JPS622620Y2

JPS622620Y2 -

Info

Publication number: JPS622620Y2
Application number: JP18564880U
Authority: JP
Priority date: 1980-12-25
Filing date: 1980-12-25
Publication date: 1987-01-21
Also published as: JPS57108273U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、各種の会合、パーテイーや、就
労、執務中等に使用する名札に関するものであ
る。

従来より外衣胸部に装着する名札は、市場に各
種提供されているが、石油を原料とするプラスチ
ツク製品であり、その単価はオイルシヨツク後う
なぎ昇りであり、構造はクリツプに依る挾着か、
ピン等に依る挿着のいずれかが一般的である。し
かるに最近は、従来の各種会合に加えて、コミユ
ニテイ活動に代表される新しい生活慣習の定着か
ら交際機会が増えてるが、その場合お互いに親睦
をより深めるのに、自己の氏名を名札で表示する
のが一般的である。ところがこの名札の費用が前
記のコスト高で大変であり、使い拾て使用には省
エネの点からも不適である。加うるに最近の会合
出席は老若を問はず男性許りでなく女性が積極的
であり、女性のみの会合も盛んであるが市販の名
札の装着構造も前記の如く柔い婦人服や、和服に
代表される絹織物には、クリツプに依る挾着や、
安全ピン等に依る挿着は生地を痛める等不適であ
り、この様な欠点を除くために考案されたもので
ある。以下本案の構成を図面について詳述する。

本考案の第１実施例は、第１，２，３図に示す
如く、名札１を構成する適宜サイズの長方形で紙
製の平板２の中央に、折曲線５を設け、該折曲線
５を境部としていずれかの一方を記名部３とし、
他方を支持着部４として、支持着部４の折曲線５
寄り表面に適宜サイズの剥離紙８のみ剥離可能な
粘着剤付き粘着テープ９で構成された両面粘着テ
ープ６を貼着し、且つ平板２の折曲線裏面５′上
に、記名部３と支持着部４を内折曲保持する事に
依り、該名札１の装着使用に必要な挾着作用を折
設するに適応する粘着力を有するサイズの剥離紙
８のみ剥離可能な粘着剤付き粘着テープ９で構成
された両面粘着テープ７を貼着して、第４，５図
に示す如く、記名部３と支持着部４は、折曲線５
が支点となる挾着機能を設けてなる名札である。

本案は、以上の様な構造であるからこれを使用
する時は、名札１の表面記名部３に、折曲線５を
上方として氏名、住所、肩書等を記入し、折曲線
裏面５′上に貼着の両面粘着テープ７の剥離紙８
を剥がして、折曲線５に従つて平板２を内折圧着
すれば、両面粘着テープ７の粘着力で記名部３と
支持着部４は、折曲線裏面５′上の粘着部が支点
となるクリツプ構造となる。従つて第７図に示す
如くクリツプ構造となつた名札１を記名部３を表
側にして洋服１１の胸ポケツト１２に挾着すれ
ば、内折した記名部３と支持着部４の両片がポケ
ツト１２の布地部を挾着する。

次に、名札１の記名部３に氏名等を記入せず
に、名刺１０を氏名表示に使用の時は、第６図に
示す如く、該名刺１０を名札１の支持着部４に貼
着の両面粘着テープ６の剥離紙８を剥がして貼着
し、表側としてポケツトに挾着すれば名刺利用の
名札として使用する事ができる。

又上述の支持着部４に貼着の両面粘着テープ６
の利用方法として、名刺以外に造花、シールリボ
ン等の服飾アクセサリーを貼着して下方を記名に
使用して差し支えなく、アクセサリー付名札とし
て服飾効果が著しくなり、通常の会合は勿論の
事、冠婚葬祭等に好適な名札として使用できる。

尚、支持着部４に貼着の両面粘着テープ６は、
ドレス等の婦人服でポケツトが無い場合、記名部
３を表側にして貼着使用にも好適で、柔い布地を
痛める事なく安心して名札を使用できるし、更に
市場に提供されてる物品に貼着使用すれば、プラ
イスカード、シヨウカード、Ｐ・Ｏ・Ｐカード等
として、利用範囲は無限である。

本考案により、次のような実施例が考えられ
る。

第２実施例として、第８，９，１０，１１，１
２図に示す名札１は、平板２の素材がプラスチツ
ク製であり、記名部３の形状が円形である以外
は、本案と同じであり、従つてその使用効果も同
じである。使用の一例として、第１３図に示す和
服１４の場合、その装着箇所として、帯１５の上
部に挾着使用を図示したが、衿１７帯止１８等に
挾着使用も差支えなく、又第１４図に示す如く支
持着部４に貼着の両面粘着テープ６に名刺１０を
貼着して、第１５図に示す如く洋服１１の胸ポケ
ツト１２又は、ポケツト１３に第１実施例と全く
同様に使用できる。尚、平板２の素材をプラスチ
ツク製とした事に依り紙製に比してクリツプ機能
が高まる特色がある。

第３実施例として、第１６，１７図に示す名札
１は、記名部３支持着部４の形状が共に横長方形
である以外は、本案と同じであり、従つてその使
用効果も同じである。尚、前述以外の使用の一例
として、第１８図に示す如く、内折圧着した記名
部３と支持着部４のそれぞれの下辺部１８を、
各々外側に湾折曲して広げると、卓上用名札とし
て立てて使用する事ができる。即席の卓上用名札
として長方形の厚紙を２つに折つて折癖をつけた
だけで使用してると、徐々に折癖がなくなつて平
面状になるが、上述の本案名札１はこの様な事に
ならず、又第１９図に示す如く名刺１０を貼着使
用もできる点本案と全く同じである。名刺以外に
授業時間表、カレンダ、乗物時刻表等も使用で
き、又上述の卓上用名札以外に、卓上用プライス
カード、シヨウカード等に使用しても差支えなく
利用範囲は無限である。

第４実施例として、第２０図に示す名札１は、
記名部３と支持着部４の形状が共に横長方形で、
平板２の素材がプラスチツク製とした以外は本案
と同じであり、従つてその使用効果も同じである
が、卓上用名札として立てて使用時の安定をよく
するために、底部に適応する底面部２０，２０′
を記名部３支持着部４のそれぞれに連設して、
各々の境部に折曲線１９，１９′を設け、該底面
部２０，２０′のいずれかの一方の表面と裏面適
宜箇所に、両面粘着テープ６を貼着すれば、第２
１図に示す如く名札１は卓上用として、底面部２
０の表面に貼着の両面粘着テープ６は、折曲線１
９，１９′に従つてそれぞれ内折した底面部２０
と底面部２０′の貼着に、裏面に貼着の両面粘着
テープ６は、卓上等との固定に使用できる特色が
ある。又支持着部４に設けた両面粘着テープ６の
使用法は、前述の各実施例で述べた如く本案と全
く同じである。

第５実施例として、第２２図に示す名札１は、
記名部３の形状が乗物形である以外は、本案と同
じであり、従つてその使用効果も同じである。

第６実施例として、第２３図に示す名札１は、
記名部３の形状が動物形である以外は、本案と同
じであり、従つてその使用効果も同じである。

第７実施例として、第２４図に示す名札１は、
記名部３の形状が植物の花形である以外は、本案
と同じであり、従つてその使用効果も同じであ
る。

第８実施例として、第２５，２６図に示す名札
１は記名部３の形状が星形である以外は、本案と
同じであり、従つてその使用効果も同じである
が、星形や、多角形を記名部３の形状とする場合
は、その形状に応じて折曲線５の裏面に複数の両
面粘着テープ７を貼着し、折曲線５を除く記名部
３と支持着部４との境部に切断線２１を設けれ
ば、平板２を内折圧着して記名部３の形状を生か
す事ができる。

第９実施例として、第２７図に示す名札１は、
記名部３の形状が、だるま形で支持着部４の形状
が梯形である以外は、本案と同じであり、従つて
その使用効果も同じであり、第２８図に示す如く
ユニークな卓上用名札に好適である。

尚、上述の数々の実施例に於て平板の素材を第
１実施例で紙製、第２実施例でプラスチツク製と
したが、他の素材として金属製、動植物の皮製、
繊維製の織布、不織布等も差し支えないが、それ
らの厚みに依り本案名札の挾着に依る装着力を高
めたい場合は、記名部と支持着部それぞれの下方
裏面適宜箇所に、装着力を高めるのに適応する剥
離紙付両面粘着テープを貼着して、該名札をポケ
ツトや、帯等に挾着した後、更にその両面粘着テ
ープで布地等に挾貼着すれば、布地等を痛める事
なく、名札の装着を強化する事は充分考慮すべき
であり、その効果は抜群である。

本案は以上の構造、使い方によつて次の効果が
ある。

(イ) 本案の名札は、平板をもつて構成するが、記
名部と、支持着部の境部を支点とするクリツプ
構造により、挾着効果が確実であり、被装着部
分を痛める事がない上、貼着使用も差支えな
く、加えて名刺等を記名表示に使用できる機能
も備えており、又卓上用名札として使用も可能
であり、更に名札として使用前の保管は、平板
の為かさだらない等、非常に利点が多く、利用
範囲が広大な製品である。

(ロ) 本案の名札は、第１実施例に於て平板の素材
を紙製とし、第２実施例では素材をプラスチツ
ク製としたが、これ以外に金属製、動物、植物
の皮製、天然、人造、合成繊維製の織布、不織
布等、従来の名札の素材にこだわる事なく使用
して差支えなく、これによつてユニークな名札
の提供ができる。

(ハ) 本案の名札を型成する平板の形状は、第１実
施例で長方形としたが、これにこだわる事な
く、名札に適応する無限のデザインが使用で
き、その一例として、第２実施例以下数々の実
施例を図示した如く、従来の円形、角形等は勿
論の事、三角形、逆三角形、多角形、半円形
等、以下偶象体形の動物形、例えば、犬、猫、
熊、りす、みみずく、鳩、鶏、てんとう虫、
蛙、金魚、亀、蟹等、植物、例えば桜花、とま
と、りんご、どんぐり等、人物、器物、例えば
提燈、勲章、カメラ、花瓶、人形、将棋の駒
等、乗物、例えば自動車、電車等、建造物、例
えば時計台、風車、古城等、その他シンボルマ
ーク、紋章、文字、キヤラクター図案等のあら
ゆる物が使用でき、それらに記名に差し支えな
い範囲で、文字、絵画、色彩等を施して、ユー
ザーに提供する事は勿論であるが、サービス用
品、宜伝媒体用品としても好適である。

(ニ) 本案の名札は、構造が簡単なのでその取扱い
は老若男女でも容易であり、破損の心配もな
く、低コストで生産できるので使い拾て名札に
好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案第１実施例の表面展開斜視図、
第２図は、第１図の裏面展開斜視図、第３図は、
第１図のＡ−A′線断面図、第４図は、第１図の
組立斜視図、第５図は、第４図のＢ−B′線断面
図、第６図は、本案第１実施例の一使用法説明
図、第７図は、第４図に示す本案の装着使用説明
図、第８図は、本案第２実施例の裏面展開斜視
図、第９図は、第８図の表面展開斜視図、第１０
図は、第８図の組立斜視図、第１１図は、第１０
図の裏面斜視図、第１２図は、第１０図の側面
図、第１３図は、第１０図に示す本案の装着使用
説明図、第１４図は、本案第２実施例の一使用法
説明図、第１５図は、第１４図の装着使用説明
図、第１６図は、本案第３実施例の裏面展開斜視
図、第１７図は、第１６図の表面展開斜視図、第
１８図は、第１７図の組立斜視図、第１９図は、
本案第３実施例の一使用法説明図、第２０図は、
本案第４実施例の表面展開斜視図、第２１図は、
第２０図の組立斜視図、第２２図は、本案第５実
施例の表面展開図、第２３図は、本案第６実施例
の表面展開図、第２４図は、本案第７実施例の表
面展開図、第２５図は、本案第８実施例の表面展
開図、第２６図は、第２５図の組立斜視図、第２
７図は、本案第９実施例の表面展開斜視図、第２
８図は、第２７図の組立斜視図。１……名札、２……平板、３……記名部、３′
……記名部裏面、４……支持着部、４′……支持
着部裏面、５……折曲線、５′……折曲線裏面、
６，７……両面粘着テープ、８……剥離紙、９…
…粘着剤付粘着テープ、１０……名刺、１１……
洋服、１２……胸ポケツト、１３……ポケツト、
１４……和服、１５……帯、１６……衿、１７…
…帯止、１８……下辺部、１９，１９′……折曲
線、２０，２０′……底面部、２１……切断線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

任意形状に形成され、表面に記名部３を設けた
名札１において、平板２でなる名札１の裏面中央
に内折の折曲線５を設け、該内折の折曲線５上の
一部に剥離紙付両面粘着テープを貼着してなる名
札。