JPS6219238Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コートやドレス等の長尺衣服を掛吊
り可能な程度に背丈が大なる長尺収納家具に付随
して使用する衣服吊り下げ用の補助吊り金具に関
する。

背丈が２メートル又はそれに近い長尺収納家具
における収納部内に背広上衣等の短尺衣服を掛吊
りした場合には、第４図に示すように、収納部
２′内の上端部近くに横架されたハンガー掛吊り
用棒状部材３′に掛吊りされた短尺衣服SAの下方
に、その短尺衣服の収納スペースに匹敵するデツ
ドスペースＤが生じ、収納部２′内の全スペース
を最大限に利用して各種衣服を無駄なく掛吊り収
納することができない欠点があつた。

このことは、コートやドレス等の長尺衣服より
も背広上衣などの短尺衣服の方が数量的に多く保
有しているのが一般的であることから鑑みて、居
住空間全体としてのスペースロスにもつながり、
不利である。

また、現実的には前記デツドスペースＤを衣服
以外の物の収納スペースに利用することが実行さ
れているが、この場合は、衣服の掛吊り収納を本
来機能とするこの種の収納家具の有効性が損わ
れ、長短織り混ぜて多くの衣服を保有する場合
は、家具の数を増やしてそれに対処するなどの不
経済さが強いられる結果にもなりかねないのであ
る。

本考案は、かかる実情に鑑み、長尺収納家具の
収納部に短尺衣服を掛吊り収納した場合に生じる
前述のデツドスペースに相当する収納部をも、衣
服を掛吊り収納するスペースとして最大限に有効
利用できる補助吊り金具を提供する点に目的があ
る。

上記目的を達成するべくなされた本考案におけ
る長尺収納家具用補助吊り金具の特徴構成は、コ
ートやドレス等の長尺衣服を掛吊り可能な程度に
背丈が大なる収納家具における収納部内の上端部
近くに横架されたハンガー掛吊り用棒状部材に対
してそれの長手方向に適宜間隔を隔てて複数箇所
に掛止保持可能で、背広上衣等の短尺衣服の丈よ
りもやや長い複数本の縦杆を設け、これら縦杆の
下端部間に亘つてハンガー掛吊用の横杆を掛け渡
し保持させてある点にある。

このような特徴構成に係る本考案の長尺収納家
具用補助吊り金具の作用効果は、次の通りであ
る。

つまり、短尺衣服の丈よりもやや長い複数本の
縦杆の下端部間に亘つてハンガー掛吊用の横杆を
掛け渡し保持させて補助吊り金具を構成している
ために、その補助吊り金具を長尺収納家具におけ
るハンガー掛吊用棒状部材に係止保持させれば、
前記ハンガー掛吊用棒状部材と前記横杆との間
に、及び前記横杆下方に夫々、短尺衣服を安定良
く掛吊りすることのできる上下二段の収納部を現
出させることができるのであり、コートやドレス
などの長尺衣服を皺寄りなどのないよう効果的に
掛吊り収納させることのできる長尺収納家具の収
納部を短尺衣服の掛吊り収納に使用する場合に生
じていたデツドスペースを無くすることができ、
長尺二種の衣服を掛吊に収納するスペースとして
収納部を最大限に有効利用できるに至つたのであ
る。

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図に示すように、ハンガー掛吊用の横杆５
と、収納家具１のハンガー掛吊棒状部材３に係止
保持するためのフツク部ｆ，ｆを端部に備え、背
広等の短尺衣服６よりもやや長い二本の縦杆４，
４とで門型の補助吊り金具本体Ａを構成し、第２
図に示すように、その補助吊り金具本体Ａを、コ
ートやドレス等の長尺衣服７を掛吊りできる収納
家具１における収納部２内の上端部近くに横架さ
れたハンガー掛吊り用棒状部材３に、前記フツク
部ｆ，ｆを掛止させて吊下させ、前記ハンガー掛
吊り用棒状部材３と前記横杆５との間に短尺衣服
６が掛吊りできると共に、その掛吊りされた短尺
衣服６の下方に位置する横杆５からも短尺衣服６
を掛吊りして吊下できるように構成してある。

次に、本考案の別実施例を説明する。

(イ) 第３図イに示すものは、縦杆４，４の下端部
をほぼ直角に曲げて横杆５への挿入部８，８に
形成し、その挿入部８，８を前記横杆５に対し
て挿抜自在に構成すると共に、前記挿入部８，
８の挿入方向に沿つて適当間隔を隔ててネジ孔
９ａ……を複数穿設し、且つ、前記横杆５の左
右両端部にもネジ孔９ｂ，９ｂを穿設し、もつ
て、横杆５のネジ孔９ｂ，９ｂに挿入したネジ
１０，１０の前記挿入部８，８側の複数のネジ
孔９ａ……への選択螺合により、両縦杆４，４
をその間隔を変更調節自在に横杆５に固定でき
るようにして、前記挿入部８，８をも含めた横
杆５の実質的な長さを変更調節自在に構成し
て、吊下げるべき短尺衣服の数に応じて短尺衣
服吊下げ箇所である横杆５の長さを変更調節で
きるようにしたもの。

(ロ) 第３図ロで示すものは、前記両縦杆４，４を
伸縮自在に構成し、横杆５を嵌合保持する樹脂
性のホルダー１１を収納家具１の天井面１２に
取付け、前記縦杆４，４を縮小させた状態で前
記ハンガー掛吊り用棒状部材３を中心に上昇回
動させて前記横杆５を前記ホルダー１１に嵌合
保持させて補助吊り金具本体Ａを収納家具１の
天井面１２に密着させ得るように構成し、不使
用時における補助吊金具本体Ａを邪魔にならな
いように天井面１２に密着姿勢で収納保持でき
るように構成したもの。

(ハ) 第３図ハに示すものは、左右両端の縦杆４，
４の中央にもう一本縦軸４を設けて全体強度の
増大を図つたもの。

(ニ) 第３図ニに示すものは、横杆５を上下二段設
け、子供服等の非常に短尺な衣服を上下二段に
吊下げれるように構成したもの。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る長尺収納家具用補助吊り金
具の実施例を示し、第１図は要部斜視図、第２図
は使用状態説明図、第３図イ，ロ，ハ，ニは夫々
別実施例を示し、イ，ハ，ニは斜視図、ロは一部
欠切側面図、第４図は従来の長尺収納家具の使用
状態説明図である。 １……収納家具、２……収納部、３……ハンガ
ー掛吊り用棒状部材、４，４……縦杆、５……横
杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 コートやドレス等の長尺衣服を掛吊り可能な
   程度に背丈が大なる収納家具１における収納部
   ２内の上端部近くに横架されたハンガー掛吊り
   用棒状部材３に対してそれの長手方向に適宜間
   隔を隔てて複数箇所に掛止保持可能で、背広上
   衣等の短尺衣服の丈よりもやや長い複数本の縦
   杆４，４を設け、これら縦杆４，４の下端部間
   に亘つてハンガー掛吊用の横杆５を掛け渡し保
   持させてあることを特徴とする長尺収納家具用
   補助吊り金具。 前記横杆５が伸縮自在に構成されている実用
   新案登録請求の範囲第項に記載の長尺収納家
   具用補助吊り金具。 前記縦杆４，４が前記収納家具１のハンガー
   掛吊り用棒状部材３に対し離脱可能であり、か
   つ、この縦杆４，４及び横杆５が組立分解自在
   である実用新案登録請求の範囲第項に記載の
   長尺収納家具用補助吊り金具。 前記縦杆４，４が伸縮自在であるとともに、
   それの収縮姿勢において金具全体を前記ハンガ
   ー掛吊り用棒状部材３周りで回動させることに
   より、金具全体を非作用姿勢で家具収納部２内
   の上端部近くに収納保持できるべく構成されて
   いる実用新案登録請求の範囲第項に記載の長
   尺収納家具用補助吊り金具。