JPS62268436A - 竪穴式散水パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分Ｙｆ］ 本発明は、地表に降り溜まる雨水を地中へ均等に分散さ
せるために打ち込む竪穴式散水パイプに関し、特に、散
水性に優れた竪穴式散水パイプに関する。

［従来の技術］ 従来より、平坦地又は傾斜地を問わず、雨水が地表に降
り溜まると地面の軟弱化や各種の不都合を引き起こすの
で、多数の散水孔を周壁面に穿設された竪穴式パイプを
地中に打ち込んで、雨水を均等に散布し、地下水系へ解
放し易くする技術が開発されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、従来の竪穴式散水パイプは１円柱形の太いパイ
プの周壁面に円形の散水孔を多数穿設しただけのもので
、その散水孔が周囲の七壌に圧迫され、目詰まりを生じ
易く、散水能力が充分とはいえなかった。

本発明は、このような問題点に鑑みて創案されたもので
、散水孔と周囲地層との対応関係を改りし、散水動作の
安定した竪穴式散水パイプを提供することを目的とする
。

［問題点を解決するための手段］ 本発明において、Ｌ記の問題点を解決するために講じら
れた手段は、管状の周壁面に複数の散水孔を穿設され、
一端を地表−導通させて地中へ埋設される竪穴式散水パ
イプにおいて、管材の周壁面に穿設される複数の散水孔
が管材の長子方向に沿った細いスリットであり、かつ管
材の各スリット長縁部から放射状に外方へ伸びるフィン
部が形成された竪穴式散水パイプとするものである。

［作　用］ 散水孔の散水面積が同一であれば、スリットの方が円形
のホールよりも溝巾の細い分だけ周囲の物体の侵入を許
さない、しかも、管材の長子方向に沿って均一な散水作
用を行うことになる。

そして、そのスリットの長縁部からフィン部が放射状に
伸ばされているので、放水はフィン沿いに案内され、そ
の途中で徐々に散水されて、スリットから直接散水され
る場合よりも広く、フィン面積に対応する面積へ散水さ
れるので、散水性は向上する。

［実施例］ 以下１本発明を、実施例とモの図面を参照して詳細に説
明する。

第１図は、本発明を実施した竪穴式散水パイプの一例を
示す縦断面図である。第１図において。

竪穴式散水パイプは、一端を地表ＧＬへ導通させて地中
へほぼ垂直に埋設されていて、円筒形状の管材１と、該
管材ｌを周囲の地層から隔てる土止め２と、管材１と土
止め２との間隙に充填される充填材３と、その充填材３
へ地表ＧＬから管材１と平行に挿入される複数の補助管
４と、前記管材ｌの下端に連通された水室５とで概略構
成されている。

管材ｌは、第２図の斜視図に示すように、その周壁面に
長子方向に沿って複数本のスリットｌａが穿設され、各
スリット１ａの片側の長縁部から放射状に外方へ伸びる
フィン部１ｂが形成されている。尚、管材１は、散水パ
イプの全長にわたり一体で形成されても構わないが、製
造上の要求もあって、第１図及び第２図に示すように１
通常は適度の長さのものを接続材６により複数段重ねて
組み立てられている。その長さ及び太さについて特に限
定はなく、また本実施例では円筒形としたが、必ずしも
円形断面でなくても差し支えない。

スリッ）ｌａは、第２図では、管材１の長手方向に平行
かつ管材ｌの１段全長にわたるものとして示され、かつ
全段連続する形で示されているが、各段で円周位置がず
れてもよく、本数を増やして短い長さにしてもよく、ま
た若干の傾斜を与えてスパイラル状に穿設してもよい、
材料も特に限定されないが、防錆、耐腐食の見地から硬
質塩化ビニル樹脂等が好適である。

土止め２は、充填材３を保持すると共に、その充填材３
から周囲の地層へ散水を染みわたらせるもので、透水性
の合成繊維不織布などが用いられる。

充填材３は、スリットｌａやフィン部１ｂを地層へ直接
触れさせるのを避け、目詰まりの防止と散水の安定を確
保するもので、水捌けのよい材料が好ましく、小粒の砂
、砂利、金属もしくは硬質の化学材などのいずれでも構
わない、充填材３は散水パイプの全長にわたって充填さ
れるのが普通であるが、これも特に限定されるものでは
ない。

補助管４は、管材ｌよりも細径のチューブで。

複数本を管材１の周囲の充填材３に挿入される他はぼ管
材１と同様で、スリッ）４ａを穿設されている。材料は
管材ｌと同一もしくは異質のいずれでも構わない、補助
管４の一端は地表ＯＬに導通されるが、別な一端は散水
パイプ全長の底部に達してもよく、充填材３の途中で止
めてもよい。

水室５は、管材ｌの地中側の一端に配設されるもので、
第３図に示されるように１円板状の底蓋５ａと逆台形の
武器５ｂとで形成され、底Ｍ　５　ａは、その外周縁が
土止め２と合致する円板状で、板面の中央部に管材ｌと
連通させるための導水孔５Ｃを開口され、更に残りのド
ーナツ形状の板面には水室５から充填材３へ放水させる
放水孔５ｄが穿孔されている。武器５ｂには、縦方向に
複数のリブ部５ｅが設けられていて、武運自体を強化し
てｔ方の底Ｍ　５　ａを支承すると共に、武器５ｂの内
部に渦流が発生することを防ぎ、充填材３へ放水し易く
する。

管材１及び補助管４が地表ＧＬへ通じる天頂位置には、
第１図に示されるように天井板７がａ置されている。天
井板７は、第４図に示されるように、やはり外周縁を土
止め２の上端に合致させた皿状体で、管材１への通孔７
ａを開口され、補助管４の上端を挿通される小煙突７ｂ
ｔｌ−備え、その他の平面部７Ｃには溜り水を滴下させ
る丸孔７ｄが穿孔されている。平面部７Ｃには、一般に
粗目の砂等が盛られるが、水透過性を有する人工芝を徽
き詰めると美観である。管材１への通孔７ａは常時は蓋
体７ｅで覆われていて、この蓋体７ｅも溜り水を滴下さ
せる丸孔を穿孔させられたうえに皿面７Ｃと同様な砂も
しくは人工芝を敷き詰められているので、普通の降水時
には１通孔７ａから管材１への滴下率と前記平面部７Ｃ
から充填材３への滴下率とはほぼ等しく、安定した散水
作用が得られる。洗浄時には、この蓋体７ｅを持ち上げ
て通孔７ａを開口し、補助管４へ注水するとともに管材
ｌからバキュームチューブを挿入し、底型５ｂより上に
溜った洗浄水を吸引する。尚、補助管４の天頂は、土砂
を防ぐために普通は蓋をしておくのが好ましい。

管材ｌの接続部については特に限定しないが、第５図に
示されるような接続態様を用いると好適である。即ち、
フィン部１ｂを管材ｌの内周側へも僅かに突出させ、こ
の突出部ＩＣ及びフィン部１ｂに位置を合致させ、管材
ｌの端面に形状及び寸法を一致させた溝もしくは間隙を
穿設された帯状リング体の接続材６を形成し、その溝も
しくは間隙に管材ｌを嵌合することにより管材１を連結
するものである。尚、突出部ＩＣはフィン部１ｂの位置
と無関係に突設してもよく、また管材１と接続材６とを
ポル１−６ａ等で挿通してネジ止めすれば更に緊密に固
定することができる。

さて、上記の如き構造の竪穴式散水パイプは、所要の地
域に所定の間隔で、機械もしくはｆ作業で埋込穴を掘削
したのち埋設される。降水があると、溜り水は地表から
天井板７へ流れ込み、下方へ滴下する。天井板７の平面
部７から充填材３へ滴下した降水は一部は土止め２を通
過して周囲の地層へ染みわたり、一部は充填材３の間に
止まるが、これもいずれにせよ周囲の地層へ散水される
。管材１へ滴下した降水は水室５に・溜まり、やがて管
材１へ溢れて来ると、スリットｌａからフィン部１ｂに
ガイドされながら充填材３中へ散水され、土止め２から
地層へ染みわたる、なお、スリ７）ｌａが普通の丸穴よ
りも目詰まり防止及び散水性に優れていること及びフィ
ン部１ｂによるガイド効果は、充填材３がなく、直接地
中へ散水される場合でも有効である。

［発明の効果］ 以上説明したとおり１本発明によれば、散水部と周囲の
地層との関係を改善し、散水性の安定した竪穴式散水パ
イプを提供し、溜り水の解消、予期しない水流の防止、
地盤の安定などの効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した竪穴式散水パイプの一例を示
す縦断面図、第２図は管材の実施例の斜視図、第３図は
氷室の実施例の斜視図、第４図は天井板の実施例の平面
図、第５図は接続材の断面図である。 １；管材、ｌａ、４ａ；スリット、 ｌｂ；フィン部、２；土止め、３；充填材。 ４；補助管、５；水室、５ａ；放水孔、６；接続材、７
；天外板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 管状の周壁面に複数の散水孔を穿設され、一端を地表へ
   導通させて地中へ埋設される竪穴式散水パイプにおいて
   、管材の周壁面に穿設される複数の散水孔が管材の長手
   方向に沿った細いスリットであり、かつ管材の各スリッ
   ト長縁部から放射状に外方へ伸びるフィン部が形成され
   ていることを特徴とする竪穴式散水パイプ。