JPS6225172Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は秤付シヨーケースに関するものであ
る。

一般に肉、惣菜等の如き商品は、客と店員とが
シヨーケースを介して対面して計り売りされる。
そしてその計量は通常シヨーケースの天板上に載
置された秤によつて行なつている。ところで、シ
ヨーケース上に載置する秤に電子秤を使用して計
り売りを行なう場合、客側への計量値の表示は、
電子秤に一体的に組込まれた表示部によつて行な
われることになる。しかし、電子秤による計量値
の表示はデイジタル表示でありアナログ表示のバ
ネ式商用秤に比較し、表示は小さく、遠くからは
見にくい。したがつて、通常の電子秤に一体に組
込んだ表示部のみによつて計り売りを行なうと、
シヨーケースの配置上の都合、来客の位置等によ
つては計量部より表示部のみをシヨーケース上に
移動させて使用したい場合が生じるが、計量部と
表示部とを分離することができない通常の電子秤
ではやもう得ずシヨーケース上のスペースを犠牲
にして複数台の秤を載置したり、計量部と表示部
とが別体となつた電子秤を使用しても、表示部を
安定して保持することが難しく、更にシヨーケー
ス上に両者を設置するためおよび表示部を移動さ
せるための必要なスペースを確保しにくいといつ
た問題があつた。

本考案は上記問題点に鑑み、シヨーケース上に
載置する電子秤の計量部と表示部とを分離し、且
つ当該表示部をシヨーケースの上部前面にスライ
ド自在に配置するようにした秤付シヨーケースを
提供するものであり、以下本考案の詳細を図面に
示す実施例に従つて詳述すると次の通りである。

第１図乃至第３図は本考案に係る秤付シヨーケ
ースを示す図面であり、図中１は秤付シヨーケー
スのケース本体、２はケース本体の天板、３は天
板２の上部前面に形成した表示部収納用の収納ケ
ース、４は収納ケース３の前面に形成した表示窓
である。５，５は収納ケース３内に平行に架橋し
た２本のガイドポール、６は２本のガイドポール
５，５によつて収納ケース３内にスライド自在に
支持されたブラケツト、７はブラケツト６の後方
に取付けた取手である。この取手７は収納ケース
３の背面に設けたスリツト８から収納ケース３の
後方に突出しており、当該取手を左右にスライド
させることにより、ブラケツト６を収納ケース３
内で左右にスライドさせるようにしてある。尚、
ブラケツト６に取付ける取手７の形状としては、
例えば第４図乃至第６図に示す如く、コ字状に形
成したり、先端に把持部７ａを有する棒状にした
り、或いは先端に把持部７ａを有するＬ字形にす
ればよい。９はブラケツト６により上記表示窓４
内にスライド自在に支持された電子秤の表示部で
あり、当該表示部９は、単価、重量、価格等のデ
ータを表示するようにしてある。１０，１０は表
示窓４の表示部９によつて閉塞されない開口部を
閉塞するため表示窓４に設置した一対のシヤツタ
ーであり、各シヤツター１０，１０の一端は表示
部９の側面に固定されており、又他端は収納ケー
ス３の両端に設けたシヤツターボツクス１１，１
１内に固定されている。そして表示部９を表示窓
４内でスライドさせると、一対のシヤツター１
０，１０は表示部９の移動に供なつて伸縮し、表
示窓４の開口部を閉塞するようにしてある。尚、
この表示窓４の開口部を閉塞する部材としては、
シヤツターを用いる以外に、アコーデイオンカー
テン等を使用してもよい。１２は電子秤の表示部
９と計量部（図示せず）とを接続する接続コード
であり、当該接続コード１２は収納ケース３の内
部上面にスライド自在に支持された複数個のスラ
イド部材１３によつて蛇腹状に吊下支持されてお
り、表示部９の移動に供なつて収納ケース３内で
伸縮するようにしてある。尚、収納ケース３の前
面にスライド自在に支持した表示部９と接続コー
ド１２を介して接続する計量部（図示せず）は、
シヨーケースの天板２上の任意の位置に載置すれ
ばよい。

このように、シヨーケースのケース本体１上部
に電子秤の表示部９を収納する収納ケース３を取
付け、表示部９を収納ケース３の前面にスライド
自在に配置すれば、表示部９をスライドさせるこ
とによつて表示部９のシヨーケースに対する位置
を容易に変更できるため、シヨーケースを設置す
る店の条件に適した位置に電子秤の計量部（図示
せず）を位置させ、表示部９はその都度来客の位
置その他に対して最適の位置にスライド移動する
ことができる。

尚、上記説明はシヨーケースの上部に一個の表
示部９をスライド自在に配置した例について説明
したが、シヨーケースが長尺な場合には、第７図
に示す如くシヨーケースの上部に２個の表示部
９，９をスライド自在に配置するようにしてもよ
い。

又上記説明は、ブラケツト６を２本のガイドポ
ール５，５によつてスライド自在に支持した例に
ついて説明したが、ブラケツト６の支持は一本の
ガイドポール５によつて行なうようにしてもよ
い。ただしこの場合は、ブラケツト５が回転する
のを防止するため、第８図に示すように、ブラケ
ツト６とガイドポール５との間に回り止め用のキ
ー１４を挿入したり、又ガイドポール５に第９図
に示すようなセレイシヨン１５を設けたり、又第
１０図に示すようにガイドポール５を多角材によ
つて構成したりする必要がある。

又、表示部９の支持は、ガイドポール５及びブ
ラケツト６を用いる以外に、第１１図に示すよう
に、収納ケース３の上下内壁面にガイドレール１
６，１６を設置し、このガイドレール１６，１６
によつてブラケツト６をスライド自在に支持して
もよい。又第１２図に示すように、収納ケース３
の表示窓４の上側縁及び下側縁に断面エ字状をし
たガイドレール１７，１７を直接取付け、このガ
イドレール１７，１７によつて表示部９を直接ス
ライド自在に支持してもよい。

以上説明したように、本考案はシヨーケースの
上部前面に電子秤の表示部をスライド自在に配置
したから、シヨーケースの使用状況、来客の位置
に応じて表示部の位置を変更できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る秤付シヨーケースの斜視
図、第２図及び第３図は収納ケースの断面図、第
４図乃至第６図は取手の形状を示す斜視図、第７
図は収納ケースに２個の表示部を配置した状態を
示す図面、第８図乃至第１０図は一本のガイドポ
ールによつてブラケツトを支持した時の状態を示
す断面図、第１１図及び第１２図はガイドレール
によつて表示部を支持した時の状態を示す断面図
である。 １……ケース本体、２……天板、３……収納ケ
ース、４……表示窓、５……ガイドポール〔ガイ
ド部材〕、９……表示部、１０……シヤツター
〔閉塞部材〕、１２……接続コード、１６……ガイ
ドレール〔ガイド部材〕、１７……ガイドレール
〔ガイド部材〕。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シヨーケースの上部前面に幅方向に沿う箱形
   をした収納ケースを設置し、上記収納ケースの
   前面の幅方向に形成した表示窓内に、上記表示
   窓の幅方向に沿つて配置したガイド部材を介し
   て電子秤の表示部を上記表示窓の幅方向にスラ
   イド自在に配置すると共に、上記表示部と電子
   秤の計量部とを接続する接続コードを上記表示
   窓内に伸縮可能に収納したことを特徴とする秤
   付シヨーケース。 (2) 上記表示窓は、表示窓の幅方向両端部と表示
   部の幅方向両側との間に伸縮自在に構成された
   閉塞部材を具備していることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の秤付シヨーケ
   ース。