JPS62277263A - 磁気研磨用砥粒組成物 - Google Patents

磁気研磨用砥粒組成物

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JPS62277263A
JPS62277263A JP61120859A JP12085986A JPS62277263A JP S62277263 A JPS62277263 A JP S62277263A JP 61120859 A JP61120859 A JP 61120859A JP 12085986 A JP12085986 A JP 12085986A JP S62277263 A JPS62277263 A JP S62277263A
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polishing
magnetic
iron
abrasive grains
abrasive
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JP61120859A
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Nobuhiro Watanabe
渡辺 展宏
Saburo Hori
堀 三郎
Hisatsugu Kaji
加治 久継
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は機械部品などのハリ取りや表面仕上げを行うだ
めの磁気研磨用砥粒組成物に関するものであり、鉄と高
硬度材料を同一粒子中に複合してなる磁気研磨用複合砥
粒と特定の粒度を有する磁性材料である鉄粉を混合し、
研磨性能を署る一シ<改善した磁気研磨用砥粒組成物を
提供するものである。
〔従来技術〕
最近、機械部品のパリ取りや表面仕上げの新しい技術と
して磁気研磨法と呼ばれる方法が開発され、注目を集め
ている(例えば進村武男“磁気研あ法”機能材料、 1
985年1月号、pH−23)。
この方法では磁極間に被加工物と磁気に怒応する磁気研
磨材を入れると、磁気研磨材は磁場によってブラシの様
な拘束状態が生じ、被加工物表面に対して研磨圧力が働
く。この拘束状態の中で被加工物に回転や振動を与える
と、磁気ブラシと被加工物との間に相対運動が発生し、
磁気研磨材によって被加工物表面が研摩される。
ここで磁気研摩材とは、強磁性と高硬度の性質を併せ持
ったものであり、通常は磁性材料である鉄と、酸化アル
ミニウム(アルミナ)や炭化ケイ素などの研摩能力を持
つ高硬度材料を均一に混合又は前記磁性材料と高硬度材
料との混合物を成形後焼結するなどして複合した粒子(
以降複合砥粒と略記する)である。これら磁気研磨材の
うち、前者の例えば鉄粉とアルミナ粉を単純に混合した
混合物では、磁気研に開始後磁界中にアルミナ粒子を保
持することが困難で、鉄粉とアルミナ粉の分離が生じ、
安定した研摩ができなくなるので、後者の焼結晶のよう
な鉄と高硬度材料が強固に結合した複合砥粒が磁気研摩
材としては好ましいと考えられる。
これまで複合砥粒の作り方としては、前記磁性材料の鉄
粉と高硬度材料の微粉を混合・加圧成形後雰囲気炉で焼
結する方法、金属合金(例えばAl −3i  Fe)
を内部窒化する方法、金属合金と炭素の融解物から炭化
物を生成させる方法、あるいは、磁性金属酸化物と高硬
度材料金属(例えばAl、Tiあるいはそれらの混合物
)との粉末を混合、成形した後、自己の固相発熱反応を
利用して、反応開始に必要な熱だけを一端に与えれば、
順次層状に反応が進行する固相発熱反応法(特願昭60
−91197号)などが開発されている。いずれの方法
でも生成された複合固体生成物は、適当な粒度に粉砕し
て磁気研磨用複合砥粒としている。これらの方法のうち
、加圧成形後焼結する方法は高価な焼結炉が必要であり
、また焼結によってできた複合物を所定の粒度まで粉砕
するのに多大な労力を要する。比較的低温あるいは短時
間の焼結で製造した複合物では、粉砕は比較的容易であ
るが、鉄と高硬度材料との結合が弱く、粉砕中あるいは
研磨機の使用開始後短時間で鉄と高硬度材料の分離を生
じてしまう。金属の内部窒化による方法、あるいは融解
物から作る方法は、いずれも高価な装置を用いるにもか
かわらず、生産性は低く経済的な方法ではない。
一方、固相発熱反応法は、自己の固相発熱反応を利用す
る方法で、原料粉体の混合物を成形し、反応開始に必要
な熱だけを一端に与えれば順次層状に反応が進行するの
で、反応によって鉄と高硬度材とが強固に結合されるた
め研削力や表面仕上げ性あるいは砥粒寿命等の優れた磁
気研磨用複合砥粒を製造できる。しかし、後述するよう
に、研磨圧力を高めるためには複合砥粒中の鉄の含有量
を大きくしなければならないが、そのたやには、原料粉
体混合物中の反応に関与しない鉄の含量を増やす必要が
あり、その結果、混合物単位量あたりの反応熱が減少し
てしまい、面相発熱反応が成立しなくなるために、固相
発熱反応法では複合砥粒中の鉄含有率を高めるには限界
がある。
磁気研磨法を用いて実際に被加工物表面を研磨するには
、被加工物の材質、研に前の表面状態、目的とする研磨
後の表面状態等に応じて適切な研磨条件を設定しなけれ
ばならない。一般に第1には被加工物材質より高硬度の
研磨材と強磁性体とから成り、しかも目的とする最終仕
上げ面を得るのに適した粒度の磁気・研摩用複合砥粒を
選択する。
次に第2には適切でかつ強い研に圧力が生じるように、
磁場の強さや、磁極と被加工物表面との隙間距離を調整
する。そして第3には、磁気ブラシと被加工物との間に
適切な相対運動を回転や振動によって与え、更に第4と
して、目的の最終仕上げ面を得るまでに必要な時間、研
磨をするという手段が講じられている。以上第1から第
4.の−磁気研磨条件は互いに関係し合い、磁気研磨法
の能力、効率、操作性、経済性等に影響しており、とり
わけ第1の磁気研磨砥粒の選択と、第2の適切でかつ強
い研磨圧力の発生は、第4の所定時間内で、しかも経済
的に到達できる最終仕上げ面の表面状態を決める上で重
要である。勿論筒3の相対運動の与え方も磁気研磨法の
能力や効率に影響するという意味で重要であるが、第1
及び第2の条件に比べれば第3及び第4の条件は主に研
磨時間の長短に関係する二次的なものと言える。
研磨性能の一次的な条件である研磨圧力の発生について
、その発生機構を定量的に解析することは非常に複雑で
ある。しかし、被加工物表面に接する磁気研磨用複合砥
粒が十分に小さくその砥粒群が一つの物質のように扱え
ると仮定すれば、被加工物表面を押しつける圧力(研磨
圧力)P (Pa)はここで、B:被加工物表面におけ
る磁束密度(T)μ。:真空の透磁率=4πX 10−
’ (Wb/AT−m)μrm:feL気研磨砥粒群の
比透磁率〔−〕(通常は、1〈μrm<4の範囲の値を
とる)の関係式で表わされることが知られている(例え
ば前出進村武男“磁気器あ法”機能材料、1985年1
月号p、1l−23)。すなわち研磨圧力は磁気ブラシ
の磁束密度Bと比透磁率μrmによって変化するがμr
mはBが大きくなるにつれて小さくなって1に漸近する
ため、Pは最大値をとるのが普通である。つまり強い磁
場を発生させて、研に圧力を大きくすることには一定の
限界があると言える。
また強い磁場を発生させるには巨大な磁界発生用電磁コ
イルやあるいは多量の電力を消費し、経済的とは言えな
い。
従って、適切でかつ強い研に圧力を得るには磁場を強め
て、磁気ブラシ内の磁束密度Bを高めることで、ある程
度可能であるとしても、それには前記したように限界が
あるので、上記関係式において、比透磁率μrmが急に
小さくならない比較的磁束密度Bの高い適当な範囲で、
比透磁率μrmの高い砥粒群があれば与える磁場の強さ
が同じであっても、より強い研磨圧力を発生することが
可能となる。他方、磁気研磨砥粒群の比透磁率μrmは
磁性研磨砥粒群の構成三要素である磁性材、高硬度材料
および空隙(空気)のそれぞれの透磁率によって与えら
れると同様に、拘束密度Bも磁性材と高硬度材料の混合
又は複合により研磨材粒子を作るときの磁性材の容積率
に関係するものとして与えられると考えられており (
進村武男他昭和59年度精密機械学会春季大会学術講演
会論文集第779頁〜第780頁参照)、これによれば
、高い比透磁率の砥粒群を作ることは磁束密度をも斉く
することになり、この面からもより強い研磨圧力を発生
することが可能となる。
比透磁率の高い磁気研磨砥粒群とは、それを構成する磁
性研暦材粒子−個−個の比透磁率が高くなることを意味
するが、これを実現するためには、それが混合粒子であ
ろうと複合粒子であろうと磁性研暦材粒子−個中の鉄含
有率を窩くすることに他ならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は磁気研磨法による前記数多くの研磨条件のなか
で、強い磁場によらずに弱い磁場で研磨性能を改善する
ことのできる1次的な条件としての磁気研出材の選択の
問題に関する。
この場合、望ましい研磨材は前記したように、研出材を
構成する粒子−個一個の中の鉄含有率を高くすることに
他ならないが、従来研究が進められていた鉄粉とアルミ
ナ粉を単純に混合した混合砥粒では、比透磁率を高くす
るための鉄粉を任意の割合に簡単に混合することができ
るので、望ましい研磨材を直ちに供給できるように思わ
れるが、本発明者等が確認したところによれば、この単
純混合砥粒では、研磨中に磁界の中でアルミナ粉と鉄粉
との分離が起り、アルミナ粒子を磁界中に保持すること
が困難なため貧弱な研あ性能しか得られていない。従っ
て本発明では従来の単純混合砥粒については本発明の対
象とはしないものとする。
代りに鉄と種々の高硬度材料を適当な手段で強固に一体
に結合させた複合砥粒を対象とすることにする。
本発明者等は固相発熱反応によって得られる鉄とアルミ
ナから成る複合砥粒を先に提案した(特願昭60−91
197号参照)。この方法によれば、原料粉体の混合物
を成形し、反応開始に必要な熱だけを一端に与えれば、
順次層状に反応が進行し、外部から加熱する必要がなく
装置は簡便であり、反応により強固な結合ができている
割には生成物は多孔質であり、これを所定粒度に粉砕す
るのは比較的容易であるなど、最も経済的に高性能な複
合砥粒を得る方法と言うことができる。しかしながら、
前述のように複合砥粒中の鉄含有率を高めるためには固
相発熱反応が成立するための限度があるばかりでなく、
複合砥粒中の鉄含有率を高くして行くと砥粒中の高硬度
材料の含有率がその背低下することになり、総合的な研
磨性能では期待するほどには向上しないという問題もあ
る。本発明ではこのような複合砥粒単独では解決できな
い鉄含有率増加の限度を超えて鉄含有率を増加させた磁
気研磨用砥粒組成物を提供することを目的とする。
一般に、磁気研磨材による研磨性能は、設定される被加
工物の材質や研磨装置などの研磨条件との関係において
、研削力、表面仕上げ性および砥粒寿命の3点で評価す
ることができる。ところが研削力が大きい研必材は往々
にして研に表面に疵や、凹凸を作るなど表面仕上げ性を
悪くすることがあり、研磨性能は少なくとも研削力と表
面仕上げ性の2点を併せて評価する必要がある。例えば
、鉄・アルミナ複合砥粒では砥粒の粒子径が大きいもの
の方が研削力は大きいが、表面仕上げ性が悪い。逆に粒
子径が小さいと表面の仕上がりは良いが、研削力が劣る
傾向がある。本発明では、表面仕上げ性の良い粒子径の
小さい複合砥粒による砥粒組成物の研削力の向上を図る
ことを他の目的とする。
さらに、磁気研磨法によれば被加工物が炭素鋼などの磁
性体であろうと、アルミニウム、真鍮、不銹鋼などの非
磁性体であろうとに拘らず、磁界の作用を受けた磁気研
磨材が被加工物表面に押しつけられ、研磨されることは
知られているが、被加工物が非磁性体の場合には被加工
物自身が磁気誘導されることがないので、磁気ブラシの
磁束密度が、磁性体を被加工物とする場合に比して、大
巾に低下することになり、研磨能力の改善が望まれてお
り、この面での研削性能の向上も本発明の目的である。
このように本発明は、複合砥粒の鉄含有率の限度を超え
て単に研削力を向上させるために磁性材料である鉄粉を
混合することを目的とするばかりでなく、弱い磁場や非
磁性体のような研磨性能の低い被加工物に対しても、強
い磁場を作る磁気発生装置への設備費用を低減する砥粒
側での改善を目的とし、研削力の向上ばかりでなく表面
の仕上がりの良い砥粒組成物を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、磁性材料である鉄と高硬度材料を同−粒子内
で複合した砥粒に、比誘電率を増大させる考え方に基づ
いて、磁性材料である適当な粒子径を有する鉄粉を混合
して磁気研摩したところ、複合砥粒単独の場合よりも研
磨性能が著しく向上することを見出し、本発明に到達し
たものである。
本発明は、鉄と高硬度材料を同一粒子中に複合してなる
鉄含有率が20〜80重景%で且つ粒子径が400μm
以下の磁気研磨用複合砥粒と粒子径が300μm以下の
鉄粉とを混合して成る鉄含有率が80〜95重量%の磁
気研磨用砥粒組成物に関する。
(本発明に使用する複合砥粒) 本発明の磁気研磨用砥粒組成物に供する複合砥粒として
は、磁性材料である鉄と高硬度材料を同−粒子内で強固
に結合したものであれば、従来開発されたいかなる製造
法によって得られる複合砥粒であってもよい。すなわち
、前述の焼結法または固相発熱反応法いずれの製造方法
によって得られたものも使用することができる。しかし
ながら、固相発熱反応法によるものの方が、自己発熱反
応で外部から加熱する必要がないために装置が簡便であ
り、強固な結合もできる割には粉砕も容易であるなど1
、焼結法より経済的且つ高性能で本る点で望ましいもの
である。
固f目発だ・反応で得られる磁気研磨用複合砥粒として
は、本発明と同一出願人による特許出願特願昭60−9
1197号によって製造されたアルミナ・鉄系のものに
限らず、複合砥粒中で高硬度成分を形成するものとして
、アルミナ、炭化ケイ素や炭化チタン等の炭化物あるい
は2ホウ化チタン等のホウ化物、更にはホウ化チッ素の
ようなチッ化物の中から選ばれる少なくとも1種を含有
する鉄との複合砥粒も例示することができる。
(複合砥粒中の鉄含有率) 固相発熱反応による複合砥粒中の鉄含有率は20〜80
重量%、特に40〜70重量%であることが望ましい。
鉄含有率が80重量%を超えることは、前記したように
固相発熱反応が成立しなくなる限度であり容易には得ら
れない。又鉄含有率の高い複合砥粒は確かに研磨圧力は
大きくなるが、研磨に直接関与する高硬度材料そのもの
の含有率が少なくなり研磨量が減少するために望ましく
ない。
一方、固相発熱反応によるか、焼結によるものかにかか
わらず20重量%以下のものは、比透磁率が小さくなり
、磁気研磨性能が劣るばかりでなく、これを適当な粒度
の鉄粉と混合して本発明の砥粒組成物として研磨機に使
用した場合には、鉄粉との比透磁率の差が大きいため研
磨中に鉄粉と複合砥粒とが分離するので好ましくない。
一方、複合砥粒中の鉄含有率を高めても、必ずしも研磨
性能は向上せず50〜80重景%の鉄含有率範囲ではあ
まり大差ない。これは前述した様に砥粒の比透磁率が上
っても逆に研削材の比率が低下することと、砥粒組成物
に見られるような磁場の不均一化による被加工物表面に
おける砥粒の更新が起こりに(いからであろう。このた
め、焼結晶についても、複合砥粒の鉄含有率は80重量
%以下のものを用いる。
砥粒組成物は鉄の含有率が元の複合砥粒より高くなった
分だけ被透磁率が上昇している。従って磁気研磨装置の
磁気回路に対する負荷を変えた時の研磨性能についてみ
ると、同じ負荷では明かに複合砥粒より研削力が上昇し
、しかも100OG(0,IT)程度の弱い磁場でも研
磨が可能である一方、容易に磁気飽和もしなくなる。こ
の時の表面仕上げ性も特に悪くなることはなく、従って
複合砥粒単独に比して磁気回路の負荷を低減でき、これ
により装置のコンパクト化が図られる他、磁気研磨法の
効率や操作性が更に向上される。
試験の結果によれば、複合砥粒中の鉄含有率については
、上記のように研磨性能に対して鉄含有率を高めても効
果が変らない範囲ではあるが、研磨量と表面仕上げ性の
関係で良い結果が得られるものとして40〜70重量%
が好ましい。
(複合砥粒の粒度) 複合砥粒単独による磁気研磨では、例えばアルミナ・鉄
系複合砥粒の場合、研磨量は粒子径が大きくなる程、増
大する。しかしながら複合砥粒の製法、種類にかかわら
ず、粒子径が400μm以上になると、被加工物の表面
仕上げ性が悪くなるので、所望の仕上げ表面の粗さによ
っては、研磨量(研削力)の大きな大粒径の砥粒を使う
ことができない場合がある。仕上げ表面粗さを0.1μ
m以下とするような場合には10μm以下の粒径を有す
る砥粒を用いなければ到達困難という炭素鋼の研り試験
の結果あるいは真鍮の場合には70μm以下でなければ
ならないという研磨試験の結果があるが、このような小
粒径の砥粒を使用することは研r!Xj量が少ないため
、必要な研磨をするのに長時間を要することになる。従
って、求められる仕上げ表面粗さと効率のよい研摩との
兼合いから粒径を選択することになる。
(砥粒組成物に使用する鉄粉) 砥粒組成物に供する鉄粉は、300μm以下、望ましく
は10〜150μmの粒度のものを使用する。この範囲
のものが好ましい理由は、市販品として容易に入手でき
ること、300μm以上では、鉄粉そのものの研削力が
顕著になり、被加工物の表面を荒してしまうからであり
、他方粒子径があまり小さくなると、被加工物表面と該
小粒径の鉄粉が掩うようになり、該加工表面における研
磨作用の基本となる複合砥粒の更新を■害するようにな
るからである。従って必要があれば、一定の複合砥粒の
粒度の下で、比較的器11tを多くしたい時には大きい
粒径の鉄粉を使用し、逆に比較的表面粗さを小さくした
い時には小さい粒径の鉄粉を使用すればよい。
(砥粒組成物の製法及び最i!1鉄含有率)本発明の磁
気研磨用砥粒組成物は前述の磁気研摩用複合砥粒と前述
の鉄粉とを所定の比率で慣用の粉体温合機、例えば■型
ブレンダー、羽根ブレンダーまたは回転ミキサーなどを
用いて均一に混合することによって容易に製造すること
ができる。
砥粒組成物中の鉄含有率は80〜98重景%、特に85
〜95重量%であることが望ましい。研磨量並びに表面
粗さの点から、80重量%以上で顕著な効果があり、9
8重重量を越えると複合砥粒が少なくなりすぎて、研磨
の効果がほとんどない。85〜95重量%の範囲では研
磨性能の向上が特に著しい。砥粒組成物を得るために供
する複合砥粒は前記したとおり、望ましい鉄含有率が4
0〜70重景%であり、該複合砥粒は鉄粉と混合された
後も、砥粒組成物中で実質的な研磨に寄与するものであ
るから、研磨の目的によって、研磨性能の最も好適な鉄
含有率と粒度を存する複合砥粒を選んで、鉄粉と混合す
るようにする。
(磁気研磨性能評価) 磁気研磨用砥粒組成物の磁気研磨性能は、研削力、表面
仕上げ性、寿命の3点によって評価される。研削力の評
価は一定の被加工物を一定条件で研摩した時の被加工物
の重量減少あるいは寸法減少を測定して行なわれる。表
面仕上げ性は一定条件の研磨前後における被加工物の表
面状態を測定して評価される。
本発明の磁気研磨用低粒組成物による磁気研磨での研削
力及び表面仕上げ性を調べるための研摩テスト条件は研
9mとして、東ブエムエソクス社TMXIOI型機の磁
気研磨装置を用い、被加工物とシテは炭素m (S(ニ
ー41) 、不銹E (SIJS304) 。
真鍮、アルミニウムなどの各材質の直径12重■。
長さ45龍の丸棒を使用し、両磁極の間に丸棒と磁極の
間の隙間が1.5鶴となるように配置し、丸棒を長さ方
向の中心軸の周りに外周速度が57m/minとなるよ
うに回転すると共に該軸方向に振幅11m、振動数80
0サイクル/分の振動を与え、磁極間磁束密度が0.1
〜1.57(磁極間に何も無い状態の時の値)の範囲で
、研磨時間0.25〜10分の間で丸棒の側表面を研磨
する。研磨に用いる砥粒組成物の量は20gで、更に潤
滑剤として研摩機メーカーの提供する特定の油を0.6
g添加する。
研削力は被加工物の重量変化(研摩量)を測定して評価
する。表面仕上げ性は被加工物表面の表面粗さとして最
大高さRmaxを触針式表面粗さ計(小板研究所5E−
4C,型)を用いて測定、評価した。
寿命に関するテストは実装置では困難であり、砥粒組成
物を小型ステンレスボールミル(内径100 amφ、
長さ100鶴、ステンレス製ポール10鳳議φ×30ケ
)に入れ、48時間120rpmで処理した後、磁気研
磨によって研削力及び表面仕上げ性を測定し、どの位低
下したかを見る方法をとった。
(作 用) 砥粒組成物中の鉄含有率を鉄粉の混合により増加して行
くと、砥粒粒子群としての比透磁率が上昇し、磁気ブラ
シ内により大きい磁気密度が発生するので、より大きな
研摩圧力が発生することになる。これにより被加工物の
研摩量を増加することができる。更に磁気ブラシ内に比
透磁率の異なる鉄粉と複合砥粒の2種類の粒子が存在す
ることで、磁場が時間的、空間的に不均一化し、被加工
物表面における複合砥粒の更新が頻繁に起こることによ
り、著しい研磨性能の向上が図られる。就中、鉄含有率
が80〜98重量%の範囲ではこの研摩量の増加が著し
く極大値を示すことは驚くべきことであった。
しかも鉄粉の粒度が一定ならば、混合する複合砥粒の粒
度が小さな44μm以下のものについて研磨量の増加の
度合いがより顕著であり、表面仕上げ性が要求される場
合に特に有効な物ということができる。すなわち後の実
施例に示すように、最大表面粗さRmax fJ<O,
1μm以下が陽性される研磨では、市販の平均粒子径が
70μm以下の鉄粉のほかに複合砥粒の粒度が10μm
以下であることが必要であるが、砥粒組成物中の鉄含有
率が約85〜95重量%の範囲では、複合砥粒単独での
研磨量に比較して最大10倍はどの研磨量が得られる。
この場合、表面仕上げ性は複合砥粒単独でも砥粒組成物
でも大巾な変化はなく、例えばRmaxO,1μm以下
を達成できる複合砥粒であれば、その砥粒組成物も同一
研磨条件下ではRmaxO01μm以下を容易に達成で
きる。
また被加工物材質がSUS、真鍮、アルミニウムのよう
な非磁性体金属の場合でも、砥粒組成物は複合砥粒単独
に比して、特に鉄含有率85〜95−t%の範囲で2〜
数倍の研削力を示し、しかも表面仕上げ性もRmaxで
約173程度まで向上している。
以下に本発明の砥粒組成物について、種々の被加工物を
研磨した具体的な実施例を複合砥粒単独による研磨の実
施例との対比において詳細に説明する。
なお磁性材料である鉄粉と高硬度材料であるアルミナを
単純に混合した従来の単純混合砥粒の研磨性能について
、比較例Aとして参考のために例示した。
〔実験例1〕 (磁性体および複合砥粒粒度別研磨試験
) 固相発熱反応によって製造した表2の複合砥粒の中、鉄
含有率が65重量%の各粒度の複合砥粒(階2.1Ih
6.11kLl O)と純鉄粉(川崎製鉄@製)商品名
LIP −300AG、純度98重量%以上、平均粒子
計70μm)を51ステンレス製■型プレンダーにて混
合し、表1の混合組成と鉄含有率を有する砥粒組成物を
各1000g得た。■型ブレンダーの混合条件は2Qr
pm、10分間とした。
このようにして調製した表1の各砥粒組成物について、
被加工物として炭素w4(SC−41)の丸棒(直径1
21m、長さ45酊)を使用し、被加工物の研磨前の表
面粗さを予めRmaxが表1に示した範囲にサンドベー
パーで調整した。研磨に供する砥粒組成物の量はすべて
20gでこれに油0.6gを添加して用いた。更に磁界
の強さは50o。
ガウス(0,5T)、磁掻と被加工物との隙間距離1.
5n、被加工物の回転周速度及び振動はそれぞれ57m
/minと振巾1. OmX 800c、p、mとし加
工時間を2分の条件で研磨を行ない表1及び第1図と第
2図に示す研磨結果を得た。この結果より、砥粒組成物
中の鉄含有率が80重量%以上で、研磨量、表面粗さ双
方の点で優れたものが得られることが判る。
また砥粒組成物番号7を前述の寿命の試験のとおり48
時間ボールミル処理し、同様の研磨試験を行ったところ
研磨量は72■、表面粗さはRmax=0.08μmで
大きな差はなかった。
また表1および第1図と第2図に示したように、複合砥
粒の粒度が大きくなると、複合砥粒と鉄粉を混合した時
の効果は、小粒径のものほど顕著ではないが、やはり同
様の効果がある。
〔比較実験例1〕 (実験例1の複合砥粒単独の研磨試
験) 固相発熱反応法によって製造した表−2に示す鉄含有率
を有するアルミナ・鉄系磁気研磨用複合砥粒をボールミ
ルで粉砕後、10μm以下、44μm以下および44μ
mを超え105μm以下の3種の粒度に篩分した。表2
の12箇の複合砥粒について実験例1と同じ方法及び条
件で磁気研磨試験を行ない表2及び第1図と第2図に示
す結果を得た。
上記実験例1及び比較実験例1の研磨試験の結果から第
1図に示されるように、鉄含有率が80〜98重量%の
砥粒組成物は、それに供した複合砥粒単独の場合よりも
、また単に複合砥粒中の鉄含有率を高めた場合よりも数
倍ないしlO倍程度の研磨量の増加があり、しかも第2
図より表面仕上げ性も十分保証されている。特に、鉄含
有率が85〜95重量%の砥粒組成物においては、研磨
量が大きく、表面粗さが小さいという効果が著しい。
表    1 〔実験例2〕 (非磁性体の研磨試験)固相発熱反応法
によって実験例1で製造したアルミナ、鉄系の磁気研磨
用複合砥粒黒10 (組成アルミナ/鉄=35/65;
粒子系44〜105μm)と純鉄粉(川崎製鉄側型、実
験例1と同じ)とから、実験例1と同じ方法によって表
3に示すような各種の鉄含有率を有する磁気研磨用砥粒
組成物を各1 kgづつ用意した。
これら砥粒組成物の磁気研摩テストは研摩前の表面粗さ
を実験例1と同様の方法で、予め表3に示した表面の粗
さく Rmax)の範囲に調整した非磁性体の非加工物
ステンレス(SOS−304) 、真鍮及びアルミニウ
ムのそれぞれの丸棒(直径12tm。
長さ451mの同一寸法)を用い、磁界の強さを170
00ガウス(1,77)にした以外は、すべて実験例1
と同じ条件で研磨を行ない表3及び第3図と第4図に示
す結果を得た。
〔比較実験例2〕 (実験例2の複合砥粒単独の研磨試
験) 固相発熱反応法によって製造した表4に示す鉄含有率を
持ったアルミナ、鉄系磁気研磨用複合砥粒をボールミル
で粉砕後、篩分して粒度を44μmを超え105μm以
下に調整した4種類の複合砥粒患9〜12について、実
験例2と同じ条件で磁気研磨試験を行ない表4及び第3
図と第4図に示す結果を得た。
上記実験例2及び比較実験例2の研磨試験の結果から、
第3図と第4図に示されるように、被加工物材質が磁気
研磨が難しいとされてきた非磁性体のステンレス(SO
3−304’)丸棒にあっては、砥粒組成物を使用すれ
ば、鉄含有率80〜98重量%、特に85〜95重量%
付近で顕著な研削力の上界が見られ、その結果、2分間
の加工時間であっても表面仕上げ性がRmaxで0.2
μm以下のレベルまで達成できている。これに対して単
に複合砥粒中の鉄含有率を高めるだけでは研削力も劣り
、また表面粗さもRmaxで0.8μm以下に達するこ
とはできなかった。
被加工物材質が研磨前表面粗さを予めサンドペーパーで
Rmax =10.8〜12.8μmの範囲に調整した
真鍮の丸棒にあっては、単に複合砥粒中の鉄含有率を高
めただけでは研磨性能の向上はあまりないが、砥粒組成
物とすることによって、研削力あるいは表面仕上げ性が
著るしく向上し、例えばRmaxが10μm程度の粗面
が2分間の研磨で2μmのRmaxまでに仕上げること
ができる。
被加工物の材質が研磨前表面粗さを予めサンドペーパー
でRmax = 7.9〜9.9μmの範囲に調整した
アルミニウムの丸棒にあっては、単に複合砥粒中の鉄含
有率を高めただけでは研磨性能の向上はあまりないが、
砥粒組成物とすることによって研削力は2倍以上、表面
仕上げ性もRmaxで10μm程度の粗面が2分間でR
maxが0.2μmまで仕上るなど研磨性能が著るしく
向上している。
〔実施例1〕 (焼結法複合砥粒を原料とする砥粒組成
物) 加圧成形後焼結する方法で製造されたアルミナ/鉄系磁
気研磨用複合砥粒17(M−5,東洋研暦材工業■2組
成A A z03/Fe= 25 / 75粒度300
μm以下)400gと川崎製鉄■製練鉄粉にIP−30
04G600gを各々計量し、5!ステンレス性■型ブ
レンダーにて20rpm、10分間混合し、鉄含有量9
0−t%の砥粒組成物33を1000 gを得た。
この砥粒組成物(33) 20 gについて、油を0.
6g添加し、研磨前の表面粗さがRmax = 2.1
8μmのSK材丸棒(12φX45m)を被加工物とし
、その他は全て実験例1と同じ条件で磁気研磨テストを
行ない、研磨量65可、表面粗さRmax 〜0.18
μmであった。
〔比較例1〕 実施例1に使用した複合砥粒17(M−5)単独につい
て被加工つの研磨前の表面粗さが2.15μmである以
外は全て実施例1と同じ条件で磁気研磨テストを行なっ
たが研磨量34mg、表面粗さ0.22μmであった。
加圧成形後焼結して作られたアルミナ/鉄系複合砥粒に
おいても鉄粉と混ぜた砥粒組成物とすることによって研
削力は著しい上昇を示し、しかも表面仕上げ性も十分保
証されている。
〔実験例3〕 (炭化ケイ素/アルミナ/鉄複合砥粒を
原料とする砥粒組成物) 固相発熱反応法によって製造した炭化ケイ素/アルミナ
/鉄系磁気研磨用複合砥粒18 (組成SiC/Aj2
zO*/Fe= 13.4/ 21.6/ 65wt%
粒度44μm以下)と川崎製鉄■製練鉄粉KIP −3
00AGとから実験例1と同じ方法によって表5に示す
ような磁気研磨用砥粒組成物34〜43を各々1kgず
つ用意した。
これら砥粒組成物の磁気研磨テストは研磨前の表面粗さ
をサンドペーパーによって予めRmax ””3.0〜
3.2μmの範囲に調整したSK材の丸棒(12φ×4
50)を被加工物とし、磁極間の磁界の強さを8000
ガウス(0,8T)にした以外は全て実験例1と同し条
件で研磨を行ない、表5及び第5閏と第6図に示す結果
を得た。
〔比較実験例3] 実験例3で使用した炭化ケイ素/アルミナ/鉄系の磁気
研摩用複合砥粒18について実験例3と全(同じ条件で
磁気研磨テストを行ない、研磨量5mg、表面粗さRm
ax = 1.58 μmという結果を得、これを第5
図と第6図に示した。
SiC/A 1 zoi/Fe系の複合砥粒においても
鉄粉と混合して砥粒組成物とすることによって研削力の
著しい上昇が図かられ、更にRmax=3.0〜3.2
μmの表面粗さが複合砥粒単独ではRmax=l、58
μmにしか磨けなかったものが、砥粒組成物ではRma
x = O,l 0μm以下になるほど表面仕上げ性も
著しく向上した。
〔実施例2〕 (炭化チタン/鉄複合砥粒を原料とする
砥粒組成物) 同相発熱反応法によって製造した炭化チタン/鉄系磁気
研磨用複合砥粒19 (組成; TiC/Fe = 5
0150 wt%、粒度44〜105μm)100gと
川崎製鉄@製練鉄粉KIP−300AG 900 gを
各々計量し、5!製ステンレス’A V型ブレンダーに
て20rpm 、10分間混合し鉄含有率95−L%の
砥粒組成物44を1000 g得た。
この砥粒組成物20gについて油を0.6g添加し、研
磨前の表面粗さがRmax = 19.1μmである真
ちゅう製丸棒(12φx45u)を被加工物とし、磁界
の強さを17000ガウス(1,77)にした以外は全
て実験例1と同じ条件で磁気研磨テストを行ない研磨量
15■、表面粗さ、Rmax =1.9μmという結果
を得た。
〔比較例2〕 実施例2で使用した複合砥粒44単独について被加工物
の研磨前の表面粗さがRmax = 18.2μmであ
る以外は全て実施例2と同じ条件で磁気研磨テストを行
ない、研磨量9μg、表面粗さRmax = 11.8
μmという結果を得た。
TiC/Fe系複合砥粒で、非磁性体の被加工物に対し
ても鉄粉と混ぜた砥粒組成物とすることによって研磨性
能の著しい向上が図られた。
〔実施例3〕 (炭化チタン/アルミナ/鉄複合砥粒を
原料とする砥粒組成物) 同相発熱反応法によって製造した炭化チタン/アルミナ
/鉄系磁気研暦用複合砥粒20 (組成TiC/A l
 zoz/Fe = 13.4/21.6/65、粒度
105〜250μm)200gと川崎製鉄■製練鉄粉K
IP−300AG 800 gを各々計量し、51ステ
ンレス製■型ブレンダーにて2Qrpm、10分間混合
し鉄含有率93−L%の砥粒組成物45を1000 g
得た。
この砥粒組成物、20gについて油を0.6g添加し、
研磨前の表面粗さがRmax=8.5μmであるアルミ
ニウム製丸棒(12φX43mm)を被加工物とし、実
施例2と全く同じ条件で磁気研磨テストを行ない、研磨
量34■、表面粗さRmax =0.17μmという結
果を得た。
〔比較例3〕 実施例〔3〕で使用した複合砥粒45、単独について被
加工物の研磨前の表面粗さがRmax =8.4μmで
ある以外は全て実施例3と同じ条件で磁気研磨テストを
行ない、研磨量25mg、表面粗さRmax = 0.
28μmであり、砥粒組成物より研磨性能が劣っていた
〔実施例4〕 にホウ化チタン/鉄複合砥粒を原料とす
る砥粒組成物) 固相発熱反応法によって製造したニホウ化チタン/鉄系
磁気研磨用複合砥粒21 (組成TiB□/Fe=50
150 、粒度44μm以下、200gと川崎製鉄■製
練鉄粉にIP−300AG 800 gを各々計量し、
51ステンレス製V型ブレンダーにて2Qrpm。
5分間混合し、鉄含有率90wt%の砥粒組成物46を
、1000 g得た。
この砥粒組成物20gについて油を0.6g添加し、研
磨前の表面粗さがRmax = 2.57μmであるS
K材丸棒(12φX45n)を被加工物として実験例1
と全く同じ条件で磁気研磨テストを行ない、研磨量10
2mg、表面粗さRmax = 0.07μmという結
果を得た。
〔比較例4〕 実施例〔4〕で使用した複合砥粒21単独について被加
工物の研磨前の表面粗さがR+max = 2.61μ
mである以外は全て実施例4と同じ条件で磁気研摩テス
トを行ない、研磨量14■、表面粗さRmax = 0
.24μmという結果であり、砥粒組成物より研磨性能
が劣っていた。
比較例A(単純混合砥粒) 住友アルミニウム製錬■製アルミナAM−28(平均径
12μm)と昭和電工■製鉄粉アトミロンAFP25M
 (平均径10μm)を固相混合して得た表6に示すA
 l 、0./Fe混合品1〜9、各々20gについて
油を9%にした以外は全て実験例1と同じ方法及び条件
で磁気研磨テストを行ない表6及び図1に示す結果を得
た。
鉄含有量70wt%以上について少しばかりの研f91
を示しているが、磁界中にアルミナを保持するのが困難
で、表面粗さの改善程度は極めて不満足である。またこ
の比較例では油を9%としたがこれは実験例1と同じ3
%ではA 120.粒子が磁界の中に安定に保持されず
、研磨が行なえなかったためである。A l 、0.粒
子を磁界の中に保持するためには約8%以上の油の添加
が必要であった。
(発明の効果) 本発明の磁気研磨用砥粒組成物を使用すれば、前記の作
用を有するため過大な磁気回路を必要としないため、研
磨装置が小型で済むことになり、また表面仕上げ性を高
める要請に対して小粒径の砥粒が必要とされるが、これ
による研削力の低下に対し特に研削力の向上が著るしく
なおかつ表面仕上げ性もtMわれないので極めて効果的
な研摩が可能となる。加えて被加工物の材質が非磁性体
の場合の研摩性能の改善が著るしく効率的な研磨が可能
となる。
本発明の砥粒組成物は、従来手作業で行われていた。時
計の枠、ミシン部品、ボールバルブ、制御弁シャフトな
どの機械部品のパリ取り、表面仕上げを磁気研磨法に自
動化する上で極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、炭素拙丸棒に対する砥粒組成物中複
合砥粒の粒子径の差による鉄含有率側研磨性能を示す。 第3図と第4図は、非磁性材丸棒に対する砥粒組成物中
の複合砥粒の粒径一定条件下の鉄含有率側研磨性能を示
す。 第5図と第6図は固相発熱反応によって製造された炭化
ケイ素・アルミナ・鉄複合砥粒を原料とする砥粒組成物
の炭素鋼丸棒に対する研磨性能を示す。 特 許 出 願 人  呉羽化学工業株式会社第1図 4&含/lr手wt% 第2図 鉄合凍iiLwt% 第3図 鉄含有ギwto/。 第4図 鉄 舎清不wt% 第5図 Δに収雑銀戊カ 0獣聰拉18訪 鉄含肩年wj%

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鉄と高硬度材料を同一粒子中に複合してなる鉄含
    有率が20〜80重量%で、且つ粒子径が400μm以
    下の磁気研磨用複合砥粒と、粒子径が300μm以下の
    鉄粉とを混合して成る鉄含有率が80〜98重量%の磁
    気研磨用砥粒組成物。
  2. (2)磁気研磨用複合砥粒が、酸化鉄とアルミニウムと
    の固相発熱反応によって得られた鉄含有率が40〜70
    重量%で且つ粒子径が105μm以下である特許請求の
    範囲第1項記載の磁気研磨用砥粒組成物。
  3. (3)磁気研磨用複合砥粒が、アルミナ粒子と鉄粉とを
    混合、加圧成形後焼結したものである特許請求の範囲第
    1項記載の磁気研磨用砥粒組成物。
  4. (4)磁気研磨用複合砥粒が、固相発熱反応法によって
    得られた炭化ケイ素/アルミナ/鉄系、炭化チタン/鉄
    系、炭化チタン/アルミナ/鉄系および二ホウ化チタン
    /鉄系のものである特許請求の範囲第1項記載の磁気研
    磨用砥粒組成物。
  5. (5)磁気研磨用複合砥粒組成物の鉄含有率が85〜9
    5重量%である特許請求の範囲第1項記載の磁気研磨用
    砥粒組成物。
  6. (6)磁気研磨用複合砥粒が酸化鉄とアルミニウムとの
    固相発熱反応によって得られた鉄含有率が40〜70重
    量%で且つ粒子径が10μm以下のものであり、鉄粉の
    平均粒子径が70μm以下である特許請求の範囲第5項
    記載の磁気研磨用砥粒組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105169A (ja) * 2006-09-30 2008-05-08 Fdk Corp ペースト材料
JP2008248205A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fdk Corp ペースト材料
JP2019172905A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及びその製造方法並びに磁気研磨方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008105169A (ja) * 2006-09-30 2008-05-08 Fdk Corp ペースト材料
JP2008248205A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fdk Corp ペースト材料
JP2019172905A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及びその製造方法並びに磁気研磨方法

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