JPS62264083A - 定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 この発明は、電子写真式複写機やプリンター等の画像処
理装置において、記録紙表面上に形成された熱可塑性粉
末像（以下トナー像という）を永久的に定着させるため
の加熱定着装置に関し、特に記録紙上のトナー像を輻射
熱を主たる熱源として溶融定着を行う加熱定着器に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来より画像処理装置の加熱定着器としては、主として
輻射伝熱を利用するラジアント方式が公知であり、かか
る方式の定着装置は構成が比較的筒車であり、トナー像
に直接接触しないで定着する方式なので、画像を乱すこ
とがなく、またトナーによる装置内の汚染の度合が少な
い等の特徴を有するものであるので、広く採用されてい
る。

ところで従来より、このようなラジアント方式の加熱定
着装置においては、記録紙が定着装置内で紙詰まりを生
じたり、あるいは何らかの原因により記録紙の搬送系が
停止して、定着装置内に記録紙が停止した場合、記録紙
が高温の輻射熱源に接触して発火することを防止するた
め、輻射熱源と記録紙の間を例えばガラスの如き光ｉ３
過性部材（以下カバーガラスという）によって隔離する
ことが行われてきた。そしてこのカバーガラスは、定着
装置の長期間の使用によって、加熱された記録紙及びト
ナーより発生するガスが輻射熱源及び輻射線を効率良く
記録紙に集めるように配；ｄされた反射鏡に堆積して加
熱の効率を低下させるという不具合に対しても、有効に
Ｊａ能していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、このようなカバーガラスを配設すると、カバ
ーガラスの輻射熱源側の空間が反射鏡とカバーガラスに
よって閉じられてしまい、輻射熱源が過熱してその寿命
を短くしたり、カバーガラスが過熱されて記録紙にしわ
を発生させたりする問題が生じていた。

ごの問題を解決する手段として、例えば特公昭６０−４
２９３９号公報には、反射板の長手方向に設けられたス
リットと排気管により冷却を行う手段が開示されている
。すなわち、該公報に開示されている冷却機構を備えた
定着器は、第２図＾。

１８１に示すように、輻射熱源１）を反射板１２とガラ
ス板１３とで包囲した定着器において、反射板１２とガ
ラス板１３の間に多数のスペーサー１４を挿入して間隙
１５を形成し、該間隙１５から外気を吸入し、そして反
射板１２の長手方向全域に亘って形成されたスリット１
６から排気導管１７及び排気管１８を通して、排気扇に
より外部に排気するように構成されている。

しかしながら、このような構成の冷却機構を備えた定着
器においては、反射板１２の一部を排気用のスリット１
６を形成するため切り欠いているので、輻射熱源１）か
らの輻射線の一部が、スリブＨ６を介して排気管１８内
へ漏れ出してしまい、輻射効率が低下するという欠点が
ある。また排気を、細長く比較的コンダクタンスの小さ
い排気管１８を通して行うため、内部を十分冷却するに
は大型の排気扇を必要とし、更にこの排気管１８を配設
するためのスペースも大きく取られるため、定着器が大
型のものとなってしまう欠点もある。更にはまた、冷却
に用いられる外気の流れは、反射板１２の両端部から反
射板１２の鏡面部に沿ってスリブＨ６に到る流れが大部
分であるため、最も高温となるガラス板１３のランプ直
下部分への空気流が小さく、冷却効果が低いという問題
点がある。

本発明は、従来の定着装置における上記問題点を解決す
るためになされたもので、輻射効率を低下させずに効率
的な冷却が可能な小型の冷却機構をもつ定着装置を提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕上記問題点を
解決するため、本発明は、記録紙に転写されたトナー像
を定着させる定着装置において、前記トナー像を転写し
た記録紙を搬送する搬送路と、該搬送路の上方に配置さ
れた熱源と、該りへ源の背面に設置された反射板と、前
記熱ｄｇと搬送路の間に、反射板の端部と一定間隔を保
って配置された透光性耐熱部材と、反射板の内側に進入
してｆｌｆ、と透光性耐熱部材との間に介在する作動位
置と反射板の外側で待機する待機位置との間を移動可能
に配設された遮熱板と、遮熱板並びに反射板内部に向け
て送風できるように配設された送風器とからなり、前記
遮熱板が待機位置にあるとき、その少なくとも一部が送
風器からの空気流を反射板内部に向ける整流体として作
用するように構成するものである。

このように構成することにより、遮熱板を整流体として
利用するのみで、送風器からの外気流を反射板内部に向
けて効率的に送り込むことができ、したがって、反射板
と透光性耐熱部材間に形成される間隙を最小にすること
ができ、それにより輻射効率を低下させることなく、簡
単な構成でしかも小型の送風器により効率良く透光性耐
熱部材並びに熱源を冷却することが可能となる。

〔実施例〕

以下実施例について説明する。第１図は、本発明に係る
画像処理装置の定着装置の一実施例を示す断面図である
６図において、１はトナー像を転写した記録紙Ｐを搬送
する搬送路で、この搬送路ｌの上方に赤外線ランプ等の
輻射熱源２と、この輻射熱源２を囲む反射板３とが配置
されている。

そして輻射熱源２と搬送路ｌの間には、反射板３の雨下
端部と所定の間隙９．１０をあけて、保持体５及び６に
よって保持されるカバーガラス４が設けられている。こ
こで用いられるカバーガラス４は、商品名パイレックス
ガラス（米国ダウコーニング社製）、テンパックスガラ
ス（独国シｇ７ト社製）等の耐熱ガラスであって、その
厚さは０．５〜２．０鰭の範囲が好ましい。

反射板３の上方には、保持板７ａと該保持板７ａの先端
に一体的に形成されている円弧面状の遮熱板７ｂとから
なるシャッター７が、その保持板７ａの一端に設けられ
た軸部７Ｃを中心に、回動可能に設けられている。そし
て紙詰まりや何らかの原因による記録紙の停止の際には
、遮熱板７ｂが反射板３とカバーガラス４の間に設けら
れた間隙９を通過し、熱ＭＱ２とカバーガラス４の間に
介在される作動位置へ移動することにより、熱ｔＡ２か
らの熱が停止している記録紙上に集中して、該記録紙を
損傷させることを防止するようにしている。なお、遮熱
板７ｂが反射板３の外側に退避している待機位置におい
ては、その先端部は間隙９の部分に位置するように構成
されている。

保持体５の上流側には、記録紙Ｐの進行方向と垂直な方
向の長さと同程度の吹出口の開口幅を有する送風器８が
、前記遮熱板７ｂ及び反射板内部に向けて送風できるよ
うに設置されている。この送風器８としては、いわゆる
クロスフローファンが適当である。

次に、このように構成された定着装置の動作について説
明する。輻射熱源２が点灯され、これを冷却する場合に
は、送風器８により外気が導入されて、保持体５と遮熱
板７ｂの間を通り、間隙９へ導かれる。この場合、遮熱
板７ｂは送風２３Ｂからの空気流を整流し、間隙９へ集
中させるのに有効に作用する６間隙９を通って反射板３
の内側へ送り込まれた空気流は、遮熱板７ｂのガイド作
用によって整流されているため、大部分がカバーガラス
４に沿って流れ、カバーガラス４を効率的に冷却するこ
とが可能となっている。また輻射熱源２の周囲の空気も
、間隙９を通して送り込まれる空気と絶えず交換されて
、輻射熱源２が必要以上に高温となることを防止してい
る。そして反射板３の内側で熱交換された空気は、反射
板３とカバーガラス４の間の他方の間隙【０から排出さ
れる。

以上の構成の定着装置において、間隙９及びｌＯの幅は
、カバーガラス４の冷却に大きな影響を１．−えるため
、次に示すテストを行った。すなわち、間隙９．ｌＯの
幅に対するカバーガラス４の温度と祇しわの発生の有無
の関係を測定したところ、第１表に示すような結果が得
られた。

なお、テスト条件は次のとおりである。

輻射熱源：　１００ＯＷ赤外線ランプ 保持板７ａの長さ：４５ａｍ 遮熱Ｆｉ７ｂの作動方向の長さ：４０舗待機位置におけ
る遮熱板７ｂの先端部における接線と水平面とのなす角
度：２０＠〜３０゜間隙９．１０間の距離；３０鰭 送風！ｉｔ：０．８ｎ？／分 記録紙の幅：２４０龍 ゛　　　第　　１　　表 この第１表に示す結果から、間隙９．ｌＯの幅は３１−
以上であればよいことがわかった。

次に空気流のガイドとしても機能する遮熱板７ｂの長さ
に対するカバーガラス温度と紙のしわの発生の有無を測
定したところ、第２表に示す結果が得られた。なお、こ
れは間隙９．１０の幅を３−■とし、遮熱板の長さ以外
のテスト条件は第１表のものと同一にした場合の測定値
である。

第２表 第２表に示すように、遮熱板の長さは３０龍以上であれ
ばよいことが確認された。

したがって、以上に示したような構成にすれば、反射板
３に設ける空気吸排口、すなわち間隙９゜ｌＯの幅を最
小にして輻射効率を低下させることなく、またシャッタ
ーの遮熱板を空気流のガイドとして利用することによっ
て簡略な構成で、カバーガラス４を効率良く冷却するこ
とができる。

なお、上記実施例においては、遮熱板７ｂはシャッター
の待機状態においてのみ、空気流のガイドとして動くが
、遮熱板をシャッター保持板の反対側に延長して形成す
ることにより、シャッター作動状態、すなわち熱源２と
カバーガラス４の間に介在している状態においても、そ
、の延長部分が空気流ガイドとして働く位置に配置され
ることになり、その延長部の長さを適宜設定することに
より、送風器８からの空気流を遮熱板７ｂとカバーガラ
ス４間に向けることができ、シャッター作動状態での熱
遮蔽を、遮熱板７ｂと空気流で行うことが可能になり、
より効果的である。

また本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
要旨を変更しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。

また本発明は、定着装置に関するものであるが、圧力定
着器を用いて定着した場合のトナー像の光沢を消すため
の加熱装置の保護装置などにも応用することができる。

〔発明の効果〕

以上実施例に基づいて説明したように４、本発明によれ
ば、反射板の内側に進入して熱源と透光性耐熱部材との
間に介在する作動位置と、反射板の外側で待機する待機
位置との間を移動可能に配設された異常時の熱遮蔽用の
遮熱板を、送風器からの空気流を反射板の内部に向ける
整流体として利用できるように構成したので、輻射効率
を低下させないで、小型で効率的な冷却の可能な冷却機
構をもつ定着装置を容易に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る定着装置の一実施例の断面図、
第２図＾は、従来の定着ｌ！ａ置の一構成例を示す断面
図、第２図１）は、その側面図である。 図において、ｌは搬送路、２は輻射熱源、３は反射板、
４はカバーガラス、５．６は保持体、７はンヤノクー、
７ａは保持板、７ｂは遮熱板、８は送風器、９．１０は
間隙を示す。 特許出願人　オリンパス光学工業株式会社１−−−−ｍ
ｍ送路 ２−−−−一輻射熱源 ３−−−−一反射板 ４−−−−一カバーガラヌ ５．６−−−−保持体 ７−−−−−シヤツター ７ａ−−−一保付板 ７ｂ−−−−［８板 ７ｃｍ−−一軸部 ８−−−−一送風器 ９．１０−ｍ−間隙 Ｐ−−−−一記録祇

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録紙に転写されたトナー像を定着させる定着装
   置において、前記トナー像を転写した記録紙を搬送する
   搬送路と、該搬送路の上方に配置された熱源と、該熱源
   の背面に設置された反射板と、前記熱源と搬送路の間に
   、反射板の端部と一定間隔を保って配置された透光性耐
   熱部材と、反射板の内側に進入して熱源と透光性耐熱部
   材との間に介在する作動位置と反射板の外側で待機する
   待機位置との間を移動可能に配設された遮熱板と、遮熱
   板並びに反射板内部に向けて送風できるように配設され
   た送風器とからなり、前記遮熱板が待機位置にあるとき
   、その少なくとも一部が送風器からの空気流を反射板内
   部に向ける整流体として作用するように構成されている
   ことを特徴とする定着装置。
2. （２）前記遮熱板が作動位置にあるとき、その少なくと
   も一部が送風器からの空気流を、遮熱板と透光性耐熱部
   材間に向ける整流板として作用するように構成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の定着装
   置。