JPS62263936A - 真空精錬蒸着処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、溶融金属の精錬ＩＩＴ！度を向上せしめた、
真空精錬蒸着処理装置に関するものである。

［従来の技術］ 第４図は従来の真空精錬蒸着処理装置の一例であり、該
真空精錬蒸着処理装置は真空容器ａに収容した溶解炉ｆ
と、前記真空容器ａの蓋すに固設した蒸着板Ｃと、前記
溶解炉ｆ中のアルミニュームｈを、溶解、保温する加熱
装置０と、前記真空容器ａ内を真空（通常１Ｏ−２ｔＯ
ｒｒ）とする真空ポンプとで構成されている。

なお、図中ｉは溶解炉ｆを、真空容器ａから吊り出すた
めのフックである。

加熱装置０により加熱溶解される溶解炉ｆ中の溶融した
アルミニュームｈから蒸発する鉛ｄが、蒸着板Ｃに蒸着
捕集されて、精錬が完了すると、蓋すを開放し、溶解炉
ｆをフックｉで吊り出す。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上述の従来装置では、蒸着板に蒸着した
鉛が、溶解炉中の溶融アルミニュームの放削熱を受けて
、即座には固まらず、溶解炉中に滴下するために、溶融
アルミニュームの精錬純度が９９．４％程度に止まり、
目標の９９．９９％に達しない。

また、蒸着板に蒸着した鉛が肥厚してくると、熱伝導の
低下と共に、水冷効果が弱くなり、溶前炉中の溶融アル
ミニュームの放射熱の方が強く影響し、鉛の凝固が更に
遅くなり、溶解炉中に滴下して処理に長時間を必要とす
る。

更にまた、１バツチ精錬毎に、蒸着板から蒸着した鎗を
掻き取る必要があり、そのための人手や費用が嵩む。

本発明は、上述の実情に鑑み、溶融アルミニュームの品
質の向上と、精錬作業の簡素化、省力化、時間の短縮、
等を目的としてなしたものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明では、真空容器内の溶解炉中の溶融金属から蒸発
する不純物を、蒸着板に蒸着捕集する真空精錬蒸着処理
装置において、真空容器上部の空間に、所要の間隔で連
結した複数の蒸着板を、該蒸着板の配設された方向へ、
走行自在に装架し、前記蒸着板に蒸着板内へ冷却水を給
排水する管を接続した構成を有している。

［作　　用］ 従って、本発明では、複数の蒸着板を水平移動させ、溶
解炉直上での鉛の蒸着と、真空容器上方空間での蒸着不
純物の冷却を、交互に行う。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する
。

第１図〜第３図は、本発明の一実施例で、走行可能な台
車８に、縦向きの昇降シリンダー５を配設し、該昇降シ
リンダー５により、溶解炉２を収納した炉枠４を、支柱
９に支持された真空容器１の下方から該真空容器１内へ
挿入し得るようにし、前記炉枠４上に所要高さのスリー
ブ３を設【プ、前記真空容器１の空間上方に、前記スリ
ーブ３よりも上方に位置する所要長ざのガイド１１を、
水平方向に延設し、前記ガイド１１の長手方向へ、所要
の間隔で連結した２枚の蒸着板７．７′を、前記ガイド
１１の長手方向へ、走行し得るように、前記ガイド１１
に装架し、前記ガイド１１の長手方向の真空容器１の前
後部に、前記蒸着板７，７′を停止させて冷却するため
の空間ｌａ、ｌｂを設け、また、前記ガイド１１長手方
向の真空容器１外部に往復シリンダー６を配設して、前
記蒸着板７，７′を往復シリンダー６により走行させ得
るようにし、更に、前記蒸着板７．７′には、冷却用の
給水管１０ａ、１０ａ’と、排水管１０ｂ、１０ｂ’を
個別に連結する。

第３図は、前記蒸着板７，７′の縦方向断面であり、上
下に区分し、下段には給水管１０ａ、１０ａ’を連結し
、上段には排水管１０ｂ、１０ｂ’を連結する。

なお、１２は図示されていない真空ポンプに連通する真
空ダクトである。

上述のように構成した真空精錬蒸着処理装置の作動を第
１図について説明すると、溶解炉２中の溶融アルミニュ
ームから蒸発する鉛は、前記溶解炉２の直上にある蒸着
板７′の下面に蒸着するが、蒸着鉛がある程度肥厚する
と、熱伝導が低下し、蒸着板７′に給水管１０ａ′から
供給する、冷却水による冷却効果が、減少する。また、
溶融アルミニュームの湯面（１１００℃）から、放射熱
を受けて熱せられるので、蒸着鉛の凝固の速さが遅くな
る。このような状態になる以前に、往復シリンダ−６を
作動し、蒸着板７′を、真空容器１の空間１ｂに移動さ
せ、同時に、真空容器１の空間１ａにある蒸着板７を、
前記溶解炉２の直上に移動させる。

溶解炉？中の溶融アルミニュームから蒸発する釦は、あ
らたに、前記溶解炉２の直上に移動した蒸着板７の下面
に蒸着する。一方、真空容器１の空間１ｂに移動した、
前記蒸着板７′の蒸着鎗は、溶融アルミニュームの放射
熱を受けることなく、蒸着板７′内に、給水管１０ａ’
から供給する冷却水により冷却され、比較的速やかに凝
固する。他方、前記溶解炉２の直上に移動し、鉛の蒸着
を受けつつある前記蒸着板７は、蒸着鉛の肥厚に伴い、
前述の蒸着板７′が、溶解炉２上にあった時の状態と、
同様になる。

そこで再び、前記往復シリンダー６を作動し、前記蒸着
板７を、溶解炉２の直上から、真空容器１の前記空間１
ａに移動させ、前記蒸着板７′を、真空容器１の前記空
間１ｂから、前記溶解炉２の直上に移動させる。

−〇　− 溶解炉２中の溶融アルミニュームから蒸発する鉛は、再
び、前記溶解炉２の直上に移動した前記蒸着板７′の下
面に、凝結した蒸着鉛の表面に蒸着し、前記空間１ａに
移動した蒸着板７の蒸着鉛は、溶融アルミニュームの放
射熱を受けることなく、蒸着板７内に、給水管１０ａか
ら供給する冷却水により冷却され、比較的速やかに凝固
する。

以上の如き作動を、交互に繰り返すことによって、各蒸
着板７，７′に蒸着する釦は、厚い層を形成し、一定の
厚さのインゴットとして、処理し得る。

なお、各蒸着板７，７′へは、冷却用水が、給水管１０
ａ、１０ａ’から、常時供給され、第３図に示す蒸着板
断面の下段に流入し、蒸看鉛を冷却しつつ、上段へ流れ
、上段と連通する排水管１０ｂ。

１０ｂ’へ流出する。

また、精錬が完了した溶解炉は、昇降シリンダー５を、
短縮作動することにより、真空容器１から分離され、台
車８により、所定の位置へ搬送される。

なお、本発明の実施例では、昇降シリンダーを用いて、
溶解炉の上部を、真空容器内へ装入し１するような構成
の場合について、説明したが、溶解炉全体を収容し得る
真空容器を使用し、昇降シリンダーを用いない構成とし
ても実施できること、溶融金属としてはアルミニューム
に限らず例えば不純物に砒素を含む銅等種々の溶融金属
に適用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で、種々変更を加え得ること等は、勿論である。

［発明の効果］ 本発明による真空精錬蒸着処理装置は、上述のような構
成を有するので、下記の如き種々の優れた効果を奏し１
ｑる。

＜Ｉ）　　精＠１バッチ毎に、蒸着板の交換、清掃を実
施する必要がない。

＜ｎ＞　　蒸着不純物の溶解炉中への滴下を、防止でき
るからアルミニュームの精錬純度を高め得る。

（ＩＩＩ＞　　蒸着不純物の滴下が無くなり、更に冷却
凝固時間の短縮が図れるので、精錬時間の大巾な時間短
縮が期待できる。

（Ｉｖ）蒸着板に付着した不純物は、そのまま、インゴ
ットとして処理できるから、蒸着板、その他の清掃の手
間が省ける。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の真空精錬蒸着処理装置の一実施例の説
明図、第２図は第１図のＨ−ＩＩ方向矢視図、第３図は
第１図のｌｌｌ−ｌ１１方向矢視図、第４図は従来の真
空精錬蒸着処理装置の説明図である。 図中、１は真空容器、２は溶解炉、７，７′は蒸着板を
示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）真空室内の溶解炉中の溶融金属から蒸発する不純物
   を、蒸着板に蒸着捕集する真空精錬蒸着処理装置におい
   て、真空室上部の空間に、所要の間隔で連結した複数の
   蒸着板を、該蒸着板の配設された方向へ、走行自在に装
   架し、前記蒸着板に、蒸着板内へ冷却水を給排水する管
   を接続したことを特徴とする真空精錬蒸着処理装置。