JPS6227596A - クロム合金の着色法 - Google Patents

クロム合金の着色法

Info

Publication number
JPS6227596A
JPS6227596A JP16712685A JP16712685A JPS6227596A JP S6227596 A JPS6227596 A JP S6227596A JP 16712685 A JP16712685 A JP 16712685A JP 16712685 A JP16712685 A JP 16712685A JP S6227596 A JPS6227596 A JP S6227596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coloring
chromium alloy
aqueous solution
chromium
colored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16712685A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Iso
英機 居相
Katsuaki Shimouchi
下内 勝昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINKI YAKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
KINKI YAKUHIN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KINKI YAKUHIN KOGYO KK filed Critical KINKI YAKUHIN KOGYO KK
Priority to JP16712685A priority Critical patent/JPS6227596A/ja
Publication of JPS6227596A publication Critical patent/JPS6227596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はクロム合金の着色法に関し、特に、その表面
が鏡面のように仕上げられた、すなわち鏡面仕上げされ
た、たとえばステンレスのような鉄、コバルトおよびニ
ッケルの1種またはそれ以上の主要全屈を有するクロム
合金の表面に、輪っは状の不必要な模様が顕出すること
なく、着色を行うことができる、クロム合金の着色法に
関する。
(従来技術) 従来のクロム合金の着色法が、たとえば特公昭51−4
0861号公報や特公昭52−32621号公報に開示
されている。特公昭51−40861号公報に開示され
ている方法は、その概略を述べると、硫酸水溶液に過マ
ンガン酸塩を添加し、酸素ガスの発生が止むまで反応し
て得た溶液に、クロム合金としてのステンレス鋼を浸漬
して、ステンレス鋼に着色する方法であり、いわゆる浸
漬による着色法である。また、特公昭52−32621
号公報に開示されている方法は、その概略を述べると、
クロム酸と硫酸とを含む水溶液中にクロム合金としての
ステンレスを浸漬し、ステンレスに陽極電解処理を行っ
てステンレスの表面に多孔質皮膜を形成してその表面に
着色する方法であり、いわゆる電解による着色法である
(発明が解決しようとする問題点) このような従来の着色方法で、鏡面仕上げされたクロム
合金の表面に着色を行えば、鏡面仕上げ時に冴かれた軌
跡、たとえば輪っは状ないし波紋状の跡が、顕出して見
える。
これは、鏡面仕上げされたステンレスなどのクロム合金
の表面が、最終処理として、たとえばクロム酸やセレン
酸などの強酸化剤を用いて、たとえば輪っは状ないし波
紋状に計がれた時に、この表面に、目で識別することが
できないが、出いた跡に沿って、酸化皮膜が形成され、
この酸化皮膜の跡が、着色後にも残るためであると理解
される。
このような弊害は、クロム合金の鏡面仕上げにおいて、
一端鏡面仕上げしたクロム合金の表面の一部分に発生し
た傷などを再度鏡面仕上げする、いわゆる部分どりを行
った場合には、着色後その部分がより一層明瞭に見える
ようになり、より顕著なものとなっていた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、鏡面仕上げされ
たクロム合金の表面に、鏡面仕上げ時において麿かれた
軌跡に沿って輪っ′ば状ないし波紋状の跡を顕出させな
いように、着色を行うことができる、クロム合金の着色
法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) この発明は、鏡面仕上げされたクロム合金の表面に着色
を行うクロム合金の着色法であって、25〜850 g
/βのクロム酸と0.1〜10g/lの硫酸およびリン
酸のうちの少なくとも1種とを含む表面処理水溶液を準
備する工程と、この表面処理水溶液中で、クロム合金に
0.05〜5A/dn(の電流密度の電流を数秒〜30
分間流すことによって、クロム合金に陽極電解処理を行
う工程と、陽極電解処理されたクロム合金に着色を行う
工程とを含む、クロム合金の着色法。
(作用) 鏡面仕上げされたクロム合金は、表面処理水溶液中で陽
極電解処理されることによって、その表面に形成されて
いた酸化皮膜が取り除かれ、あらたな酸化皮膜が形成さ
れる。このあらたな酸化皮膜は、鏡面仕上げのときの酸
化皮膜の跡が残らないように形成される。
さらに、あらたな酸化皮膜が形成されたクロム合金の表
面には、着色が行われる。
(発明の効果) この発明によれば、鏡面仕上げされたクロム合金の表面
に、鏡面仕上げによる酸化皮膜の跡が残らないように、
着色を行うことができる。したがって、従来の着色法で
着色した場合に生じる、たとえば輪っは伏ないし波紋状
の鏡面仕上げ時における潜いた跡が、着色後発生しない
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
(実施例) 第1A図および第1B図はこの発明の一実施例を示し、
第1A図は表面処理水溶液中でクロム合金に陽極電解処
理を行うための電解装置の図解図であり、第1B図は電
解着色水溶液中でクロム合金に陽極電解処理を行うため
の電解装置の図解図である。
第1A図に示す電解装置10は、定電流電源12を含む
。この定電流電源12は、その入力端に、たとえば交流
100ないし200■の電源を接続することによって、
その出力端から、たとえば0.0〜10.OAの任意の
直流定電流を出力することができる。したがって、この
定電流電源12では、電流通過面積が、たとえばldm
の導体に、たとえばO,O〜10.OA/dmの電流密
度の電流を流すことができる。
この定電流電源12の正の出力端は、電流計14を介し
て、接続具16aによって、被着色板1令 8に接続される。この被着色板1日としては、鏡面仕上
げされた、たとえばステンレスなどのクロム合金が用い
られる。さらに、定電流電源12の負の出力端は、接続
具16bによって、被着色板18の対極としての対極板
20に接続される。この対極板20の材料としては、た
とえば鉛、白金、チタン、ニオブ、カーボンおよびステ
ンレスなどの導電性金属が利用可能である。
これらの被着色板18および対極板20は、浴22内の
表面処理水溶液24中に浸漬される。この場合、被着色
板18と対極板20とは、表面処理水溶液24中で、た
とえば12drrrの面積で対向するように、たとえば
10cm隔てて配置される。
また、表面処理水溶液24は、クロム酸と、硫酸および
リン酸のうちの少なくとも1種とを含有した水溶液が用
いられる。この表面処理水溶液24としては、たとえば
25〜850 g/βのクロム酸と、0.1〜10g/
Aの硫酸およびリン酸のうちの少なくとも1種とを含有
させることが好ましく、250 g/βのクロム酸と2
.5g/lの硫酸とを含む水溶液が最も好ましい。
さらに、この表面処理水溶液24は、20℃(常温)〜
50℃の温度範囲にあることが好ましい。
そして、この電解装置10によって、表面処理水溶液2
4中で被着色板18に陽極電解処理を行う。この場合、
定電流電源12から、たとえば6Aの直流定電流を出力
して、陽極電解処理を行う。
したがって、この陽極電解処理では、被着色板1Bには
、たとえば0.5A/dffrの電流密度の電流が流れ
る。なお、この電流密度は、0.05〜5 A / d
 rdの範囲にあることが好ましい。また、この陽極電
解処理は、この実施例ではたとえば60秒間行われるが
、数秒〜30分間行ってもよい。
このように、表面処理水溶液24中で陽極電解処理され
た被着色板18には、表面処理された被着色板40とし
て、着色が行われる。この着色は、たとえば第1B図に
示す電解装置30によって、被着色板40を、たとえば
電解着色水溶液中で電解処理することによって行われる
すなわち、電解装置30は、定電流電源32を含む。こ
の定電流電源32は、その入力端にたとえば交流100
ないし200Vの電流を接続することによって、その出
力端から任意の定電流が出力される。なお、この定電流
電源32では、たとえば0.0〜10.OAの任意の電
流値の直流定電流を出力することができ、たとえば電流
通過面積がIdn(の導体に、たとえば0.0〜10.
0A / d rrrの電流密度の電流を流すことがで
きる。
定電流電源32の出力端は、極性転換スイッチ34の入
力端に接続される。この極性転換スイッチ34は、その
入力端に入力された電流を、任意な時間経過とともにそ
の極性を切り換えて、その出力端から出力するため゛の
ものである。この極性転換スイッチ34では、それに入
力された電流の極性を、たとえば1秒間〜10分間で任
意に切り換えて出力することができる。
したがって、この極性転換スイッチ3.4の入力端に入
力された定電流は、その出力端から、第2八図ないし第
2D図に示すような任意の時間経過にともなって極性が
切り換えられる電流として出力される。なお、第2A図
および第2B図では、極性転換スイッチに入力される定
電流の電流値が0.1Aである場合の時間−電流値の関
係を示し、第2C図および第2D図では、極性転換スイ
ッチに入力される定電流の電流値が0.5Aである場合
の時間−電流値の関係を示し、さらに、第2A図および
第2C図では、定電流の極性が10秒ごとに切り換えら
れる場合の時間−電流値の関係を示し、第2B図および
第2D図では、定電流の極性が36秒ごとに切り換えら
れる場合の時間−電流値の関係を示す。
極性転換スイッチ34の一方の出力端は、たとえばデジ
タル表示やアナログ表示の電流計36および銅製の接続
具38aを介して、被着色板40に接続される。この被
着色板40としては、たとえば表面処理水溶液24中で
陽極電解処理された被着色板18が用いられる。
一方、極性転換スイッチ34の他方の出力端は、銅製の
接続具38bを介して、被着色板40の対極としての対
極板42f接続される。この対極板42は、この実施例
では鉛で形成されているが、白金、チタン、ニオブ、カ
ーボンおよびステンレスなどの他の導電性金属で形成さ
れてもよい。
これらの被着色板40および対極板42は、浴44内の
電解着色水溶液46中で、所定間隔を隔てて対向するよ
うに配置される。
この実施例では、浴44は、その内面が鉛張りされて、
その内容量がたとえば250Jの容量で形成されていて
、その浴44の中にたとえば2゜01の電解着色水溶液
46が溜められている。そして、被着色板40が、銅製
の接続具38aで吊るされて、電解着色水溶液46中に
おいて、先に表面処理水溶液24中で陽極電解処理され
た部分のたとえば12dmの面積で対極板42に対向す
るように、電解着色水溶液46中に浸漬されているので
ある。
なお、被着色板40および対極板42は、それぞれの上
部が電解着色水溶液46に漬からないように、接続具3
8aおよび38bによって、吊るされているのである。
なお、接続具38aおよび38bを、チタンやステンレ
スなどのように電解着色水溶液46で腐食されにくい金
属材料で形成すれば、接続具38aおよび38bを電解
着色水溶液46中に漬けてもよい。
また、浴44内に溜められた電解着色水溶液46は、主
剤としてたとえば60 g/lの過マンガン酸カリウム
、および電解質としてたとえば700g/lの硫酸を含
む。
なお、この電解着色水溶・液46の好ましい例としては
、過マンガン酸カリウムを5〜100 g/lおよび硫
酸を50〜1000 g/l含むものが挙げられる。す
なわち、電解着色水溶液に含有される過マンガン酸カリ
ウムは、それを5g/j!未満にすると、電解発色させ
るための電解処理に時間がかかり過ぎて実用に共しな(
、それを100g/ffを超える値にすると、経済的に
不利益があるだけでなく七酸化マンガンによると推定さ
れる爆発の危険性があって、この電解着色水溶液46に
含有される過マンガン酸カリウムは、上述の範囲で含有
させることが好ましいとした。さらに、電解着色水溶液
に含有される硫酸は、それを50g/1未満にすると、
電解処理の反応が遅過ぎて実用に共しなく、それをL 
OQ Og/6を超える値にすると、被着色板の表面を
溶解してしまい被着色板の表面に多孔質の酸化皮膜を形
成することができないので、この電解着色水溶液46に
含有される硫酸は、上述の範囲で含有させることが好ま
しいとした。
また、電解着色水溶液の主剤としては、KMnO4(過
マンガン酸カリウム)の他に、たとえばN a M n
 Oa  (過マンガン酸ナトリウム)、Mn07(二
酸化マンガン)、Mn3O4(硫酸マンガン) 、Mn
O,Mn304 、Mn203 、MnO3、Mn20
□、MnAl2O4、MnTiO3、LaMnO3、K
2Mn2 o、 、Na、、Mn2O3、CaO−nM
no2 (n=0.5.1,2.3.5) 、Na3 
MnO,、Ba3  (MnO4)2  、K2  M
nO4、L 1Mn04 、RbMnO4、AgMnO
4、C5MnO4、Ca (Mn04)2 、Mg  
(MnOa)2 、Ba  (Mn04)2などおよび
これらの化合物の水和物などのマンガン酸化物およびそ
の塩類などのマンガン化合物を用いることができる。
また、主剤としては、たとえば酸化クロム、クロム酸、
クロノ2酸塩および重クロム酸塩などのクロム化合物を
用いることができ、電解着色水溶液にクロム化合物を、
たとえば10〜100 g/l含存させてもよい。
さらに、主剤としては、たとえばHVO3(メタバナジ
ンM) 、V205  (五酸化バナジウム)、K V
 O3、N a V O3、N a 3 V O4、N
 H4VO3、(NH4)4 V2O,2などのアルカ
リまたはアンモニウムなどのバナジン酸塩などのバナジ
ウム化合物やたとえばH2Se0.(セレン酸)などの
セレン化合物も利用可能である。
すなわち、電解着色水溶液の主剤としては、マンガン化
合物2クロム化合物、バナジウム化合物およびセレン化
合物よりなる群より選択された少なくとも1種を用いれ
ばよいのである。
なお、この電解着色水溶液46は、その温度が、常温(
20℃)より低ければ、電解処理に時間がかかり過ぎて
実用に共することができず、100°Cより高ければ、
浴の腐食などによる老化が起こるため、20〜100℃
の範囲にするのが好ましい。さらに好ましくは、水溶液
の温度が40〜80℃の範囲にあることであり、最も好
ましいのは、50〜60℃の範囲である。
さらに、電解着色水溶液46には、電解着色による急激
な色の変化を抑えて、一定な色を取り出し易くするため
に、たとえばリン酸などの抑制剤を、たとえば10〜1
20g//含有させてもよい。
そして、第2A図ないし第2D図に示すような一定時間
ごとに極性が変わる電流を、極性転換スイッチ34の出
力端から出力して、1つの浴44内の電解着色水溶液4
6中の被着色板40に、陽極電解処理および陰極電解処
理(逆電解処理)を交互に繰り返して20分間行う。こ
の場合、定電流電源32から、たとえば1.2Aの直流
定電流を出力させ、その直流定電流の極性を、極性転換
スイッチ34で、たとえば10秒ごとに切り換えること
によって行われるので、陽極電解処理および陰極電解処
理は、交互にたとえば60回ずつ行われる。この陽極電
解処理および陰極電解処理は、それぞれ、1〜100回
ずつ交互に繰り返して行うことが好ましい。
また、被着色板40に流れる電流密度は、定電流電源3
2から出力される電流値が1.2Aであり、被着色板4
0が水溶液26中で12dmの面積で対極板42に対向
されているので、0.IA/ d n?とされる。なお
、被着色板40に流す電流は、その電流密度が0.05
〜1.0OA/drrrの範囲にあることが好ましく、
さらに、その極性を1秒以上ごとに切り換えることが好
ましい。
この陽極電解処理中では、被着色板40が対極板42に
対して正の電位とされるので、被着色板20の表面に、
多孔質の酸化皮膜が形成され、これによって、被着色板
20の表面に着色が行われる。
また、陰極電解処理中では、被着色板20が対極板22
に対して負の電位とされるので、多孔質の酸化皮膜の封
孔処理が行われ、これによって、酸化皮膜が硬膜化され
る。
このように、電解着色水溶液46中で電解処理がおこな
われた被着色板40の表面には、鏡面仕上げにおいて強
酸化剤で磨かれた跡を残さずに、鮮明な金色の電解着色
が行われたのである。
これは、鏡面仕上げされた被着色板18が、表面処理水
溶液24中で陽極電解処理されることによって、その表
面に形成された酸化被膜が取り除かれ、その表面にあら
たな酸化皮膜が鏡面仕上げのときの酸化皮膜の麿いた跡
を残さないように形成され、さらに、あらたな酸化皮膜
が形成された被着色板40が、電解着色水溶液46中で
陽極電解処理されることによって、着色されたからであ
る。
また、この被着色板40の表面には、従来の方法では得
られなかった鮮明な金色の着色が行われていた。これは
、被着色板40に、電解着色水溶液46中で陽極電解処
理および陰極電解処理を行うことによって、着色したた
めである。
なお、上述の実施例では、あらたな酸化皮膜が形成され
た被着色板40に、電解着色水溶液46中で陽極電解処
理および陰極電解処理を行って、着色を行ったが、この
発明では、被着色板40に、電解着色水溶液46中で陽
極電解処理のみを行って、着色を行ってもよい。さらに
、上述する電解着色水溶液46を浸漬着色水溶液として
用いて、この浸漬着色水溶液中に被着色板40を浸漬す
ることによって、被着色板40に着色を行ってもよいの
である。
また、上述の実施例では、電解着色水溶液46中で被着
色板40に陰極電解処理を行って、被着色板40の表面
に形成された酸化皮膜を硬膜化したが、表面処理水溶液
24中で、着色された被着色板40に陰極電解処理を行
って、被着色板40の酸化皮膜を硬膜化してもよいので
ある。
実験例 この実験例では、鏡面仕上げされた被着色板を準備し、
この被着色板にこの発明による方法で着色を行って、着
色された被着色板の表面に、鏡面仕上げによる強酸化剤
で麿かれた跡が見えるかどうかを調べた。
すなわち、この実験例では、まず、被着色板として、縦
150龍、横70龍、厚さ1.5鰭の鏡面仕上げされた
ステンレス50を準備した。
また、250g/Jのクロム酸および2.5g/Itの
硫酸を含有する表面処理水溶液52を調製し、その表面
処理水溶液52を、浴としての51のビー力54の中に
注ぎ込んだ。
そして、第3図に示すように、表面処理水溶液52中で
、ステンレス板50を、鉛製の対極板56から10CI
11隔てて対向するように配置した。
サラに、1.OAの直流電流を、ステンレス板50と対
極板56との間に流して、ステンレス板50に60秒間
陽極電解処理を行った。この場合、対極板56に対向す
るステンレス板50の対向面積はldmとされているの
で、ステンレス板50には1.0A/drdの電流密度
の電流が流されることになる。
なお、上述の電流を流すためには、上述の実施例で使用
された電解装置10を用いた。また、ステンレス板50
および対極板56と定電流電fM12との接続は、表面
処理水溶液52外でステンレス板50および対極板56
を、定電流電源12に接続された金泥製クリップで挟む
ことによって行った。
次に、過マンガン酸カリウム60g/βおよび硫酸70
0g/lを含む電解着色水溶液60を開裂した。
さらに、浴として、51のビー力62を準備して、その
ビー力62に電解着色水溶液60を注ぎ込んだ。
そして、第4図に示すように、ビー力62内の電解着色
水溶液60中で、ステンレス板50を、縦150mm、
横70mの鉛製の対極板64から10cm隔てて対向す
るように配置した。
そして、ビー力62において、1.OAの直流電流を、
ステンレス板と対極板との間に60秒間流して、ステン
レス板50に陽極電解処理を行った。この場合、対極板
64に対向するステンレス板500対向面禎はldmと
されているので、ステンレス板50には1.OA/dm
の電流密度の電流が流されることになる。
この陽極電解処理が終わった後、着色されたステンレス
板50に、鏡面仕上げにおける強酸化剤で麿かれた跡が
見えるかどうかを調べた。この実験結果を、次表に示す
表 表の実験結果より、鏡面仕上げしたステンレス板50を
、表面処理水溶液52中で陽極電解処理し、さらに、そ
の陽極電解処理したステンレス板50を電解着色水溶液
60中で陽極電解処理して、ステンレス板50に着色を
行った実施例では、ステンレス板500表面に、鏡面仕
上げによる強酸化剤で磨かれた跡が見えなかった。
これは、鏡面仕上げされたステンレス板50が、表面処
理水溶液52中で陽極電解処理されることによって、そ
の表面に形成された酸化被膜が取り除かれ、その表面に
あらたな酸化皮膜が鏡面仕上げのときの酸化皮膜の冴い
た跡を残さないように形成され、さらに、あらたな酸化
皮膜が形成されたステンレス板50が、電解着色水溶液
60中で陽極電解処理されることに°よって、着色され
たからである。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図はこの発明の一実施例を示し、
第1A図は表面処理水溶液中でクロム合金に陽極電解処
理を行うための電解装置の図解図であり、第1B図は電
解着色水溶液中でクロム合金に陽極電解処理を行うため
の電解装置の図解図である。 第2八図ないし第2D図は、それぞれ、極性転換スイッ
チに定電流を入力した場合の極性転換スイッチの出力電
流9例を示す図である。 第3図は実験例において、表面処理水溶液中におけるス
テンレス板と対極板との位置関係を示す図解図である。 第4図は実験例において、電解着色水溶液中におけるス
テンレス板と対極板との位置関係を示す図解図である。 図において、10および30は電解装置、12および3
2は定電流電源、14および36は電流針、34は極性
転換スイッチ、16a、16b。 38aおよび38bは接続具、18は鏡面仕上げされた
被着色板、40は表面処理水溶液中で陽極処理された被
着色板、20および42は対極板、22および44は浴
、24は表面処理水溶液、46は電解着色水溶液を示す
。 特許出願人 近畿薬品工業株式会社 代理人 弁理士 岡 1) 全 啓 (ばか1名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鏡面仕上げされたクロム合金の表面に着色を行うク
    ロム合金の着色法であって、 25〜850g/lのクロム酸と0.1〜10g/lの
    硫酸およびリン酸のうちの少なくとも1種とを含む表面
    処理水溶液を準備する工程、前記表面処理水溶液中で、
    前記クロム合金に0.05〜5A/dm^2の電流密度
    の電流を数秒〜30分間流すことによって、前記クロム
    合金に陽極電解処理を行う工程、および 前記陽極電解処理された前記クロム合金に着色を行う工
    程を含む、クロム合金の着色法。 2 前記着色を行う工程は、 マンガン化合物、クロム化合物、バナジウム化合物およ
    びセレン化合物よりなる群より選択された少なくとも1
    種を主剤として含有し、かつ硫酸を含有する電解着色水
    溶液を準備する工程、および 前記電解着色水溶液中で、前記表面処理水溶液中で陽極
    電解処理された前記クロム合金に、陽極電解処理を行う
    工程を含む、特許請求の範囲第1項記載のクロム合金の
    着色法。 3 前記マンガン化合物は、マンガン酸化物またはその
    塩類を含む、特許請求の範囲第2項記載のクロム合金の
    着色法。 4 前記マンガン酸化物およびその塩類は、過マンガン
    酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム、二酸化マンガン
    および硫酸マンガンのうちの1種を含む、特許請求の範
    囲第3項記載のクロム合金の着色法。 5 前記クロム化合物は、クロム酸、クロム酸塩および
    重クロム酸のうちの1種を含む、特許請求の範囲第2項
    ないし第4項のいずれかに記載のクロム合金の着色法。 6 前記バナジウム化合物は、バナジン酸塩を含む、特
    許請求の範囲第2項ないし第5項のいずれかに記載のク
    ロム合金の着色法。 7 前記バナジンン酸塩は、メタバナジン酸および五酸
    化バナジウムのうちの1種を含む、特許請求の範囲第6
    項記載のクロム合金の着色法。 8 前記セレン化合物は、セレン酸を含む、特許請求の
    範囲第2項ないし第7項のいずれかに記載のクロム合金
    の着色法。 9 前記電解着色水溶液中で、前記表面処理水溶液中で
    陽極電解処理された前記クロム合金に、陰極電解処理を
    行う工程を含む、特許請求の範囲第2項ないし第8項の
    いずれかに記載のクロム合金の着色法。 10 前記電解着色水溶液中で、前記クロム合金に前記
    陽極電解処理を行う工程および前記陰極電解処理を行う
    工程は、交互に繰り返して行われる、特許請求の範囲第
    9項記載のクロム合金の着色法。 11 前記電解着色水溶液中で、前記クロム合金に前記
    陽極電解処理を行う工程および前記陰極電解処理を行う
    工程は、1つの浴内の前記電解着色水溶液中で行われる
    、特許請求の範囲第9項または第10項記載のクロム合
    金の着色法。 12 前記電解着色水溶液に、前記電解着色水溶液中で
    行われる前記陽極電解処理および前記陰極電解処理を抑
    えるための抑制剤が含有される、特許請求の範囲第9項
    ないし第11項のいずれかに記載のクロム合金の着色法
    。 13 前記抑制剤はリン酸を含む、特許請求の範囲第1
    2項記載のクロム合金の着色法。 14 前記表面処理水溶液中で、前記電解着色水溶液中
    で陽極電解処理された前記クロム合金に、陰極電解処理
    を行う工程を含む、特許請求の範囲第2項ないし第8項
    のいずれかに記載のクロム合金の着色法。 15 前記着色を行う工程は、 マンガン化合物、クロム化合物、バナジウム化合物およ
    びセレン化合物よりなる群より選択された少なくとも1
    種を主剤として含有し、かつ硫酸を含有する浸漬着色水
    溶液を準備する工程、および 前記浸漬着色水溶液中に、前記表面処理水溶液中で陽極
    電解処理された前記クロム合金を、浸漬する工程を含む
    、特許請求の範囲第1項記載のクロム合金の着色法。 16 前記表面処理水溶液中で、前記浸漬着色水溶液中
    で浸漬された前記クロム合金に、陰極電解処理を行う工
    程を含む、特許請求の範囲第15項記載のクロム合金の
    着色法。
JP16712685A 1985-07-29 1985-07-29 クロム合金の着色法 Pending JPS6227596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16712685A JPS6227596A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 クロム合金の着色法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16712685A JPS6227596A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 クロム合金の着色法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6227596A true JPS6227596A (ja) 1987-02-05

Family

ID=15843916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16712685A Pending JPS6227596A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 クロム合金の着色法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6227596A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009545669A (ja) 硬質クロムメッキとしてのクロム層の析出方法、電気メッキ浴槽、および硬質クロム表面層
US6379523B1 (en) Method of treating surface of aluminum blank
US3878056A (en) Process for electrolytic coloring of the anodic oxide film on a aluminum or aluminum base alloys
US4019970A (en) Process for making titanium-supported lead electrode
CN109898122A (zh) 镁合金表面微弧氧化/氧化石墨烯复合膜层的制备方法
JPS6227596A (ja) クロム合金の着色法
JPS6227597A (ja) クロム合金の表面処理法
JPS6227595A (ja) クロム合金の表面処理法
JPH01205095A (ja) ステンレスの電解発色法
JPS6210298A (ja) クロム合金の電解着色法
JPH03253597A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金材の着色法
JPS62196396A (ja) クロム合金の表面処理法
JPS63307282A (ja) クロム合金の表面処理法
JPS6312159B2 (ja)
JPH0240751B2 (ja)
JP3445154B2 (ja) 着色アルミニウム材の製造方法
JPS62196393A (ja) クロム合金の電解着色法
JPS61110797A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の表面処理方法
JPH0440439B2 (ja)
JPS62270796A (ja) クロム合金の電解着色法
GB1434701A (en) Process and apparatus for electrolytic colouration of anodised aluminium
JPS62196395A (ja) クロム合金の表面処理法
SU1171571A1 (ru) Способ анодировани циркони
JPS63307283A (ja) クロム合金の表面処理法
JPS61119695A (ja) チタン及びチタン合金のめつき方法