JPS6218651B2 - - Google Patents
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- JPS6218651B2 JPS6218651B2 JP53144231A JP14423178A JPS6218651B2 JP S6218651 B2 JPS6218651 B2 JP S6218651B2 JP 53144231 A JP53144231 A JP 53144231A JP 14423178 A JP14423178 A JP 14423178A JP S6218651 B2 JPS6218651 B2 JP S6218651B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高い抱合性を有するマルチフイラメン
トの製造方法に関する。 マルチフイラメント(以下糸条と略称する)に
は、編織工程及びその準備工程における操業性を
向上させるために、良好な抱合性が要求される。
そのために糸条に撚りを付与する方法が従来より
一般に行なわれている。しかしながら、加撚工程
は速度が遅く、長時間を要し、コスト高になる欠
点がある。例えば、リング式撚糸機では毎分5000
〜10000回転が限度である。一般に糸条に抱合性
を付与するには、1m当り少なくとも10〜20回の
撚りを付与する必要がある。従つて、リング式撚
糸機によつて抱合性を付与するには、糸条速度は
50m/分が限界であり、しかも、その抱合性は充
分でない。ダブル撚糸機を使用すれば200m/分
の速度で加撚することができる。しかしながら、
かかる撚糸機で得られる加撚糸の抱合性は充分で
なく、整経時に毛羽が発生し易い。しかも、かか
る加撚速度では未だ不充分である。 糸条に高速度で抱合性を付与する方法として、
流体撚糸機による交互撚糸法が提案されている。
ここで言う交互撚糸法とは、糸条の長手方向にS
方向の撚りとZ方向の撚りを交互に付与し、撚り
方向が反転する位置では撚りがなく、糸条全体と
しては撚りが無いにも抱らず、長手方向に交互に
存在する撚りにより糸条に抱合性を付与する方法
である。かかる方法は、例えば特公昭39―12891
号公報、特公昭40―14615号公報に提案されてい
る。しかしながら、かかる方法では、得られる糸
条は、編織工程及びその準備工程において張力を
かけると交互撚りが消滅し易く、抱合性が低下
し、そのため毛羽、断糸等が発生し易い欠点があ
る。 また、糸条に抱合性を付与する方法としてイン
ターレース法がある。この方法は、糸条走行路に
インターレースノズルを設けて、糸条を流体の乱
流域に導き、ここで糸条を構成するフイラメント
間に絡み合い、局部的撚り、編み込み等を発生せ
しめることにより抱合性を付与する方法であり、
例えば特公昭37―1175号公報に提案されている。
しかしながら、かかる方法によつて得られる糸条
は、撚りがないため、コーン又はパーンに捲取ら
れると丸味がなくなり、扁平になる。このため、
整経やサイジングの際に隣接する糸条と重なり易
く、毛羽やリージング(あやとり)ミス等を起し
易い欠点がある。更に、糸条の長手方向における
フイラメント間の絡み合いは均一でなく、フイラ
メントの集合状態に周期的な斑を形成するため、
かかる糸条を用いて得られる編織物に光沢斑、例
えば霜降状の斑を呈し、商品としての品位が低下
する欠点がある。 本発明者は、上記欠点のない高抱合糸、例えば
リング撚糸機によつて得られる加撚糸並又はそれ
以上の抱合性を有する高抱合糸を高速で製造せん
ものと鋭意検討し、交互撚りとインターレースの
両者を付与することに着目し、1個の流体ノズル
によつて交互撚りとインターレースを同時に付与
することを試みた。しかしながら、この方法によ
つて得られた捲取糸条は、交互撚りを有している
にも拘らず扁平になり、整経時において毛羽が多
発し、リージングミスも著しく多く、その上織物
品位も充分でなかつた。更に、先ず交互撚りを付
与し、次いでインターレースを付与することを試
みた。しかしながら、この方法によつて得られた
捲取糸条は、交互撚りが殆んど消滅して扁平にな
り、インターレースのみを付与したものと同様に
リージングミスが多発し、しかも得られた織物品
位は極めて悪かつた。しかるに、糸条に先ずイン
ターレースを付与し、次いで交互撚りを付与する
と、両者が効果的に且つ相乗的に作用し、両者の
夫々の欠点が完全に消滅して、上記目的を達成し
得ることを見出した。本発明はこの知見に基いて
完成したものである。 即ち、本発明はマルチフイラメントをインター
レースノズル、撚止子、流体撚糸機及び間歇撚止
子を順次通過せしめることにより、マルチフイラ
メントにインターレースを付与した後交互撚りを
付与して捲取ることを特徴とする高抱合糸の製造
方法である。 本発明を図によつて説明する。第1図及び第2
図は本発明の実施態様例を示す工程図であり、図
中1は糸条、2はインターレースノズル、3及び
3′は撚止子、4は流体撚糸機、5は間歇撚止
子、6及び6′は捲取機、7及び7′はローラであ
る。第1図において糸条1は、先ずインターレー
スノズル2によりインターレースを付与された
後、撚止子である固定ガイド3を通つて流体撚止
機4により交互撚りを付与され、間歇撚止子であ
るスネルワイヤ5を通つてフリクシヨン式捲取機
6に捲取られる。第2図においては、糸条1はロ
ーラ7及び7′を通つてインターレースノズル2
に供給されてインターレースを付与された後、撚
止子である自由回転ローラ3′を通つて流体撚糸
機4により交互撚りを付与され、間歇撚止子であ
るスネルワイヤ5を通つてスピンドル駆動式捲取
機6′に捲取られる。 ここで使用するインターレースノズルは、糸条
にインターレースを付与でき流体ノズルであれば
任意のものでよい。通常、糸条通路に対して1個
又は2個以上の流体導入孔を設け、糸条通路と流
体導入孔が交叉する部分で流体が乱流するように
工作したものである。このインターレースノズル
の上流には、糸路を安定させるためにガイド等を
設けてもよく、こうすることは好ましいことでも
ある。 撚止子は、流体撚糸機によつて生じる糸条の旋
回がインターレースノズル内に遡及して、糸条に
付与するインターレース度を低下させるのを防止
するためのものである。従つて、この撚止子に
は、糸条に常に接し、下流の流体撚糸機による糸
条の旋回が上流に遡及しないものであれば任意に
使用される。例えば第1図のような固定ガイド、
第2図のような自由回転ローラが好ましい。 流体撚糸機は、糸条に交互撚りを付与できる流
体ノズルであれば如何なるものでもよい。通常、
糸条通路に対して1個又は2個以上の導入孔を設
け、導入流体によつて走行糸条を旋回させるよう
になつている。 間歇撚止子は、上記流体撚糸機によつて旋回さ
せられた糸条と常に接触、非接触の状態を交互に
とり得るものであり、2面以上の接触面を有し、
その内側表面で糸条が旋回可能なものであつて、
接触面間の距離が0.5〜5.0mmのものが好ましい。
具体的には、1対の平行ガイドの組合せ、コの字
型ガイド、接触面が無限であると考えられるスネ
ルワイヤの如き環状ガイド等をあげることがで
き、特にスネルワイヤの如き環状ガイドが好まし
い。かかる間歇撚止子を用いることによつて、は
じめて均一で且つ連続的に優れた交互撚りを付与
することができる。 上記流体撚糸機及び間歇撚止子によつて得られ
た交互撚糸は、ガイドその他の接触具に触れてし
ごかれたり、張力が高くなると解撚され易いた
め、上記流体撚糸機及び間歇撚止子、特に間歇撚
止子は捲取機に可及的に近い場所に設けるのが好
ましい。 また、捲取機は任意の形式ものを採用すること
ができ、例えばフリクシヨン方式、スピンドル駆
動方式等が好ましい。特に、捲取速度が300m/
分以上の捲取機が好ましい。 本発明方法を適用する糸条は、無撚のマルチフ
イラメントであれば如何なる種類のものでもよ
く、特に30〜200デニールの範囲のものに効果が
著しい。また、アセテート糸条の如く延伸を必要
としない糸条の場合、紡糸後一旦捲取つた糸条に
本発明方法を適用してもよいが、本発明によれば
高速で高抱合糸が得られるため、紡糸工程に直接
本発明方法を直結することができるので特に好ま
しい。勿論、ポリエステル糸条、ポリアミド糸条
の如く延伸を必要とする糸条にも適用できる。か
かる糸条の場合、延伸後一旦捲取つた糸条に本発
明を適用しても、また延伸工程に引続いて本発明
方法を連続して適用してもよい。 以下に実施例をあげて本発明を更に詳述する。
なお、実施例中のインターレース数はフツクドロ
ツプ法により測定した1m当りの数で示し、撚数
は長さ25cmのサンプル糸条についてS撚り及びZ
撚りを30回繰返して測定し、S撚り及びZ撚りの
合計撚数を1m当りに換算して示した。加工性
は、糸条を整経、サイジングを経て製織する際の
整経時の毛羽数及びサイジング後のリージングミ
ス本数で示した。整経毛羽は700コーン(25万
m/1コーン)の糸の全毛羽数を毛羽キヤツチヤ
ーでカウントし、106m当りに換算した毛羽数で
示し、リージングミスはリージングマシンにてミ
スした糸条本数を104本当りに換算した本数で示
した。織物品位はタフタの染色後のサンプルの光
沢斑を肉眼で判定し、光沢斑が全く認められない
ものを〇印、若干認められるものを△印、多量認
められるものを×印とし、×印を不合格とした。 参考例 75デニール、20フイラメントのアセテート糸条
をダブル撚糸機により200m/分の速度で加撚し
た。得られた加撚糸の撚数は60個/1mであつ
た。加工性、織物品位は第1表に示した。表より
明らかな通り、抱合性は比較的良好であつたが、
それでもなお整経毛羽が発生し、抱合性は充分と
はいえない。 実施例 1 参考例と同様のアセテート糸条の紡糸機に第1
図に示す方式が直結して捲取速度730m/分で抱
合糸を製造した。インターレースノズルとしては
断面積1mm2の1本の流体導入孔が内径2mmの糸条
通路の中心部に対し直角に設けられた圧空ノズル
を使用し、流体撚糸機としては断面積0.2mm2の1
本の流体導入孔が内径1.2mmの糸条通路の断面の
接線方向に設けられた圧空ノズルを使用し、撚止
子としてはセラミツク製鼓型ガイド2個を使用
し、間歇撚止子としては内径3mmのスネルワイヤ
を使用し、捲取機としてはトラバースを有するフ
リクシヨン式捲取機を使用した。インターレース
ノズル及び流体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量は
第1表に示した。結果は第1表に示す通り、整経
毛羽は著しく少なく抱合性は極めて良好であり、
加工性及び織物品位共に極めて良好であつた。 実施例 2〜5 実施例1におけるインターレースノズル及び流
体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量を第1表に示す
値にする以外は実施例1と同様にした。結果は第
1表に示す通り実施例1と同様に整経毛羽は著し
く少なく抱合性は極めて良好であり、加工性及び
織物品位共に極めて良好であつた。 比較例 1及び2 実施例1におけるインターレースノズルを使用
せず、且つ流体撚糸機に代えて断面積0.8mm2の1
本の流体導入孔が内径2.0mmの糸条通路の断面の
接線方向に設けられたインターレースと交互撚り
とを同時に付与することのできる圧空ノズルを使
用し、圧空圧力及び圧空流量を第1表に示す値に
する以外は実施例1と同様にした。結果は第1表
に示す通り、比較例1及び2いずれも整経毛羽が
発生して抱合性は充分でなく、リージングミスは
多発した。 比較例 3 実施例1における流体撚糸機を使用せず、イン
ターレースノズルの圧空圧力及び圧空流量を第1
表に示す値にする以外は実施例1と同様にした。
結果は第1表に示す通り、抱合性は比較的良好で
あつたが、それでもなお整経毛羽の発生があり、
リージングミスの発生も多い。特に織物には光沢
斑が極めて多く、商品価値を著しく害している。 比較例 4 実施例1におけるインターレースノズルを使用
せず、流体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量を第1
表に示す値にする以外は実施例1と同様にした。
結果は第1表に示す通り、整経毛羽が多発し、抱
合性は不充分であり、リージングミスも多発し、
加工性は劣悪であつた。 【表】
トの製造方法に関する。 マルチフイラメント(以下糸条と略称する)に
は、編織工程及びその準備工程における操業性を
向上させるために、良好な抱合性が要求される。
そのために糸条に撚りを付与する方法が従来より
一般に行なわれている。しかしながら、加撚工程
は速度が遅く、長時間を要し、コスト高になる欠
点がある。例えば、リング式撚糸機では毎分5000
〜10000回転が限度である。一般に糸条に抱合性
を付与するには、1m当り少なくとも10〜20回の
撚りを付与する必要がある。従つて、リング式撚
糸機によつて抱合性を付与するには、糸条速度は
50m/分が限界であり、しかも、その抱合性は充
分でない。ダブル撚糸機を使用すれば200m/分
の速度で加撚することができる。しかしながら、
かかる撚糸機で得られる加撚糸の抱合性は充分で
なく、整経時に毛羽が発生し易い。しかも、かか
る加撚速度では未だ不充分である。 糸条に高速度で抱合性を付与する方法として、
流体撚糸機による交互撚糸法が提案されている。
ここで言う交互撚糸法とは、糸条の長手方向にS
方向の撚りとZ方向の撚りを交互に付与し、撚り
方向が反転する位置では撚りがなく、糸条全体と
しては撚りが無いにも抱らず、長手方向に交互に
存在する撚りにより糸条に抱合性を付与する方法
である。かかる方法は、例えば特公昭39―12891
号公報、特公昭40―14615号公報に提案されてい
る。しかしながら、かかる方法では、得られる糸
条は、編織工程及びその準備工程において張力を
かけると交互撚りが消滅し易く、抱合性が低下
し、そのため毛羽、断糸等が発生し易い欠点があ
る。 また、糸条に抱合性を付与する方法としてイン
ターレース法がある。この方法は、糸条走行路に
インターレースノズルを設けて、糸条を流体の乱
流域に導き、ここで糸条を構成するフイラメント
間に絡み合い、局部的撚り、編み込み等を発生せ
しめることにより抱合性を付与する方法であり、
例えば特公昭37―1175号公報に提案されている。
しかしながら、かかる方法によつて得られる糸条
は、撚りがないため、コーン又はパーンに捲取ら
れると丸味がなくなり、扁平になる。このため、
整経やサイジングの際に隣接する糸条と重なり易
く、毛羽やリージング(あやとり)ミス等を起し
易い欠点がある。更に、糸条の長手方向における
フイラメント間の絡み合いは均一でなく、フイラ
メントの集合状態に周期的な斑を形成するため、
かかる糸条を用いて得られる編織物に光沢斑、例
えば霜降状の斑を呈し、商品としての品位が低下
する欠点がある。 本発明者は、上記欠点のない高抱合糸、例えば
リング撚糸機によつて得られる加撚糸並又はそれ
以上の抱合性を有する高抱合糸を高速で製造せん
ものと鋭意検討し、交互撚りとインターレースの
両者を付与することに着目し、1個の流体ノズル
によつて交互撚りとインターレースを同時に付与
することを試みた。しかしながら、この方法によ
つて得られた捲取糸条は、交互撚りを有している
にも拘らず扁平になり、整経時において毛羽が多
発し、リージングミスも著しく多く、その上織物
品位も充分でなかつた。更に、先ず交互撚りを付
与し、次いでインターレースを付与することを試
みた。しかしながら、この方法によつて得られた
捲取糸条は、交互撚りが殆んど消滅して扁平にな
り、インターレースのみを付与したものと同様に
リージングミスが多発し、しかも得られた織物品
位は極めて悪かつた。しかるに、糸条に先ずイン
ターレースを付与し、次いで交互撚りを付与する
と、両者が効果的に且つ相乗的に作用し、両者の
夫々の欠点が完全に消滅して、上記目的を達成し
得ることを見出した。本発明はこの知見に基いて
完成したものである。 即ち、本発明はマルチフイラメントをインター
レースノズル、撚止子、流体撚糸機及び間歇撚止
子を順次通過せしめることにより、マルチフイラ
メントにインターレースを付与した後交互撚りを
付与して捲取ることを特徴とする高抱合糸の製造
方法である。 本発明を図によつて説明する。第1図及び第2
図は本発明の実施態様例を示す工程図であり、図
中1は糸条、2はインターレースノズル、3及び
3′は撚止子、4は流体撚糸機、5は間歇撚止
子、6及び6′は捲取機、7及び7′はローラであ
る。第1図において糸条1は、先ずインターレー
スノズル2によりインターレースを付与された
後、撚止子である固定ガイド3を通つて流体撚止
機4により交互撚りを付与され、間歇撚止子であ
るスネルワイヤ5を通つてフリクシヨン式捲取機
6に捲取られる。第2図においては、糸条1はロ
ーラ7及び7′を通つてインターレースノズル2
に供給されてインターレースを付与された後、撚
止子である自由回転ローラ3′を通つて流体撚糸
機4により交互撚りを付与され、間歇撚止子であ
るスネルワイヤ5を通つてスピンドル駆動式捲取
機6′に捲取られる。 ここで使用するインターレースノズルは、糸条
にインターレースを付与でき流体ノズルであれば
任意のものでよい。通常、糸条通路に対して1個
又は2個以上の流体導入孔を設け、糸条通路と流
体導入孔が交叉する部分で流体が乱流するように
工作したものである。このインターレースノズル
の上流には、糸路を安定させるためにガイド等を
設けてもよく、こうすることは好ましいことでも
ある。 撚止子は、流体撚糸機によつて生じる糸条の旋
回がインターレースノズル内に遡及して、糸条に
付与するインターレース度を低下させるのを防止
するためのものである。従つて、この撚止子に
は、糸条に常に接し、下流の流体撚糸機による糸
条の旋回が上流に遡及しないものであれば任意に
使用される。例えば第1図のような固定ガイド、
第2図のような自由回転ローラが好ましい。 流体撚糸機は、糸条に交互撚りを付与できる流
体ノズルであれば如何なるものでもよい。通常、
糸条通路に対して1個又は2個以上の導入孔を設
け、導入流体によつて走行糸条を旋回させるよう
になつている。 間歇撚止子は、上記流体撚糸機によつて旋回さ
せられた糸条と常に接触、非接触の状態を交互に
とり得るものであり、2面以上の接触面を有し、
その内側表面で糸条が旋回可能なものであつて、
接触面間の距離が0.5〜5.0mmのものが好ましい。
具体的には、1対の平行ガイドの組合せ、コの字
型ガイド、接触面が無限であると考えられるスネ
ルワイヤの如き環状ガイド等をあげることがで
き、特にスネルワイヤの如き環状ガイドが好まし
い。かかる間歇撚止子を用いることによつて、は
じめて均一で且つ連続的に優れた交互撚りを付与
することができる。 上記流体撚糸機及び間歇撚止子によつて得られ
た交互撚糸は、ガイドその他の接触具に触れてし
ごかれたり、張力が高くなると解撚され易いた
め、上記流体撚糸機及び間歇撚止子、特に間歇撚
止子は捲取機に可及的に近い場所に設けるのが好
ましい。 また、捲取機は任意の形式ものを採用すること
ができ、例えばフリクシヨン方式、スピンドル駆
動方式等が好ましい。特に、捲取速度が300m/
分以上の捲取機が好ましい。 本発明方法を適用する糸条は、無撚のマルチフ
イラメントであれば如何なる種類のものでもよ
く、特に30〜200デニールの範囲のものに効果が
著しい。また、アセテート糸条の如く延伸を必要
としない糸条の場合、紡糸後一旦捲取つた糸条に
本発明方法を適用してもよいが、本発明によれば
高速で高抱合糸が得られるため、紡糸工程に直接
本発明方法を直結することができるので特に好ま
しい。勿論、ポリエステル糸条、ポリアミド糸条
の如く延伸を必要とする糸条にも適用できる。か
かる糸条の場合、延伸後一旦捲取つた糸条に本発
明を適用しても、また延伸工程に引続いて本発明
方法を連続して適用してもよい。 以下に実施例をあげて本発明を更に詳述する。
なお、実施例中のインターレース数はフツクドロ
ツプ法により測定した1m当りの数で示し、撚数
は長さ25cmのサンプル糸条についてS撚り及びZ
撚りを30回繰返して測定し、S撚り及びZ撚りの
合計撚数を1m当りに換算して示した。加工性
は、糸条を整経、サイジングを経て製織する際の
整経時の毛羽数及びサイジング後のリージングミ
ス本数で示した。整経毛羽は700コーン(25万
m/1コーン)の糸の全毛羽数を毛羽キヤツチヤ
ーでカウントし、106m当りに換算した毛羽数で
示し、リージングミスはリージングマシンにてミ
スした糸条本数を104本当りに換算した本数で示
した。織物品位はタフタの染色後のサンプルの光
沢斑を肉眼で判定し、光沢斑が全く認められない
ものを〇印、若干認められるものを△印、多量認
められるものを×印とし、×印を不合格とした。 参考例 75デニール、20フイラメントのアセテート糸条
をダブル撚糸機により200m/分の速度で加撚し
た。得られた加撚糸の撚数は60個/1mであつ
た。加工性、織物品位は第1表に示した。表より
明らかな通り、抱合性は比較的良好であつたが、
それでもなお整経毛羽が発生し、抱合性は充分と
はいえない。 実施例 1 参考例と同様のアセテート糸条の紡糸機に第1
図に示す方式が直結して捲取速度730m/分で抱
合糸を製造した。インターレースノズルとしては
断面積1mm2の1本の流体導入孔が内径2mmの糸条
通路の中心部に対し直角に設けられた圧空ノズル
を使用し、流体撚糸機としては断面積0.2mm2の1
本の流体導入孔が内径1.2mmの糸条通路の断面の
接線方向に設けられた圧空ノズルを使用し、撚止
子としてはセラミツク製鼓型ガイド2個を使用
し、間歇撚止子としては内径3mmのスネルワイヤ
を使用し、捲取機としてはトラバースを有するフ
リクシヨン式捲取機を使用した。インターレース
ノズル及び流体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量は
第1表に示した。結果は第1表に示す通り、整経
毛羽は著しく少なく抱合性は極めて良好であり、
加工性及び織物品位共に極めて良好であつた。 実施例 2〜5 実施例1におけるインターレースノズル及び流
体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量を第1表に示す
値にする以外は実施例1と同様にした。結果は第
1表に示す通り実施例1と同様に整経毛羽は著し
く少なく抱合性は極めて良好であり、加工性及び
織物品位共に極めて良好であつた。 比較例 1及び2 実施例1におけるインターレースノズルを使用
せず、且つ流体撚糸機に代えて断面積0.8mm2の1
本の流体導入孔が内径2.0mmの糸条通路の断面の
接線方向に設けられたインターレースと交互撚り
とを同時に付与することのできる圧空ノズルを使
用し、圧空圧力及び圧空流量を第1表に示す値に
する以外は実施例1と同様にした。結果は第1表
に示す通り、比較例1及び2いずれも整経毛羽が
発生して抱合性は充分でなく、リージングミスは
多発した。 比較例 3 実施例1における流体撚糸機を使用せず、イン
ターレースノズルの圧空圧力及び圧空流量を第1
表に示す値にする以外は実施例1と同様にした。
結果は第1表に示す通り、抱合性は比較的良好で
あつたが、それでもなお整経毛羽の発生があり、
リージングミスの発生も多い。特に織物には光沢
斑が極めて多く、商品価値を著しく害している。 比較例 4 実施例1におけるインターレースノズルを使用
せず、流体撚糸機の圧空圧力及び圧空流量を第1
表に示す値にする以外は実施例1と同様にした。
結果は第1表に示す通り、整経毛羽が多発し、抱
合性は不充分であり、リージングミスも多発し、
加工性は劣悪であつた。 【表】
第1図及び第2図は本発明の実施態様例を示す
工程図である。 図中1はマルチフイラメント、2はインターレ
ースノズル、3及び3′は撚止子、4は流体撚糸
機、5は間歇撚止子、6及び6′は捲取機であ
る。
工程図である。 図中1はマルチフイラメント、2はインターレ
ースノズル、3及び3′は撚止子、4は流体撚糸
機、5は間歇撚止子、6及び6′は捲取機であ
る。
Claims (1)
- 1 マルチフイラメントをインターレースノズ
ル、撚止子、流体撚糸機及び間歇撚止子を順次通
過せしめることにより、マルチフイラメントにイ
ンターレースを付与した後交互撚りを付与して捲
取ることを特徴とする高抱合糸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14423178A JPS5571838A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Production of high cohesive yarn |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14423178A JPS5571838A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Production of high cohesive yarn |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5571838A JPS5571838A (en) | 1980-05-30 |
JPS6218651B2 true JPS6218651B2 (ja) | 1987-04-23 |
Family
ID=15357283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14423178A Granted JPS5571838A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Production of high cohesive yarn |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5571838A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210005343A (ko) * | 2019-07-03 | 2021-01-14 | 현대성우캐스팅(주) | 복합흡음모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠 |
KR20210005342A (ko) * | 2019-07-03 | 2021-01-14 | 현대성우캐스팅(주) | 공명기모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848712A (ja) * | 1971-10-26 | 1973-07-10 |
-
1978
- 1978-11-24 JP JP14423178A patent/JPS5571838A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848712A (ja) * | 1971-10-26 | 1973-07-10 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210005343A (ko) * | 2019-07-03 | 2021-01-14 | 현대성우캐스팅(주) | 복합흡음모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠 |
KR20210005342A (ko) * | 2019-07-03 | 2021-01-14 | 현대성우캐스팅(주) | 공명기모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5571838A (en) | 1980-05-30 |
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