JPS62199232A - 液圧バルジ加工装置 - Google Patents

液圧バルジ加工装置

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JPS62199232A
JPS62199232A JP61042136A JP4213686A JPS62199232A JP S62199232 A JPS62199232 A JP S62199232A JP 61042136 A JP61042136 A JP 61042136A JP 4213686 A JP4213686 A JP 4213686A JP S62199232 A JPS62199232 A JP S62199232A
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JP
Japan
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pressure
pipe
die
bulge
cylinder
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Application number
JP61042136A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Fukui
義典 福井
Tomiharu Matsushita
富春 松下
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62199232A publication Critical patent/JPS62199232A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種管体の液圧バルジ加工において、最も重
要な軸方向応力と円周方向応力との負荷の調整を容易に
した新しい形式の液圧バルジ加工装置に関するものであ
って、併せて拡管加工が困難とされるチタン(Ti)材
等によりシーム管の液圧バルジ成形、あるいは中間位な
まし処理を行うことなく、大きな拡管率のバルジ加工を
も一工程で可能とする液圧バルジ加工装置に関する。
(従来の技術) 管体加工技術の1つとしての液圧バルジ加工装置あるい
は加工法に関しては、次の文献、即ち昭和57年9月、
日刊工業新聞社発行に係る図書「パイプ加工法」 (著
者中村正信)第131頁乃至第168頁に亘って詳細に
説示されている処であるが、同文献その他に基いて従来
公知のバルジ加工手段について要約すれば、次のような
各技術が存在する。第6図ta)に示したものは、所謂
フリーバルジ加工法と呼ばれているものであって、これ
は最終バルジ加工を行なう前の素材を成形するために多
用されるもので、図示のように素管61の両端を支持し
、素管61に内圧Piと軸方向圧力Pzを加えることに
よってバルジ(拡管)加工するものであり、この加工法
によればその軸方向圧縮長さを変えることにより、膨出
部の肉厚を変えることができる特徴がある。第6図(b
)に示したものは、軸方向圧縮バルジ成形装置であって
、同図において中央より上下に2分した下半ば成形前の
状態、上半は成形後の状態をそれぞれ対照的に示してい
るが、素管62を2つ割りダイス63内にセットし、前
記ダイス63の両側に設けられた油圧シリンダ64およ
び65に、それぞれP2の圧力を持った作動油を負荷し
て、素管62に軸方向圧縮力を加えながら、素管62内
にも同じ<pzの圧力を持った作動油を、シリンダピス
トンの中心孔66を通して導入することにより、そのバ
ルジ加工を行うのであり、一般に広く用いられているバ
ルジ加工手段である。第6図(C)に示したものは型内
部駆動方式のバルジ成形装置(特許第636497号、
特許第637789号)であって、同図(i)に示すよ
うに寄せダイス69.70を有する型内に素管67を挿
入し、次いで同図(i))に示すように、エヤシリンダ
71によって一方の寄せダイス69を他方の寄せダイス
70側に移動させて素管67の両端を両ダイス69.7
0支持させて後、矢印で示すように寄せダイス70側か
ら作動油(油圧)を導入させることにより、油圧は素管
67より寄せダイス69の小孔68を通ってダイス69
の背面、また直接的に寄せダイス70の背面にも作用し
、両ダイスを前進させて素管67を圧支固定させるので
ある。そしてこの油圧を高めることにより、両ダイスの
背面に次の式(1)で表わされる力Fが生じ、この力F
によって素管67に軸方向圧縮力を与え、同時に素管に
は負荷した油圧による内圧Pを与えて、目的のバルジ加
工を同図(iii )に示すように行なうのである。
但し、上式においてり、は寄せダイスの外径、D2は被
加工素管の内径、Pは油圧の圧力である。
上記のようにしてバルジ加工終了後、エヤシリンダ71
により寄せダイス69を後退させつつ、油圧を排出した
後、バルジ加工材を取出すのである。
この型内部駆動方式のバルジ成形装置によれば、寄せダ
イスの外径り、とバルジ加工する素管の内径D2との比
の調整、小孔68の寸法調整による寄せダイスの移動挙
動の適正化等、細かい調整が要求されるが、素管の型内
に挿入し、作動油を導入して油圧を負荷するのみで、素
管のバルジ加工が行なえる利点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 上記したように液圧バルジ加工法としては、各種の方法
が既に提案されかつ実用に供されているのであるが、従
来技術各側でも明らかなように、その基本的加工原理は
、素管に内圧を加えて膨出し、型内に充満させて成形す
ることにあり、材料はこの膨出によって延伸するが、こ
の延伸量は材料によって定められる一定値を越えること
はできないのである。またその膨出の程度はバルジ加工
中に負荷した軸方向応力Gと円周方向応力aの比(応力
仕)mによって大幅に変わるのである。
即ち、第6図(C)に例示したような型内部駆動方式の
ように、自動的に行うバルジ成形手段によりバルジ加工
を行う時は、事前にその作業条件について入念な設定を
行なわなければならないとともに、第6図(alに例示
したようなフリーバルジ方式で成形する時は、その成形
過程において軸方向圧縮応力Gと円周方向応力Gを入念
に調整しなければならないため、高度な成形加工技術が
必要とされる。また大きな拡管率のバルジ加工を行う時
は、中間段階で一旦バルジ加工を中断し、材料の焼なま
し処理を行わなければならないのである。更にまた電縫
管のようなシーム管においては、その溶接接合部周辺が
割れ易いため、バルジ加工を施すことが難しいものとさ
れ、そのバルジ加工途中で焼なまし処理を行っても、大
きな拡管率のバルジ加工は困難である。
以上の理由によって、従来技術による加工法では、入念
な作業管理のもとにその成形加工を行い、大きな拡管率
のバルジ加工を行なう場合には、シームレス管を素管と
して用い、更には加工途中において焼なまし処理を行っ
て成形加工することも余儀なくされているのである。バ
ルジ用被加工材として、鋼管、アルミ管のようにシーム
レス素管が得易い材料の場合は、シームレス管を素材と
して用いることにより、大きい拡管率のバルジ加工を行
なうことは可能であるが、先に述べたチタン材のように
シーム管(電縫管)しか得られない材料においては、そ
のバルジ加工は極めて困難であり、これら特殊材料の利
用範囲を狭める1つの原因にもなっているのであり、こ
れらは従来技術における大きな問題点といえる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題点を解決し、液圧バルジ加工の作
業管理を容易化し、電縫管のバルジ成形を容易に可能化
し、更には中間焼なまし処理の必要なく、大きな拡管率
のバルジ加工を1工程で行なえるようにするために、圧
力筒内に設けられた一対の、かつ相対する面にバルジ成
形用型面を持つダイス内に素管をセントし、前記圧力筒
と素管の間の空間および素管内に圧力Piの作動圧媒を
注入し、別途に設けた加圧手段により、圧力筒内に供給
した圧媒によるダイス押上げ力とバランスさせ、素管内
の圧媒圧力を一定に維持するとともに圧力管と素管との
間の圧媒圧力をバルジ加工に必要な値に低下させ、素管
内外の圧媒圧力差と前記加圧手段の押圧力により、両ダ
イスを接近させつつ高静水圧下でバルジ加工を行なうよ
うにしたもので、具体的には、筒体内部空間への圧力供
給手段を具備した圧力筒と、該圧力筒にその両開口端か
ら嵌合される一対の成形ダイスと、該ダイスの一方を他
方のダイスに対して前記圧力筒内供給圧媒に対抗して移
動させる加圧移動部材とから成り、前記成形ダイスは相
対する面にバルジ成形用型面を備えかつダイス中心位置
に被加工素管の両端支持部が設けられるとともに、素管
内を所定圧力に維持する圧媒供給手段を具備することに
ある。
(作 用) 本発明の技術的手段によれば、第1図に示すように、装
置フレーム1内にセットする圧力筒2の両開口端に、そ
れぞれ相対する面にバルジ成形用の型面25.26を具
備した一対の成形ダイス3,4をシール5,6を介して
嵌合し、このさい図例では下位の成形ダイス3は前記フ
レーム1側に固定するとともに、圧力筒2をダイス3を
介して同じくフレーム1側に固定し、これに対し上位の
成形ダイス4ば摺動自在とし、成形ダイス3.4の各中
心位置には被加工素管7の両端を支持する支持部となる
位置決め棒8,9を、ネジ嵌合等を介しその位置8周整
自在に、かつシール10,1) 、シール12.13を
介して設置し、前記圧力筒2の内部空間内への圧媒供給
手段としての圧媒給排ポート14を成形ダイス3側に設
けるとともに、被加工素管7内への圧媒供給手段として
の圧媒給排ポート15を成形ダイス3の位置決め棒8に
設け、成形ダイス4に同ダイス4を成形ダイス3に向っ
て進退移動させる加圧移動部材としての、加圧棒19を
装置フレーム1側にガイド20およびねじ部21、ナン
ド22等を介してその位置可調整に設けるとともに、同
加圧棒19を受台18を介して前記成形ダイス4に連結
し、加圧棒19の適宜圧力による加圧移動により成形ダ
イス4を同行移動自在に設けることにより、以下のよう
にして被加工素管7に対するバルジ成形加工が得られる
のである。即ち第2図および第3図は、前記装置によっ
て行われる加工手順と得られるバルジ加工材1例を示し
ており、第3図に示すように直円筒管である被加工素管
7から、その両端が円筒部27であり、中央部分が膨出
部28とされたベロー29を得る場合について説示する
。第2図(a)に示すように、素管7を画成形ダイス3
,4の中央孔に、ナツト22と回動させることによりガ
イド20を下げ、ダイス3を同行降下させながら挿入し
、位置決め棒8,9により素管7の各端部を固定保持さ
せ、圧媒給排ボー)14.15から、例えば圧媒として
圧油を注入するとともに、成形ダイス4側に設けである
エヤ抜き孔16.17を開いて、素管7および素管7と
圧力筒2との間の空気を放出し、エヤ抜きしてこれを閉
じ、かくして素管7および素管7と圧力筒との間に所定
圧力Pの圧油を供給した後、加圧棒19の上端フランジ
に、図示省略しであるが別途に設けた加圧設備からの外
荷重−を、第2図(blに示すように負荷し、圧力筒2
の内部空間に導入された高圧の圧油によって生じる成形
ダイス4の押上げ力と均衡させるのであり、このさい前
記外荷重−は次式(2)、(3)によって表わされる。
P=Po=Pi  −−−−−−−−−−−−−−−−
−一−−−−−−−−−−−(2)W==  P  ・
 (D2−d、”  +di2)−−−−−−−−−1
31但し上式においてPo、 Piは素管7内および素
管7と圧力筒2との間の油圧、口は圧力筒2の内径、ま
たdi、 doは素管7の内、外径である。次いで第2
図(C1に示すように、素管7内の圧力F’iはP一定
に維持し、素管7と圧力筒2との間の圧力Poを、例え
ば減圧弁操作等によってΔPだけ下げ、このΔPの差圧
により素管7に拡管を起生させる。この大きさは次式(
4)、(5)で与えられる値以下であり、このさい前記
拡管によって素管7内の容積は増大するため、圧媒給排
ポート15から圧力Pの圧油を素管7内に供給するので
ある。
Po=P+−ΔP −−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−(41i 但しく5)式において、tおよびGは素管7の肉厚およ
び引張降伏点であり、またkは定数であってに=1.5
〜1.8である。
従って前記外荷重−および素管7内の圧力Pを一定に保
ちながら、素管7と圧力筒2との間の圧力をP−ΔPに
減圧することにより、成形ダイス4は外荷重Wの圧下に
よる加圧棒の降下を介し、これと同行して素管7に軸方
向圧縮変位を与えながら拡管加工を行うことになる。こ
の拡管時の操作は、素管7と圧縮筒2との間の圧力PO
を調整する前記減圧弁等を操作し、素管内径chiの増
大につれて素管7内外の圧力差ΔPを小さくし、また圧
媒給排ポート15からの圧油供給量に注意し、その圧油
供給量から内径diの増大量を査定しながら行うことに
あり、第2図(C1に示すように拡管が進行する。但し
前記操作を継続してバルジ加工しても式(5)に示した
圧力では素管7を両ダイス3.4の型面25.26は全
面的に密着させることはできない。
次いで第2図(d)に示すように、成形ダイス4が下降
しきって成形ダイス3と密着した後、先に式(5)で示
した差圧ΔPより大きな次式(6)において示す差圧Δ
P、を付加して、拡管された素管7を全面的に両ダイス
3.4の型面25.26に密着させるのである。かくし
て素管7のバルジ加工はその仕上げ成形が完了すること
になり、終了後の除圧に当っては、前記した素管7内外
の圧差ΔP、は一定に維持しながら、先ず圧力筒2と素
管7との間の圧力を低下させ、次いで素管7内の圧力を
低下させるのである。
但し上式においてtはバルジ加工材の仕上げ成形時の肉
厚、Rはバルジ加工材の最小曲率半径、Gは同加工材に
おける引張り降伏点、kは定数であってに=1.5〜1
.8である。
前記除圧を行って後、エヤ抜き孔16.17および圧媒
給徘ポー)14.15を開き、供給圧油を排出し、成形
ダイス4側の位置決め棒9を弛めて、バルジ加工材とダ
イス4との固定を外し、加圧棒19を上端まで引き上げ
て後、ナツト22により上昇位置に固定し、成形ダイス
3側の位置決め棒8を弛めてバルジ加工材(製品)を取
出すのである。
以上の説明で明かなように、本発明装置におけるバルジ
加工の特徴は、その1つには被加工素管7の内外に高圧
の静水圧を作用させ、被加工材の可塑性を高めることに
あるが、更にその最も大きい特徴は、先に第2図(bl
に示した工程で述べたように、式(3)で示される外荷
重Wを別設の適宜な加圧設備によって負荷し、圧力筒2
と素管7との間および素管7内に導入した高圧の作動油
圧によるダイス押上げ力とバランスさせた後、圧力筒2
と素管7との間に導入した作動油圧の圧力を、素管7の
拡管に必要な圧力だけ下げることにあり、このさい圧力
筒2の内径りと素管7の外径diとの比を適切な値に選
ぶことによって、バルジ加工中に被加工材に生じる軸方
向圧縮応力6と円周方向引張応力Cとの比m (−(7
p / Oe )を、バルジ加工に最適とされるm −
−0,5〜−0,9に調整できるのであり、以下この詳
細について説示する。先の説明においてバルジ加工する
素管7の内外に与える圧力差ΔPの最大値は式(5)に
よって示されるように、 di この差圧ΔPは素管7の円周方向に(1,5〜1.8)
・Gの応力を生じさせるものであり、この時素管7の軸
方向に生じる応力は下記のように式(7)によって表わ
されることになる。
(1)圧力筒2と素管7との間の作動油圧とΔPだけ減
圧することによって成形ダイス4側に生じる圧下刃Δに
は次の通りである。
π Δ匈−(D2do”)  ・ΔP −−−−−−−−−
−−−−(71但し上式において、Dは圧力筒2の内径
、doは素管7の外径、またΔPは式(5)によって与
えられる素管7の内外に与えられた圧力差である。
(II)素管7に生じる軸方向応力Gは次式に示す通り
である。
従って軸方向応力aと円周方向応力Gとの比m((li
lo; )は次式(9)によって表わされる。
但し上式において、Dは圧力筒2の内径、do、diは
素管7の外径、内径、またtは素管7の肉厚である。
上式(9)から明らかなように、本発明装置にょるバル
ジ加工手段によれば、圧力筒2および素管7内にそれぞ
れ負荷した圧力あるいは圧力筒2と素管7との間に付与
した圧力差に関係なく、応力比m ((7; / 坏)
は素管7の寸法および圧力筒2の内径によって定まるこ
とになる。通常、一般のバルジ加工において応力比mは
−0,5〜−0,9の値がとられ、そのバルジ加工中、
狭い範囲で一定に得られる。
表1 上掲の表1に示した一般的な素管を例にとって、その(
圧力筒内径)/(素管外径)(=D/do)と応力比m
との関係を求めると、第4図に示す通りで、同図におい
て縦軸は応力比、横軸は(圧力筒内径/素管外径)を示
しているが、図示で明らかなように、肉厚tによって若
干は異なるが、D/doを1.36〜1.61にすると
、応力比mはバルジ加工で一般に適切とされている−0
.5〜−0.9になり、加工中これが一定に保たれるの
で、そのバルジ加工を容易に行なうことができるのであ
り、またダイス設計上の余裕を加味すれば、拡管率1.
25〜1.55程度のバルジ加工を一工程で安定して行
なうことができ、このような大きな拡管率のバルジ加工
を一工程で行なうことは、先に第6図において説示した
従来技術の各方式では、何れも不可能とされていた処の
ものである。
更に先に述べた処の、被加工素管7の内外に高圧の静水
圧を作用させることにより、被加工材の可塑性を高める
ことができる点についてであるが、この点については、
次の文献、即ち日本塑性加工学会誌である「塑性と加工
」 (第26巻第292号、1985年−5月刊行)に
おける第467頁より第476頁に亘って登載された発
表論文「高圧加工と圧力処理」 (発表者西原正夫、松
下冨春)中に詳細に説示されている処であり、同論文中
の特に第468頁乃至第469頁記載の「2・3高圧下
延性」の項において述べられたように、第5図に示す通
り、静水圧が負荷されることにより、絞り値の増大で見
られるように、その可塑性は著しく改善されるのである
。同図において縦軸は絞り値、横軸は圧力をそれぞれ示
しており、図示の各曲線に付した/V、 Cu、 Mg
、 Ti、 Znの各金属材料の何れにおいても、高圧
の静水圧負荷による可塑性改善は明らかである。このさ
い本発明のバルジ加工装置においては、上記文献に述べ
られている4000〜5000気圧の高静水圧を負荷す
るものではなく、取扱い力く容易な2000気圧程度ま
での静水圧を負荷するように設計されたものであるが、
それでもチタン(Ti)材によるシーム管を例にとると
、静水圧を加えない場合、拡管の限界加工率(−Dd/
Do、但しDdは内圧による拡管破壊時の外径、Doは
素管の外径)は1.15程度であったものが、1000
気圧の静水圧を負荷することにより、その限界加工率は
1.40以上に達し、このため大きなバルジ加工を一工
程で行なうことが可能であり、従って本発明のバルジ加
工装置によれば、応力比mがバルジ加工中、安定して一
定に保たれ、その成形作業が著しく容易化するのみに止
まらず、静水圧負荷による利点をも有効に利用でき、大
きい拡管率のバルジ加工を、中間炉なまし処理の必要も
なく、一工程で行なえるという優れた作用を発揮できる
のである。
(実施例) 本発明に係るバルジ加工装置の適切な実施例を、第1図
について説示する。装置フレーム1は被加工素管7の出
入、セット、装置の各部操作の便を考慮すれば、側面が
ある程度開放された枠型乃至窓付箱形等の形態をとるこ
とが好ましく、図示実施例においては成形ダイス3,4
を上下に配した縦型タイプとされるが、これは勿論横型
であることを妨げない。実施例の場合、装置フレーム1
の下端中央は開口30とされる。圧力筒2は上下両端が
開口した円筒タイプのものであり、装置フレーム1に対
する据付けに当っては、その下部開口側に嵌挿され成形
ダイス3の周辺にフランジ31を形成し、同フランジ3
1上に圧力筒2の下端を重合し、両者を締結してフレー
ム1側に固定するように設ける。一対の成形ダイス3.
4は、実施例ではダイス3は固定状に圧力筒2に嵌合さ
れ、ダイス4は摺動自在に圧力筒2の上端開口側に嵌合
されるが、両ダイス3,4の嵌合周面には何れも水蜜、
気密のシール5,6が設けられるとともに、両ダイス3
,4の対向面は所要の拡管形状を規定するためのパルジ
酸形用の型面25.26がそれぞれ形成される。両型面
25.26の各中心位置、即ちダイス3.4の各中心位
置には素管7のセント支持のための各取付孔32.33
が開設され、この取付孔32.33の各一部は゛ねじ孔
とされることによって、各取付孔32.33にシール1
0.1)およびシール12.13を介して、同じく前記
ねじ部と螺合するねじ部を一部に具備した位置決め棒8
.9が素管7の両端支持部として進退自在に挿設される
。従って素管7の上下開口端は、この位置決め棒8,9
の上端と取付孔32.32の各上端との間に挟持して固
定されることになる。シール10.12は素管7のため
のシール、シール1).13は位置決め棒8,9のシー
ルとして働くことになる。
下位の成形ダイス3には、圧力筒2の素管7を取巻く内
部空間の圧油等の圧媒を供給するための圧媒給排ポート
14が設けられ、同ボート14の一端はダイス3のフラ
ンジ31部分において外界に開口し、これに適宜圧油管
が連結され、また他端はシール15より上位においてダ
イス3の周側に開口して圧力筒内部空間と連通されるの
である。また成形ダイス3における位置決め棒8の中心
には、素管内へ圧油等の圧媒給排ポート15が内外連通
状に設けられ、外部開口に適宜圧油管が連結される。他
方の成形ダイス4には素管7外の、即ち圧力筒2の内部
空間におけるエヤを換気するためのエヤ抜き孔16が設
けられ、図示省略しであるがこのエヤ抜き孔16の外部
開口端にはプラグ等の開閉栓が設けられる。また同ダイ
ス4における位置決め棒9の中心には素管7内のエヤを
換気するためのエヤ抜き孔17が同様に形成されるので
ある。またこの成形ダイス4の上面には受台18がボル
トその他の締結構造によって取付けられ、この受台18
に球面座34を介して加圧移動部材である加圧棒19の
下端が連結される。前記加圧棒19にはガイド20が一
体に外嵌され、同ガイド20は装置フレーム1に設けた
ガイド孔35に摺動自在に押点され、ガイド20の周側
上部に形成したねじ部21にナツト22が螺合されるこ
とによって、ナツト22の正逆回動を介し、ガイド20
、従って加圧棒19の位置調整のための上下が得られ、
バルジ成形のための加圧棒19の大きな圧下移動は、加
圧棒19の上端にフランジ24をガイド上端23と離し
て形成し、このフランジ24に外荷重Wを働かせること
になるが、この外荷重−としては、例えば加圧シリンダ
におけるピストンロンドの連結その他によって適宜行な
うことになるのであるが、油圧シリンダ以外の加圧機構
乃至設備を用いることは自由である。またガイド2o以
外による加圧棒19の位置調整を始めとして、素管7の
両開口端の支持構造、圧媒供給手段は勿論設計上の自由
であって、図例構造のみに限定されるものでない。
(発明の効果) 本発明によれば、従来の液圧バルジ加工装置に対し、以
下の諸点において優れた効果を奏することができる。即
ちその第1は、この種液圧バルジ加工においてその応力
比m(=軸方向応力比G/円周方向応力CG)が常に一
定に保たれることによって、拡管作業が容易かつ正確化
する点である。
既述のように液圧バルジ加工においては、その応力比m
を適正なある一定値に保って行わなければならないが、
この点について従来技術を見れば、先に第6図(alに
示したフリーバルジ成形手段では、その管の変形状態を
目視によって確認しながら、軸方向加圧力と素管の内径
を調整することが必要とされ、また第6図(b)で示し
た軸方向圧縮バルジ成形手段では、成形型の両側に設け
たシリンダ径と、このシリンダに供給する油圧P2およ
び素管内に供給する油圧P1の調整を入念かつ細心に操
作する必要があり、更に第6図(C)で示した型内部駆
動バルジ成形手段においては、寄せダイス9および10
の直径り、と小孔8の寸法を調整することによって、適
切な応力比が得られるようにしているのであるが、これ
らは何れもその操作がきわめて面倒であるし、常に安定
かつ一定の操業内容を維持することが難しいのである。
これに対し本発明装置によれば、圧縮筒2内に負荷した
圧媒の圧力あるいは成形する素管7の内外にバルジ加工
のために負荷した圧媒の圧力差等の、成形作業条件には
関係なく、素管7の寸法と圧力筒2の内径のみによって
、適切な応力比印が一義的に定まるため、その成形作業
管理ははるかに容易化されかつ安定化する点で著しく有
利である。
またその第2は、液圧バルジ加工が困難とされていた電
縫管等のシーム管に対するバルジ加工が容易に可能とな
る点にある。即ち電縫管を従来の液圧バルジ加工によっ
て拡管加工する場合、溶接接合部近傍に亀裂が入り易い
ため、液圧バルジ加工には溶接接合部のないシームレス
管を主として用いていたのである。鋼管のようにシーム
レス管の入手が容易な場合、価格的には不利であるが、
バルジ加工素管の入手に特に不便はない。しかしチタン
管材等の特殊管材になれば、シームレス管の製造されて
いない場合が多く、これらの特殊管材のバルジ加工はほ
とんど行なわれていないのである。これに対し本発明装
置によれば、素管の内外に高静水圧を作用させ、素管内
外の圧力差によリバルジ加工を行なえば、従来困難乃至
不可能視されていたシームレス管も、その溶接接合部に
割れ等のトラブルを生じることなく拡管可能となる。
このためチタンシーム管のような特殊管材でも容易にバ
ルジ加工が出来、材料歩留り向上環の効果も生じ、低コ
ストで市場に供給され、優れた特性を持つ各種の特殊材
料の使用分野を拡大する上できわめて有利である。更に
その第3としては、この種液圧バルジ加工において、中
間流なまし加工を行なうことなく一工程で大きな拡管率
のバルジ加工が可能となる点である。バルジ加工におい
て、応力比m(=軸方向圧縮応力の絶対値/円周方向引
張応力)が小さいと早期に破断が生じ、また応力比mが
大きいとバルジ加工途中で座屈を生じる。
この応力比の適正値は−0,5〜−0,9と考えられて
おり、この応力比で通常バルジ加工は行われているが、
延性に冨んだアルミ材でもそ拡管率α(−拡管後の外径
/拡管前の外径)を1.3〜1.4以上に一工程で拡管
することは困難であり、これ以上に拡管しようとする時
は、一旦バルジ加工を打切り、加工材に焼なまし処理を
施行した後、再度バルジ加工を行なう煩雑がある。これ
に対し本発明装置によれば、被加工材に約1000気圧
の静水圧を負荷してバルジ加工を行えば、拡管率2.0
までは一工程で成形可能であり、きわめて効率的なバル
ジ加工が可能となる点においても、大きな利点を発揮す
るのであり、従来のバルジ加工技術の問題点を解消し、
適用金属材料の範囲を著しく拡大し、また電縫管等の特
殊管材に対してもバルジ加工の途を開き、バルジ加工技
術をより法尻な分野に推進するのとして優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置実施例の要部縦断正面図、第2図は
同装置によるバルジ加工作業手順の各説明図、第3図は
バルジ加工材1例の説明断面図、第4図は同圧力筒内径
/素管外径値と応力比の関係グラフ図、第5図は同静水
圧と延性の関係グラフ図、第6図は従来技術各側の説明
図である。 1−装置フレーム、2−圧力筒、3.、l−成形ダイス
、25.26−成形型面、7−被加工素管、8,9−素
管両端支持部、14.15−圧媒供給手段、19−加圧
移動部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)筒体内部空間への圧媒供給手段を具備した圧力筒
    と、該圧力筒にその両開口端から嵌合される一対の成形
    ダイスと、該ダイスの一方を他方のダイスに対して前記
    圧力筒内供給圧媒に対抗して移動させる加圧移動部材と
    から成り、前記成形ダイスは相対する面にバルジ成形用
    型面を備えかつダイス中心位置に被加工素管の両端支持
    部が設けられるとともに、素管内を所定圧力に維持する
    圧媒供給手段を具備することを特徴とする液圧バルジ加
    工装置。
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