JPS6220936Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテープレコーダ等における記録開始位
置表示装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の装置として第２図の録音不可時
警告ランプ等があつた。

第２図において、１は磁気テープ、１Ａは透明
なリーダテープ部、１Ｂは不透明な磁性体部であ
る。

又、２の発光素子から投光された光は、１の磁
気テープを通り、３のCds等でなる光電変換素子
により受光される。

まず、リーダテープ部１Ａの期間と磁性体部１
Ｂの期間とを比較すると、両者の光透過量に差が
あるため、光電変換素子３の抵抗値にも差が生
じ、図中Ａ点の電位差となつて現われる。すなわ
ち“Ｌ”レベル及び“Ｈ”レベルの信号をそれぞ
れ場合に応じて生じる。

次に前記“Ｌ”レベル又は“Ｈ”レベルの信号
を４のインバータで反転する。いま５の判別手段
解除スイツチが閉じていれば、Ｑのトランジスタ
のベースに前記した信号が加えられて、上記した
録音不可能なリーダテープ部１Ａが現われている
場合にはＤの発光ダイオード等を点灯せしめるこ
とにより、使用者に警告を与えるようになつてい
る。

又、判別手段解除スイツチ５が開いている場合
及び磁気テープ１の磁性体部１Ｂが現われている
場合には前記発光ダイオードＤは点灯しない。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来のテープレコーダ等における記録開始位置
表示装置では、録音不可能な上記リーダテープ部
１Ａが現れていない場合には、録音不可表示用の
上記発光ダイオードＤ等を点灯するために消費電
力が増加するという欠点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

磁気テープのリーダテープ部と磁性体部とを判
別する手段を設け、該判別手段からの出力に応じ
て、テープカウンタ及び該テープカウンタの表示
器の電源のON−OFFを制御し、該テープカウン
タの表示がなされているか否かによつて、使用者
へ前記磁気テープの録音不可否の状態を知らしめ
る。

いま、前記判別手段により、前記リーダテープ
部が現われていると判別されたならば、前記テー
プカウンタ及び表示器への電源供給を遮断する。

次に、前記判別手段により、前記磁性体部が現
われていると判別された時点で、前記テープカウ
ンタ及び表示器への電源供給を遮断していたとこ
ろへ電源供給を行う。すなわち、前記磁性体部が
現われている期間でのみ、前記テープカウンタ及
び表示器を従来通りに動作をさせる。

尚、上記したリーダテープ部と磁性体部との判
別手段には、両者の透明度の差を利用した周知の
手段を用いる。

〔作用〕

磁気テープで録音不可能なリーダテープと、録
音可能な磁性体部とを判別し、その判別結果によ
り、前記した録音不可能な場合には、上記テープ
カウンタの表示器への電源を遮断するので、その
期間テープカウンタの表示そのものが消える。そ
してテープ走行等により、録音可能な磁性体部へ
と移行した時点で、上記テープカウンタの表示器
に電源が供給されて表示を開始する。

尚、この種のテープカウンタでは、電源投入時
に“ゼロ”リセツトされるのが一般的であるか
ら、上記した磁気テープで録音可能な磁性体部が
磁気ヘツド近傍に達していると判断された時点で
“ゼロ”から上記テープカウンタが計上動作を開
始し、その数字を表示器により表示する。

〔実施例〕

第１図はこの考案の実施例を示すもので、要部
の概略構成図である。

尚、第１図において第２図と同一符号のものは
同効のものを示す。又、第１図において、６はテ
ープカウンタ、７はその表示器であり、該表示器
７には図示せぬ正の電圧が常時印加されている。
端子Ｔにはリール軸の回転に伴つて得られる信号
等、テープの走行長さに関連する信号が供給され
る。４′は上記“Ｌ”レベル及び“Ｈ”レベルの
出力信号を非反転増幅してトランジスタＱへ伝え
るための増幅器である。

今、磁気テープ１のリーダテープ部１Ａが現わ
れている場合、上記従来例と同様の動作により第
２図中Ａ点に“Ｌ”レベルの出力信号が発生し、
増幅器４′で非反転増幅されて、トランジスタＱ
のベースに加えられると該トランジスタＱは
OFFするので、表示器７は働かない。すなわ
ち、電光表示等の場合は消灯する。

次に、磁気テープ１が矢印方向に走行し、磁性
体部１Ｂに至ると、上記従来例同様の動作によ
り、図示Ａ点に“Ｈ”レベルの出力信号が発生
し、増幅器４′で非反転増幅されて、トランジス
タＱのベースに加えられると、該トランジスタＱ
はONするので、ここで始めて表示器７は動作す
る。従つてカウンタ６は記録再生可能な磁性体部
１Ｂの長さだけを計上し、その数字を表示する。

〔考案の効果〕

本考案のものは、磁気テープのリーダテープ部
と磁性体部とを判別する手段と、該判別手段から
の判別結果に対応して電源のON−OFFが制御さ
れるテープカウンタ表示装置とを備え、前記テー
プカウンタ表示装置は前記磁気テープの磁性体部
が磁気ヘツド近傍に現われ、記録再生可能な状態
にある時だけ、電源の供給を受けてカウンタを進
行させ、該カウンタの値を表示するようにしたか
ら、従来からあるどのタイプの録音可否表示方法
よりも簡単な構成でしかも消費電力を増加させず
に録音可否表示ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す概略説明図、第
２図は従来の録音不可警告ランプ等を示す概略構
成図である。 １：磁気テープ、１Ａ：リーダテープ部、１
Ｂ：磁性体部、２：発光素子、３：光電変換素
子、４：インバータ、４′：増幅器、５：判別手
段解除用の切換スイツチ、６：カウンタ、７：表
示器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープのリーダテープ部と磁性体部とを判
   別する手段と、該判別手段からの判別結果に対応
   して電源のON−OFFが制御されるテープカウン
   タ表示装置とを備え、前記テープカウンタ表示装
   置は前記磁気テープの磁性体部が磁気ヘツド近傍
   に現われ、記録再生可能な状態にある時だけ、電
   源の供給を受けてカウンタを進行させ、該カウン
   タの値を表示するようにしたことを特徴とするテ
   ープレコーダ等における記録開始位置表示装置。