JPS6223173B2 - - Google Patents

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JPS6223173B2
JPS6223173B2 JP58046942A JP4694283A JPS6223173B2 JP S6223173 B2 JPS6223173 B2 JP S6223173B2 JP 58046942 A JP58046942 A JP 58046942A JP 4694283 A JP4694283 A JP 4694283A JP S6223173 B2 JPS6223173 B2 JP S6223173B2
Authority
JP
Japan
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clutch
hub
cone
bicycle
shaft
Prior art date
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Expired
Application number
JP58046942A
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English (en)
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JPS59175637A (ja
Inventor
Nobuo Ozaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAEDA IND
Original Assignee
MAEDA IND
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Filing date
Publication date
Application filed by MAEDA IND filed Critical MAEDA IND
Priority to JP4694283A priority Critical patent/JPS59175637A/ja
Publication of JPS59175637A publication Critical patent/JPS59175637A/ja
Publication of JPS6223173B2 publication Critical patent/JPS6223173B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/24Freewheels or freewheel clutches specially adapted for cycles
    • F16D41/36Freewheels or freewheel clutches specially adapted for cycles with clutching ring or disc axially shifted as a result of lost motion between actuating members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、自転車用ユニツトハブに関し、詳
しくは、スプロケツトホイールを備えた駆動体に
対してハブ体を一方向にのみ回転可能とするため
の一方向回転伝達機構と、駆動体を含めたハブ構
成体をハブ軸に対して自由回転可能に支持するた
めの軸受機構をユニツト化した自転車用ユニツト
ハブの改良に関する。
【従来の技術】
この種のユニツトハブの従来からの一般的構成
は、JIS D 9419の中に示されている。これを、
ハブ胴付部に別体形成したフリーホイールをねじ
付けて構成される通常のフリーホイール付ハブの
構成と比較すると、ユニツトハブは、上記フリー
ホイール付ハブにおけるフリーホイールの中子と
ハブ体とを一体的に構成したような大略構成とな
つている。このようなユニツトハブは、上記のよ
うに構成することにより、機構、および、製造の
簡略化がはかれる。しかしながら、スプロケツト
を備えた駆動体の駆動力をハブ体に一方向にのみ
伝達するための一方向回転伝達機構として、駆動
体の内周に設けられたラチエツト歯列と、中子に
半埋設されたラチエツト爪とからなるいわゆるラ
チエツト機構が採用されており、このための構造
がかなり複雑である。 そのため、従来の一方向回転伝達機構であるラ
チエツト機構を、摩擦クラツチを利用した簡単な
ものに変更したユニツトハブが種々提案されてき
ている(実公昭57−7863号公報、実開昭51−
63156号公報、特開昭51−69847号公報等参照)。 これらのユニツトハブは、ハブ体の右端部内周
面に円錐内面状のクラツチ内面を設ける一方、ス
プロケツトを備えた駆動体の内方延入部における
螺軸部に螺合されてハブ軸方向に移動可能とした
クラツチコーンの外周に上記クラツチ内面と雄雌
状に嵌合しうる円錐外面状のクラツチ外面を設け
ることにより大略構成される。また、クラツチコ
ーンはバネなどを介装することにより、ハブ軸に
対する回転に一定の摩擦抵抗を与えられている。
この構成において、ペダルクランクを踏込むこと
により駆動チエーンおよびスプロケツトを介して
駆動体を正転(自転車の右方からみて右回り、以
下同じ)させると、上記のように摩擦抵抗を与え
られてハブ軸に対して回転しにくくなつているク
ラツチコーンは、正転状態にある前記駆動体の螺
軸上をクラツチ内面の方へねじ送りされ、クラツ
チ外面とクラツチ内面が互いに密着して駆動体の
回転力がハブ体に伝達される一方、駆動体を逆転
(自転車の右方からみて左回り、以下同じ)させ
ると、上記とは逆に、クラツチコーンは前記螺軸
上を前記クラツチ内面から離れる方向へねじ送り
され、クラツチ内面とクラツチ外面は互いに離反
する。このようにして、ハブ体内面のクラツチ内
面、駆動体の回転によりねじ送りされてハブ軸方
向に移動するクラツチコーン、および、これの外
周に形成したクラツチ外面からなるクラツチ装置
は、従来のフリーホイール付ハブにおけるラチエ
ツト機構と同様の一方向回転伝達機能を有するこ
とになる。
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、上記のクラツチ装置を利用した
ユニツトハブには次のような種々の問題点があ
る。 まず、第一に、駆動体の強大な回転力を確実に
ハブ体に伝達するためには、クラツチ内面および
クラツチ外面のテーパの傾斜をかなり緩やかに
し、両クラツチ面の接合時にくさび効果によつて
両クラツチ面間の面圧を高めて十分な摩擦力を得
る必要がある。しかしながら、駆動体の回転力が
強すぎると、クラツチ外面がクラツチ内面にくさ
び状に食い付いて離れなくなり、駆動体ないしハ
ブ体が強力に一体化してしまい、ハブ体に対して
駆動体を逆転させること、換言すると、ハブ体を
駆動体に対してフリー正転させることができなく
なる場合がある。このようなクラツチ内面とクラ
ツチ外面との食い付きを予防するには、両クラツ
チ面のテーパの傾斜をきつくすることが考えられ
るが、そうすると両クラツチ面の接合時における
接触面圧ないしこれにより発生する摩擦力が不足
し、駆動体の回転駆動力を十分にハブ体に伝達す
るこができなくなる。このように、上記のような
クラツチ装置は、正転時に十分な回転駆動力を伝
達するようにすると逆転時のクラツチ切れが悪く
なり、かつ、逆転時のクラツチ切れを良くすると
クラツチ面にすべりが生じて正転時に十分な回転
力を伝達することができなくなるという根本的な
欠点がある。また、使用する潤滑油の粘度をわず
かに変えただけでも、あるいはその潤滑油がわず
かでも少なくなると両クラツチ面間に発生する摩
擦力が大きく変化するため、製造時における潤滑
油の粘度のきびしい管理、および一般使用者サイ
ドにおける頻々の注油、あるいは季節毎のメイン
テナンスが必要であるという煩わしさがある。 第二に、上記のように、クラツチ内面およびク
ラツチ外面のテーパの傾斜を緩やかにせざるをえ
ない結果、クラツチコーンの軸方向長さが長くな
り、かつこれにより重量増加したクラツチコーン
の回転に摩擦力を与えるためのバネをも大型なも
のとする必要があるなど、部材が総じて大型化
し、機構のコンパクト化が図れないほか、クラツ
チ作動応答性を高めることができない。 この発明は、以上の事情のもとで考え出された
もので、上記の従来例の問題を解決するととも
に、一方向回転伝達機構の飛躍的なコンパクト化
が可能な自転車用ユニツトハブを提供することを
その課題とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、この発明では、次
の技術的手段を講じている。 すなわち、本発明は、 ハブ軸と、 ハブ軸の一端部において回転可能に支持され、
外方にスプロケツトを内方に螺軸部をもつ駆動体
と、 ハブ軸の他端部と上記駆動体の外周とに、両端
部内周において回転可能に支持され、駆動体側内
周に、軸方向内方ほど拡径する円錐内面状クラツ
チ内面をもつハブ体と、 上記螺軸部に、螺軸部の正転時、上記クラツチ
内面方向にねじ送りされるように螺合され、上記
クラツチ内面と密着嵌合しうる円錐外面状のクラ
ツチ外面をもつクラツチコーンと、 を備える自転車用ユニツトハブにおいて、 上記ハブ体のクラツチ内面と、上記クラツチコ
ーンのクラツチ外面の双方に、クラツチ外面とク
ラツチ内面に対して相対正転しようとするとき互
いに掛合しうる、互いに逆向きの、断面ラチエツ
ト歯状の掛合突部を設けるとともに、上記クラツ
チコーンを、その軸方向内方部内周に設けた内向
凸条に、駆動体の螺軸部の軸方向貫通孔とハブ軸
との間に形成した環状空間内に装填した圧縮コイ
ルバネの一端を実質的に弾接させることにより、
常時上記クラツチ内面から離れる方向へ弾力付勢
している。
【作用】
駆動部材を正転駆動させると、これの螺軸部に
螺合されたクラツチコーンはハブ体のクラツチ内
面の方に送られ、やがてクラツチ外面とクラツチ
内面とが接合する。このとき、クラツチコーンは
もはや螺軸上をハブ軸方向に移動することができ
ないから、駆動体と共回りを始めるが、クラツチ
外面とクラツチ内面には上記の掛合突部が設けら
れているから、相互接合時クラツチ内面に対する
クラツチ外面の相対正転が許されず、したがつ
て、クラツチコーン側のクラツチ外面がハブ体側
のクラツチ内面に対して滑ることながなく、駆動
体の正転駆動力が確実にハブ体に伝達される。 一方、走行中ペダルを止め、あるいはペダルを
逆転する場合においては、惰力によりハブ体ない
しそのクラツチ内面が正転しようとするが、この
とき、クラツチ内面の掛合突部がクラツチ外面の
掛合突部を同方向に押してクラツチコーンを強制
的に正転させる。ここで駆動体の螺軸は、これが
正転するときにクラツチコーンが上記クラツチ内
面方向にねじ送りされるように螺条が形成されて
いるのであるから、止まつており、あるいは逆転
している螺軸に対して上記のようにクラツチコー
ンが正転させられると、クラツチコーンは、螺軸
上をクラツチ内面から離れる方向に移動すること
になる。しかも、このクラツチコーンは、常時ハ
ブ体側のクラツチ内面から離れる方向に弾力付勢
されているのであるから、クラツチコーンのクラ
ツチ外面のハブ体側クラツチ内面からの離脱およ
びこれにつづく螺軸上の移動がきわめてスムース
に行なわれるのである。これは、フリー走行に移
行するときに、きわめて速やかにクラツチ外面と
クラツチ内面間のクラツチ切れが行なわれること
を意味する。
【効果】
駆動体が正転するときにねじ送りされるクラツ
チコーンのクラツチ外面とハブ体側のクラツチ内
面は、単に摩擦接触するのではなく、双方に設け
られた逆向きラチエツト歯状掛合突部が互いに掛
合することにより駆動力がハブ体に伝達されるか
ら、両クラツチ面のテーパの傾斜を大きくしても
確実に駆動力をハブ体に伝達することができる。
したがつて、従来のように両クラツチ面の接合面
圧を高めるためにテーパ傾斜角を小さくする場合
の食い付きの問題は都合よく解決される。 そうして、クラツチコーン側のクラツチ外面
と、ハブ体側のクラツチ内面とに掛合突部を設け
ることにより、正転するハブ体ないしクラツチ内
面の掛合突部がクラツチ外面の掛合突部を同方向
に押してクラツチコーンを強制的に正転させ、か
つ、クラツチコーンが常時クラツチ内面から離れ
る方向に弾力付勢されているから、クラツチコー
ンが螺軸上をクラツチ内面から離れる方向にきわ
めてスムーズに移動して、瞬時のうちにクラツチ
切れが行なわれる。 さらに、クラツチコーンのクラツチ外面からハ
ブ体のクラツチ面への駆動力の伝達は、その双方
に形成された掛合突部同士の掛合によつて行なわ
れるのであるから、円錐面同士の摩擦力によつて
駆動力を伝達するようになつていた従来のクラツ
チ外面およびクラツチ内面に比して、そのテーパ
の傾斜をきつくすることができる。そうすると、
両クラツチ面の軸方向長さが縮小されるから、ク
ラツチコーンの軸方向長さも、大幅に短縮され
る。それとともに、クラツチコーンをクラツチ内
面から離れる方向に付勢するために、クラツチコ
ーンの内端部内周に形成した凸条に、駆動体の螺
軸部の軸方向貫通孔とハブ軸との間に形成した環
状空間内に装填した圧縮コイルバネの一端を実質
的に弾接させるという構成をとくに採用している
から、クラツチコーンの軸方向長さを短縮して
も、問題なくこれを所定方向に弾力付勢すること
ができるのである。すなわち、バネを装填するた
めに、駆動体の端部からはじまる軸方向空間を準
備する必要がなくなるからである。その結果、駆
動体、螺軸部、クラツチコーン、圧縮コイルバネ
等からなる一方向回転伝達機構の軸方向長さが短
縮され、この種のユニツトハブの飛躍的なコンパ
クト化および重量軽減が可能となる。 以上のことから本発明によれば、駆動体の回転
によつてねじ送りされるクラツチコーンとハブ体
側のクラツチ面とを互いに接合し、かつ離反させ
ることからなる。自転車用ユニツトハブにおける
一方向回転伝達機構が、高い駆動力伝達性能と、
円滑なクラツチ切れ性能を合わせ持ち、かつコン
パクト化された、従来にはない優れたものとな
る。 また、本発明においては、上記の効果の外に、
自転車車体を後方へ押し戻す際にペダルが逆転し
ない、すなわち、駆動体からハブ体へと駆動力が
伝達されるのではなく、自転車車体を前後におす
などしてハブ体の方を駆動させる場合には、この
駆動力はクラツチコーンないし駆動体には伝達さ
れず、したがつて自転車車体を後方へ押す場合で
もペダルは回転しない、というきわめて優れた効
果があるが、これについては作動が微妙かつ複雑
なため、後記の実施例の説明において述べる。
【実施例の説明】
以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的
に説明する。 第1図において、1はハブ体本体であり、これ
の右端拡径部3に一体的に嵌入固定されたクラツ
チ部材2と共働してハブ体全体を構成している。
4は右端外方部にスプロケツト5(これには1枚
のみのスプロケツトからなるいわゆるシングルス
プロケツト、および歯数の異なる複数のスプロケ
ツトを並設してなるいわゆる多段スプロケツトの
双方が含まれる)を備えた駆動体、6は駆動体4
の内方延入部に形成した螺軸部7に螺合され、か
つ駆動体4の回転によりハブ軸方向に往復移動可
能なクラツチコーンをそれぞれ示す。 駆動体4は、その外方内周に形成されたワン8
と、ハブ軸9にねじ付けられた玉押し10との間
に転動可能な鋼球11を介装することにより、ハ
ブ軸9に対して回転可能となつており、ハブ体1
ないしクラツチ部材2は、ハブ体1左端内周に設
けられたワン12とハブ軸9の左端方にねじつけ
られた玉押し13との間、およびクラツチ部材1
2の外方内周に形成した玉受け14と駆動体4の
スプロケツト5の内側に肩部に形成した玉受け面
15との間にそれぞれ鋼球17,16を介装する
ことにより、ハブ軸9に対しても、駆動体4に対
しても相対回転可能となつている。しかしなが
ら、次に述べる一方向回転伝達機構18により、
ハブ体1は、駆動体4に対して相対正転しうるが
相対逆転しないように基本的に構成される。 一方向回転伝達機構18は、上記クラツチ部材
2の内周面およびクラツチコーン6の外周に、互
いに雄雌状に嵌合接合する円錐内面状のクラツチ
内面19および円錐外面状のクラツチ外面20を
形成するとともに、クラツチコーン6が駆動体4
の螺軸7上をハブ軸方向にねじ送りされるように
することにより大略構成される。なお、ハブ体1
側クラツチ部材2のクラツチ内面19は、内方に
向かうほど拡径する円錐内面状となつており、ク
ラツチコーン6側のクラツチ外面20は、上記ク
ラツチ内面19と対応した円錐外面状となつてい
る。そうして、本例においては、正転駆動時、駆
動体4が自転車右方からみて右回り回転し、かつ
クラツチ内面19がハブ体の右方に形成されてい
ることから、前記螺軸7は右ねじとなつており、
したがつて、駆動体4がクラツチコーン6に対し
て正転するとクラツチコーン6は第1図矢印P方
向に送られやがて前記クラツチ内面19とクラツ
チ外面20は互いに接合し、逆に駆動体4がクラ
ツチコーン6に対して相対逆転するとクラツチコ
ーン6は第1図矢印Q方向に送られてクラツチ内
面19とクラツチ外面20とが互いに離反するこ
ととなる。 本発明においては、前記クラツチ内面19およ
びクラツチ外面20の双方に、互いに掛合し合
い、かつ逆向き断面ラチツト歯状の掛合突部2
5,26をそれぞれ設ける。この例を第2a図な
いし第4図に基づいて説明する。 図から明らかなように、クラツチ内面19およ
びクラツチ外面20のテーパの傾斜角度は従来の
この種のクラツチ装置のものよりかなり大きいも
のとしてあり、これは、ほぼ30゜以上にすること
が好ましい。なお、図示例においては45゜に設定
してある。これにより、クラツチ内面19とクラ
ツチ外面20とが互いに圧接されても、従来例に
おけるように、クラツチ外面がクラツチ内面にく
さび状に食い付いて離れないという現象は起こり
得ない。 第4図に示すように、クラツチ内面19には、
第4図左回り方向に向かうにつれ半径方向内方へ
傾斜した後半径方向外方へ段落するラチエツト歯
状の掛合突部25を連続的に設けるとともに、第
3図に示すように、クラツチ外面20には、右回
り方向に向かうにつれ半径方向外方へ傾斜した後
半径方向内方へ段落するラチエツト歯状の掛合部
26をところどころに設けてある。第3図と第4
図とを重ね合わすように考えると、クラツチ内面
19とクラツチ外面20とが互いに接合している
とき、クラツチ部材2のクラツチコーン6に対す
る相対逆転が許されないようになつていることが
分かる。これは換言すると、クラツチコーン6の
正転(第3図右回り)駆動力は前記掛合突部2
5,26の互いに掛合によりクラツチ部材2ない
しハブ体1に対して確実に伝達されることを意味
する。なお、これらの掛合突部25,26は、図
示例とは逆にクラツチ内面19の掛合突部を周方
向にところどころに設ける一方、クラツチ外面の
掛合突部26を連続的に設けてもよいし、両者2
5,26とも連続的に設けてもよい。また、掛合
突部の断面形状は図示例のようにのこ歯状とする
ほか、傾斜面と円周面と半径方向段落部とが続く
鷲鼻状とするなど種々の態様が考えられる。 さらに、本発明では、次のようにして、前記ク
ラツチコーン6を常時クラツチ内面19から離れ
る方向、すなわち、図示例においては第1図矢印
Q方向に弾力付勢する。 駆動体4の螺軸部7の内孔27とハブ軸9との
間に筒状の空間28を設けるとともに、この空間
28に、ハブ軸9に套挿するようにして圧縮コイ
ルバネ21を介装し、この圧縮コイルバネ21の
弾力を利用して前記クラツチコーン6を付勢す
る。この圧縮コイルバネ21の外端部はたとえば
玉押し10の内端部に当接させるとともに若干縮
径させてハブ軸9に弾性的に巻きつくようにする
一方、内端部21aはハブ軸9に軸方向摺動自在
に嵌め込まれたドーナツ円板状の摩擦板22の係
合部に係合させてある。さらに、このドーナツ円
板状の摩擦板22の外周部内壁はクラツチコーン
6の内周にはめ込んだ、内向凸条としての止め輪
23の外側壁に当接させてある。 このようにして前記圧縮コイルバネ21の弾力
により、第1図矢印Q方向に常時押しやられる前
記摩擦板22が止め輪23を第1図矢印Q方向に
押すこととなるので、結果的にクラツチコーン6
は常時第1図矢印Q方向に弾力的に付勢されるこ
ととなる。それとともに、前記圧縮コイルバネ2
1の外端はハブ軸9に弾性的に巻きついているの
で、ハブ軸に対して相対回転せず、また摩擦板2
2は前記圧縮コイルバネと係合しているので、こ
の摩擦板22もまたハブ軸9に対して相対回転し
にくくなつている。この摩擦板22がクラツチコ
ーン6の止め輪23に摩擦摺接するので、クラツ
チコーン6は、ハブ軸9に対する回転に一定の摩
擦抵抗が与えられることとなる。すなわち、クラ
ツチコーン6は常時ハブ軸9に対して止まつてい
ようとする。この抵抗の大きさは、前記圧縮コイ
ルバネ21の弾力を加減したり、前記止め輪23
(凸条)の内径を変更するなどして、この止め輪
23と摩擦板22との摺接面積を加減することに
より、容易に調整することができる。 前記圧縮コイルバネ21の外端部は図示例のよ
うにハブ軸9に弾性的に巻きつくようにするほ
か、玉押し10に適当な係合部を設けてこれに係
合させるなどしてもよい。また、摩擦板22を省
略し、図中の圧縮コイルバネ21の内端部をクラ
ツチコーン6の止め輪23に係着しうるまで拡径
させ、この部を止め輪23に直接弾接させてもよ
い。 なお、図中符号24は、クラツチコーン6が内
方へ移動しすぎないようにするためのストツパを
示す。 次に、図示例のユニツトハブの動作を説明す
る。 第6図は、クラツチコーン6が最も内方へ移動
している状態を示す。このときクラツチ内面19
とクラツチ外面20は互いに離反しているため、
ハブ体1は駆動体4に対してフリー正転しうる。
したがつて、自転車走行中駆動体4を停止させた
まま惰力走行することもできるし、自転車走行中
または停止時に積極的に駆動体4を逆転させるこ
ともできる。 ペダルを踏み込んで駆動体4を正転駆動させる
と、クラツチコーン6はハブ軸9に対する回転に
一定の抵抗が与えられているから、駆動体4はク
ラツチコーン6に対して相対正転し、したがつて
クラツチコーン6は駆動体4の螺軸7上を矢印P
方向へねじ送りされ、クラツチ外面20とクラツ
チ内面19が接合する(第1図)。クラツチ外面
20とクラツチ内面19が接合すると、クラツチ
コーン6はこれ以上矢印P方向へ進むことができ
ないから駆動体4と共回りを始め、かつ、両クラ
ツチ面19,20はその掛合突部25,26同士
が噛みあつて、クラツチ内面19はクラツチ外面
20に対して相対逆転することができないように
なつているから、正転するクラツチコーン6がク
ラツチ部材2ないしハブ体1を同一速度で回転さ
せ、これにより自転車は前方向に加速される。ク
ラツチ外面20からクラツチ内面19への回転力
の伝達は、両者の掛合突部25,26の掛合によ
り行なわれるから、スリツプすることなく、確実
に行なわれる。 一方、第1図に示す駆動走行状態において、ペ
ダルを停止して駆動体を停止させる場合には、駆
動体4に対してハブ体1が相対正転する状態とな
るが、クラツチ内面19とクラツチ外面20は所
定の高さをもつ掛合突部25,26が互いに掛合
しているから、互いに掛合突部25,26の斜面
25a,26aを押すようになつて、クラツチコ
ーン6は強制的に若干ハブ体1と共回り正転させ
られ、駆動体4の螺軸7上を矢印Q方向に送られ
る。クラツチ内面19とクラツチ外面20の掛合
が解除されたときクラツチが完全に切れる。 この場合において、クラツチコーン6は圧縮コ
イルバネ21により第1図矢印Q方向に常時押さ
れているので、螺軸7上をこれに対して相対逆転
して矢印P方向に送られるより、上記のように相
対正転して矢印Q方向に送られる方が抵抗が少な
い。したがつて、上記の共回り正転がきわめてス
ムーズに行なわれ、クラツチ切れが非常に良くな
る。 さらに、本発明にかかる自転車用ユニツトハブ
においては、上述のようにクラツチコーン6がバ
ネ21によつて矢印Q方向に押圧されているか
ら、クラツチ内面19とクラツチ外面20との掛
合が一旦解除されると、駆動体4をハブ軸に対し
て相対正転させない限り、再び両クラツチ面同士
が掛合することはない。したがつて、クラツチが
切れた状態においては、自転車車体を前に押す場
合も、後に押す場合も駆動体ないしペダルクラツ
チは回らない。クラツチを完全に切るには、ペダ
ルクランクを回さずに、自転車車体を若干前方へ
押せばよいから、自転車を駐車させる場合など、
非常に都合が良い。すなわち、自転車を駐車させ
る場合は必らず車体を前に押すことにより所望の
スペースに納めるから、クラツチは自動的に完全
に切れ、したがつて、自転車車体を後方に押して
引き出す場合、ペダルクランクは回らない。これ
により、従来の一般的なラチエツト機構付フリー
ホイールを備えた自転車のように自転車車体を後
方に引くときにペダルクランクが逆転してこれが
隣り合う自転車にぶつかつて困るという不具合は
一挙に解決される。 以上のように、本発明にかかる自転車用ユニツ
トハブは、簡単な構成により、フリー回転時にお
けるラチエツト音をなくし、自転車車体を押し戻
す場合にペダルが回転しないという、従来の常識
を打ち破つたハブであり、しかも一方向回転伝達
機構の入り切り動作は確実であり、信頼性も飛躍
的に高まり、さらにコンパクト化されて重量も軽
減される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は一部断
面図、第2a図はクラツチコーンの一部断面図、
第2b図はクラツチ部材の一部断面図、第2c図
は駆動体の一部断面図、第3図は第2a図の−
線断面図、第4図は第2b図の−線断面
図、第5図は構成部品を分解した状態で示す斜視
図、第6図はクラツチコーンが最も内方に移動し
た状態を示す一部断面図である。 1……ハブ体、4……駆動体、5……スプロケ
ツト、6……クラツチコーン、7……螺軸部、1
9……クラツチ内面、20……クラツチ外面、2
1……圧縮コイルバネ、23……凸条、25……
(クラツチ内面の)掛合突部、26……(クラツ
チ外面の)掛合突部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハブ軸と、 ハブ軸の一端部において回転可能に支持され、
    外方にスプロケツトを内方に螺軸部をもつ駆動体
    と、 ハブ軸の他端部と上記駆動体の外周とに、両端
    部内周において回転可能に支持され、駆動体側内
    周に、軸方向内方ほど拡径する円錐内面状クラツ
    チ内面をもつハブ体と、 上記螺軸部に、螺軸部の正転時、すなわちこの
    螺軸部が、駆動力を伝達された駆動体の回転方向
    と同方向に回転する時、上記クラツチ内面方向に
    ねじ送りされるように螺合され、上記クラツチ内
    面と密着嵌合しうる円錐外面状のクラツチ外面を
    もつクラツチコーンと、 を備える自転車用ユニツトハブにおいて、 上記ハブ体のクラツチ内面と、上記クラツチコ
    ーンのクラツチ外面の双方に、クラツチ外面がク
    ラツチ内面に対して相対正転しようとするとき互
    いに掛合しうる、互いに逆向きの、断面ラチエツ
    ト歯状の掛合突部を設けるとともに、上記クラツ
    チコーンを、その軸方向内方部内周に設けた内向
    凸条に、駆動体の螺軸部の軸方向貫通孔とハブ軸
    との間に形成した環状空間内に装填した圧縮コイ
    ルバネの一端を実質的に弾接させることにより、
    常時上記クラツチ内面から離れる方向へ弾力付勢
    したことを特徴とする、自転車用ユニツトハブ。
JP4694283A 1983-03-18 1983-03-18 自転車用ユニツトハブ Granted JPS59175637A (ja)

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CN104827819A (zh) * 2015-05-19 2015-08-12 天津市兴轮生产力促进有限公司 便于更换的辐条及其自行车花鼓外壳

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