JPS62220635A - ポリオレフイン系合成樹脂製発泡成形体からなる組立ブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はポリオレフィン系合成樹脂製発泡成形体からな
る組立ブロックに関し、更に詳しくは、テーブル、スツ
ール、イス、間仕切り、棚、ディスプレイ、ブランター
、門、アーチ等の家具や建築材を安価且つ容易に組み立
てることができる組立ブロックに関するものである。

「従来技術と問題点」 特開昭５８−１３８４４号公報には、一つの面には複数
個の突起を有し、反対側の対向面には受容孔を有する発
泡ポリスチレンのブロックからなり、前記突起や受容孔
のない表面の周囲に補強覆いを設けてなる建築ユニット
が提案されている。

しかし乍ら、■発泡ポリスチレンは脆く、物がぶつかっ
たりするとその部分が欠けたり、へこんだりすることが
避けられず、このため上記特開昭５８−１３８４４号に
提案されている如く、露出表面の周囲を補強覆いを施す
等の表面処理が不可欠であり、それだけ手間が掛り、コ
ストアップとならざるを得ない、■脆さのためにネジ止
めが不可能であるため、複雑な形状、構造を構築するこ
とができない、■耐熱性、耐薬品性が十分でなく、時間
の経過と共に表面がやせ、変形する、■成形歪のため、
組み立てた際に隙間が生じたり、所望の形状、構造が得
られない場合がある等、数多くの問題を孕んでいる。

「問題点を解決するための手段」 本発明者はかかる実情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ポ
リオレフィン系合成樹脂発泡成形体からなるブロックが
、上記問題点を一挙に解消することを見出し、本発明に
至ったものである。

即ち、本発明は断面が矩形、円形、楕円形、多角形等の
ポリオレフィン系合成樹脂製発泡成形体からなり、その
一方の面には適宜間隙を置いて規則的に複数の凹孔を備
え、これと反対面には前記凹孔に嵌合する複数の凸部を
備え、且つ垂直方向に少なくとも１個以上の貫通孔を備
えてなるポリオレフィン系合成樹脂発泡成形体からなる
組立ブロックを内容とするものである。

本発明の実施態様を示す図面に基づいて説明すると、第
１図は本発明組立ブロックの斜視図、第２図は第１図に
おけるＡ−Ａ断面図、第３図はＢ−Ｂ断面図である。

これらの図において、本発明の組立ブロック（１）は一
方の面には適宜間隔を置いて規則的に複数の凹孔（２）
を備え、これと反対面には該凹孔（２）と嵌合する複数
の凸部（３）を備え、且つ垂直方向に貫通孔（４）を備
えている。組立ブロック（１）の各辺の角は斜めに切削
された如き傾斜面（５）が設けられている。

本発明の組立ブロックはポリオレフィン系合成樹脂、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポ
リプロピレン共重合体等の発泡成形体から作られる。凹
孔（２）は凸部（３）と嵌合する様な直径及び長さを有
し、かくして、一つのブロックの凹孔（２）に他のブロ
ックの凸部（３）を嵌合させ組立てることにより、長さ
方向、巾方向及び高さ方向に自在に延長してゆくことが
可能である。貫通孔（４）は、第６図に図示する如く、
プラスチック、木、金属等の棒状体を挿通させ構築物を
より強固に結合固定するためのものである。

組立ブロックの大きさは特に制限されず、目的とする構
築物の大きさにも作るが、バリエーションの自由性及び
組み立て作業の容易さから、長さ約１０ｃｍ〜１００ｃ
ｍ、より好ましくは約１５ＣＩ１１〜６０ｃｍ程度のも
のが用いられる。凹孔（２）、凸部（３）の数も特に制
限ないが、同じ理由から２〜８個程度が好ましい。凹孔
（２）、凸部（３）のサイズも特に制限なく、目的とす
る構築物に応じて適宜選択すれば良いが、例えば直径約
１ｃＷｌ〜５ＣＩ１１．深さく長さ）約１　ｃｍ〜１０
　ｃｍ程度から選べば良い。貫通孔（４）も目的とする
構築物に要求される組立強度等を勘案して決定すれば良
く、例えば約１ｃｍ〜５ｃＩ１１程度から選べば良い。

第４図は本発明組立ブロックの他の実施態様を示し、組
立ブロック（１）の各表面に突条筋（６）が突設されて
いる。組立ブロックは発泡成形の際に数％（２〜３％）
の収縮歪や変形を生ずる場合があるが、該突条筋（６）
はこの収縮歪や変形を修正する機能を果たす。即ち、該
突条筋（６）はその素材、形状からくる弾力性により、
ある場合には伸張し、ある場合には収縮して、成形歪に
由来するブロック接合面の間隙を埋め、構築物の美観を
向上させるものである。従って、上記突条筋（６）は一
つの面に少なくとも２本必要で、また上記の如き機能を
発揮させるには余り大き過ぎても不適当で、通例高さ、
中共約１ｃｍ以下、好ましくは約５ｍｍ１１１Ｗ以下が
適当である。

第５図は本発明組立ブロックの更に他の実施態様を示す
もので、ブロックの一つの面が曲面部（７）から構成さ
れている。

第６図は本発明組立ブロックの組立状態を示すもので、
ブロック片の凹孔（２）と凸部（３）とを嵌合させて所
望の形状、構造とし、更に貫通孔（４）に棒状体（７）
を挿通させて構築物をより強固に結合固定させる。

第７図〜第１０図はそれぞれ本発明ブロックを組み立て
て得られる構築物を例示する。

本発明の組立ブロックは適宜着色、植毛加工等の表面加
工を施すことができる。また、加熱又は溶剤によ表面を
溶融させ、例えば小石、タイル、シート、布、着色粒状
物等を付着させることも可能である。更にまた、必要に
応じて、布製、レザー製等の袋状物に収容させることも
できる。

「作用・効果」 叙上の通り、本発明によれば、 ■　究めて安全性が高く、足や頭を打ちつけてもケガを
することがない、 ■　汚れても水洗いが可能で、常に美しい外観を保持す
ることができる、 ■　従来の家具、例えばイス、スツール等にあっては専
門工場で職人によってのみ布地の張り替えが可能であっ
たのに対し、本発明による家具では素人が例えばカバー
や袋状物を取り替えることにより容易にでき、模様替え
や気分転換を簡単に行える、 ■　組立方を変更することにより、形状や構造を容易に
変えることができ、模様替え、気分転換を容易に図るこ
とができる、 ■　軽量であり、また解体も自在であるため、自由に移
動させることができ、模様替え等が自在であり、ホテル
や家庭での掃除も楽に行うことができ、また引っ越しも
極めて容易である、■　耐水性があるので屋外の門柱や
装飾物等にも好適である、 ■　断熱性に冨むため、間仕切りに使用したり、書棚等
を壁面に沿って配置すれば、断熱材としての機能を果た
す、 ■　不要時には解体して物置き等に収納しておくことが
できるから、狭い室内スペースを有効に活かすことがで
きる、 ■　少々複雑な形状でも一体成形が可能で、安価且つ大
量に生産することができる、 ［相］　ダニ等の害虫が寄生しない、 ■安価で、例えばギリシャ、ローマ様式のアーチ等も低
価格で作ることが出来る、等の数多くの利点があり、ま
た公知のポリスチレン製のものに対しては、 （ｉ）ポリスチレンの発泡体のような脆さがなく、物を
当てても欠けたり、へこんだりすることがない、 （ｉｉ　）脆さがないのでネジ止め等の機械的な結合が
可能であり、形状、構造の自由性がはるかに大きく、ま
た形状、構造の安定性、保持性が格段に優れている、 （ｉｉｉ　）耐油性、耐薬性が優れている、（ｉｖ）弾
力性があるのでスツール、イス、ベッド等に好適であり
、また傷がつき難い、 （ｖ）突条筋を設け、これの弾力性を利用して成形歪や
組立の際に発生する隙間を埋めることができ、綺麗な外
観を実現することができる、（ｖｉ）架橋することによ
り物理的特性の優れたものを得ることができる、等の長
所を備え、その利点、有用性は頗る大である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明ブロックの実施態様を示し、第
１図は斜視図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ断面図、
第３図は同Ｂ−Ｂ断面図、第４図及び第５図はそれぞれ
本発明ブロックの他の実施態様を示す正面図、第６図は
本発明ブロックの組立ての状態を示す概略図、第７図〜
第１０図はそれぞれ本発明ブロックで作られた構築物の
一例を示す斜視図である。 １・・・組立ブロック ２・・・凹孔 ３・・・凸部 ４・・・貫通孔 ５・・・傾斜面 ６・・・突条筋 ７・・・棒状体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、断面が矩形、円形、楕円形、多角形等のポリオレフ
   ィン系合成樹脂製発泡成形体からなり、その一方の面に
   は適宜間隙を置いて規則的に複数の凹孔を備え、これと
   反対面には前記凹孔に嵌合する複数の凸部を備え、且つ
   垂直方向に少なくとも１個以上の貫通孔を備えてなるポ
   リオレフィン系合成樹脂発泡成形体からなる組立ブロッ
   ク。 ２、２〜８個の凹孔を一方の面に２列に備え、これと反
   対面に前記凹孔と嵌合する２〜８個の凸部を２列に備え
   、該２列の略中央部に１〜６個の貫通孔を備えた特許請
   求の範囲第１項記載の組立ブロック。 ３、角部を傾斜面とした特許請求の範囲第１項又は第２
   項記載の組立ブロック。 ４、他のブロックと接触する面に少なくとも２本の高さ
   及び巾が５ｍｍ以下の突条筋を設けた特許請求の範囲第
   １項、第２項又は第３項記載の組立ブロック。