JPS62227733A - Ｆｒｐ製フアンブレ−ドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種送風機等に使用されるファンブレードの
製造方法に関する。

〔従来の技術〕

ファンブレードは軽量にして可成りの剛性と共に高速回
転に耐える充分な強度を必要とするものである。従来の
鋼製あるいはアルミ製に替えＦＲＰ（ｍ維強化型プラス
チック）を用い軽量化することがなされ、その製造方法
についても’１Ｉ＝Ｘされている。

特開昭５６−１０４１９７号公報には、所要ファン形状
を上下に分割して上型と下型とを形成し、夫々の型によ
り所要厚さのＦＲＰ素材を以て上下生形状単位部材を形
成し、形成された上下単位部材を接合して中空状のファ
ン素材とすると共に、接合部外面にＦＲＰ等でオーバー
レイを施し、中空内部には注入発泡タイプ樹脂を注入し
て上記夫々の単位部材内面に密着せしめて成るを特徴と
するＦＲＰ！！！ファンの製造方法が開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記従来技術には次のような問題がある。

（１）外皮をＦＩ？Ｐで成形して中空部に発砲ポリウレ
タン等の注入発泡タイプ樹脂を充填して製造するため、
注入の加工工数と樹脂等の材料費が嵩む。しかも樹脂注
入による重量増でブレード自体の強度を保持する構造で
あるため、外皮部材の板厚を大きくする必要がある。こ
のため外皮部材の材料費が増加し、成形の加工工数も多
くなり、コストが高く、高価なファンブレードとなる。

また、注入した発砲体内部にガスを含んでいるため、高
温環境下でファンを使用上場合、ガスが膨張してブレー
ド自体が変形する広れもある。

（２）上下単位部材の接合部の強度、耐久性を増すため
に接合部外面にガラス繊維、ポリエステル樹脂によりオ
ーバーレイ（前記公報の図面、第４図（３）参照）を施
しているが、このオーバーレイは切削加工によって所定
の翼端面形状に仕上ザられたものであるため、オーバー
レイと翼部材の境界に段差が生じ、しかもオーバーレイ
の表面は型により成形されたブレードの表面と比較して
凹凸が激し。このため空気流れが剥離し易く、低効率の
ファンブレードとなっている。

また、オーバーレイ表面の前記切削加工は、手作業で行
われるため、専門の熟練加工技能者を必要とし、量産が
困難である。等の問題がある。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、製造が簡単で、かつ軽量高強度のファンブレード
の製造方法を提供しようとするものである。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するための手段を実施例に対応する第１
図を参照に説明すると、所要形状のファンブレードを上
型（１）および下型（２）に分割し、上記上型（１）に
背面外皮（３）を、下型（２）に腹面外皮（４）をレイ
アップし、該腹面外皮（４）にシャンク用型（５）を設
置し、さらに腹面外皮外縁部に詰物用型（７）を固定具
で固定して、腹面外皮（４）と詰物用型（７）との間隙
に、合成樹脂等からなる詰物（８）を詰め、硬化させた
のち詰物用型（７）を取外し、接着剤を塗布して上型（
１）の背面外皮（３）を腹面外皮（４）上に載せ圧着接
合することを特徴とするものである。

〔作　　用〕

本発明によれば、ファンブレードの使用上、実質的に強
度を必要とするブレード外縁部にのみ詰物を充填するこ
とによって、ファンブレード本体の剛性が保持され、し
かもこの詰物の表面が、背面外皮と腹面外皮の接着面と
なることにより、必要な接着強度も得ることができる。

従って、従来のように中空部全体に発泡タイプ樹脂を注
入する必要はなく、またオーバレイを施す必要もない。

なお、上記詰物（８）はファンブレードの回転方向の後
縁（Ｄ図（４−１））には施さない方が好ましい。その
理由は、間遠回転に対する強度は殆ど変わらずブレード
本体の重量を軽減できるからである。

以下、実施例について記載する。

（実　施　例〕 第１図は本発明の実施態様を示す図である。Ａ図は上型
、Ｂ図は下型の平面図である。

本実施態様においては、先ずファンブレードを上型（１
）と下型（２）に分割して、上型（１）に背面外側（３
）を、下型（２）に腹面外皮（４）をＦＲＰで積層レイ
アップし、下型（２）の腹面外皮（４）にはシャンク用
型（５）を設置する。

（６）（６）は完成後にバランスを調整するバランサー
用凹部である。

つぎに、０図に示すように、上記した下型（２）にシャ
ンク用型（５）と詰物用型（７）とを載せ固定具で固定
したのち、詰物用型（７）と腹面外皮（４）の間隙に、
ＦＲＰあるいは合成樹脂からなる詰物（８）を詰める。

この場合、詰物用型（７）の全周に詰めてもよいが、フ
ァンブレードの回転方向の後縁部（４−１）には詰めな
い方がよい。理由は前記した理由による。

このような状態で硬化させ、硬化が終わると、Ｄ図に示
すように、詰物用型（７）を取外し、外縁郡全体および
詰物表面に接着剤を塗布し、Ｅ図に示すように、上型（
１）の背面外皮を載せ圧着接合する。

接着剤が硬化したところでシャンク用型（５）、上型（
１）、および下型（２）を取外す。これによりＦ図に示
すようなファンブレードが得られ、しかる後、フランジ
（９）を定寸に切断して製品とされるのである。

なお、各型（１）（２）から各外皮（３）（４）を取り
外し、一方の外皮に詰物（８）を詰め、他の外皮を載せ
て圧着接合してもよく、また両外皮（３）（４）が硬化
する以前に圧着接合してもよいことは、言うまでもない
。

〔発明の効果〕

本発明方法によるファンブレードは、外縁部にのみ詰物
を施しているので軽量で、しかも詰物表面全体が接着剤
の塗布面となるので、背板と腹板との接着面積が大きく
、接着強度が大きい。したがって従来のように、発泡タ
イプ樹脂の注入、あるいはオーバレイ等を施す必要がな
く、このため製造工数が少くて済み製造費が低減される
。また多量の生産にも最適である。

また、軽量であるため、ファン周りのサポート等は小型
軽量で済む等多くの効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様を段階的に示す斜視図である
。 図中、１：上型、２：下型　３：背面外皮、４：腹面外
皮、５：シャンク用型、６：凹部、７：詰物用型、８：
詰物９：フランジ 第　　１　　図 （Ｅ） （Ｆ） 自発手　続　ネ甫　正　書 １．事件の表示 昭和６１年特許願第　７４６６７号 ２、発明の名称 ＦＲＰ製ファンブレードの製造方法 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　兵庫県尼崎市西長洲本通２丁目６番地名称　　住
友精密工業株式会社 代表者　關　　暢四　（ばか１名） ４、代理人 （ほか１名） ６、補正の対象 「願書の前記以外の発明者、特許出願人の欄」および「
明細書の発明の詳細な説明の欄」 ７、補正の内容 （１）願書を別紙のとおり補正します。 （２）明細書２頁下から６行目「発砲ポリウレタン」と
あるを、「発泡ポリウレタン」に補正します。 （３）明細書３頁３行目「発砲体内部」とあるを、「発
泡体内部」に補正します。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）所要形状のファンブレードを上型および下型に分
   割し、上記上型に背面外皮を、下型に腹面外皮をレイア
   ップし、該腹面外皮にシャンク用型を設置し、さらに腹
   面外皮外縁部に詰物用型を固定具で固定し、該詰物用型
   と腹面外皮との間隙に、合成樹脂からなる詰物を詰め、
   硬化させたのち詰物用型を取外し接着剤を塗布して上型
   の背面外皮を腹面外皮上に載せ圧着接合することを特徴
   とするＦＲＰ製ファンブレードの製造方法。