。した
がって、動力分配装置ｆ１１の軽量小型化が容易になる
とともに、この据付位はを任意に設定できる。

たとえば、第２図に示すように、動力分配装置１１を船
尾隔壁４より船尾側に位置させてフローティング支持す
ることができる。すなわち、動力伝達系９の軸系に自重
のみを作用させて動力分配装置１１を介設するとともに
、この際、動力分配［２１１に生じる動力による反力を
スプリング１７で受けて動力分配装置１１を弾性支持す
ることにより、フローティング支持することが可能とな
る。

［変形実施例］ 第３図は本発明の変形実施例を示したものであり、上記
実施例と同様に、船首側プロペラボス８ａ内には外側回
転軸１２及び内側回転軸１３にそれぞれ係合するスラス
ト軸受１４が設けられる。

特に、外側回転軸１２の端部に形成されるフランジ部１
２ａと、船体１外板のボッシング１ａとの間には第２の
スラスト軸受１８が設けられる。

この第２のスラスト軸受１８は外側回転軸１２に加わる
スラスト荷重を船体１に伝ｊ工するようになっている。

すなわち、内側回転軸１３に加わるスラスト荷重はカラ
ー１３ａおよび第１のスラスト軸受１４を介して外側回
転軸１２に伝達されて外側回転軸１２に加わるスラスト
荷重と併合され、併合されたスラスト荷重は第２のスラ
スト軸受１８を介してボッシング１ａに伝達される。

このように、外側および内側回転軸１２．１３の一部に
それぞれ加わるスラスト荷重を併合して外側回転軸１２
から船体１に伝達することにより、二重反転軸１０の軸
径を小さくできる等の簡素化を図ることができる。また
動力伝達系９、とくに動力弁配置ａｉ１のスラスト荷重
による負荷が軽減されるので、動力分配装置１１の軽量
小型化およびその据付位置の自由度を高めることができ
る。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば次のごとき優れた効果を発
揮する。

（１）　　外側回転軸と内側回転軸とに係合させて外側
回転軸に加わるスラスト荷重を内側回転軸に伝達するス
ラスト軸受を設けたので、二重反転軸の簡素化およびコ
ストダウンを達成できる。

（２）　　二重反転軸に動力を伝達する助力伝達系の簡
素化を達成できる。

（３）　　大型船舶の他、ｌ＼リコブタ用二！Ｅ反転軸
およびポンプ用二重反転軸等にも応用でき、汎用性に冨
む。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は船舶
の動力伝達装置を示す概略断面図、第３図は変形実施例
を示す断面図、第４図は船舶の動力伝達装置の従来例を
示す概略断面図である。 図中、１２は外側回転軸、１３は内側回転軸、１４はス
ラスト軸受である。 特許出願人　　石川島播磨単工桑株式会社代理人弁理士
　　絹　　谷　　信　　雄第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外側回転軸とこれに挿通される内側回転軸とをこれらに
   軸方向に加わるスラスト荷重を受けて支持する二重反転
   軸用スラスト軸受装置において、上記外側回転軸と内側
   回転軸とに係合させて、その外側回転軸に加わるスラス
   ト荷重を内側回転軸に伝達するためのスラスト軸受を設
   けたことを特徴とする二重反転軸用スラスト軸受装置。