JPS62212146A - 平版校正機の着色濃度検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、オフセット印刷版の校正刷を行なう平版校
正機に関し、特に、印刷された色インキの濃度を検出す
る装置に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

この種の平版校正機は、第１図を参照して説明すると、
ブランケット胴３、水棒ローラ４及びインキローラ５を
有するキヤレッジ２を、版定盤６及び祇定ｆｆ１７を有
するフレーム１の上面長さ方向一端から他端に往復動さ
せ、フレーム１に設けた水供給部８、インキ供給部９か
ら水棒ローラ４８、インキローラ５を介し版定ｍ６上の
印刷版１０に湿し水とインキを付与し、その版面のイン
キをブランケット胴３を介し紙定盤７上の印刷用紙１１
に転写して校正刷を行なうものである。

ところで、通常、カラー印刷するには、シアン、マゼン
タ、黄及び黒の４色を掛合せてあらゆる色を再現するた
め、この平版校正機においても同様な作業を行なう。

この掛合せ時（印刷時）、印刷用紙１１の幅方向（ブラ
ンケット胴２の軸方向）にインキ転写量の多少があると
、すなわち、使用量の多少があると、インキ供給部９に
おいても多く使用する個所のインキが多く供給されるこ
ととなり、経時とともにブランケット胴２全域にインキ
が均一に供給されなくなって、印刷用紙１１への転写量
にむらが生じ、多く使用する個所の色濃度の低下を招き
、前記再現性にむらが生じて各校正刷に均一なものを得
られない問題がある。校正刷は、顧客への見本であり、
全てのものが均一に再現（印刷）されたものである必要
がある。

このため、従来では、印刷用紙の余白にインキの転写（
印刷）個所（通称：カラーバッチ）を形成し、この個所
に転写されたインキの着色濃度をハンディタイプの濃度
計により適宜に測定して上記再現むらをなくすようにし
ている。

しかしながら、この手動による測定は面倒であり、通常
、作業者の勘により色濃度を判別しているのが実状であ
る。このため、作業者にｙ）練が要求され、また、作業
性も悪い。

〔発明の目的〕

この発明は、以上の点に留意し、インキの着色濃度を印
刷用紙の上記幅方向全域に亘って自動釣に検出し得るよ
うにすることを目的とする。

〔目的を達成するための手段〕

上記目的を達成するため、この発明にあっては、前記従
来の平版校正機において、まず、印刷用紙余白部分の幅
方向所定間隔にインキ別マークを印刷するようにし、こ
の各マークの濃度を検出する濃度センサーを、転写時に
おけるキャレッジのブランケット胴より移動方向後方個
所に取付けたものである。

〔作用〕

この様に構成される本発明は、従来の平版校正機と同様
にして校正刷りが行なわれるが、印刷用紙の幅方向に亘
ってマークが印刷され、そのマークが、転写時（印刷時
）、ブランケット胴の後方でもって移動する濃度センサ
ーに対応し、このセンサーによってマークの色濃度が検
出される。

この検出信号を濃度表示器に入力することにより、印刷
用紙幅方向の色濃度むらが確認され、それによってイン
キ供給部の供給減少個所にインキを供給するなどの処置
をしたり、又は、この検出信号をインキ供給部の制御部
に入力して前記供給を行なう。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図に示すように、従来と同様に、フレーム１の上面
長さ方向一端から他端にキヤレッジ２が往復動可能に取
付けられ、フレーム１の一端に水ローラ等から成る水供
給部８が設けられているとともに、他端にばインキ練す
ローラ等から成るインキ供給部Ｓが設けられている。ま
た、フレーム１の上面には、一端から他端に向かって版
定盤６、紙定盤７が設けられており、版定！１１６に印
刷しようとする印刷版１０を、紙定盤７に印刷用紙１１
をそれぞれＭ、Ｈする。

上記キャレ７ジ２は、ブランケット胴３を有し、その両
４１に水棒ローラ４及びインキローラ５が設ンキローラ
５を介し版定盤６上の印刷版１０に湿し水とインキが付
与され、その版面のインキをブランケット胴３を介し紙
定盤？上の印刷用紙１１に転写する。

また、第２図に示すように、キヤレッジ２の水棒ローラ
支持板４ａ、４ｂの一端間に軸受１２を介して支軸１３
が上下動のみ可能に設けられ、この支軸１３はばね１４
により常時上方に付勢されている。支軸１３には色濃度
センサー１５が等間隔に４個設けられ、このセンサー１
５により、印刷用紙１１余白部分のフレーム１幅方向（
支軸１３の軸方向）４個所に印刷されたインキ刷７−り
（カラーバッチ）ａの濃度が検出される。この検出信号
は、キヤレソジ２上の濃度表示器１６に入力して４個所
のイン人別マークａの色濃度がデジタル式又はアナログ
式で表示される。

上記支軸１３には、モータ１７により回転されるカム１
８が当接し、キヤレソジ２の移動に従い、モータ１７が
正逆転してカム１８により支軸１３が上下動し、センサ
ー１５のフレーム１上の突起物からの退去及びマークａ
に対する適宜位置への移動がなされる。

なお、濃度センサー１５は、印刷用紙１１の前記幅方向
の色濃度むらを把握するように十分でかつ必要な数及び
間隔を実験等により適宜に決定する。この決定に基づき
、印刷版１０には、各センサー１５に対応するマークａ
が印刷されるようにその版を形成する。

さらに、第１図に示すように、上記水棒ローラ支持板４
ｂにタイミングセンサー１９が設けられているとともに
、フレーム１にタイミングバー２０が水平方向に移動可
能に設けられ、前記濃度センサー１５がマークａに対応
すると、同図鎖線のごとく、センサー１Ｓがバー２０の
突部に対応してセンサー１９が作動し、この作動信号で
もって濃度センサー１５を作動させてマークａの濃度検
出を行なう。したがって、印刷用紙１１の大きさ等によ
ってマークａの位置が異なるため、前記タイミングパー
２０を適宜に移動させてタイミングセンサー１９の作動
点をその変位に対応させる。

この実施例は以上のように構成されており、いま、印刷
版１０及び印刷用紙１１がフレーム１上にｉ！ｌ！置さ
れ、キヤレフジ２がフレーム１上を往復動すると、従来
と同様にして校正刷が行なわれるが、その印刷時、印刷
用紙１１にマークａが印刷され、このマークａの色濃度
が、タイミングセンサー１９及びバー２０を介しセンサ
ー１５によって検出され、表示器１６に表示される。作
業者は、この表示を見て、フレーム１の幅方向において
色濃度むらが生じておれば、印刷を停止したり、又は停
止することなく、インキ供給部９にインキを供給しくと
くに、濃度低下対応個所に対応する部分に供給し）、色
濃度むらをなくす。

この作用は、印刷される色（通常、４色）すべてについ
て行なわれ、マークａも各センサー１５に対して各色数
のものが形成される。

この様にして、各インキの着色濃度むらを生じさせるこ
となく、校正刷が行なわれ、その全てにおいて、均一濃
度のインキが掛合わされ再現されたものを得ることがで
きる。

実施例においては、色濃度を表示するのみであったが、
センサー１５の検出信号をインキ供給部Ｓの制御部に入
力して、その信号に基づきインキ供給を自動的に行なう
ようにしてもよい。色濃度表示とインキ自動供給は、個
々に備えてもよいし、併用してもよく、また、色濃度む
らが生じたら、自動的に校正機自体を停止させるように
することもできる。

また、第３図に示すように、キャレッジ２の側板に逆く
字状の作動杆２１をその中程でＩ８動可能に設け、この
作動杆２１の上端を支！ゐ１３に延設突起物に対応する
個所には丘状レール２２を設け、このレール２２に作動
杆２１下端のローラ２４を乗り上げさせて作動杆２１を
揺動させ、その上端により支軸１３を上動させて濃度セ
ンサー１５を突起物から退去するようにしてもよい。こ
の場合、ばね１４は支軸１３を下方に付勢するものとす
る。

〔発明の効果〕

この発明は、以上のように構成し、インキの着色濃度を
印刷用紙の上記幅方向全域に亘って自動的に検出するよ
うにしたので、この検出信号に基づき、色濃度表示して
手動でインキ供給、又は自動的にインキ供給をすること
により、インキ着色濃度むらを生じさせることなく印刷
用紙全域に亘って再現性が均一な校正刷を行なうことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る平版校正機の着色濃度検出装置
の一実施例の側面図、第２図はその要部拡大図、第３図
は他の実施例の要部側面図である。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・キャレッジ、
３・・・・・・ブランケット胴、４・・・・・・水棒ロ
ーラ、５・・・・・・インキローラ、６・・・・・・版
定盤、７・・・・・・紙定盤、８・・・・・・水供給部
、９・・・・・・インキ供給部、１０・・・・・・印刷
版、１１・・・・・・印刷用紙、１５・・・・・・濃度
センサー、１６・・・・・・濃度表示器、ａ・・・・・
・インキ別マーク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ブランケット胴、水棒ローラ及びインキローラを有する
   キャレッジを、版定盤及び紙定盤を有するフレームの上
   面長さ方向一端から他端に往復動させて、前記水棒ロー
   ラ、インキローラを介し前記版定盤上の印刷版に湿し水
   とインキを付与し、その版面のインキをブランケット胴
   を介し、紙定盤上の印刷用紙に転写して校正刷を行なう
   平版校正機において、上記印刷用紙余白部分の前記フレ
   ーム幅方向所定間隔に印刷された各インキ別マークの濃
   度を検出する濃度センサーを、前記転写時における前記
   キャレッジのブランケット胴より移動方向後方個所に取
   付けたことを特徴とする平版校正機の着色濃度検出装置
   。