JPS6219382A - 電動ドライバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ねじ締め等を自動的に行なう電動ドライバに
関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、例えば電子機器の組立工程や調整工程では、ねじ
締めや部品の調整等を電動ドライバを用いて自動的に行
なうことが多くなっている。このような工程で使用され
る従来の電動ドライバは、例えば先端部にビットを挿着
した伝達軸およびこの伝達軸の駆動源であるモータ等を
支持台に搭載し、この支持台を昇降機構により降下させ
て上記ビットをねじに係合させ、この状態でモータを回
転させてその駆動力を上記伝達軸を介してビットに伝え
ることにより上記ねじを回転させるように構成されてい
る。このとき、ねじの締付は力は伝達軸とモータ軸との
間に挿入されたトルクリミッタにより調節される。

ところで、最近電子機器の調整工程等では、ねじの取着
位置や螺着状態によっては押付は力を一定にできず加減
しなければならない場合がある。

しかしながら、上記従来の電動ドライバは、ねじに対す
るビットの押付は力をドライバの昇降機構により固定的
に与えるようにしているため、ねじ毎にビットの押付は
力を可変することができず、この結果ねじが螺着される
部品が破損したり所定の締付は状態が得られなくなるこ
とがあり、好ましくなかった。

〔発明の目的〕

本発明は、被回転部品に応じて常に最適な押付は力を与
えられるようにして安定な調整を行ない得る電動ドライ
バを提供することを目的とする。

（発明の概要） 本発明は、上記目的を達成するために、伝達軸の中空部
内にビットとともにスプリングを挿脱可能に挿入してこ
れらを保持部材で保持し、上記スプリングにより上記ビ
ットに対し先端方向へ常に所定の付勢力を与えるように
したものである。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明の一実施例における電動ドライバの構成
を示すものである。同図において、１０は図示しないモ
ータの駆動力により回転動作する円管状の伝達軸であり
、この伝達軸１０は基台２０に設けられた固定用孔部に
おいて軸受２１により回転可能に取着されている。尚、
２２．２３は上記伝達軸１０の取着状態を保持するため
のカラーである。上記伝達軸１０の中空部内には、圧縮
ばね３２が遊挿された移動軸３０が上下方向Ａ−Ａ’　
に移動可能に挿入されている。この移動軸３０は上記圧
縮ばね３２により常に先端方向Ａに付勢され、これによ
り後述するビット４０に被回転部品であるねじ６０への
押付けｈを与えている。

尚、上記移動軸３０の移動範囲は、伝達軸１０に設けら
れた長窓１１内で移動軸３０に着脱可能に嵌入されたビ
ン３３が移動できる範囲に規制される。

一方、伝達軸１０の中空部の先端部にはビット４０が挿
入されている。このビット４０の基端部周面には凹部４
１が形成してあり、この凹部４１にアダプタ５０により
鋼球１２を係合させることにより、ビット４０は伝達軸
１０から抜は落ちないように保持される。尚、上記アダ
プタ５０は止め輪５２との間に設けられた圧縮ばね５１
により常に下方Ａに押されており、これによりビット４
０の挿着状態が保持されている。また上記ビット４０の
中間部周面にはビン４２が突設してあり、このビン４２
を伝達軸１０の溝１３に係合させることにより、ビット
４０は伝達軸１０と一体的に回転動作するようになって
いる。

しかして、このような構成の電動ドライバを使用してね
じ６ｏの締緩作業を行なう場合は、先ずねじ６０に対し
ビットの位置合わせを行なったのち基台２０ごと電動ド
ライバを降下させてビット４０の先端をねじ６０の回り
止めに着座させる。

そしてこの状態で、図示しないモータを駆動してビット
４０を回転させ、これによりねじ６０の締付は又は緩め
操作を行なう。かくして、ねじ６０の自動締緩がなされ
る。

ところで、ビット４０の押付は力を可変する必要が生じ
た場合は、先ず第２図に示す如くアダプタ５０をイに示
す定常位置から圧縮ばね５１のばね力に逆らって上方へ
８１のように押し上げる。

そうすると、それまでビット４０の凹部４１に係合して
いた鋼球１２が口の位置から外方向へ逃げ、これにより
ビット４０のロック状態が解除されてビット４０は矢印
Ｓ２方向に引き抜くことが可能となる。そうしてビット
４０を引き抜くと、次に伝達軸１０の長窓１１において
、移動軸３０に嵌入されているビン３３を図中へに示す
状態から矢印Ｓ３方向に引き抜く。そうすると、移動軸
３０は伝達軸１０の中空部内を自由に移動できる状態と
なり、これにより矢印Ｓ４方向へ自重により落下して伝
達軸１０の先端部から外部へ脱落する。

このとき、圧縮ばね３２は上記移動軸３０の先端部に設
けられた径大部に支持されているため、移動軸３０の脱
落とともに伝達軸１０の外へ放出される。

さて、こうして圧縮ばね３２を取外すと、続いて例えば
圧縮ばねの材質、線形あるいは巻数等を可変することに
よりばね強度を異ならせた別の圧縮ばねを移動軸３０に
遊挿し、この移動軸３０を伝達軸１０の中空部内に下方
から挿入する。そして移動軸３０の上端部が伝達軸１０
の長い１！１１から露出する位置まで挿入し、この状態
で移動軸３０のビン挿入穴にビン３３を嵌入してこれに
より移動軸３０を伝達軸１０の中空部内に保持する。

そしてこの移動軸３０の挿入を終了すると、次にビット
４０を挿入し、凹部４１に鋼球１２が係合可能な位置ま
で挿入した状態でアダプタ５０から手を離す。そうする
とアダプタ５０は圧縮ばね５１のばね力により下方位置
に復帰し、これによりビット４０は脱落しない状態に保
持される。尚、このとき必要があれば、ビット４０を別
のもの、例えばプラス形のものに交換してもよい。

このように本実施例であれば、伝達軸１０の中空部内に
圧縮ばね３２を挿入してこのばね３２によりビット４０
に対し押付は力を与えるようにしたので、適当なばね力
を有する圧縮ばね３２を選定するだけで、ビット４０に
対し極めて簡単に最適な押付は力を与えることができ、
これによりねじ６０の螺着条件に応じた最良の締緩操作
を行なうことが可能となる。また、アダプタ５０を移動
させ、かつ移動軸３０のビン３３を引き抜くだけの極め
て簡単な操作でビット４０および圧縮ばね３２の交換を
行なうことができるので、交換作業に多くの時間や手間
を必要とせず、ねじの調整能率を大幅に高めることがで
きる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、スプリングはその一端をビットに取着した状態で
伝達軸１０の中空部内に挿脱するようにしてもよい。そ
の他、スプリングの構成や形状、ビットの構成や種類、
スプリングおよびビットの保持構造等についても、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、伝達軸の中空部内
にビットとともにスプリングを挿脱可能に挿入してこれ
らを保持部材で保持し、上記スプリングにより上記ビッ
トに対し先端方向へ常に所定の付勢力を与えるようにし
たことによって、被回転部品の設置条件に応じて常に最
適な押付は力を与えることができ、これにより安定な調
整を行ない得る電動ドライバを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における電動ドライバの構成
を示す断面図、第２図および第３図はそれぞれ第１図に
示したドライバの使用形態を説明するための要部断面図
である。 １０・・・伝達軸、１１・・・長窓、１２・・・鋼球、
１３・・・溝、２０・・・基台、２１・・・軸受、２２
．２３・・・カラー、３０・・・移動軸、３２．５１・
・・圧縮ばね、３３・・・ビン、４０・・・ビット、４
１・・・凹部、４２・・・ビン、５０・・・アダプタ、
５２・・・止め輪、６ｏ・・・ねじ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも先端部に中空部を有し回転駆動源の駆動力に
   より回転動作する伝達軸と、この伝達軸の中空部内に軸
   方向に移動自在に挿入され伝達軸と一体的に回転するビ
   ットと、前記伝達軸の中空部内に挿脱可能に収容され前
   記ビットを先端方向に付勢するスプリングと、これらの
   ビットおよびスプリングを前記伝達軸の中空部内から脱
   落しないように保持する保持部材とを具備したことを特
   徴とする電動ドライバ。