JPS62212538A - ア−スアンカ−の定着前引張試験方法およびこれに用いるシヤツタ−ゲ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、アースアンカーの定着前に行なわれるアンカ
ーケーブルの引張試験方法、およびこの試験方法を実施
する際直接用いられるシャッターゲートに関するもので
ある。

［従来の技術］ 第６図は、−般的なアースアンカーの施工例を示す断面
図である。このアースアンカーを施工するには、まず、
対象地盤に土留め壁１を設けるとともに、アンカ一孔２
を掘削し、このアンカ一孔２に、アンカーケーブル３を
孔底まで挿入する。

次に、グラウト材４をアンカ一孔２に注入し、養生期間
経過後に、地盤外部に突出したケーブル３の端部を支圧
板５、アンカープレート６に通し、その先端をアンカー
ヘッド７から出す。そして、この先端を図示しないジヤ
ツキにより引張し、くさび８をアンカーヘッド７のくさ
び孔９に圧入する。そして、これにより定着を完了し、
図示のアースアンカーを得る。

このようにアンカーケーブル３を緊張し定着させる方法
として、従来、ストロングボールド工法やＶＳＬ工法が
利用されている。

ストロングボールド工法は、第７図に示すように、アン
カーケーブル３の端部を、グリッパ−１０によってジヤ
ツキの緊張シリンダ■１のインナープーリングヘッド１
２に固定し、アンカーケーブル３を緊張シリンダ１１て
引張した後、予めアンカーケーブル３に装着されている
くさび８を、押し込みシリンダ１３によってアンカーヘ
ッド７のくさび孔９に圧入し、それによりアンカーケー
ブル３の端部を定着させるというものである。

また、ＶＳＬ工法は、第８図に示すように、まず、アン
カーケーブル３の端部を、グリ・ソｔ＜−１４によって
ジヤツキの緊張シリンダ■５のプーリングヘッド１６に
固定した後、アンカーケーブル３を緊張シリンダ１５で
引張する。すると、くさび８はアンカーケーブル３がの
びることによって、ジヤツキ下部に設けられた成文圧板
であるラムチャー１７に当たって停止する。さらに、こ
の状態でアンカーケーブル３を引っ張ると、アンカーケ
ーブル３はのびるものの、くさび８はラムチャー１７の
手前に留められる。そこで、アンカーケーブル３の引張
を解くと、くさび８はアンカーケーブル３とともに下方
に移動してアンカーヘッド７のくさび孔９に嵌入し、強
固なくさび効果を発揮する。このようにして、くさび８
をアンカーヘッド７に嵌入させて、アンカーケーブル３
の端部を定着させるというものである。

ところで、アースアンカーの施工においては、アンカー
ケーブル３の緊張定着に先立って、アンカーケーブル３
の引張確認試験を行なう。この試験は、アンカーケーブ
ル３を引っ張ったり緩めたりして除々に段階的にアンカ
ーケーブル３に対する引張荷重を上げていき、アンカー
ケーブル３の地中端側の定着度を確認するものである。

具体的には、第９図に示すように、アースアンカーの設
計荷重を１００％としたとき、まず、最初に、初期荷重
として設計荷重の１０％の荷重でアンカーケーブル３を
引張する。それから、次に所定時間毎に段階的に荷重を
増やしながら引張したり、緩めたりずろ。すなわち、第
１段階は、５０％の荷重を加え、その状態を数分間保っ
た後、荷重を下げて再び１０％まで緩める。次の段階で
は７０％まで荷重を高めて数分後１０％まで緩める。次
は、１００％まで荷重を高めて数分後ｌＯ％まで緩める
。このようにアンカーケーブル３の緊張、緩和を繰り返
し、最後は１２０％の荷重をかけた後、７０％前後の荷
重まで下げ、これにより実際の定着を行なう。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、萌述した二つの工法においては、くさび８を
アンカーケーブル３に装着した状態で前記の引張試験を
行なおうとすると、緊張を緩めた際、くさび８がアンカ
ーケーブル３とともに動いてアンカーヘッド７のくさび
孔９に嵌入してしまい、それ以上アンカーケーブル３の
緊張力を緩めることができなくなってしまう。こうなる
と、以後の段階的な引張試験ができなくなるので、従来
では、引張試験の段階においてはくさび８をセットせず
、試験終了後、実際の定着を行なう段階でくさび８をセ
ットするようにしている。しかし、この場合、試験時に
セットしたジヤツキ類をふたたび取り外さなくてはなら
ず、作業が二度手間になるという不都合があった。

本発明は、引張試験から実際の定着まで一貫して連続的
に作業を行なうことができ、アースアンカー施工の大幅
な作業能率向上を図り得る試験方法およびそれに直接用
いる試験装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
ある。

すなわち、本発明のアースアンカーの定着前引張試験方
法は、アンカーヘッド及びくさびをアンカーケーブルに
セットし、かつ、アンカーヘッドとくさびの間に、緊張
緩和時にくさびがアンカーヘッドの孔部に嵌入するのを
阻止するシャッターゲートを配置し、その状態でアンカ
ーケーブルに対する緊張、緩和を繰り返すことを特徴と
している。

また、本発明のアースアンカーの定着前引張試験に用い
るシャッターゲートは、アンカーヘッドとくさびとの間
に適宜取り外し可能に配置される板状のシャッターゲー
トであって、アンカーヘッドのケーブル挿通孔に対応す
る位置に、アンカーケーブルは通すもののくさびは通さ
ない大きさの貫通部を有し、これら貫通部のうち一定方
向に並ぶものが、板端部から同方向に延びる溝によりつ
ながれており、該端部はアンカーケーブルが挿通できる
大きさに設定されていることを特徴としている。

［実施例］ 以下、第１図ないし第５図を参照して、本発明の一実施
例を説明する。

第１図は、本発明のシャッターゲートを備えたジヤツキ
２０を、施工箇所にセットした状態を示している。２１
はアンカーヘッド、２２はアンカープレートである。

このジヤツキ２０は、筒状のジャッキ本体２０ａ内部に
、アンカーケーブル２３を引張するための緊張シリンダ
２４と、くさび２５をアンカーヘッド２１に圧入するた
めの押し込みシリンダ２６が、摺動自在に嵌装されたも
のである。

緊張シリンダ２４の上部開口にはプーリングヘッド２７
が嵌合されている。このプーリングヘッド２７には、ケ
ーブル挿通孔２８が設けられ、この孔２８の上部は、く
さび状のグリッパ−２９がはめ込まれるグリッパ一孔３
０とされている。また、押し込みシリンダ２６の先端に
は、ケーブル挿通孔３１が設けられたインデックス板３
２が設けられている。

さらに、ジャッキ本体２Ｑａ下部には、成文圧板である
筒状のラムヂャー３３が取り付けられている。

このラムヂャー３３は、第２図および第３図に示すよう
に、上縁にジヤツキ本体２０ａの下縁がはめ込まれる枠
部３４を宵し、底部には、アンカーヘッド２１が挿入さ
れる挿入口３５が形成されたものである。

この内周面には、アンカーヘッド２１を押さえるための
係止板３６が突設されている。

第１図において符号３７で示すものは、本発明に係るシ
ャッターゲートである。このシャッターゲート３７は、
第４図および第５図に示すように、長尺な板状をなし、
板端部より縦方向に複数本、この場合４本の溝３８が形
成されているものである。

この溝３８は、アンカーヘッド２Ｉのケーブル挿通孔２
Ｌａに対応して設けられており、シャッターゲート３７
をアンカーヘッド２１に合わせて配置した際、同一列に
並ぶケーブル挿通孔２１ａがちょうど１本の溝３８上に
位置するようになっている。また、溝幅は、アンカーケ
ーブル２３の径より若干大きく、かつ、くさび２５の先
端の径より小さく形成され、アンカーケーブル２３は通
過できるものの、くさび２５は通過できないようにされ
ている。そして、このシャッターゲート３７が挿入され
た際、アンカーケーブル２３の通る部分がアンカーケー
ブル２３の貫通部３９とされ、この貫通部３９の周辺の
シャッターゲート３７の上面には、くさび２５が嵌まる
嵌合凹部４０が形成されている。

また、シャッターゲート３７の他端には、ハンドル部４
１が形成されており、この部分をつかんでアンカーケー
ブル２３に対してシャッターゲート３７を抜き差しする
ことにより、シャッターゲート３７は、アンカーヘッド
２１の上面に取り外し自在に配置されるようになってい
る。

なお、ラムヂャ−３３の周壁には、第３図に示すように
、このシャッターゲート３７を挿入するためのゲート挿
入孔４２が形成されている。

次に、このように構成されたジヤツキ２０の作用ととも
に、本発明の定着前引張試験方法を操作手順に従って説
明する。

まず、第１図に示すように、ジヤツキ２０を、地盤外部
に突出したアンカーケーブル２３の端部に装着する。こ
の装着の仕方は、まず、アンカーケーブル２３をアンカ
ープレート２２のケーブル挿通孔２２ａに通し、アンカ
ーヘッド２１のケーブル挿通孔２１ａから出す。次に、
くさび２５を、先端がアンカーヘッド２１側に向（よう
にしてアンカーケーブル２３の端から通し、アンカーヘ
ッド２１近くでスプリング（図示略）を巻くことにより
アンカーケーブル２３に装着する。それからアンカーケ
ーブル２３をインデックス板３２のケーブル挿通孔３１
に通し、緊張シリンダ２４内部から、プーリングヘッド
２７のケーブル挿通孔２８を通して外部に出す。そして
、グリッパ−２９を、プーリングヘッド２７のグリッパ
一孔３０に嵌入することにより、ジヤツキ２０をアンカ
ーケーブル２３に固定する。

次いで、引張試験方法の操作手順を説明する。

まず、シャッターゲート３７を、ラムチャー３３のゲー
ト挿入孔４２より挿入し、アンカーヘッド２１とくさび
２５の間に位置させる。このとき、　アンカーケーブル
２３はシャッターゲート３７の溝３８に入る。

この状態で、先に説明した引張試験のサイクルで緊張シ
リンダ２４を作動することによりアンカーケーブル２３
の緊張、緩和を行なう。

このときのくさび２５およびシャッターゲート３７の動
作ならびに作用を説明する。まず、アンカーケーブル２
３を引張すると、くさび２５はアンカーケーブル２３の
のびに伴って移動する。しかし、シャッターゲート３７
とインデックス板３２間の距離が１回の引張りにおける
アンカーケーブル２３ののび量より短く設定されている
ので、くさび２５はある程度アンカーケーブル２３とと
もに動くが、インデックス板３２に当たって停止する。

さらに、続けてアンカーケーブル２３を引張すると、ア
ンカーケーブル２３はのびるものの、くさび２５はイン
デックス板３２の手前に留められる。

こうして所定の荷重を保持してアンカーケーブル２３を
引張した後、荷重を下げる。そうすると、くさび２５は
、アンカーケーブル２３が縮むのに伴ってアンカーヘラ
下２１側に移動するが、その先端が、シャッターゲート
３７の貫通部３９に形成された凹部３８にはまり、それ
以上動かなくなる。

くさび２５は、アンカーケーブル２３の緊張、緩和の際
には以上のように動き、シャッターゲート３７によって
アンカーヘッド２１のくさび孔２１ｂには嵌入しない。

すなわち、引張試験中にはアンカーケーブル２３は定着
されることがない。

このように、引張試験の際には、アンカーヘッド２１の
上にシャッターゲート３７が配置されていることにより
、くさび°２５はアンカーヘッド２１のくさび孔２１ａ
に嵌入されることなく、続けて緊張、緩和を行なうこと
ができる。

試験終了後、実際の定着を行なうには、試験におけろ最
後の緊張を行なった後、ラムチャ−３３のゲート挿入孔
４２よりシャッターゲート３７を抜き取り、アンカーケ
ーブル２３の引張荷重を所定の定着荷重に戻し、くさび
２５を押し込みシリンダ２６によって、アンカーヘッド
２１のくさび孔２１ｂに圧入する。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、アースアンカー
の定着能引張試験の際、アンカーケーブルの緊張を緩和
させたとき、くさびがシャッターゲートによってアンカ
ーヘッドの孔部に嵌入巳ないようにしたので、アンカー
ケーブルにくさびを装着したままの状態で引張試験を行
なえる。また、引張試験終了後、アンカーケーブルを実
際に定着するときには、シャッターゲートを外し、くさ
びをアンカーヘッドの孔部に嵌入させればよい。したが
って、引張試験から実際の定着を行なうまで、−貫して
連続的に作業を行なうことができ、アースアンカー施工
の大幅な作業能率向上を図ることができるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図はジヤツキにてアンカーケーブルを施工箇所
に定着している状態の側断面図、第２図はラムチャーの
平面図、第３図はラムチャーの左半分を断面とした側面
図、第４図はシャッターゲートの平面図、第５図は第４
図における■−■線に沿う断面図である。また、第６図
はアースアンカーの施工された地盤の断面図、第７図お
よび第８図は従来のアースアンカー工法を示す図で、第
７図はストロングホールド工法の説明図、第８図はＶＳ
Ｌ工法の説明図である。また、第９図は定着前引張試験
のサイクルを示した図である。 ２０・・・・・・ジャツギ、２１・・・・・・アンカー
ヘッド、２１ａ・・・・・・アンカーヘッドのケーブル
挿通孔、２１ｂ・・・・・・くさび孔（アンカーヘッド
の孔部）、２２・・・・・・アンカーケーブル、２５・
・・・・・くさび、３７・・・・・・シャッターゲート
、３８・・・・・・溝、３９・・・・・・貫通部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）地盤外部に突出したアンカーケーブルの端部を緊
   張力を付与した状態でアンカーヘッド及びくさびを用い
   て定着させるのに先立って、ジャッキにてアンカーケー
   ブル端部を引張しまたその引張力を緩めてアンカーケー
   ブルに対する緊張、緩和を繰り返し行なうアースアンカ
   ーの定着前引張試験方法において、アンカーヘッド及び
   くさびをアンカーケーブルにセットし、かつ、アンカー
   ヘッドとくさびの間に、緊張緩和時にくさびがアンカー
   ヘッドの孔部に嵌入するのを阻止するシャッターゲート
   を配置し、その状態でアンカーケーブルに対する緊張、
   緩和を繰り返すことを特徴とするアースアンカーの定着
   前引張試験方法。
2. （２）地盤外部に突出したアンカーケーブルの端部を定
   着するのに先立って行なわれる引張試験時に、アンカー
   ヘッドとくさびとの間に適宜取り外し可能に配置される
   板状のシャッターゲートであって、アンカーヘッドのケ
   ーブル挿通孔に対応する位置に、アンカーケーブルは通
   すもののくさびは通さない大きさの貫通部を有し、これ
   ら貫通部のうち一定方向に並ぶものが、板端部から同方
   向に延びる溝によりつながれており、しかもこの溝の幅
   はアンカーケーブルが挿通できる大きさに設定されてい
   ることを特徴とするアースアンカーの定着前引張試験に
   用いるシャッターゲート。