JPS6221744B2 - - Google Patents

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JPS6221744B2
JPS6221744B2 JP57225293A JP22529382A JPS6221744B2 JP S6221744 B2 JPS6221744 B2 JP S6221744B2 JP 57225293 A JP57225293 A JP 57225293A JP 22529382 A JP22529382 A JP 22529382A JP S6221744 B2 JPS6221744 B2 JP S6221744B2
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JP
Japan
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asphalt
mixture
heated
polymerization initiator
amount
Prior art date
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JP57225293A
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English (en)
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JPS59116167A (ja
Inventor
Yoji Komura
Tetsuo Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANIN KENSETSU KOGYO KK
Original Assignee
SANIN KENSETSU KOGYO KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、補強材として塩化ビニルを用いた熱
工式アスフアルトコンクリートの製造方法に関す
るものである。 熱工式アスフアルトコンクリートは、粒度の異
なる数種類の骨材(粗骨材及びフイラー)を加熱
溶融した瀝青材(主としてストレートアスフアル
ト)と混合して得られるもので、コスト及び性能
の点で優れているところから道路の舗装材として
広く用いられている。ただ、この加熱アスフアル
ト混合物は、骨材の種類、形状、量特にその割合
と粒度分布、アスフアルトの種類と量特に量によ
つて様々な性状を示す。従つて、施工に当たつて
は用途、交通条件、気象条件等を考慮して適切な
配合のものを用いる必要がある。特に、アスフア
ルトの量は多すぎるとフロー値が大きくなつて耐
ホイールトラツキング性及びマーシヤル安定度が
悪くなり、逆に少なすぎるとバインダー作用が不
十分になつてフロー値が小さく且つ安定度が悪く
なる。そこで安定度試験や経験則によつて、骨材
の割合と粒度分布に応じ3.5〜9.5%の範囲内で1.5
〜2%の幅を持つて適量が定められている。尚、
普通に用いられる密粒度アスフアルトコンクリー
トの場合6〜6.5%のときマーシヤル安定度が最
も高い。 ところで、この加熱混合物の材料コスト中に占
めるアスフアルトの割合は極めて高く、例えば粗
骨材(最大粒径13mm)89%(重量%、以下同
じ)、フイラー(最大粒径0.074mm)5%、ストレ
ートアスフアルト6%の標準的な密粒度アスフア
ルトコンクリートの場合は50%にも及ぶ。しかも
アスフアルト加熱用の燃料も必要で、原油価格の
上昇に伴つてこの割合及び全体のコストは増大す
る一方である。 そこで本発明者等は、コスト低減とアスフアル
トの有効利用を目的として、前記不都合を生じず
にアスフアルトの混合割合を減少させる研究を続
けた結果、ポリ塩化ビニルの補強効果に着目して
本発明を完成させたものである。以下、本発明を
詳細に説明する。 まず本発明者等は、前記標準的な密粒度アスフ
アルトコンクリートに於いて、増量剤としてポリ
オレフインやポリ塩化ビニル製の農業用フイルム
廃材をチツパーにかけた細片(1〜2mm角)をス
トレートアスフアルトに数%混入してみた。しか
し補強効果(安定度増加)は見られず、これらが
フイラーとして作用したためか逆に低下さえ見ら
れた。ところが、ポリ塩化ビニルフイルム(以下
「塩ビフイルム」とする)の細片を混入した加熱
混合物に塩化ビニルの重合開始剤を添加して撹拌
混合して見たところ、安定度が幾分増加した。そ
こで更にストレートアスフアルトの量を6%から
4%に減じ、塩ビフイルムの細片及び重合開始剤
を用いたところ、6%の場合に近いか乃至それ以
上の安定度のものが得られた。 かかる現象がいかにして生起されるかは詳らか
ではないが、ポリオレフインフイルム細片の場合
は補強効果がなく塩ビフイルム細片の場合のみ見
られるところから、その熱分解性に起因するもの
と推察される。即ち、ポリ塩化ビニルは種類(製
造方法や加工方法)により通常130〜200℃(最高
250℃)程度のある温度で熱分解を開始する。ま
た軟化点は通常65〜80℃である。従つて加熱アス
フアルト(MAX.185℃、通常160〜170℃)中で
は、ある種のポリ塩化ビニル細片や粉末はその一
部乃至全部がモノマー化される。塩ビモノマーは
沸点が低く(−13℃)このまま放置すれば蒸散し
てしまうが、なおしばらくは高粘度なアスフアル
ト中に封じ込められたまま保たれている。この状
態で重合開始剤が添加されると再ポリマー化がは
じまり、混合物の温度が低下するにつれて塩ビポ
リマーが固化し始め、舗設後は、締固められた骨
材同志或いは骨材とアスフアルト間を融着した状
態で組み込まれる。その結果アスフアルトコンク
リートの安定度が増し、アスフアルト量が標準よ
り少なくても標準量の場合と同程度乃至それ以上
の強度をもたらすものと思われる。 しかして本発明で用いられる材料としては、加
熱アスフアルト乃至加熱混合物中で少なくとも一
部が熱分解するポリ塩化ビニルのバージン粉末樹
脂、塩ビフイルムその他成型品の粉末や細片、更
には塩ビ酢ビ共重合物の粉末や細片が好ましい。
そして、その混入割合は対アスフアルト0.5〜5
%、特に1〜3%が安定度向上の点で好ましい。 尚、塩ビフイルム細片は加熱タンク中のアスフ
アルトに直接混入しておいてもよく、ミキサーに
投入して加熱混合物に混入するようにしてもよ
い。また細片を水に分散させてエマルジヨン化さ
せておくと使いやすい。 一方塩化ビニルの重合開始剤としては、LPO
等のアルキルパーオキサイド、IPP等のアルキル
パーオキシエステル類、アゾ化合物、ケトンパー
オキサイドなどの有機過酸化物、過硼酸塩、過硫
酸塩等の過酸の塩、過酸化水素水などの無機化合
物がある。本発明では、高温雰囲気下(ミキサー
内は160〜170℃に保たれている)で用いられるこ
と作業性及びコストの点から有機化合物を用いる
のが好ましいが、毒性が無く高温に耐えるもので
あれば有機物も用いることができる。 ところで、通常塩化ビニルの重合に際しては重
合開始剤の割合は極めて少ない(懸濁重合の場合
塩ビモノマー100部に対し0.05〜0.5部)。しかし
本発明の場合、高温ではあるがアスフアルトと言
う高粘度物質中での反応故、重合開始剤の反応に
あずかるチヤンスが減少する。従つて、本発明の
場合重合開始剤を多めに用いる必要があり、塩化
ビニル粉末乃至細片100部に対し5〜50部程度用
いるのが好ましい。またミキサー中での撹拌は1
分程度であるので、反応速度は速いことが望ま
れ、還元鉄、ニツケルなどの反応促進剤の併用も
好ましい。尚、通常のアスフアルトコンクリート
中に占めるアスフアルトの割合は、前述の如く6
〜6.5%が最も好ましい(フイラーが少なければ
より小さな値となる)が、本発明の場合この値は
より小さくなり、またこのことが本発明の最も大
きな特徴でもある。即ち、本発明に於けるアスフ
アルトの好ましい割合は3〜7%、特に4〜6%
である。これは、6%前後だと骨材の表面を被覆
するアスフアルトが必要十分量な為塩化ビニルが
十分な補強作用を発揮できず、一方少なすぎると
バインダー作用が不十分になることによる。もつ
とも、アスフアルトは重合開始剤(特に過酸化水
素水)を混入した時点で体積が一時的に増大する
が4%特に3%以下では絶対量が不足し、脆く且
つ安定度が悪くなる。そして、4〜6%の場合従
来品の6%の場合に近いか乃至それ以上の安定度
のものが得られる。 以上のことは、ストレートアスフアルト以外に
各種の変性アスフアルト、冷工法に用いるアスフ
アルトエマルジヨンの場合にも当てはまる。もつ
とも、冷工法の場合、ミキサー内での加熱が行わ
れずアスフアルトエマルジヨンも常温で用いられ
るため、混合物中での塩化ビニルの熱分解は生じ
ない。従つて、この場合当初から塩ビモノマーを
用いる必要がある。尚、重合開始剤としては低温
で重合を起こさせる化合物例えばアルミニウム等
のアルキル金属化合物が用いられる。そして、ア
スフアルトエマルジヨンは通常のストレートアス
フアルトに比してかなり割高なため、アスフアル
ト減量によるコスト低減効果はより大きいもので
ある。 次ぎに、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明する。尚、%は重量%を示す。 実施例 1 骨材として、与熱したS―13(JIS A 5001)
の砕石35Kg、S―5(砕石)25Kg、スクリーニン
グス19Kg、砂12Kg、石粉5Kgを夫々ミキサーに投
入し170℃に保つてて10秒間空練りする。次い
で、170℃に加熱したストレートアスフアルト
(針入度69)4Kg(全体量に対して4%)に、ポ
リ塩化ビニル製農業用廃ビニールの細片(1〜2
mm角)を40g(対アスフアルト1%)混入撹拌し
たバインダーを、回転中のミキサーに注入する。
注入後直ちに、過硼酸ナトリウム、30%過酸化水
素水、還元鉄を当重量混合した重合開始剤を10g
(対アスフアルト0.25%)添加し、50秒間撹拌し
て100Kgの加熱アスフアルト混合物を得る。 この混合物を用い常法によりテストピースを作
製し、得た測定結果を表―1に示す。 実施例 2 塩ビフイルム細片を80g(対アスフアルト2
%)用い、他は実施例1と同様にして加熱アスフ
アルト混合物をうる。同様に測定結果を表―1に
示す。 実施例 3 塩ビフイルム細片を120g(対アスフアルト3
%)用い、他は実施例1と同様にして加熱アスフ
アルト混合物をうる。同様に測定結果を表―1に
示す。 実施例 4 重合開始剤として、過硼酸ナトリウムと30%過
酸化水素水の等重量混合物を対アスフアルト0.25
%用い、他は実施例2と同様にして加熱アスフア
ルト混合物を得る。同様に測定結果を表―1に示
す。 実施例 5 実施例1と同じ割合の骨材(96Kg)に、同様の
手順でストレートアスフアルト6.13Kg(全体量に
対して6%)、塩ビフイルム123g(対アスフアル
ト2%)、重合開始剤27g(対アスフアルト0.25
%)を混入し、実施例1と同様にして102.25Kgの
加熱アスフアルト混合物を得る。同様に測定結果
を表―1に示す。 比較例 1 骨材として、与熱したS―13砕石35Kg、S―5
砕石25Kg、スクリーニングス19Kg、砂12Kg、石粉
5Kgを夫々ミキサーに投入し、170℃に保つたま
ま10秒間空練りする。170℃に加熱したストレー
トアスフアルト6.13Kg(全体量に対して6%)を
ミキサーに注入して50秒間撹拌し、102.13Kgの加
熱アスフアルト混合物を得る。同様に測定結果を
表―1に示す。 実施例 6 S―13砕石32Kg、S―5砕石32Kg、スクリーニ
ングス35Kgからなる骨材と、塩ビフイルム細片80
g(対アスフアルト2%)をミキサーに投
【表】
【表】 入し170℃に保つた状態で30秒間空練りする。次
いで加熱アスフアルト(170℃)4Kg(全体量に
対して4%)をミキサーに注入し50秒間撹拌して
100Kgのアスフアルト混合物を得る。 比較例 2 バインダーとして、ストレートアスフアルトの
みを用い(全体量に対して4%)、実施例6と同
様にして加熱アスフアルト混合物を得る。 比較例 3 バインダーとして、ストレートアスフアルト
(全体量に対して4%)に重合開始剤(過硼酸ナ
トリウム、30%過酸化水素水、還元鉄の等重量混
合物)を10g(対アスフアルト0.25%)混入した
ものを用い、実施例6と同様にして加熱アスフア
ルト混合物を得る。 上記実施例6及び比較例2〜3の測定結果を表
―2に示す。 以上の結果から、本発明の方法によつて得られ
る熱工式アスフアルトコンクリートはマーシヤル
安定度試験に於いて優れた値を示し、特にアスフ
アルト量を標準の6%から4%に減らした場合
(コスト的に約17%減となる)に於いては6%の
ときの値より一割以上も高い値を示す。かかる現
象は従来考えられなかつたことであり、アスフア
ルトの有効利用、アスフアルトコンクリートのコ
ストダウン及び強度アツプの面で極めて大きな貢
献をなすものである。しかも、特殊な装置や技術
も不要でただ塩化ビニル細片や粉末と重合開始剤
をタイミング良く加えるだけでよいため製造コス
トも従来のものと殆ど変わらない。更に、従来処
理に困つていた農業用廃フイルム等の有効利用も
図れ省エネルギーの面でも大きな効果を発揮する
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 骨材と瀝青材料を混合するに際し、混入した
    ポリ塩化ビニルの粉末或いは細片を加熱により部
    分的乃至全体的にモノマー化し、ついで重合開始
    剤を加えてポリマー化することを特徴とする舗装
    用アスフアルトコンクリートの製造方法。 2 重合開始剤として、過酸化水素水と過酸の塩
    の混合物を用いるものである特許請求の範囲第1
    項記載の舗装用アスフアルトコンクリートの製造
    方法。 3 反応促進剤として、還元鉄を用いるものであ
    る特許請求の範囲第2項記載の舗装用アスフアル
    トコンクリートの製造方法。
JP22529382A 1982-12-21 1982-12-21 舗装用アスファルトコンクリ−トの製造方法 Granted JPS59116167A (ja)

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JP22529382A JPS59116167A (ja) 1982-12-21 1982-12-21 舗装用アスファルトコンクリ−トの製造方法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129220A (en) * 1977-04-19 1978-11-11 Ici Ltd Bitumen emulsions

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53129220A (en) * 1977-04-19 1978-11-11 Ici Ltd Bitumen emulsions

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