JPS6220085B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチツク製の結束用ケーブルを
使つて物品を結束する際に結束用ケーブルを結束
して切断する結束工具に関する。

例えば、複数の物品を一まとめにして結束用ケ
ーブルのストラツプ部を巻きつけてヘツド部を介
してストラツプ部をねじ切ることで結束を完了す
るのが普通であつた。この結束は物品が完全に束
ねられるまで、ストラツプ部の自由端を引つぱつ
ておこなわれる。結束を適切に行うにはストラツ
プ部の自由端を押さえて引つぱるための工具を使
うのが望ましい。

張力が指定値に達したときにヘツド部の近くで
ストラツプ部の自由端を切断する。

通常使われる結束工具には、所定値までストラ
ツプ部を引つぱつて裁断手段を駆動してストラツ
プ部を切断する引き金駆動機構が設けられてい
る。

この結束工具では、比較的高い張力をかなりの
間隔から引き金に加える必要があるので普通であ
る。ピストル型工具の中には、工具のハンドルと
引き金との間にはかなりのスパンをもつものがあ
る。その構造により、このような工具は扱いずら
く使用者が疲労を感じる。

現在使われている結束工具には、切断機構が気
になる衝げきを発生する欠点がある。切断時に、
高張力のときには、使用者のこまくをきずつける
ことさえありうる音を発生する。さらに、ストラ
ツプ部の切断された端部が結束工具からとびでて
使用者に向つていくことがある。このような張力
値調節機構は信頼できなく扱いずらいという欠点
があつた。

したがつて、本発明の目的は、引つぱつて張力
をかけているストラツプ部の切断に伴なう衝げき
をへらす結束工具の提供にある。

第２の目的としては、引き金に加える力を減ら
してストラツプ部を引つぱり切断することができ
る結束工具の提供にある。

第３の目的としては、正確な、かつ容易に調節
可能な引張力を与えることのできる結束工具の提
供にある。

第４の目的としては、切断されたストラツプ部
を固定する固定装置をもつた結束工具の提供にあ
る。

上記第１の目的を達成するために本発明では、
結束用ケーブルのストラツプ部を切断する切断刃
を１端に有し他端にカム面を有する切断レバーの
回動点をレバーの全長の半分よりも切断刃方向に
より近く設けている。上記第２の目的を達成する
ために本発明では、引き金と作動レバー間を互い
に回転可能に接続するリンクの一端を引き金に取
り付ける位置を引き金の上端により近く設けてい
る。

上記第３の目的を達成するために本発明では、
作動レバとトグルリンク仕掛とを介して回動可能
に結合したトグルアームの下端に圧縮ばねから成
る、外部から調節できる引張力調節装置を回動可
能に結合してある。

上記第４の目的を達成するために本発明では、
引張部材に一体のスタツドと、該スタツドとほぼ
対向位置に該スタツド方向に常時付勢された構成
の爪部と、引き金静止時に爪部の該スタツド方向
への付勢をさえぎつてスタツドと爪部の間に結束
用ケーブルのストラツプ部挿入用の空間をつくる
切断保護部材とから成る常時ストラツプ部を固定
するストラツプ部固定装置を設けている。

本発明の実施例を以下に説明する。

本発明に係る結束工具１０は割カバーハウジン
グ１０ｈを有する。このハウジング１０ｈ内に
は、ハウジング固定の固定軸１２ａのまわりに揺
動する切断レバ１２と、該固定軸を挿入したスロ
ツト１１ｈを介して前後に移動する引張部材１１
とが設けられている。切断レバの一端に切断刃１
２ｂを取付けてあり、この切断レバの一端はハウ
ジング固定の切断保護部材１２ｇののぞき孔から
みえる。

第１図に示すように、結束工具１０をプラスチ
ツク製結束用ケーブル２０による物品の結束に使
うことができる。

束ねようとする複数の物品、例えばケーブルＣ
から成る個々のワイヤＷに結束用ケーブル２０の
ストラツプ部２１（物を締結する材料として用い
る柔軟なストラツプ部材）を巻きつける。結束用
ケーブル２０の先端２２を結束ケーブルの他端に
形成のヘツド２３に入れて、さらに押し込んで引
張部材１１のスタツド１１ａと爪１１ｐとでつく
る開口に挿入する。

この結束用ケーブル２０のストラツプ部２１に
は、少くとも一面に長さ方向と直交した方向にほ
ぼ一定巾の複数の溝を形成してあり、ヘツド２３
内には物品の結束のためのストラツプ部の先端の
通過は許すが、結束を解除するために先端をもど
す場合にはストラツプ部の溝と嵌合してそのもど
りを許さない弾性突起２１ａが設けられている。

引張部材１１の一端に弓形スロツト１１ｂを形
成してある。このスロツト内を回動する突起１１
ｃを有する、ほぼ正方形の爪１１ｐを引張部材１
１の弓形スロツト近傍に回転可能に取り付ける。
このスロツトの一端と該スロツト内の爪１１ｐの
突起とを相互に付勢するコイルばね１１ｄをスロ
ツト中に挿入してある。爪１１ｐの突起のある面
と反対面に突起部１１ｅを設け突起部の上部に引
張部材１１の長手方向と直角方向にのびた複数の
溝を形成してある。

工具１０の引き金１３に指で力Ftを加える
と、力Ftはレバー群、リンク仕掛群（第１図に
は図示されていない）から引張部材１１に伝達さ
れて、この引張部材を工具１０の後方に向つて後
述の圧縮ばね１１ｆを圧縮させながら移動させ
る。この引張部材１１の後方への移動によつて、
切断保護部材１２ｇのＬ字部１２gLを反時計方
向に押しつづけていた爪１１ｐの突起部１１ｅが
Ｌ字部から離れるため突起部が更に反時計方向に
ばね付勢されて結束用ケーブルのストラツプ部２
１をスタツド１１ａに押しつけるので、ストラツ
プ部は爪の突起部１１ｅの溝とスタツド１１ａと
で固定された状態で引張部材１１と共に後方に移
動される。

引張部材１１のこの後方移動により、結束用ケ
ーブルのストラツプ部２１をヘツド２３を切断保
護部材１２ｇに接触させた状態で引つぱりこれに
よつてワイヤＷをケーブルが締める。引張部材１
１をさらに後方移動させていき、後述の如く設定
したインジケーター３２ｒの目盛の値の所定の張
力になるまで、ストラツプ部２１を引つぱる力を
増していく。所定の張力に達すると、以下に詳述
するように引き金１３から引張部材１１に伝達さ
れた、所定の張力以上の力によつて、切断レバ１
２を上方に回動させるようにリンク仕掛を動か
す。切断レバの回動により一端に取付けた切断刃
１２ｂが切断保護部材１２ｇの近傍の結束用ケー
ブルのストラツプ部を切断する。切断後は、スト
ラツプ部上の溝はヘツド部の中の弾性突起２１ａ
と嵌合するので物品の結束は完了する。このとき
引き金をもどさないかぎり切断片のストラツプ部
は爪とスタツドの間に固定されたままである。

結束工具の操作では、結束用ケーブルのストラ
ツプ部を切断するときに顕著な衝撃を感ずる。し
かし、本発明によれば、この衝撃を減らすことが
できる。

第２Ａ図は、引張部材１１と切断レバ１２との
関係を示す割カバーハウジング１０ｈ、後述の圧
縮ばね保持器３０を省いた図である。引張部材１
１は、一端を引張部材の他端にある折り曲げ部の
開口１１ｇを貫通可能に挿入した他端を割カバー
ハウジング１０ｈに固定したロツドと、このロツ
ドのまわりに設けた圧縮ばね１１ｆとを有する。
この構造によつて、ハウジング内で静止状態の引
張部材１１は圧縮ばね１１ｆにより切断刃１２ｂ
の方向に付勢されているため爪１１ｐの溝付き突
起部が切断保護部材のＬ字部を押圧する。引張部
材は、トグルリンク仕掛１４と作動レバ１５から
成る一組の作動リンク仕掛を介して引き金１３に
接続されている。

引き金１３と作動レバー１５とはリンク１３ｔ
を介してそれぞれ回動可能に結合されている。引
き金１３はハウジング１０ｈに引き金の開口１３
ａを介して引き金が回動可能の如く結合されてい
る。作動レバ１５は開口１５ｐを介してハウジン
グ１０ｈの不図示の軸に回転可能に取付けられて
いる。作動レバ１５の上部とトグルアーム１４ａ
とは、トグルリンク仕掛１４を介して回転可能に
接続されている。トグルアーム１４ａは下部の開
口１４ｂを介して後述の圧縮ばね保持器３０の下
部の固定ピン３１ｐと回転可能に接持されている
（第３Ａ図）。トグルリンク仕掛１４は、引張部材
１１の圧縮ばね１１ｆの近傍に形成した切欠き円
形部１１ｉに、突出した中点１４ｍを嵌合させる
ことによつて一直線状に引張部材１１に接続され
ている。トグルリンクは普通静止位置では、直線
状に並ぶことがないので、トグルリンクの中点１
４ｍにFcを加えてトグルリンクの中点１４ｍを
引張部材の切欠き円形部に押しつけてトグルリン
クを直線状に保持する。このような構造にすると
引き金に加えた力Ftがトグルリンクに伝達され
る。切断レバ１２の回転軸１２ａを切断レバ全長
の中心よりも切断刃１２ｂに近いところに設けて
あり、そして後述の如くトグルリンクの折りたた
みによつて中点１４ｍが切断レバ１２を下に押し
下げる位置１２ｃを切断レバ１２の切断刃と対向
する末端に形成してある。

したがつて、引き金１３からの力Ftが前記ト
グルアーム１４ａに加える保持力Fcを上まわる
とトグルリンク仕掛の突出した中点１４ｍが引張
部材の切欠き円形部１１ｉから下方に離れてトグ
ルリンク仕掛が回転して折りたたまれ切断レバ１
２のカム面１２ｃを下方に押す。その結果切断レ
バ１２が時計方向に回転して切断刃が結束用ケー
ブルのストラツプ部を切断する。このとき、切断
レバの回転位置１２ａが切断刃に近くにあつて、
カム面１２ｃからはるかに遠くにあるため、てこ
の原理によつて切断刃の上方への移動量はトグル
リンクの中点の下方への移動量よりはるかに小さ
く、しかし、切断刃がストラツプ部を切断する力
は、トグルリンクの中点が切断レバのカム面を押
す力よりはるかに大きい。このため、切断刃によ
つてストラツプ部を切断するときには衝げきはお
さえられることになる。切断されたストラツプ部
はスタツド１１ａと爪１１ｐとでしつかりはさま
れたままである。引き金から指をはなすと引張部
材１１は圧縮ばね１１ｆの付勢力によりもとにも
どる。

引き金に力を与えて結束用ケーブルのストラツ
プ部を切断する場合の概略的説明を第２Ｂ図と第
２Ｃ図に示す。

まず第２Ｂ図において、引き金１３に力Ftを
与えつづけている間、トグルリンク仕掛１４の各
リンクは一直線に並んでいる。簡単のために、第
２Ｂ図ではトグルリンク仕掛１４は第１リンク１
４―１と第２リンク１４―２の２つから構成され
ているとする。第１リンク１４―１は引張部材１
１に回転可能に結合され、第２リンク１４―２は
作動レバ１５上に回転可能に結合されている。第
１、第２リンク１４―１、１４―２は中点１４ｍ
で回転可能に結合されている。中点１４ｍに保持
力Fcを加える。保持力がトグルリンク仕掛のリ
ンク１４―１と１４―２を押し上げて両リンクの
一直線の位置を乱すことがないように第２Ｂ図の
場合には引張部材１１上にそれと一体構成のスト
ツパ１１ｔを接点１４ｍの真上に設けてある。第
２Ａ図の実施例の場合にはトグルリンク仕掛の保
持力による押上の制限は、第４Ａ図の引張部材１
１に設けたリンク１４―１、１４―２の接続点１
４ｍの突出部が入り込んだ切欠き円形部１１ｓで
なされている。

保持力Fcをトグルリンク仕掛１４に加える方
法について以下に説明する。

引張部材１１の工具１０の後方への移動により
結束用ケーブルのストラツプ部に加わる張力がト
グルリンク仕掛１４の回転中心１４ｍに加えられ
る保持力ｃの値を越える場合、第２Ｃ図に示すよ
うにトグルリンク仕掛が折りたたまれる。このリ
ンク仕掛の折りたたみによつてトグルの支承面１
４ｂが切断レバ１２の後部にあるカム面１２ｃを
下方に押す。前述したようなてこの原理に基づく
構成のため、この押す力の何倍かの力が切断レバ
１２の一端に取付けた切断刃に伝わつてストラツ
プ部を切断しかつストラツプ部を切断するのに切
断刃の移動する距離は支承面１４ｂのカム面１２
ｃまでの移動量に何分の１かである。

さらに第２Ｂ図から明白なように、作動レバ１
５に連動した引き金１３は１３ａを支点、１３ｂ
を作用点、１３ｃを力点とする構造であるから、
結束工具１０の使用者がトグルリンクに加える力
はてこの原理から従来の結束工具の場合に要求さ
れる力よりもかなり小さい。

トグルリンク仕掛１４の中点１４ｍに加えた保
持力Fcは種々の方法で実現できる。例えば第２
Ａ図に示すように保持力Fcをトグルアーム１４
ａの下端部に加える。この保持力の上方付勢力は
トグルアーム１４ａの下端部に引かけたばね（不
図示）を使つて実現できる。しかしこのようなば
ねのみでは機械的に信頼できないので本発明の場
合には、所定の保持力Fcは第３Ａ図と第３Ｂ図
に示す構造の上部３１と下部３２とから成る圧縮
ばね保持器３０を使つて達成できる。第３Ａ図に
示すようにトグルアーム１４ａの下端部の開口部
１４ｂを上部３１のピン３１ｐに遊着して、ばね
保持器３０の上部３１に結合している。上部３１
は下部３２に対して摺動可能に構成してある。下
部３２には下端に固定したナツト部３２ｂに螺着
して上下動させるおねじ部を有する調節部材３２
ａと、固定したナツト部３２ｂと上部３１の上端
との間にコイルばね３２ｓを配置してある。上部
と下部と自然長のコイルばねとはほぼ同じ長さで
ある。下部と一体のインジケータ３２ｒは上部３
１の長さ方向に形成のスロツト３１ｓ中から突出
して上下動可能に構成されている。このインジケ
ータ３２ｒ上には保持力の大きくなる順例えば数
字１、２、３、４、５…の目盛が等間隔に記され
ている。この目盛は、コイルばね３２ｓの圧縮の
長さと圧縮力とが正比例する関係にもとずいて決
められている。調節部材３２ａに取付けた張力調
節ノブ３３を例えば反時計方向に回転してハウジ
ングのハンドル１６に設けた窓１７にあらわれる
目盛数字をみて保持力Fcを決める。ノブ３３は
ハウジングのハンドルの外部に配置されるので、
ノブ３３の回転によつて下部３２の下端とハウジ
ングのハンドル１６の下部との距離が大きくな
る。しかし、上部３１のピン３１ｐとトグルリン
ク仕掛の中点１４ｍの間に一定長のトグルアーム
１４ａが結合されているから、下部３２とハウジ
ングのハンドル１６の下部の間の距離が大きくな
るにつれて、コイルばね３２ｓは上部３１の上端
と下部３２のナツト３２ｂの間で圧縮されること
になり、インジケータ３２ｒは上部のスロツト３
１ｓ中を上方に移動する。

この構造によつて、保持力の正確な調節が得ら
れる。

第４Ａ図〜第４Ｃ図は、第１図の結束工具の部
分断面を示す。この第４Ａ図〜第４Ｃ図によつて
結束工具内の要素の相対配置及び内部要素の相対
関係がわかる。

第４Ａ図の側断面図と第４Ｂ図の端面図におい
てはトグルリンク仕掛１４は１４―１、１４―
２、１４―３、１４―４のリンク仕掛（第４Ｃ
図）で構成されている。リンク１４―１は引張部
材１１のハブ１１ｈ｜に配置されている。リンク
１４―１は、圧縮ばね保持器３０の上部３１のピ
ン３１ｐに開口１４ｂを遊着した一定長のトグル
アーム１４ａに回転可能に結合されている。トグ
ルアーム１４ａはリンク１４―２によつて、さら
にリンク１４―３によつて作動レバ１５の回転可
能に結合されている。引張部材１１のハブ１１ｈ
｜と、リンク１４―４の近くのトグルアーム１４
ａとの間も回転可能に結合されている。トグルア
ーム１４ａを介して保持力Fcを加えるときトグ
ルリンク仕掛の上方移動を制限するものは、引張
部材１１の円形切欠き部１１ｓ（第４Ａ図）に遊
嵌されたリンク１４―４である。

初期状態では保持力Fcをトグルアーム１４ａ
に加えた状態ではトグルリンク仕掛の各構成リン
クは一直線上に並んでおり、リンク１４―４は引
張部材１１の円形切欠き部１１ｓの上部を押して
いる。結束工具の引き金に加えられる張力が保持
力Fcを越えると、前述のようにトグルリンク仕
掛が折りたたまれてリンク１４―４は円形切欠部
１１ｓから下方に出て切断レバのカム面１２ｃを
押し下げ切断レバを時計方向に回動させる。

【図面の簡単な説明】

第１図は結束用ケーブルによる結束に使用の本
発明に係る結束工具の斜視図、第１Ａ図は結束用
ケーブルのヘツドの断面図、第１Ｂ図は引張部材
の正面図、第１Ｃ図は引張部材の爪部の表側と裏
側の構造図、第２Ａ図は第１図の結束工具のハウ
ジングと圧縮ばね保持器を省いた図、第２Ｂ図は
第２Ａ図において引き金に張力を付加していると
きの説明図、第２Ｃ図は第２Ａ図において切断刃
による切断の説明図、第３Ａ図は本発明に係る張
力調節用圧縮ばね保持器の斜視図、第３Ｂ図は第
３Ａ図の保持器内部の斜視図、第４Ａ図は第１Ａ
図〜第３Ｂ図に示した要素の一部を切欠いた側面
図、第４Ｂ図は第４Ａ図の端面図、第４Ｃ図は第
４Ａ図の平面図である。 主要部分の符号の説明、１１ｆ…圧縮ばね、２
０…結束用ケーブル、１１…引張部材、１２…切
断レバ、１２ｂ…切断刃、１４…トグルリンク仕
掛、１３…引き金、１４ａ…トグルアーム、１５
…作動レバ、１３ｔ…リンク、３０…引張力調節
装置、｛１１ａ…スタツド、１１ｂ…爪部、１２
ｇ…切断保護部材｝ストラツプ部固定装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端に設けた弾性部材に抗して結束用ケーブ
   ルのストラツプ部をつかんで引張る引張部材と、
   結束後回動して該ストラツプ部を切断する切断刃
   を一端に有し、カム面を他端に有する切断レバ
   と、前記引張部材に回転可能に接続された第１、
   第２リンクから成り、該両リンクの中点が前記カ
   ム面近傍にあるトグルリンク仕掛と、該トグルリ
   ンク仕掛を介して前記引張部材に力を加えて結束
   用ケーブルのストラツプ部に張力を加える引き金
   と、該付加された力が、前記トグルリンク仕掛が
   回動して一直線状の配置がくずれて前記切断レバ
   を回動させるという所定レベルに達するまで、前
   記第１、第２リンクを一直線状態に保持するトグ
   ルアームとから成り、前記切断レバの回動点を該
   レバの全長の半分よりも前記切断刃により近く設
   けたことを特徴とする結束工具。 ２ 第１リンクは引張部材に、第２リンクは作動
   レバを介して引き金にそれぞれ回転可能に結合さ
   れ、作動レバと引き金はリンクによつて回動可能
   に接続されている特許請求の範囲第１項記載の結
   束工具。 ３ 保持力を第１、第２リンクの中点に加えたと
   きに、両リンクの上方への移動を制限する部材を
   引張部材に固定した、特許請求の範囲第１項又は
   ２項に記載の結束工具。 ４ 保持力を第１、第２リンクの突出した中点に
   加えたときに、両リンクの上方への移動を制限す
   る切欠き部を引張部材に形成した、特許請求の範
   囲第１項又は２項に記載の結束工具。 ５ 引き金に加える張力が第１、第２リンクの中
   点に加えるトグルアームを介しての保持力を超え
   たとき、該第１、第２リンクが折りたたまれて両
   リンクの中点の支承面が、切断レバのカム面を押
   す、特許請求の範囲第１項、２項、３項又は４項
   に記載の結束工具。 ６ 一端に設けた弾性部材に抗して結束用ケーブ
   ルのストラツプ部をつかんで引張る引張部材と、
   結束後回動して該ストラツプ部を切断する切断刃
   を一端に有し、カム面を他端に有する切断レバ
   と、前記引張部材に回転可能に接続された第１、
   第２リンクから成り、該両リンクの中点が前記カ
   ム面近傍にあるトグルリンク仕掛と、該トグルリ
   ンク仕掛を介して前記引張部材に力を加えて結束
   用ケーブルのストラツプ部に張力を加える引き金
   と、該付加された力が、前記トグルリンク仕掛が
   回動して一直線状の配置がくずれて前記切断レバ
   を回動させるという所定レベルに達するまで、前
   記第１、第２リンクを一直線状態に保持するトグ
   ルアームとから成り、前記切断レバの回動点を該
   レバの全長の半分よりも前記切断刃により近く設
   け、前記引き金の張力を前記トグルリンク仕掛に
   伝達する、一端を回転可能に結束工具に結合した
   作動レバを設け、該作動レバと前記引き金間を互
   いに回転可能に接続するリンクの一端を該引き金
   に取り付ける位置を前記引き金の上端により近く
   設けたことを特徴とする結束工具。 ７ 作動レバと引き金間を互いに回転可能に接続
   するリンクの他端を前記作動レバに取り付ける位
   置を該作動レバのトグルリンク仕掛の近くに設け
   た、特許請求の範囲第６項に記載の結束工具。 ８ 一端に設けた弾性部材に抗して結束用ケーブ
   ルのストラツプ部をつかんで引張る引張部材と、
   結束後回動して該ストラツプ部を切断する切断刃
   を一端に有し、カム面を他端に有する切断レバ
   と、前記引張部材に回転可能に接続された第１、
   第２リンクから成り、該両リンクの中点が前記カ
   ム面近傍にあるトグルリンク仕掛と、該トグルリ
   ンク仕掛を介して前記引張部材に力を加えて結束
   用ケーブルのストラツプ部に張力を加えると引き
   金と、該付加された力が、前記トグルリンク仕掛
   が回動して一直線状の配置がくずれて前記切断レ
   バを回動させるという所定レベルに達するまで、
   前記第１、第２リンクを一直線状態に保持するト
   グルアームとから成り、前記切断レバの回動点を
   該レバの全長の半分よりも前記切断刃により近く
   設け、前記トグルアームの下端に、外部から調節
   できる引張力調節装置を回動可能に結合したこと
   を特徴とする結束工具。 ９ 引張力調節装置は圧縮ばねを内蔵した、一方
   が他方に対して摺動可能な２部材から成り、一方
   の部材にナツト付きのおねじ部材をナツトを固定
   して取付けさらに該一方の部材に一体構成のイン
   ジケータが前記他方の部材から観察可能にした、
   特許請求の範囲第８項に記載の結束工具。 １０ 一端に設けた弾性部材に抗して結束用ケー
   ブルのストラツプ部をつかんで結束工具の後方に
   引張る引張部材と、結束後回動して該ストラツプ
   部を切断する切断刃を一端に有し、カム面を他端
   に有する切断レバと、前記引張部材に回転可能に
   接続された第１、第２リンクから成り、該両リン
   クの中点が前記カム面近傍にあるトグルリンク仕
   掛と、該トグルリンク仕掛を介して前記引張部材
   に力を加えて結束用ケーブルのストラツプ部に張
   力を加える引き金と、該付加された力が、前記ト
   グルリンク仕掛が回動して一直線状の配置がくず
   れて前記切断レバを回動させるという所定レベル
   に達するまで、前記第１、第２リンクを一直線状
   態に保持するトグルアームとから成り、前記切断
   レバの回動点を該レバの全長の半分よりも前記切
   断刃により近く設け、前記引張部材の他端に一体
   構成のスタツドと、該スタツドとほぼ対向位置に
   該スタツド方向に常時付勢された構成の爪部と、
   前記引き金静止時に前記爪部の該スタツド方向へ
   の付勢をさえぎつて前記スタツドと爪部の間に結
   束用ケーブルのストラツプ部挿入用の空間をつく
   る切断保護部材とから成る、結束用ケーブルのス
   トラツプ部を常時固定するストラツプ部固定装置
   を設けていることを特徴とする結束工具。