JPS62230880A - 遠赤外線輻射性組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、加熱により遠赤外線を輻射する組成物に関す
る。

従来の技術 発明が解決しようとする問題点 近年急速に普及した所謂化学懐炉は本来の用途の外、保
温マット等の保温具や加温具として汎用されているが、
その熱的効果は主として表面からの熱伝導に起因するた
めに、深層部における速効的な保温加温効果を期待する
ことは困難である。

一方、医療の分野においては遠赤外線の治療効果が注目
され、冷え性、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、各種内臓
疾患等に対してその有用性が臨床的に実証されているが
、遠赤外線発生機器の加熱源としてジュール熱を利用す
るために、治療機器自体がコスト高の設計となっている
ばかりでなく、治療に際して場所的時間的制約を受ける
という難点がある。

また、従来の化学カイロは発熱ｍや発熱持続性について
の考慮は払われているが、熱の体内深部への伝達につい
ては十分な配慮が払われて０なＬ）。

問題点を解決するための手段 本発明は水および／または酸素の存在により発番−ふプ
鉛（ルＩ　Ｉ　／Ｉヰ會り律＾春籠硅伽ηｄ′松上ｒＹ
Ａ帽執により遠赤外線を輻射する粉状らしくは粒状の遠
赤外線輻射性物質を含有する遠赤外線輻射性組成物に関
する。

発熱性物質としては従来から化学懐炉に利用されている
水および／または酸素の存在下に発熱する発熱性物質が
いずれら使用可能である。

水の存在下に発熱する発熱性物質としては、粉状もしく
は粒状の金属単体もしくは合金および粉状もしくは粒状
の過硫酸塩から成る組成物が例示される（特開昭４９−
７８９４３号公報参照）。

酸素の存在下に発熱する発熱性物質としては炭化水素、
微粉炭、金属粉末等が例示される（特公昭３６−６８４
６号公報、同４４−２００３７号公報、同４５−５６６
５号公報、同４５−２２９１７号公報参照）。

また水および酸素の存在下に発熱する発熱性物質として
は金属酸化物、塩化物、活性炭および水を含有する酸化
剤と金属微粉末から成る組成物が例示される（特開昭５
・３−６０８８５号公報参照）。

本発明に使用される発熱性物質としてはさらに金属粉と
して２元鉄粉等、金属の塩として塩化ナトリウム、塩化
カルシウム等、含水物質として大鋸屑、活性炭含水物等
から成る組成物が例示される。特に好ましくは還元鉄で
ある。

上記の発熱性物質の粒径は特に限定的ではないが、通常
は約５０〜４００メツシユ、特に１００〜２００メツシ
ユである。

遠赤外線輻射性物質としては、従来から医療機器や工作
機械をはじめとして、各種の工業、農業等の分野におい
て加熱、乾燥、保温、焼付、暖房、加硫、硬化等の目的
に利用されている遠赤外線輻射性物質はいずれも本発明
に使用可能であるが、例えば、アルミナ、チタニア、ジ
ルコニヤ等の金属酸化物等を主成分とするセラミックス
、ムライト（３Ａ１２ｔ０３・２ＳｉＯＪ、銅鉱石スラ
グ（主成分：　ＺｎＯ１Ｎｉｐ、ＣａＯｌＭｇＯ１Ｔ　
ｉＯ２）等が挙げられる。特に好ましくは、アルミナま
たはアルミナを３０重量％、好ましくは７０重量％以上
含む鉱石、例えばムライト、ベーマイト（ベーム石γＡ
ＬＯｓＨｚＯ：　ＡＱｔＯｓ含量８０，６％）、コージ
ライト（２ＭｇＯ・２　Ａｌ２１０３　・５　Ｓ　ｉｏ
ｔ：　Ａ１２ｔ０３含量３２１９％）等である。

アルミナはそれ自体遠赤外放射体としての効果は黒色物
質や酸化鉄、酸化コバルト等に比べて低いが体内への熱
の伝達からみると上記のものよりも優れた効果が得られ
ろ。就中、熱発生物質として還元鉄を用いるとき、生成
する酸化鉄と相乗的に作用して好結果をもたらす。

約１〜２５μｍの長波長遠赤外線を多量に放射するセラ
ミックスは動物体の皮膚深層部を効果的に加温保温する
点で好適な乙のである。

銅鉱石スラブはコスト的に有利である。

遠赤外線輻射性物質の粒径ら特に限定的ではないが通常
は約０．５〜５μ、特に１〜３μである。

発熱性物質と遠赤外線輻射性物質との配合割合は目的や
用途等に応じて適宜選定すればよい。

発熱性物質と遠赤外線輻射性物質はいずれも所望により
２種以上配合してもよい。

本発明による組成物にはさらに、用途や発熱性物質の種
類等に応じて池の常套の添加物を適宜配合してらよい。

実施例１および比較例１ 以下の配合処方により２種類の発熱性組成物を調製した
。

発熱性組成物！（実施例１） 成分　　　　　　　　　　　　　重量部鉄粉　　　　　
　　　　　　　　　２０大鋸屑　　　　　　　　　　　
　　　５活性炭　　　　　　　　　　　　　２０□　　
　水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２塩
化ナトリウム　　　　　　　　　　ｌムライト粉末　　
　　　　　　　　１０発熱性組成物２（比較例Ｉ） 成分　　　　　　　　　　　　　重量部鉄粉　　　　　
　　　　　　　　　２０大鋸屑　　　　　　　　　　　
　　　５活性炭　　　　　　　　　　　　　１０水　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２塩化ナトリ
ウム　　　　　　　　　　１調製後、直ちに各発熱性組
成物５０ｇを通気性の不織布製袋に封入し、各組成物に
つき５袋の試料を作成した。

以上のようにして作成した発熱体を１袋ずつ５人の被験
者の右手に握らせ、記録式温度計を手の甲と掌に設置し
て、手の甲の温度が０．５℃上昇するのに要した時間（
ｔ）および手の掌の温度（Ｔ）を測定した。測定結果（
５人の平均値）を表−１に示す。

表＝１ 実施例２ 各種遠赤外線放射体の遠赤外線輻射による熱の浸透効果
を測定するため、人体の擬似体として市販のプレスハム
（１）（厚さ１．５ｍｍにスライスしたもの）を第１図
に示すごとく３枚重ね合わせその上下に上部熱電対（２
）と下部熱電対（３）を設置し、上部熱電対（２）上に
発熱体（４）を配置した。

発熱体の基剤は以下の通りである。

鉄粉（試薬１級）　　　　　　２０重量部オガクズ　　
　　　　　　　　５　〃 活性炭　　　　　　　　　　２０　〃 水　　　　　　　　　　　　　　　　　１２　　／ｌ塩
化ナトリウム　　　　　　　１　〃 上記基剤に表−■に示す遠赤外線放射体を配合し通気性
袋（９，５ｃｍｘ　Ｉ　３．５ｃｍ）に６０ｇ入れ、人
口をシール後直ちに、第１図のごとくセット、２０分後
の上部熱電対（２）と下部熱電対（３）の温度差を５サ
ンプルにつき測定し、最大と最小の２サンプルを除いた
３サンプルの平均値を求めた。

結果を表−２に示す。

注：アルミナおよびシリカは和光純薬試薬１級（粒径１
５０〜２００メツシユ） ムライトは市販の粒度１００〜１５０メツシユ品実施例
３ 遠赤外線放射体の種類を表−２に示すごとく代える以外
、実施例２と同様にして、上部温度計と下部温度計の温
度差を測定した。結果を表−３に示す。

表−３ 発明の効果 以上の結果から明らかなように、本発明による発熱性組
成物の場合には、遠赤外線の輻射によって熱が皮膚深層
部まで効果的に通る。

本発明による遠赤外線輻射性組成物は広範囲の分野にお
いて利用可能であり、例えば化学懐炉にｆｌｌ用すれば
、速効的な保温加温効果の外に遠赤外線による保健養生
効果が期待でき、また治療機器に利用すれば、安価で簡
便な遠赤外線治療機器が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例で用いた温度測定手段の概要を示す模式
図である。 （１）プレスハム、　（２）上部熱電対、（３）下部熱
雷対、　（４）発熱体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、水および／または酸素の存在により発熱する粉状も
   しくは粒状の発熱性物質および加熱により遠赤外線を輻
   射する粉状もしくは粒状の遠赤外線輻射性物質を含有す
   る遠赤外線輻射性組成物。 ２、遠赤外線輻射性物質が、波長約１〜２５μｍの遠赤
   外線を輻射するセラミックスである第１項記載の組成物
   。 ３、遠赤外線輻射性物質が、アルミナまたはアルミナを
   ３０重量％以上含有する鉱石である第１項記載の組成物
   。