JPS62180135A - 高負荷伝動ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は主として自動車用無段変速装置等に用いられる
高負荷伝動用のＶベルトに関する。

（従来の技術） 一般に、自動車用Ｖベルトは極めて高トルクの伝動能力
が要求される。例えば１０００ｃｃエンジンの最大トル
クをゴムＶベルトで伝達する場合、Ｖベルトは２０ｋｇ
／ｃｎｆ前後の側圧力に耐えなければならないが、現在
実用化されている標準的なゴムＶベルトは通常４〜５ｋ
ｇ／ｃ＋＃以下で使用され、高負荷用のゴムＶベルトに
おいても１０ｋｇ／ａ１程度が限界である。

そこで、上記要求を満たすＶベルトとして、出願人は、
特開昭６０−４９１５１号公報に記載されるように、エ
ンドレスの一対の張力帯に複数のブロックを凹部と凸部
との係合により係止して構成されるＶベルトを提案して
いる。

（発明が解決しようとする間層点） ところが、上述した如きＶベルトは、駆動プーリにおい
ては、駆動プーリの回転力が、それのプーリ溝面とブロ
ック側面との摩擦力により、ブロックに駆動力として伝
達され、第８図に示すように、ブロックａが凹部と凸部
との係合を介して張力帯すを引張り、それによってＶベ
ルト全体が動き、張力帯に張り側および緩み側張力が生
ずる。

また、従動プーリにおいては、張力帯の張り側と緩み側
との張力差により逆に張力帯がブロックを四部と凸部と
の係合を介して引張って動かし、ブロック側面とプーリ
溝面との摩擦力により従動プーリに回転力が伝わる。

そのため、張力帯とブロックとの何れか一方が他方を引
張る形となって■ベルトが走行することとなり、張力帯
とブロックとの係合部分に過大な剪断力が発生し、その
部分において亀裂が生じ、破損しベルト寿命に至るおそ
れがあった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、張力帯のブ
′ロックとの係合部分における亀裂の発生を防止し、ベ
ルト寿命の長い高負荷伝動ベルトを提供することを目的
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述した目的を達成するために、複数のブロ
ックがエンドレスの張力帯に凹凸の係合関係でベルト長
手方向において係止され、少なくとも隣合う前記ブロッ
ク同士が、エラストマーよりなる連結部材にて結合され
ていることを特徴とするものである。

（作用） プーリとの係合している部分において、張力帯とブロッ
クとの間の相対移動が生じようとしても、ブロック同士
が連結部材にて結合され一定間隔を保持するようになっ
ていることから、それはベルト全周の各係合部分に分担
され、張力帯のブロックとの係合部分に作用する剪断力
が低減され、その部分において亀裂が発生しにくくなる
。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に沿って説明する。

第１図ないし第４図に示すように１本発明に係るＶベル
ト１は１対の張力帯２，３と、この張力帯２，３にそれ
らの長手方向に係止された複数のブロック４とにより構
成されている。また、プロロック４は、エラストマーか
らなる断面円形状かつ帯状の連結部材５によって結合さ
れている。なお、ブロック４と連続部材５との結合は、
接着固定、嵌合若しくはそれらの併用によって行われる
。

ブロック４の側部には側面４ａ、４ｂに開口する溝６，
７がそれぞれ形成され、各溝６，７の上面には凸部（溝
７についての凸部７ａのみ図示）がそれぞれ設けられ、
下面は湾曲凸面（溝７についての湾曲凸面７ｂのみ図示
）となっている。

張力帯２，３は、心体８，８と、それの上下に位置する
保形ゴム部９，１ｏと、上下面に位置する帆布層（図示
せず）とにより基本的に構成されている。

張力帯２，３の一方の側面２ａｐ　３ａは、ブロック４
の側面４ａ、４ｂと実質的に同一勾配の傾斜を有する。

また、張力帯２，３の上下面には。

ブロック４の溝６，７における凸部あるいは湾曲凸面と
噛合うコグ１５，１６，１７．１８が設けられている。

なお、コグ１５，１６，１７．１８はコグ山１５ａ、１
５ａ、１６ａ、１６ａ、１７ａ、１７ａあるいは１８ａ
、１８６間にコグ底１５ｂ、１６ｂ、１７ｂ、１８ｂが
位置しており、このコグ底１５ｂ、１６ｂ、１７ｂ、１
８ｂに上記凸部、湾曲凸面が噛合うようになっている。

これによって、張力帯２，３とブロック４とがベルト長
手方向に凹凸の係合間係で係止されている。

連結部材５を構成するエラストマーは、天然ゴム、スチ
レンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタン
等を単独若しくはブレンドしたものが用いられる。また
、これらに、ポリエステル。

ポリアミド、アラミツド等の短繊維を混入し補強したも
のでもよい。

ブロック４は１例えばプラスチックス、硬質ゴム等の非
金属材料あるいは金属等で補強された複合材料であって
、一定の剛性および強度を有し、摩擦係数が大きくしか
も摩耗耐性に優れた材料にて構成される。

張力帯２，３を構成する心体８，８には、ポリエステル
、アラミド等の有機繊維、スチール、グラス、カーボン
等の無機繊維を撚糸、接着処理したものが用いられる。

保形ゴム部９，１０は、圧縮ヤング率が大きく耐摩耗性
に優れる材料が要求されることがら、短繊維で補強され
た周知の短繊維入りゴムで形成される。

帆布層を構成する帆布は、屈曲性および耐摩耗性等に優
れたポリエステル、アラミド等の有機繊維よりなる。

上記のように構成すれば、各ブロック４は連結部材５に
より一定間隔を存して結合されているので、変速プーリ
との係合部位において張力帯２゜３またはブロック４の
何れか一方が他方を引張るようになっても、その引張力
（駆動力）は、変速プーリとの係合部位における張力帯
２，３とブロック４との凹凸の係合部分に集中的に作用
するのではなく、■ベルト１全体に亘っての張力帯２゜
３とブロック４との凹凸の係合部分に分担されて作用す
ることとなり、その結果、ブロック４の溝６．７におけ
る凸部または湾曲凸面と張力帯２゜３の凹部であるコグ
底との間に作用する剪断力が低減され、張力帯２，３の
コグ底において亀裂の発生が防止される。したがって、
ベルト寿命が延びる。

また、連結部材５によってブロック４のベルト幅方向の
ずれが抑制されるので、ブロック４の端部の破損が防止
される。それに加えて、連結部材５はエラストマーより
なるから、騒音の減衰に大きく寄与し、変速プーリとブ
ロック４との打撃および摺動による騒音は大きく低減さ
れる。

上記実施例では、連結部材５が全てのブロック４を貫通
してそれらを結合するようにしているが、そのほか、第
５図に示す如く、ブロック２１を貫通することなくブロ
ック２１の前後面を連結部材２２にて結合するようにし
てもよいし、第６図に示す如く、ブロック２３の凹所２
３ａ、２３ｂに連結部材２４の前後端部のみ嵌着させて
結合するようにしてもよい。さらに第７図に示す如く、
ブロック２５から連結部材２６が容易に脱落しないよう
に、連結部材２６の前後端にフランジ２６ａ。

２６ｂを設けるようにしてもよい。

上記実施例は、ブロック４の側面４ａ、４ｂおよび２本
の張力帯２，３の側面２ａ、３ａにおいて変速プーリと
の摩擦伝達力を得るＶベルト１に適用したものであるが
、そのほか、ブロックの側面のみで上記摩擦伝達力を得
るＶベルトに対しても適用可能である。さらには、ブロ
ックの下側側面のみが変速プーリと接触するＶベルトに
適用することができる。

なお、本発明のＶベルトは、自動車用無段変速機に用い
られるほか、農業機械および土木建設機械等のエンジン
を搭載した車両の無段または有段変速機用のＶベルトと
して適用することができる。

また、電動機で駆動する一般産業機械の高負荷用Ｖベル
トにも最適である。

（発明の効果） 本発明は、上記のように、隣合うブロックを連結部材に
て結合するようにしたので、張力帯の剪断破壊が防止さ
れベルト寿命が延び、安定した高負荷伝動を行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すＶベルトの斜視図、第２
図は開平面図、第３図は第２図の■−■線における断面
図、第４図は第２図のｒＶ−ｒＶ線における断面図、第
５図ないし第７図は他の実施例についての第３図と同様
の図、第８図は従来のＶベルトにおける張力帯とブロッ
クとの関係を示す図である。 １・・・・・・Ｖベルト、２，３・・・・・・張力帯、
４，２１゜２３．２５・・・・・・ブロック、５，２２
，２４．２６・・・・・・連結部材、７ａ・・・・・・
凸部、７ｂ・・・・・・湾曲凸面、１５ｂ、１６ｂ、１
７ｂ、１８ｂ・・・・・・コグ底。 特許出願人　バンド−化学株式会社 第１図 も８図　　　　　　第４図 第５図　　も６図　　第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のブロックがエンドレスの張力帯に凹凸の係
   合関係でベルト長手方向において係止され、少なくとも
   隣合う前記ブロック同士が、エラストマーよりなる連結
   部材にて結合されていることを特徴とするＶベルト。