JPS62211048A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPS62211048A
JPS62211048A JP5408786A JP5408786A JPS62211048A JP S62211048 A JPS62211048 A JP S62211048A JP 5408786 A JP5408786 A JP 5408786A JP 5408786 A JP5408786 A JP 5408786A JP S62211048 A JPS62211048 A JP S62211048A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) (産業上の利用分野) 本発明は超音波を用いて被検体内の組織を診断する超音
波診断vL匿に係わり、特に組織の超音波伝播速度を測
定することにより組織を特性化し、診断に供するための
音速測定並びにその表示機能を備えた超音波診断装置に
関するものである。
(従来の技術) 被検体中の超音波伝播速度は、その被検体における超音
波伝播経路に存在する組成の影響を少なからず受ける。
すなわち、このことは生体中の例えば、臓器内等に発生
した腫よう等の病変、或いは肝硬変等を超音波伝播速度
で知ることができることを意味しており、従って、生体
中の超音波伝播速度を計測することは臨床的に大きな価
値がある。
そこで、このことを利用して生体中の超音波伝播速度の
情報を得、これより目標とする位置での組成を検査する
試みが成されている。
従来、かかる検査に供するための実用的な超音波測定法
としては、電子スキャン方式の超音波診断装置を用いた
第7図に示すような手法が提案されている。
すなわち、図において1は超音波リニヤ電子スキャン用
プローブであり、このプローブ1を用い、図示しない体
表面に接している超音波受診面2の一端Aから体内へθ
方向に向けて超音波パルスを発射する。
周知のように電子スキャン方式の超音波装置とは、複数
個の超音波振動子(以下、単に振動子と称する)を直線
的に並設した超音波振動子アレイによるプローブを用い
、このプローブにおける隣接するいくつかの振動子を一
群として、これら一群の振動子に対して、送信超音波ビ
ームの方向とそのビームにおける振動子位置に応じてそ
れぞれ定まる所定の遅延時間を以て、駆動パルスをそれ
ぞれ与え、超音波励振させるもので、励振された各振動
子からの超音波は放射状に伝播しつつ互いに干渉し合う
ことで、ある領域では打ち消し合い、ある領域では強め
°合うかたちとなり、結果的に超音波ビームを得る方式
である。受波は一般的には、送波に用いた上記一群の振
動子にて行い該振動子群の検出信号を送波時の遅延時間
を以て遅延することで時間軸を揃えた後、合成して受信
信号とする。そして、上記一群の振動子を一ピッチずつ
ずらして行くことにより、発生する超音波ビームの位置
がずれることから、励振する振動子を電気的に選択し、
また励振タイミングを制御することで、リニヤ・スキャ
ンを行うことが出来、また、所望位置でのセクタ・スキ
ャンを行うことが出来る。
このようにして、発生されたθ方向に向かうビーム状の
超音波パルスは、例えば、位置が肝組織に設定してあっ
たとすると、この肝組織中の送波経路4を直進し、点P
で反射する。ここでは、この反射波(エコー)のうち、
受波経路5を辿ってプローブ1に到来するエコーを送信
に供した振動子群では無く、この到来したエコーの入射
位置にある振動子群(該プローブ1における右端Bの振
動子群)で受信させる。
上記A、B間の距離yは既知であるから、経路4.5を
伝播する超音波の伝播時間tを測定すれば肝組織中の音
速Cは C−y/(t−slnθ)    −(1)’により求
めることが出来る。
この原理を利用して音速を測定するものである。音速が
未知であるからθは厳密には未知であり、また、生体の
中に点Pなる反射点が存在するわけでは無いから、上記
〈1)式から音速を求めるために実施には種々の工夫も
必要になる。そこで、この方式を用いた装置としては第
8図に示すような構成をとっていや。
図において、1は超音波プローブであり、超音波送受信
を行う例えば128素子の振動子T1 。
〜T128を直線的に並設してプローブ1を構成してい
る。振動子TI、〜T128並設面は第7図のプローブ
1の超音波送受波面2となる。
12はリード線、13は回路選択切換えスイッチである
マルチプレクサ、15は励振する一群の振動子各々に対
し、与えるべき遅延mを得るための送信用遅延回路、1
4は超音波励振駆動用のパルスを発生するバルサ、1G
は受信に供する一群の振動子各々に対し、受信方向や素
子位置に応じて時間軸等を揃えるために必要な、エコー
の遅延量を得るための受信用遅延回路、17は画像や文
字情報等の表示に用いるディスプレイ、18は計算回路
、19は受信用遅延回路16を介して得た振動子T1.
〜T128からの受信エコーの信号を合成して増幅及び
検波するとともに、また、対数変換して深さによる信号
レベルの補正を行って受信信号として出力する受信回路
、20は受信信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器、21はバルサ駆動用のシー1〜パルス信号及び目
的とする被検体部位からのエコーをサンプリング記憶す
るため、メモリに対するアドレスを順次更新するための
クロック信号を発生する発振器、22は受信信号記憶用
のメモリ、23は超音波パルス発生毎に上記メモリ22
の同一アドレスにおける記憶データ値と新たな入力デー
タとを加算し、平均してその該当アドレスに該加算平均
値を格納するための処理回路、24は上記メモリ22に
記憶された加算平均処理済みの受信波形のサンプル値を
用いてピーク値を示すデータを調べ、これより該ピーク
値を持つデータの時間(アドレス)を求める波形解析回
路である。上記計算回路18はこの波形解析回路24の
求めた時間情報から伝播時間tを計算するとともに、得
られた伝播時間tをもとに被検体内組織の複数の局所に
おける音速を計算し、且つ、これらを空間的に平均して
出力する機能を有する。そして、この計算結果はディス
プレイ17に表示させる。25はシステム制御手段であ
り、CPU(中央処理装置;例えば、マイクロプロセッ
サ)を中心に構成されている。このシステム制御手段2
5は予め定められたプログラムに従い、上記マルチプレ
クサ13の動作制御や上記送信用遅延回路15及び受信
用遅延回路16の遅延時間の設定及び上記メモリ22の
富き込み、読み出し制御及び上記計算回路18の動作制
御を司るものである。
上記振動子Tl、〜T128は、電圧パルスを印加され
ると励振されて超音波パルスを放射し、超音波パルスが
入射すると電圧を発生する。128素子の振動子TI、
〜T128は例えば、各振動子の素子幅aを0.67M
としてこれが、素子中心間でのピッチd −0,72m
の間隔で128素子直線的に並べである。・これらの各
振動子に対する電気信号の送受はケーブル3内のり−ド
fa12を通して行う。また、上記発振器21は例えば
、IOMHIの基準クロックを発生し、また、これを分
周して4kHzのレートパルスに変換して出力する。こ
のレートパルスは32i1の送信遅延回路15を経て3
211のバルサ14を駆動する。バルサ14は超音波励
振駆動用のパルスを発生する回路であり、これら321
11のバルサ14の出力は切換え回路であるマルチプレ
クサ13により128個の振動子T11.〜T128の
うち、A端にあるTI、〜T32に1対1の対応を以て
それぞれ入力される。
また、振動子TI 、〜T128はプローブ1のコーテ
イング材を通して体表に接し、振動子素子から出力され
た超音波は生体中に伝播される。
標準的には生体組織の音速をCo −1530[m/S
lとすれば、超音波ビームを00方向に放射するには隣
接する素子間の遅延時間τ0τo−(d/Co)・si
nθo  ・”(2)となり、このような遅延時間差を
以て各素子が駆動されるように送信遅延回路15を設定
する。
すなわち、p[)1−0 、PO2,−τo1p[)3
−2τo1−PO32−32τ0なる遅延時間を与える
もし、生体組織内の音速がGoであれば、超音波ビーム
はθ0方向へ進むが、一般にはGoとは限らず、これと
異なるWiCである。この時の超音波の伝播する方向θ
はスネルの法則からsinθ/C−3tnθo/Go 
 ・”(3)で示された値となる。
超音波パルスを放射した後、マルチプレクサ13はB端
にある振動素子T97.〜T128で受信した超音波反
射波信号は送信の場合と同様の遅延を受けて合成され、
受信回路19に入力される。ここで、受信遅延回路16
の遅延時間はRD1=31τ0、RD2−30τo 、
 −−、RD31−τo、RD32−0のように設定さ
れる。
このようにすると、音速Goでθ0方向に送波された超
音波ビームが生体中では音速がCとなって、これにより
θ方向にIH向性を持つようなかたちとなっても、振動
子素子群T97.〜T128はθ方向に指向性を持ち、
θ方向からの反射波を受信するようになる。受信信号は
受信回路19で増幅、検波、対数変換され、また、A/
D変換器20により所定のサンプリングタイミングでA
/D変換されてメモリ22に記憶される。メモリ22は
レートパルスのタイミングを基準として10MHzのク
ロックに同期して順次アドレスが更新されており、メモ
リ22に記憶された受信波形のサンプル1直のアドレス
は超音波パルス発!)1時点からの時間に例えば、10
0ns間隔の精度で正確に一致している。従つて、アド
レスによりそのアドレスでのデータの得られた時刻(超
音波パルス発射時点からの経過時刻)がわかる。
□記憶された波形のピーク値はP点からの反射波を示し
、波形解析回路24でピーク値の時間(アドレス)を検
出すれば伝11時間tが求まる。前述の(3)式を(1
)式に代入すると生体中の音速Cは C−VCo/(t−8irlθo)  =14>となる
。更に(4)式に(2)式を代入するとc−iじ]−1
■    ・・・(4−)となる。V、d、τ0は既知
であるから、測定によって得られた伝播時間tを用いて
計算回路18により上記(4′)式の計算を行って音速
Cの値を求め、ディスプレイ17に出力する。
第9図は伝播時間tの測定法を示すタイムチャートであ
り、(a)のレートパルスの立下がりtoより僅か遅れ
た時刻に超音波パルスが発射される。パルスのピークの
時刻はtlである。
このように、送波ビームの中心と受渡指向方向の交点に
点反射体Pがある場合は第9図(a)のように、時刻t
2にピークを持つ反射波が得られ、t2とtlの時間間
隔としてtが求められる。
肝内の血管などがうまくP点の位置に来るようにプロー
ブを調整することも可能であるが、対象が生体であるだ
けに実際上、ビームの交点に点反射体に相当するものが
存在することは希である。
一般的にはI!察部位が例えば肝臓であった場合、P点
で示される近傍は比較的均一な肝組織である。従って、
このP点近傍からの反射波は比較的均一な肝組織からの
反射波となる。そして、超音波ビームは太さを有するこ
とから、上記反射波のうら最も早く到達するのは第2図
の21点を経由するものとなり、また、最も遅く到達す
るものは12点を経由するものとなる。従って、受信波
形はPlからP2までの幅分の時間にまたがる。
従って、この場合の受信波形は第9図(b)のように拡
がり、しかも、組織は完全に均一ではなく、また、生体
組織であるために種々の散乱超音波を形成し、互いに干
渉し合った結果のスペックルを含めて受信されるから、
波形には種々ランダムな凹凸が生じることとなる。
それ故に、これではピーク値を検出できないので、ブO
−ブを多少動かすことによって、ビーム交差点の肝内の
位置を僅かづつ、ずらしたエコーデータを得て、これら
を加算することで、yL音成分を打消すようにする。す
なわち、(b)の波形°の凹凸はランダムであると考え
られるから、ビーム交差点を変えて数百乃至取方回分加
算するか、あるいはピークホールドの処理をすると波形
はかなり滑らかになり、この結果、(C)のようになる
。尚、上記手法に変え、1つのピークを有する単峰性の
関数を用いて最小2乗法によりカーブフィッティングを
行っても(d)のように完全に滑らかな曲線で鷹換える
ことが出来る。
次に計算回路18により、t−t2−tlとして伝播時
間tを求める。
今、超音波周波数として3.5MHzを用い、y ”’
 481111とし、そして、超音波ビームが上記交差
点P近傍に集束したとすると、該P点近傍でのピ−ム幅
(送受でのピークでの約11%)は約2IrvRである
。このとき、11点を経由したものとB2点を経由した
ものとの伝播時間差Δtは約4.5μsである。
そして、C=Coとした場合、超音波ビーム方向がθo
=30°として、伝播時間tはおよそ62.7μsであ
る。ピーク値の時刻t2の測定精度はΔtの1/10以
下と考えられるから、音速測定誤差は理論的には10m
 / s以下と言うことが出来る。
このようにして測定された音速は、第7図の経路4.5
の平均音速であり、この音速情報をディスプレイ17上
にこの場合の検査部位である肝臓近傍の超音波Bモード
*<断層像)とともに表示して診断に利用する。
以上は1点近傍の組織における平均音速を求めるもので
あるが、上述の手法を更に工夫すると、局所の音速測定
も可能である。第11図を用いてその手法を示す。
第11図はItI部体表にプ0−71の超音波送受面2
を当て、肝臓の断面32を通常の電子スキャンを行って
いる場合の説明図である。ディスプレイ17には電子ス
キャンにより得られたBモード像30が表示され、また
、音速測定の設定した伝播経路もマーカにより、上記B
モード像に重層して表示されるようにしである。31は
被検者の脂肪、筋肉層、32は肝臓の断面で肝実質、3
3は横隔膜、34は肝臓内の異常組織(例えば、腫よう
)である。
肝実!t32の平均音速を測定する場合には上記方法で
問題ないが、局所、すなわち、ここでは肝内の異常組1
1134部分の音速を測定しようとする場合は異常組織
34部分を含む肝組織の平均音速では不都合である。
この場合は超音波の測定点(送受双方におけろビーム指
向方向の交点位置)がPl 、POで示す異常組織34
部分の境界点に来るように超音波ビームの送受位置を定
める。この時、プローブ1での上記測定点Pi 、PO
の延長線位置を0とし、また、11点を測定点とする超
音波ビームの伝播ル1路において、プローブ1での出射
点をA及びB1入射点を8及び0、また、80点を測定
点とする超音波ビームの伝播経路における出射点をC及
びD、入射点をD及びOlそして、プローブ1での上記
測定点PI 、PGの延長線位置をOとし、これらの各
点を通る伝播経路(A→B、A→O,B→o、c−+o
、c→O,D→0)での伝播時間t(AB)、t (A
O)、t (BO)、t (CD)。
t (Co)、t (Do)’を求める。
また、Pi 、B0間の往復の超音波伝播時間をt2、
A−)POIIIの超音波伝播時間をAPO。
PO→B間の超音波伝播時間をPOB、PO→0間の超
音波伝播時間をpoo、c→P1間の超音波伝播時間を
CPl、PI→DP1間の超音波伝播時間をPI D、
PI→O間の超音波伝播時間をPloとし、c−レラヲ
用++’テt (AB) 、 t (AO)、t (8
0)、t (CD>、t (Co)。
t (Do)を計算する。すなわら、 t (AB)−APO+POB t (AO) −APO+ (t (1/2 ) +P
10t (BO)−BPO+ (12/2 )+P10
t  (CD)−CPl  +PI  Dt  (Go
)−CPl  +P1 0t  (Do)−DPI  
+P1 0・・・ (5) であり、これより次式でtXが求まる。
t℃−[(t (AO)+t (BO)−t (AB)
)−(t <Go)+t (Do)−t (CD))]
           ・・・(C6従って、pi 、
po間の距離をX多、平均音速をC2、AB間の距離を
yO,00間の距離をylとすると、 Cj2−2Xj2/lR 冒(yO−yl )/ (tffi−tanθ)・・・
(7) XQ−(yo −yl )/ 2tanθ・・・(8) として局所の音速C2が求まる。θの値としては、正常
肝臓部分の平均N速Cを用いて(3)式よりθ−8in
’  ((C/Co)−sinθO)・・・(9) を近似式として用いて求めれば良い。実際には正常肝組
織との境界で超音波ビームは屈折を起すため、(7)式
は厳密ではないが、境界へのビームの入射が垂直に近け
れば誤差は少ない。尚、この誤差は入射角をもとに計算
により補正することも可能である。
このようにして関心部位の音速情報を求め、文字情報(
第11図ではCsが肝実質部の音速、C2が異常部分の
音速を示している)としてBモヘド像および測定した超
音波伝播経路の表示マーカとともにディスプレイに表示
し、診断に供するとともに写真撮影あるいはビデオ録画
するなどして保存する。
このような音速計測はクロス・モード音速計測と云うが
、上)ホした手法の場合、プ0−71におけるA、B、
C,D、0点について伝播経路(A→B、A−0,B→
0、C−4D、C→O,D→0)の計6通りの伝播経路
における伝播時間を測定し、局所の音速を求めるもので
あった。そして、このように1つの測定点について、3
つの経路を計測することで、超岳波ビームを斜めより入
射させ、斜めより出射させることに伴う腹壁の影W(体
表及び皮下組織の厚みの違いによる影響)を少なくする
ようにして精度を向上させている。
ところが、腹壁の厚みは均一でなく、しかも、測定点ま
での往路及び復路の各々の行程中での物理的な状況ら異
なること、並びに、これによる音波の減衰状況の違いや
各経路での測定タイミングのずれに伴う生体運動の影響
と言った要因により、各測定値には誤差分が入る。この
誤差分を、上記方式では多種の経路での測定値を用いて
加重平均することで低減するようにしているが、かかる
本来の目的に反して、上記3経路力式の場合、特にBか
らA、DからCに向う経路での測定が欠如していると言
う不対称測定のために統計的に不均一な平均となること
から、厳密には上記誤差を低減できない。
そこで、被検体の上記測定に供する超音波ビーム送受経
路一つ毎に、往路方向及び復路方向を一組として上記検
出測定を少なくともそれぞれ一回以上行うべく制御を行
い、これによって、−経路当り、送受方向を逆にして偶
数回(少なくとも往12回)の検出測定を行い、対称測
定となるようにし、この検出測定により得た情報をもと
に平均の超音波伝播速度を求めることで、統計的に均一
な平均とするようにして誤差の低減を図るようにした対
称測定方式のクロス・モード音速測定法も提案されてい
る。
この方式は、具体的には第2図に示すように、上部境界
での反射点(ill定点)pH及びPI2、下部境界で
の反射点(I定点>Pa o内に含まれる異常部分の局
所音速を測定するに当って、超音波ビーム送受経路を(
I)  A−)Po o−+3、(21A−4P1 t
−+01(3B−?pHo−+A、(4)  PI 2
→Dの4ルートとるようにするものである。すなわち、
プローブ1のAおよびB位置各々を超音波ビーム送波位
置とするとともに受渡位置としても用いるようにする。
そして、八位置より送波し、Pa nで反射したものを
B位置で受信し、次にA位置より送波し、Pl!で反射
したものをC位置で受信し、次にB位置より送波し、P
eaで反射したものをA位置で受信し、次にB位置より
送波し、PI2で反射したものをD位置で受信すると言
った具合に送受を切換えるようにすることによって、測
定経路の対称性を持たせ、しかも、超音波ビームの送受
方向の指向方向をθなる同一角度とするようにするもの
である。
これによれば、−経路当り、少なくとも往路と復路の往
復2回の検出測定を行うので、対称測定となり、この検
出測定により得た情報をもとに平均の超音波伝播速度を
求めるので、統計的に均一な平均となって、誤差の低減
を図ることが出来るようになった。
このようなりロス・モード音速測定機能は、超音波診断
装置に組込まれ、通常、超音波像(例えばBモード像)
とともにディスプレイ上に表示される。
この様子を第12図に示す。図において、40はリアル
タイムで測定された被検体関心部位の8モード像、41
はこの関心部位における上記クロス・モード音速測定の
設定ビーム・パスのルートを示すビーム・パス・マーカ
、42は上記クロス・モード音速測定により得られたビ
ーム・パス・ルート別のリアルタイムAモード像、43
は上記クロス・モード音速測定により得られたビーム・
パス・ルート別の各音速値、44はこれらビーム・バス
φルート別の各音速値をもとに求めた対象部位の平均音
速値変化図である。ビーム・パス・マーカ41は、上記
(1)、〜(4)のルートを示しており、また、音速値
33はこれらルートのうち、上記(1)のルートの音速
値を■1、上記(2のルートの音速値をv2、上記(3
のルートの音速値をv3、上記(4)のルートのルート
の音速値を■4として数値表示している。
尚、■はこれら4ルートの平均音速値である。また、上
記平均音速値変化図44はこの平均音速値の時間変化を
示したものである。また、Aモード像42はルート(1
)と(3)のものを81.B3として、ルート(2)と
(4)のものを82.B4として表示しである。
このような画像表示を行うに当ってはシステム制御手段
の制御のもとに、Bモード像40についてはリアルタイ
ムで書き替えており、また、その合間を機って上記4ル
ートのクロス・モード音速測定を行い計算回路18によ
り計算して、その測定結果を表示する。、そして、Aモ
ード像はクロス・モード音速測定により得たエコーを利
用して表示する。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、このようなりロス・モード音速測定において
は、超音波ビームの送、受信経路中にある種々の散乱体
による散乱を受け、これらの散乱波による干渉(スペッ
クル)により、計測信号は大きく変動している。そして
、この変動している計測信号から第9図(d)の如く、
ピーク値の位置を求め、上記の伝播時間tを計測するが
、その計測結果は求めたピーク値の位置により、精度が
大きく変動する。そして、推定音速の精度、安定性、再
現性に直接影響を与える。
上記、変動の大きい信号を安定化する方法としては、第
13図に示すように、多くのサンプル信号S1.〜Sn
を得て、その平均Saを取る方法がある。しかし、あま
り多くのサンプル信号を得ると、リアルタイム性が失わ
れる欠点がある。
逆にリアルタイム性にこだわると、十分に平均化されな
い変動の残った第14図のa、bのようなデータのピー
ク値を検出してしまい、同一部位について何回測定して
も異なる値を示すと云った測定の不安定性の問題を残す
ことになる。
そこで、この問題の旨い解決法として、変動の残ったデ
ータの重心を得ることにより、散乱波の中心を安定に得
る方法が提案された。
しかし、エコー信号にはバイアス分が含まれることも多
く、この場合、この方式では、■どの領域のデータを用
いるか  ■バイアス成分をどのように扱うか  等に
よって、精度、再現性、安定性の問題が生じる。
特に■のバイアス分の問題は大きい。すなわち、第15
(ffi(a>に示す如く、エコー信号がバイアスを持
っている場合で、しかも、重心が使用信号領域の中心よ
りやや偏っている場合に(b)。
(C)、の如く信号成分とバイアス分を分離して考えて
見ると、その重心が図のように一方ではt’s、他方が
iQaであり、初めから両者は重心位置にずれがあるの
で、(a)の信号の重心がttsからiQeの間の位置
になってしまうことになるからである。
また、■のどの領域のデータを用いるがと云う問題同様
な意味で影響が大きい。すなわち、重心検出を行うに当
っての信号の範囲は、例えば、第15図(d)、(e)
に示すようにピーク領域を含む信号であっても、ピーク
位置が信号の中心より偏っている場合にも重心はtcJ
M、−iQMと大きく変わると云う点で影響が大きい。
すなわち、バイアス分はそのデータの中央にバイアスの
重心iQnがあり、これにより本来の信号成分のピーク
位置を示す重心位置に影響を及ぼすためである。
このように重心検出ではバイアス成分による影響のため
、精度の点で問題を生ずる。  そこで本発明の目的と
するところは、クロス・モード音速測定機能を有する重
心検出法を用いた超音波診断装置において、上記バイア
ス成分の影響を抑制することが出来るようにして、重心
検出法の精度を向上させ、これにより少ないサンプル数
で高精度かつ安定性の高い測定が可能であり、しかも、
リアルタイム性を維持できて、クロス・モード音速測定
精度を向上させることの出来るクロス・モード音速測定
機能付超音波診断装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明は、複数の超音波振動素
子を並設して構成したプローブを用い、このプローブの
超音波振動素子のうち、隣接する所定数を一群とすると
ともに、被検体の目的部位に対し、複数の超音波送波及
び受波経路を以て超音波ビームの送受を行うべくそれぞ
れ異なる超音波ビーム送波用及び受波用の一群の超音波
振動素子を用い、超音波送受を行って上記目的部位から
の反射波を検出しその送波から受波までに要した時間を
測定することにより上記目的部位の超音波伝播速度情報
を得、診断に供する音速測定機能を備えた超音波診断装
置において、上記音速測定用として上記超音波ビームの
上記目的部位からの反射波受信信号よりバイアス成分を
除去し、該除去後の反射波受信信号における重心位置を
求めて超音波送信開始時点よりこの重心位置までの所要
時間を求め、該所要時間を超音波伝播時間として1qる
波形解析手段、または、上記超音波ビームの上記目的部
位からの反!)1波受信信号よりピーク発生点を求め、
該反射波受信信号における該ピーク発生点を中心として
所定の時間幅内の反射波受信信号を抽出し、この抽出し
た反射波受信信号の重心位置を求めて超音波送信開始時
点よりこの重心位置までの所要時間を求め、該所要時間
を超音波伝播時間として得る波形解析手段を設け、これ
により得た超音波伝播時間を用いて音速測定を行うよう
にすることを特徴とする。
(作  用) かかる構成において、クロス・モード音速測定のための
超音波ビーム受信信号は波形解析手段を通して超音波伝
播時間が求められ、音速測定に供される。すなわち、波
形解析手段を用い、これにより超音波ビームの上記目的
部位からの反射波受信信号よりバイアス成分を除去し、
該除去後の反射波受信信号における重心位Eを求めて超
音波送信開始時点よりこの重心位置までの所要時間を求
め、該所要時間を超音波伝播時間として得るが、または
、上記超音波ビームの上記目的部位からの反射波受信信
号より最大ピーク発生点を求め、該反射波受信信号にお
ける該ピーク発生点を中心として所定の時間幅内の反射
波受信信号を抽出し、この抽出した反射波受信信号の重
心位置を求めて超音波送信開始時点よりこの重心位置ま
での所要時間を求め、該所要時間を超音波伝播時間とし
て得るようにする。そして、これにより得た超音波伝播
時間を用いて音速測定を行う。この結果、ピーク位置検
出の誤認の原因になるスペックル等の高周波雑音成分の
影響や重心を求めるに当ってのバイアス成分の影響を排
除することができ、正確な音速測定を少ないサンプル数
で実現可能となり、また、再現性等も確保できるように
なる。また、サンプル数を少なくしてもピーク位置を高
精度で検出できることから、その分、測定時間を短くで
きるので、結果的リアルタイム性を損うことなく。
高精度の音速測定を行うことが可能になる。
(実 施 例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。
本発明は信号成分中に含まれるバイアス成分を除去し、
このバイアス成分除去後の信号を用いてその信号の重心
を求めることにより精度良く、且つ、高再現性、^安定
性を以て信号のピーク位置を求めることができて、高精
度に音速測定を行うことができるようにするものである
。初めに原理について説明する。
1)バイアス成分の除去のための方法として、散乱波信
号からバイアス成分以上で、且つ、ピーク値以下のレベ
ル分を減算し、O以下の信号を0とした信号の重心を求
める方法。
第6図の(a)に示す如く、まず散乱波の全データの平
均値mとピークli[Pを得る。次にバイアスレベルを
係数αを用いて、 m+α−(P−m)= (1−α)m+αP・・・(1
0) とする。ここでバイアスを十分に卯圧し、かつ散乱エコ
ーそのものを失わないために、0.3≦α≦0.9  
とすることにより、十分な効果が期待できる。
次に、(b)に示す如く、そのレベルを元の散乱信号か
ら減算する。更に(C)に示す如く、O以下(すなわち
、負成分)をOとする。これにより、完全にバイアス成
分を無くした信号が得られ、これから重心検出を行うこ
とにより変動データからでも十分に安定で高精度、高安
定な伝播時間の検出ができる。この時、スライスレベル
を、得られた信号自体から求めているため、信号による
効果のばらつきも小さくできる。
2)バイアス成分の影響低減のための方法として、散乱
波信号のピーク発生時間を中心とじて散乱波信号の拡が
り時間以下の幅のデータを用い、その重心を求める方法
第7図の(a)に示す如く、まず散乱波のピーク発生時
間tpの検出を行い、その時間を中心として時間幅Tの
データを用いて重心を検出すると(この時間幅Tの領域
をウィンドウ(重心を求めるために蛍めた信号使用領域
幅)と云う;このウィンドウ幅内の信号について重心を
得ることになる)、そのウィンドウ外のバイアス成分の
影響を除去できるので、これによりある程度、変動のあ
るデータからでも高安定に伝播時間を検出することがで
きる。この時間幅Tとしては、本来のスペックルの無い
散乱波の時間区がりをTsとしてこれを実験的に、また
は、演算により近似的に求め、且つ、十分な安定性およ
びピーク時間の変動を考慮して 0.3Ta、≦−T≦−10丁B とすることにより、十分な効果が期待できる。
このTsを近似的に求める方法としては以下に述べる方
法によるものもある。例えば、第2図に示すようにAか
ら送信し、Bで受信する系を考える。
同時駆動または同時受信開口幅をd1偏向角をθ、交差
点の深さを2とするとビームの広がりPa・P4は Pa−P4−2λZ/d     ・(11)である。
ここで、λは超音波の波長である。
この時、交差領域からのエコーで最も早く受信されるの
はA−Pl−8なる経路を伝播したエコーであり、最も
遅く受信されるのはA−P5−Pa−P2−P4−Pa
−Bと伝播したエコーであるので、その散乱波の広がり
Tsは Ts = (1/c)  (A−P2 ・B −A−P
l・B) 沼(1/c)(P5・Pa・P2・ P4・P6) 一2λz/cd stnθ ・・・(12) となる。ここで、d−16mm、Z−40mm、θ−2
0°、λ−0.4mm、C−1,5mm/usとすると
、Ts’l;3.9μSである。
そこで、−この場合、0.4μs<T<16μsとなる
また、これから交差点の深さ、開口の大きさ、偏向角、
波長に応じてこのデータウィンドウ幅を変更することに
より、十分な効果が得られる。また、データウィンドウ
の重み関数は一例として矩形を用いているが、ガウス形
、三角形等、他の重み関数を用いることもできる。この
方法は前記1)の振幅値によるバイアス除去法に比べ、
「変動による影響を受けたピーク発生時間によりデータ
ウィンドウ位置を決定しているため、ある程度、変動を
除去した信号に対してしか、十分な効果が期待できない
」と云う欠点があるが「スライスレベルを決定するため
の平均値演算、バイアス成分除去のための減算等の演算
が少ない」と云う長所がある。
そこで、用いる系により上記1)と2)の手法を使い分
けると良い。
次に本発明の実施例について説明する。第1図は本装置
の要部構成を示すブロック図である。
図中1はプローブ、12はリード線、13はマルチプレ
クサ、14はバルサ、15は送信用遅延回路、16は受
信用遅延回路、17はディスプレイ、19は受信回路、
20はA/D変換器、21はクロック発振器、22はメ
モリ、23は処理回路である。これらは基本的には先に
説明した第8図における同一符号、同一名称を付したも
のと同じであり、従って、ここでは改めて説明はしない
。18はA/D変換器20の出力をもとに音速計算や平
均値計算等を行う計算回路、25Aはシステム制御手段
であり、システム全体の制創を司る。24Aはメモリ2
2に記憶された受信データより上述した手法によってバ
イアス分を除去するとともにこれより重心を求める波形
解析回路、26は切換えスイッチであり、受信用遅延回
路16の合成出力のクロス・モード音速測定1lI9X
と超音波Bモード像を得る超音波装置側Bへの供給ルー
ト選択切換えを行うものである。27は超音波装置側の
受信回路であり、受信信号の増幅、検波、対数変換等を
行うものである。28はA/D変換器であり、受信回路
27の出力をディジタル信号に変換するものである。2
9はマーカ発生器であり、上記クロス・モード音速計測
の計測ルート(ビーム・バスのルート)表示用の画像デ
ータを発生するものである。30はディジタル・スキャ
ン・コンバータであり、フレーム・メモリを有していて
上記A/D変換器28の出力するディジタル・データを
そのデータの収集されたビーム位置対応のアドレスに順
次更新格納してゆくと共に、読み出しはディスプレイ1
7の走査タイミングに合せて行い、以て超音波像の収集
タイミングとディスプレイ17における表示タイミング
の違いをこのフレーム・メモリを介在させることで支障
の無いようにコンバートするものである。また、上記マ
ーカ発生器29の出力はこのディジタル・スキャン・コ
ンバータ30のフレーム・メモリ上におけるBモード像
の上記クロス・モード音速計測の計測ルート対応位置に
書き込まれる。
また、上記メモリ22はAモード像のデータをも更新記
憶する。さらにまた、上記ディスプレイ17は図示しな
いが、表示画像メモリであるビデオRAMを有しており
、上記計算回路18にて計算された音速データ、Aモー
ド象、音速平均値の変化パターン等のグラフを所定のレ
イアウト、所定のフォーマットで格納するようにM m
手段25Aにて制御される。そして、このビデオRAM
上の画像データとディジタル・スキャン・コンバータ3
0の出力に基づいて画像を表示する。
本装置はクロス・モード音速測定に関しては、基本的に
は先の従来技術で説明したものと同じであるが、本装置
では第8図の構成に対し、従来のシステム制御手段25
の機能を次のように設定しである。本装置で用いるシス
テム制御手段25Aは、CPU (中央処理装置:例え
ば、マイクロプロセッサ)を中心に構成されている点で
は従来と変りは無い。このシステム制御手段25Aは予
め定められたプログラムに従い、上記マルチプレクサ1
3の動作制御や上記送信用遅延回路15及び受信用遅延
回路16の遅延時間の設定及び上記メモリ22の書き込
み、読み出しt、1IIIl及び上記波形解析回路24
A及び上記計算回路18の動作制御並びに切換えスイッ
チ26の切換え制御、マーカ発生器29のマーカ出力制
m′7sを司るものである。そして、通常はBモードの
ための超音波スキャンを行いつつ、その合間(所定タイ
ミング毎に)クロス・モード音速測定のための超音波送
受を行うように制御し、Bモードのリアルタイム表示と
、音速測定の計算及びその結果の表示及び全ビーム・パ
スの平均音速の計算およびそのプロット表示を行う。
また、Aモード表示を行いたい場合はBモードのスキャ
ンが終わった時点でBモード像をフリーズさせ、次いで
クロス・モード音速測定を行ってその音速計算、表示並
びにクロス・モード音速測定を行った各ビーム・バスで
の測定データによるフリーズAモード像の表示、平均A
モード像表示、選択された1つのビーム・パスの平均音
速変化図または局所音速変化図の表示を行う。
また、クロス・モード音速測定に関しては例えば、対称
測定法を用いるものとすると、マルチプレクサ13の動
作制御を次のように行う。
すなわち、第2図に示すように本装置では上部境界での
反射点(測定点)Pll及びPL2、下部境界での反射
点(測定点)PG o内に含まれる異常部分の局所音速
を測定するに当って、超音波ビーム送受経路をA−+P
o a−*B、A−+Pt t−+C,B−+Pa a
−+A、B−+Pt 2−+Dの4ルートとるようにす
る。すなわち、プローブ1のAおよびB位置各々を超音
波ビーム送波位置とするとともに受波位置としても用い
るようにする。そして、入位置より送波し、Pa oで
反射したものをB位置で受信し、次に入位置より送波し
、Pltで反射したものをC位置で受信し、次に8位置
より送波し、Po1lで反射したものを入位置で受信し
、次に8位置より送波し、PI3で反射したものをD位
置で受信すると言った具合に送受を切換えるようにする
ことによって、測定経路の対称性を持たせ、しかも、超
音波ビームの送受方向の指向方向をθなる同一角度とす
るようする。
このような構成の装置の作用を説明する。
本実施例ではクロス・モード音速測定は第2図に示すよ
うな4つのルート81 、 B2 、83 。
B4を用いて計測するものとし、各反射点は8モードの
超音波像を参照して操作者が目的部位に近い最適な深さ
にそれぞれの反射点を予め設定しておくものとする。そ
して、Bモードの超音波電子スキャンの合間を縫って所
定のタイミングで切換えスイッチ26が端子B側からX
側に一次的に切換えられ、音速測定が行われる。
具体的に説明すると、先ずはじめにシステム制御手段2
5Aの制御のもとに切換えスイッチ26が端子B側に切
換えられ、また、マルチプレクサ13はリニヤ電子スキ
ャンのための選択が行われるとともに、遅延回路15.
16はリニヤ電子スキャンのための遅延時間が設定され
、これら遅延時間を以て、上記マルチプレクサ13の選
択した振動子群より超音波送受が行われる。この受信信
号の合成出力は受信回路21により増幅、検波され、A
/D変換器28にてディジタルデータに変換されてディ
ジタル・スキャン・コンバータ30に入力される。そし
て、超音波スキャン位置に対応するディジタル・スキャ
ン・コンバータ30のフレーム・メモリ位置にデータを
格納させる。スキャン位置を順にシフトさせながら、こ
のような超音波スキャンが順次酸されてディジタル・ス
キャン・コンバータ30には超音波Bモード像が形成さ
れる。また、マーカ発生器29により設定されたクロス
・モード音速測定のビーム・バスのマーカが出力され、
ディジタル・スキャン・コンバータ30のフレーム・メ
モリにおける該クロス・モード音′a測定位置に対応す
る位置に該マーカが格納される。このようにして形成さ
れたディジタル・スキャン・コンバータ30のフレーム
・メモリ上の画像データはディスプレイ17のスキャン
に合せて読み出され、ディスプレイ17に与えられて表
示される。
所定のタイミングにおいてシステム制御手段25Aは切
換えスイッチ26を端子X側に切換える。
そしてクロス・モード音速測定に入る。この音速測定は
始めに、B1のルートで行う。
すなわち、上記システム制御手段25Aの制御により、
送受遅延回路15の遅延時間が設定される。
この遅延時間は隣接する各振動子間における遅延時間差
τ0がτo−(d/Co)Sinθ0(前記(2)式)
の関係になるように設定される。そして、上記システム
制御手段25Aの制御のもとに、ブO−ブ1のA点に属
した所定数の送信用振動素子がマルチプレクサ13の切
換え動作により、対応するバルサ14の出力端と接続さ
れる。
例えば、この時のプローブ1のA点に属する上記所定数
の送信用振動素子が32個であるとすれば、振動子群T
l、〜T32とバルサ14の出力端とが接続される。
また、クロック発振器21よりレートパルスが発生され
、これが送信遅延回路15を介してバルサ14に入力さ
れる。すると、バルサ14より対応する送信遅延回路1
5の遅延時間分ずれたタイミングで励振パルスが出力さ
れ、振動子T1.〜T32のうち、該バルサの対応する
WR111子に入力され、振動子は超音波を発生する。
そして、上記遅延時間により定まる所定方向θに超音波
ビームとして送波される。
一方、システム制御手段25Aの制御により、送信用遅
延回路16の遅延時間が設定され、そして、上記システ
ム制御手段25Aの制御のもとに、プローブ1のB点に
属した所定数の受信用振動素子がマルチプレクサ13の
切換え動作により、対応する遅延回路16の入力端と接
続される。
ここでは、送信用振動素子が32個であるため、プロー
ブ1のB点に属する32WAの振動子群T97゜〜T1
28と前記受信用遅延回路16の入力端とが接続される
。これにより、プローブ1のA点に属する振動子群より
被検体に向って送波された超音波ビームは、点Pooで
の反射力がブO−ブ1のB点に属する振動子群により受
波され、そのエコーは受信用遅延回路16により、送信
の場合と同様の時間差を与えられた後に合成され、出力
される。
この受信用遅延回路16よりの受信エコー合成出力は、
受信回路19により増幅、検波された後、A/D変換器
20によりディジタル値に変換され、メモリ22に書き
込まれる。メモリ22ではクロック発振、器20の出力
するクロック信号により、超音波ビームの送信毎に所定
のタイミングをもって、アドレスが更新され、且つ、シ
ステム制御手段25Aにより、書き込み制御が成されて
、測定点からのエコーが時間との対応を以ったかたちで
記憶される。これはAモード(象のデータとなる。
プローブ1のA点、B点のそれぞれに属する振動子群に
より、上述した超音波送受が、このモードの選択期間内
に集中して(または、次回以降に巡ってくる該モードで
の何回分かの超音波送受を用いたかたちで)複数回の測
定を行うことになるが、この測定により得られた受信エ
コーは、処理回路23の作用により同一ルートのものに
対し、加算平均が成される。これにより、変動抑圧が成
される。
この作業が終わると、システム制御手段25Aは切換え
スイッチ26を再び端子B側に切換え、Bモード像の収
集に入る。そして、所定タイミング時にシステム制御手
段25Aは切換えスイッチ26を端子X側に切換え、B
2のルートにおけるクロス・モード音速測定に移る。
すると、システム制御手段25Aの制御によりマルチプ
レクサ13が動作して、今度はB点に属する振動子群に
変えてプローブ1の0点に属した所定数の振動子群とそ
れぞれに対応する受信用遅延回路16の入力端とが接続
され、また、プローブ1のA点に属する所定数の振動子
群が各々対応のバルサ14と接続される。そして、プロ
ーブ1のA点に属する振動子群より送波された超音波の
点pHでの反射成分が、プローブ1の0点に属する該送
信時と同数の振動子群により受波される。
その受信エコーは受信用遅延回路16により、送波の場
合と同様の時間差を与えられた後に合成されて出力され
る。
受信エコーの合成出力は、上述の場合と同様に受信回路
19により増幅、検波され、且つ、ローパス・フィルタ
によるフィルタリングの後、B2のルートにおける超音
波の送波より、受渡までの時間t2の計測に供される。
この作業が終わるとシステムll1IltB手段25八
は切換えスイッチ26を再び端子B側に切換え、Bモー
ド像の収集に入る。そして、所定タイミング時にシステ
ム制御手段25Aは切換えスイッチ26を端子X側に切
換え、B3のルートにおけるクロス・モード音速測定に
移る。すると、システム制御手段25Aの制御によりマ
ルチプレクサ13が動作して、今度はA点に属する振動
子群に変えてプローブ1のB点に属するしかも、反射点
設定深さに応じた所定数(先の例では32素子)の送信
用振動子群□T97.〜T128とこれらに対応するバ
ルサ14の出力端とが接続され、また、0点に属する振
動子群に代えてプローブ1のA点に属する32素子の振
動子群が受信用遅延回路16に接続される。そして、プ
ローブ1のB点に属する振動子群より超音波が送波され
、この送波された超音波の点Pooでの反射成分がプロ
ーブ1のA点に属する振動子群により受波される。その
受信エコーは受信用遅延回路16により、送波の場合と
同様の時間差を与えられた後に合成されて出力される。
受信エコーの合成出力は、上述の場合と同様に受信回路
19により増幅、検波された後、B3のルートにおける
超音波の送波より、受波までの時間t3の計測に供され
る。
この作業が終わるとシステム制御手段25Aは切換えス
イッチ26を再び端子B側に切換え、Bモード像の収集
に入る。そして、所定タイミング時にシステム制御手段
25Aは切換えスイッチ26を端子X側に切換え、B4
のルートにおけるクロス・モード音速測定に移る。
システム制御手段25Aの制御によりマルチプレクサ1
3が動作して、今度はA点に属する振動子群に変えてプ
ローブ1のD点に属する上記所定数の振動子群とそれぞ
れに対応する受信用遅延回路16の入力端とが接続され
、また、プローブ1のB点に属する該所定数の振動子群
が各々対応のバルサ14と接続される。そして、振動子
群と受信用遅延回路1Gの入力端とが接続される。そし
て、プローブ1のB点に属する振動子群より超音波を送
波させると、この送波された超音波の点P12での反射
成分が、プローブ1のD点に属する振動子群により受波
される。そして、その受信エコーは受信用遅延回路16
により、送波の場合と同様のFR問差を与えられた債に
合成されて出力される。この受信エコーの合成出力は、
上述の場合と同様に受信回路19により増幅、検波され
た後、B4のルートにおける超音波の送波より、受波ま
での時間t4の計測に供される。
この作業が終わるとシステム制御手段25Aは切換えス
イッチ2Gを再び端子B側に切換え、Bモード像の収集
に入る。そして、所定タイミング時にシステム制御手段
25Aは切換えスイッチ2Gを端子X側に切換え、B1
のルー:〜におけるクロス・モード音速測定に移る。
このような動作が繰返されてリアルタイムBモード像の
表示とクロス・モード音速測定用データの加算平均が行
われる。この加算平均は元の信号の変動があまり大きく
無い場合は行わなくとも良い。
このようにして、所定回加算平均され(第5図参照)、
記憶されたデータはメモリ22より読み出され、波形解
析回路24Aによりバイアス相当分が除去され、このバ
イアス成分除去後の信号に対する重心位置が求められる
この重心計算は1)の方法の場合、先ず平均値、ピーク
値算出を行い、次にスライスレベルを算出し、次いで生
データよりスライスレベル分をカットし、バイアス成分
除去済みデータを得て、次にこのデータの負成分を零と
おく。そして、これより重心tQを計算する。また、2
)の方式の場合は、先ずデータのピークアドレスを抽出
し、これを中心として所定のウィンドウに入るデータを
抽出し、この抽出データを用いて重心tgを計算する。
重心tgはバイアス成分除去済み信号を(1)とすると
、 t Q = jt7(t ) d t/ Jf(t )
により求め、これから系による遅延時間τdを加減算し
て伝播時間tを求める。
そしてこのようにして求めた重心位置が、ピークを示す
ものとしてその位置対応のデータが格納されたアドレス
の情報が時間情報として計算回路18に送られる。そし
て、計算回路18によりこれをもとにBl 、82.8
3 、B4のルート別における超音波の送波から上記ピ
ークまでの時間t1゜t2.t3.t4計算される。そ
の後、更に各ルート別音速値V1 、V2 、V3 、
V4及び全ビーム・バスにおける平均音速値■が計算さ
れ、その表示はディスプレイ17にて行われる。
従って、通常状態ではBモード像と音速測定値、平均値
音速時間変化図のみが順次更新されて表示される。Aモ
ード像等、その他のものは既に表示されたちの以外はフ
リーズ時のみ表示される。
ディスプレイ17の表示例を第4図に示す。図中51は
Bモード像、52はこの関心部位における上記クロス・
モード音速測定の設定ビーム・バスのルートを示すビー
ム・バス・マーカ、53は上記クロス・モード音速測定
により得られたビーム・バス・ルート別のフリーズAモ
ード像、54は上記クロス・モード音速測定により得ら
れたビーム・バス・ルート別の各音速値、55はこれら
ビーム・バス・ルート別の各音速値をもとに求めた対象
部位の平均音速値変化図である。ビーム・バス・マー力
52は、上記(1)、〜(4)のルートを示しており、
また、音速1i154はこれらルートのうち、上記(1
)のルートの音速値をVl、上記(2)のルートのルー
トの音速値を■2、上記(aのルートの音速値をv3、
上記(4)のルートのルートの音速値をV4として数値
表示している。尚、■はこれら4ルートの平均音速値で
ある。また、56は分散値、57は各ルートの平均Aモ
ード像を示したものである。また、上記平均音速値変化
図55はこの平均音速値の時間変化を示したものである
。また、Aモード象53はルート(1)と(3)のもの
を131.33として、ルート(2)と(4)のものを
32.34として表示しである。
尚、以上のクロス・モード音速測定での超音波送受波に
おいて、本装置はA点に属する振動子群とD点に属する
振動子群それぞれの振動子配列方向における中心位置の
移動距離及びB点に屈する振動子群と0点に属する振動
子群それぞれの振動子配列方向における中心位置の移動
距離は第2図に示されるように同一の距離Δyとする。
また、超音波ビームの偏向角θはいずれの場合もθ0と
し、等しくする。
従って、これにより点Pr+と点P12は、点Pooを
通り、且つ、プローブ1の超音波送受波面に対して垂直
な線を軸として線対称となる位置関係にあり、また、そ
の間の距離はΔyとなる。
ここに点Poo、点P119点P12は、被検体内組織
における超音波反射点であるが、同時にプローブ1のA
点、B点、0点、D点のそれぞれに属する振動子群によ
る超音波送受指向方向の交点を意味するものである。
そこで上述した超音波送受波により得られた時間t1.
〜t4を用いて計算回路18にには次の演算を実行させ
る。
Δt −((tl −t2 > +(t3−t4 ) 
)/2− ((tl +t3 )/2 ) −((t2
 +t4 )/2)               ・
・・(13)この〈13)式の演算実行によって得られ
るΔtは、点P1t→点Poo→点P12間の経路を伝
播する超音波の伝播時間推定値となる・。
そこで、計算回路1Bにより点P11→点Poo→点P
12間の経路を伝播する超音波の平均の音速CAを次式
により求める。
CA−(Δy−co)/(Δt−s+nθ0)・・・(
14) この(14)式により算出された平均音速は被検体内組
織の局所(この場合、点P!1.Poo。
Pt2を含む部位)における音速を表わしている。
このように、pH,POO,Pt23点での超音波の反
射成分より、被検体内組織の局所における音速を算出す
ることが出来るものであるから、超音波の送受波に使用
する振動子をマルチプレクサ13により、適宜に切換え
、超音波の送受における指向方向の交点位置を変えるこ
とにより、偏向角θを変えることなく、被検体内組織の
複数局所における音速を求めることが出来る。
第3図は振動子の切換えにより、局所音速を測定するこ
との出来る領域を示す図である。一般に、指向方向を定
める遅延時間は遅延素子により得るが、この遅延素子は
設定できる遅延時間が限られた範囲である。そのため、
上記交点は特定化されるので、マーカ発生器29からは
このとり得る交点位置を通るビーム・パスをマーカとし
て出力できるようにしておき、計測ルートが設定された
時、この計測ルートでのビーム・パスをマーカとして選
択して出力するようにする。
図中31は局所音速の測定可能領域であり、このa域3
1における符号Poo、〜P7 tを付して示す「・」
は超音波送受指向方向の交点である。
この場合、上述したと同様に(Poo、PI3゜Pt2
1.(Pt 1 、P2 t 、P22 )。
(Pt2.P22.P23 )、(P21.P:11゜
P32 )、(P22.PI3.PI3 )。
(P23.PI3.P34)、・・・ の如く、測定対
象とする異常部に合せ、第1の交点とこの第1の交点を
通り、且つ、ブO−ブ1の超音波送受波面に対して垂直
な線を軸とした線対称な位置関係にある第2.第3の交
点の3つの反射点の組合せについて選択し、該3つの交
点での上)ホのようなルートを通る超音波ビームを用い
てのフィルタリング済み反射波について上記測定を行い
、(14)式の演算による平均音速を求めることにより
、測定可能領域31内における所望局所の平均音速の分
布を求めることが出来る。
計算回路18において算出された所望局所の音速値は輝
度変調あるいはカラー変調した後にディスプレイ17に
音速分布として表示することも可能である。
本装置では平均化したものをプロットして図表表示する
が、以下のような平均化を実行しても良い。この平均化
(アンサンプル平均)は次式の演算により行う。
C−(1/N)ΣC・・・(15) ここにCはアンサンプル平均された音速情報、Nは局所
音速の算出に供された交点の組合せ数で、本実施例の場
合では3である。
また、次のようにしてもアンサンプル平均することが出
来る。
すなわち、各3つの交点の組合せより、計測された伝播
時間をΔtiとして(16)式により、先ず超音波伝播
時間をアンサンプル平均し、その平均結果を用いて、(
17)式を演算し、音速値Cを求める。
・・・(17) このようにして得られた音速値のアンサンプル平均結果
を、ディスプレイ17に第10図の如く表示する。
また、Aモード像を見たい場合にはシステムll1I1
1手段25Aにフリーズ指令を与える。これは図示しな
いがフリーズ指令スイッチ等を設けてこれをオペレータ
が操作することで行う。この指令を受けるとシステム制
御手段25Aは上記超音波伝播速度情報を得るための測
定に供する超音波ビーム送受経路全部のデータ収集後、
直ちに、得られている超音波断層像のフリーズを順次実
行するように制御する。そして、各ルートにおける音速
測定値を求め、これをディスプレイ17に表示すると共
に平均値をプロットし、表示する。また、メモリ22の
格納データよりAモード像が生成され、また、同一ルー
トでの平均値を用いたAモード像が計算回路18にて求
められ、それぞれディスプレイ17に与えられて第4図
の如く、所定位置に所定フォーマットでフリーズ表示さ
れる。
この時の表示像はBモード像を含め、時間的にほぼ一致
しているので、これを記録保存すれば、ある時点での総
合的な測定データとして極めて有用である。
フリーズ指令を解除すれば、先に説明した通常モードで
の測定表示に戻り、リアルタイムでのモード像表示と音
速測定データの逐次更新が実施される。
以上説明したように本発明は、クロス・モード音速測定
を行うに当り、エコー信号のピーク位置を求める方法と
して、複数サンプル分、加算平均して得た受信エコー信
号のバイアス成分を除去し、このバイアス成分除去後の
信号について重心を求め、この重心位置をピーク位置と
して伝播時間を求めこれより、音速値を求めるようにし
たものである。従って、少ないサンプルを元に高精度、
高再現性を以てピーク位置の検出ができるようになり、
高信頼性を以て音速測定をすることができるようになる
。また、少ないサンプルで正確な重心検出ができるため
、その分、サンプル数を少なくでき、従って、これによ
り、リアルタイム性を保持しつつ、高精度の音速測定を
することが可能になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上
記し、且つ、図面に示す実施例に限定されるものではな
く、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し
得るものである。また、上記実施例ではアナログフィル
タやデジタルフィルタによるエコー信号変動の抑圧は行
っていないが、より精度、安定性を向上させるために、
これらを併用することもできる。
〔発明の効果〕
このように本発明によれば、クロス・モード音速測定機
能を有する超音波診断装置において、スペックル等の変
動を含む少ないサンプルデータから、高精度、高安定性
のある伝播時間検出ができ、しかも、少ないナンブルデ
ータを以て実現出来るのでリアルタイム性を損うことが
ない等、信頼性や性能の飛躍的な向上を図ることの出来
るクロス・モード音速測定機能付超音波診断装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部構成ブロック図、
第2図は本発明の詳細な説明をするための図、第3図は
本装置のプローブにおける測定点設定可能領域を説明す
るための図、第4図は本装置のディスプレイ表示例を示
す図、第5図はクロス・モード音速計測データを加算平
均して変動分の影響を抑える様子を説明するための図、
第6図及び第7図は本発明の詳細な説明するための図、
第8図はクロス・モード音速計測を行う従来の超音波診
断1装置の構成を示すブロック図、第9図、〜第11図
はその作用を説明するための図、第12図は従来装置の
ディスプレイ表示例を示す図、第13図、第14図は従
来装置によるスペックル低、減と時間位置測定誤差発生
の関係を説明するための因、第15図は従来の重心計算
の原理を説明するための図である。 1・・・プローブ、13・・・マルチプレクサ、14・
・・パルサ、15・・・送信用遅延回路、16・・・受
信用遅延回路、17・・・ディスプレイ、18・・・計
算回路、19.27・・・受信回路、20.28・・・
A/D変換器、21・・・クロック発振器、22・・・
メモリ、23・・・処理回路、24A・・・波形解析回
路、25A・・・システム副部手段、26・・・切換え
スイッチ、マーカ発生器、30・・・ディジタル・スキ
ャン・コンバータ、T1.〜T128・・・超音波振動
素子。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 第3図 第4図 を 時間 第6図 第11図 第12図 を 第13図 tPl 時間t

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の超音波振動素子を並設して構成したプロー
    ブを用い、このプローブの超音波振動素子のうち、隣接
    する所定数を一群とするとともに、被検体の目的部位に
    対し、複数の超音波送波及び受波経路を以て超音波ビー
    ムの送受を行うべくそれぞれ異なる超音波ビーム送波用
    及び受波用の一群の超音波振動素子を用い、超音波送受
    を行って上記目的部位からの反射波を検出しその送波か
    ら受波までに要した時間を測定することにより上記目的
    部位の超音波伝播速度情報を得、診断に供する音速測定
    機能を備えた超音波診断装置において、上記音速測定用
    として上記超音波ビームの上記目的部位からの反射波受
    信信号よりバイアス成分を除去し、該除去後の反射波受
    信信号における重心位置を求めて超音波送信開始時点よ
    りこの重心位置までの所要時間を求め、該所要時間を超
    音波伝播時間として得る波形解析手段を設け、この求め
    た超音波伝播時間を用いて音速測定を行うことを特徴と
    する超音波診断装置。
  2. (2)複数の超音波振動素子を並設して構成したプロー
    ブを用い、このプローブの超音波振動素子のうち、隣接
    する所定数を一群とするとともに、被検体の目的部位に
    対し、複数の超音波送波及び受波経路を以て超音波ビー
    ムの送受を行うべくそれぞれ異なる超音波ビーム送波用
    及び受波用の一群の超音波振動素子を用い、超音波送受
    を行って上記目的部位からの反射波を検出しその送波か
    ら受波までに要した時間を測定することにより上記目的
    部位の超音波伝播速度情報を得、診断に供する音速測定
    機能を備えた超音波診断装置において、上記音速測定用
    として上記超音波ビームの上記目的部位からの反射波受
    信信号よりピーク発生点を求め、該反射波受信信号にお
    ける該ピーク発生点を中心として所定の時間幅内の反射
    波受信信号を抽出し、この抽出した反射波受信信号の重
    心位置を求めて超音波送信開始時点よりこの重心位置ま
    での所要時間を求め、該所要時間を超音波伝播時間とし
    て得る波形解析手段を設け、この求めた超音波伝播時間
    を用いて音速測定を行うことを特徴とする超音波診断装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6455334A (en) * 1987-08-25 1989-03-02 Nippon Kokan Kk Production of high-tensile steel having low surface hardness
JPWO2006093254A1 (ja) * 2005-03-03 2008-08-07 パイオニア株式会社 テンプレートマッチング処理装置及び方法、ホログラム再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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