JPS6222959B2 - - Google Patents

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JPS6222959B2
JPS6222959B2 JP56002772A JP277281A JPS6222959B2 JP S6222959 B2 JPS6222959 B2 JP S6222959B2 JP 56002772 A JP56002772 A JP 56002772A JP 277281 A JP277281 A JP 277281A JP S6222959 B2 JPS6222959 B2 JP S6222959B2
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JP
Japan
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water
emulsion explosive
explosive composition
oil
soluble polyhydric
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JP56002772A
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English (en)
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JPS57117307A (en
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Katsuhide Hatsutori
Yoshiaki Fukatsu
Akio Torii
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、安定剤として特定の水溶性多価アル
コールを含有する経時安定性に優れた油中水型
(以下W/O型と称す)エマルシヨン爆薬組成物
に関する。 一般に、エマルシヨンの形態には、W/O型エ
マルシヨンとO/W型(水中油型)エマルシヨン
との2通りがある。前者の形態を有するものとし
て、マーガリンやマヨネーズ等が、後者の形態を
有するものとして牛乳や化粧用クリーム等が代表
的なものである。 エマルシヨン爆薬の形態は、前者のW/O型エ
マルシヨンに属し、酸化剤水溶液が燃料としての
油分等に包み込まれた形態をなしている。即ち、
酸化剤水溶液が分散相を、燃料が連続相を形成し
ているものである。形態からみたエマルシヨン爆
薬の特徴は、爆薬組成物の酸素バランスを性能上
略々ゼロにする必要から、少量の燃料で多量の酸
化剤水溶液を包み込まなければならないために、
W/O比(分散相容積/連続相容積)がマーガリ
ンに代表される通常のW/O型エマルシヨンに比
し、はるかに厳しく、100/5〜100/12と極めて
高い比率をなしていることである。 従つて、エマルシヨン爆薬の最大の欠点の一つ
は経時安定性にあり、従来からこの問題を解決す
るために種々検討されてきているが、満足すべき
ものはまだ見い出されていない。 本発明者等は、経時安定性に優れたエマルシヨ
ン爆薬を見い出すべく種々の安定剤について鋭意
研究を行なつた結果、水溶性多価アルコールを含
有させることにより、経時安定性の格段と優れた
エマルシヨン爆薬組成物を見い出し本発明を完成
した。 即ち、本発明は、(イ)硝酸アンモニウムを主成分
とする無機酸化酸塩水溶液の分散相と、(ロ)油分の
連続相と、(ハ)乳化剤、及び(ニ)微小中空球体及び/
又は化学発泡剤とからなる油中水型エマルシヨン
爆薬組成物において、(ホ)特定の水溶性多価アルコ
ールを含有せしめてなることを特徴とする油中水
型エマルシヨン爆薬組成物である。 本発明において用いられる各成分の具体例は、
次のようなものである。 まず、酸化剤として作用する無機酸化酸塩水溶
液の分散相は、硝安と水又は硝安と他の無機酸化
酸塩、例えば硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム等
の硝酸塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナト
リウム等の過塩素酸塩、塩素酸ナトリウム、塩素
酸カリウム、塩素酸バリウム等の塩素酸塩と水と
からなるものである。 又、燃料として作用する油分の連続相は、油類
及び/又はワツクス類からなるものであつて、油
類としては炭化水素、例えばパラフイン系炭化水
素、オレフイン系炭化水素、ナフテン系炭化水
素、芳香族炭化水素、飽和又は不飽和炭化水素、
石油、ミネラルオイル、潤滑油、流動パラフイン
等及び炭化水素誘導体、例えばニトロ炭化水素等
であり、ワツクス類としては石油から誘導される
マイクロクリスタリンワツクス、パラフイン等、
鉱物性ワツクスであるモンタンワツクス、オゾケ
ライト等、動物性ワツクスである鯨ロウ等、及び
昆虫ワツクスである密ロウ等である。これらの油
分は1種又は2種以上の混合物として用いる。又
配合割合は所望のW/O型エマルシヨン爆薬組成
物の固さに応じて適宜決めることができる。 乳化剤は、従来から知られているW/O型エマ
ルシヨンを形成させるために用いられるすべての
乳化剤を包含する。例えばソルビタン脂肪酸エス
テル、即ちソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセ
スキオレエート、ソルビタンジオレエート、これ
らの2種以上の混合物等、脂肪酸のモノ又はジグ
リセライド、即ちステアリン酸モノグリセライド
等、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、即ちポリオキシエチレンソルビタンモノステ
アレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート等、オキサゾリン、その誘導体、イミダ
ゾリン誘導体等であり、好ましくはソルビタン脂
肪酸エステル及びオキサゾリン等である。 微小中空球体及び/又は化学発泡剤は、仮比重
調整剤として主に作用するもので、次のようなも
のが使用できる。微小中空球体としては、例えば
ガラス、頁岩、シラス、シリカ、火山岩、ケイ酸
ナトリウム、ホウ砂、真珠岩、黒曜石等から得ら
れる無機質系微小中空球体、ピツチ、石炭等から
得られる炭素質微小中空球体、フエノール樹脂、
ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂、尿素樹脂等
から得られる合成樹脂系微小中空球体等であり、
これらの微小中空球体は1種又は2種以上の混合
物として用いる。これらの微小中空球体は特に微
細で高価なものである必要がなく、平均粒径で
500μ程度の粗いものまで使用できる。 又、化学発泡剤としては、例えばアルカリ金属
ホウ素水素化物や亜硝酸ナトリウム等の無機系化
学発泡剤又はN・N′−ジニトロペンタメチレン
テトラミン、アゾジカルボンアミド、アゾビスイ
ソブチロニトリル等の有機系化学発泡剤等が使用
できる。これらの化学発泡剤は1種又は2種以上
の混合物として用いる。 本発明に用いることのできる水溶性多価アルコ
ールとしては、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、イノシトール、アルビノース、ブドウ糖、乳
糖、ラフイノース、デキストリン、マンニトール
及びソルビトールからなる群から選ばれる水溶性
アルコールの1種又は2種以上である。 以上の各成分の配合割合は、W/O型エマルシ
ヨン爆薬としての酸素バランス、起爆力、威力、
薬質、製造性等を考慮して決めることができる。
通常、無機酸化酸塩が70〜90%(重量基準、以下
同じ)、水が5〜20%、油分が2〜7%、乳化剤
が1〜5%、微小中空球体が10%以下及び/又は
化学発泡剤が2%以下の範囲であり、水溶性多価
アルコールは0.1〜5%、好ましくは0.5〜2%で
ある。水溶性多価アルコールが0.1%未満では
W/O型エマルシヨン爆薬の経時安定性を大巾に
改良することができないので好ましくなく、又5
%を越えても経時安定性に関する効果は5%と大
巾に変わらないので好ましくない。 次に、本発明のW/O型エマルシヨン爆薬組成
物は以下のような方法で製造することができる。 硝安を主成分とする無機酸化酸塩及び水溶性多
価アルコールを50〜120℃の条件下で水に溶解し
た酸化剤水溶液と、油分及び乳化剤を50〜90℃の
条件下で混合した油分乳化剤相溶液とを、50〜
120℃の条件下で混合撹拌することによつてW/
O型エマルシヨン組成物とした後、微小中空球体
及び/又は化学発泡剤を混合して仮比重を調整す
ることによつて、目的のW/O型エマルシヨン爆
薬組成物を得ることができる。 次に、本発明について実施例及び比較例によつ
て具体的に説明する。なお実施例、比較例中の部
数及び%はすべて重量基準である。 実施例 1 第1表に示す配合組成のW/O型エマルシヨン
爆薬組成物を下記のようにして製造した。 まず硝安860部(79.8%)を水140部(13.0%)
に加え90℃に加温することによつて溶解させ、次
いでグリセリン10部(0.9%)を加えて撹拌し酸
化剤水溶液を得た。一方、ソルビタンモノオレエ
ート17.3部(1.6%)とパラフイン34.6部(3.2
%)との混合物を加温して溶融させ80℃の油分乳
化剤相溶液を得た。保温可能な容器内にまず前記
の油分乳化剤相溶液を入れ、次に前記の酸化剤水
溶液を徐々に添加しながら、通常使用されている
プロペラ羽根式撹拌器を用いて、1600rpmで5分
間混合撹拌して80℃のW/O型エマルシヨンを得
た。次にガラス微小中空球体14.4部(1.5%)を
前記のW/O型エマルシヨンに縦型〓和機を用い
て30rpmで混合することによりW/O型エマルシ
ヨン爆薬組成物を得た。 このW/O型エマルシヨン爆薬組成物を直径25
mm、長さ約180mmで薬量100gになるように成形
し、ビスコース加工紙で包装した薬包となし各性
能試験に供した。性能試験としては、試料薬包を
温度50℃、相対湿度50%に調整した恒温恒湿槽に
入れ、所定の日数経過後、低温起爆試験を行なつ
た。なお低温起爆試験法は、前記恒温恒湿槽から
試料薬包を取り出した後、試料薬包に2つのプロ
ーブを挿入し、低温槽に入れて所定温度にした
後、直ちにプローブをデジタルカウンターに接続
し、6号瞬発電気雷管により、砂上でかつ開放状
態で起爆させ爆速を測定した。 なお、20℃における仮比重の測定も行なつた。 これらの試験結果を第1表に示す。 実施例 2〜7 グリセリンに代え各種水溶性多価アルコールを
用いた以外は、第1表に示すような配合組成の
W/O型エマルシヨン爆薬組成物を実施例1に準
じてそれぞれ製造した。 これらのW/O型エマルシヨン爆薬組成物を実
施例1に記載されている方法と同一方法にて試料
薬包を作成し、同一の性能試験を行なつた。その
結果は、第1表に示す。 実施例 8 水溶性多価アルコールとして、グリセリンに代
えラフイノースとデキストリンとの混合物を用い
た以外は実施例5に準じた方法でW/O型エマル
シヨン爆薬組成物を製造した。 このW/O型エマルシヨン爆薬組成物を実施例
1に記載されている方法と同一方法にて試料薬包
を作成し、同一の性能試験を行なつた。その結果
は、第1表に示す。 実施例 9、10 水溶性多価アルコールとしてグリセリンに代え
マンニトール又はソルビトールを用い水を減量し
て無機酸化酸塩を増量した以外は、第1表に示す
ような配合組成のW/O型エマルシヨン爆薬組成
物を実施例1に準じてそれぞれ製造した。 これらのW/O型エマルシヨン爆薬組成物を実
施例1に記載されている方法と同一方法にて試料
薬包を作成し、同一の性能試験を行なつた。その
結果は、第1表に示す。 比較例 1 グリセリンに代えエチルアルコールを用いた以
外は、実施例1に準じた方法でW/O型エマルシ
ヨン爆薬組成物を製造しようとしたが、油分と酸
化剤水溶液とが上層及び下層に分離してしまい
W/O型エマルシヨン爆薬組成物を得ることがで
きなかつた。 比較例 2 水溶性多価アルコールを用いない以外は実施例
1に準じた方法でW/O型エマルシヨン爆薬組成
物を製造した。 このW/O型エマルシヨン爆薬組成物を実施例
1に記載されている方法と同一方法にて試料薬包
を作成し同一の性能試験を行なつた。その結果は
第2表に示す。 比較例 3〜5 水溶性多価アルコールを用いないで、かつ硝安
と無機酸化酸塩との混合物を用いた以外は第2表
に示すような配合組成のW/O型エマルシヨン爆
薬組成物を実施例1に準じてそれぞれ製造した。 これらのW/O型エマルシヨン爆薬組成物を実
施例1に記載されている方法と同一方法にて試料
薬包を作成し同一の性能試験を行なつた。その結
果は第2表に示す。
【表】
【表】 以上の実施例及び比較例から明らかなように、
本発明の水溶性多価アルコールを含有するW/O
型エマルシヨン爆薬組成物(実施例1〜10)は、
−5℃ないしは+5℃で起爆可能な、温度50℃、
相対湿度50%の条件下における経時日数が16〜60
日であるのに対し、エチルアルコールを含む比較
例1の組成物は、W/O型エマルシヨンを形成し
得ず、又水溶性多価アルコールを含有しない従来
のW/O型エマルシヨン爆薬組成物(比較例2〜
5)は、−5℃〜0℃では起爆せず、+5℃〜20℃
の範囲でようやく起爆可能となるが、そのときの
温度50℃、相対湿度50%の条件下における経時日
数は、わずか6〜12日であるにすぎない。従つて
常温下においての経時安定性は、従来のW/O型
エマルシヨン爆薬組成物に較べ、本発明のそれの
方が格段に優れていることは明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)硝酸アンモニウムを主成分とする無機酸化
    酸塩水溶液の分散相と、(ロ)油分の連続相と、(ハ)乳
    化剤、及び(ニ)微小中空球体及び/又は化学発泡剤
    とからなる油中水型エマルシヨン爆薬組成物にお
    いて、(ホ)グリセリン、ペンタエリスリトール、イ
    ノシトール、アルビノース、ブドウ糖、乳糖、ラ
    フイノース、デキストリン、マンニトール及びソ
    ルビトールからなる群から選ばれる水溶性多価ア
    ルコールの1種又は2種以上を含有せしめてなる
    ことを特徴とする油中水型エマルシヨン爆薬組成
    物。 2 水溶性多価アルコールの含量が0.1〜5重量
    %である特許請求の範囲第1項に記載の油中水型
    エマルシヨン爆薬組成物。
JP277281A 1981-01-12 1981-01-12 Water-in-oil emulsion type explosive composition Granted JPS57117307A (en)

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US5811725A (en) * 1996-11-18 1998-09-22 Aerojet-General Corporation Hybrid rocket propellants containing azo compounds

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54126714A (en) * 1978-03-03 1979-10-02 Ireco Chemicals Emulsified aqueous explosive composition and compounding method

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