JPS62176455A - 耐放射線性医療用ゴム部品 - Google Patents

耐放射線性医療用ゴム部品

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JPS62176455A
JPS62176455A JP61013647A JP1364786A JPS62176455A JP S62176455 A JPS62176455 A JP S62176455A JP 61013647 A JP61013647 A JP 61013647A JP 1364786 A JP1364786 A JP 1364786A JP S62176455 A JPS62176455 A JP S62176455A
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propylene
ethylene
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村木 朝康
脇田 稔夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐放射線性医療用ゴム部品に関するもので、特
にエチレン−プロピレンまたはエチレン−プロピレン−
ジエン系化合物の共重合エラストマーを主成分とする放
射線滅菌法の適用が可能な耐放射線性医療用ゴム部品に
関するものである。
〔従来の技術〕
医療用器具器械の製造販売は、薬事法により厚生大臣又
は都道府県知事の承認・許可を要するものであり、医療
用ゴム部品にはゴム本来の弾性体としての性能、老化性
、その他物理的、化学的性質に加え、その使用分野にお
いて当然水められる衛生性から、滅菌しても高度な特性
全保持できることが必要である。
現在、医療用器具、器械の部品材料としての樹脂又はゴ
ムには、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP
 >、ポリ塩化ビニル(PVO)、ポリスチレン(ps
 )、ポリメチルメタクリレート(PMMA) 、ナイ
ロン、ポリウレタン(PU)等の樹脂、スチレン−ブタ
ジェンゴム(SBR)、ブタジェンゴム(BRLイソプ
レンゴム(工R)、天然コム(NR)、シリコーンゴム
(Sl)、クロロプレンゴム(OR)、イソブチレンe
イソプレンゴム(IIR)等のゴムが、そのままもしく
は配合剤を加えて使用され、通常は加熱・加圧して成形
した部品を医療部品に取シ付けた後、滅菌される。
この滅菌方法としては、薬液滅菌法、煮沸法、高圧蒸気
滅菌法、乾熱法、無菌濾過法、ガス滅菌法、放射線滅菌
法等が実施されている。
上記し次滅菌方法の概略及び現在用いられている部品材
料に適用した場合の問題点を以下に説明する。
(イ)薬液滅菌法とはアルコール、オキジドール、マー
キュロクロム、クレゾール等の消毒用薬液を使用する滅
菌法であるが、薬液の有する毒性、薬液の取シ扱い法、
さらに滅菌後の乾燥に問題かメジ、小規模なところにI
史用している。
(ロ)煮沸法は、沸騰水中にて15分間以上沈めて煮沸
する方法であって、軟化点110℃以上のゴム類、ガラ
ス、金属、繊維等の材料に適用されている。しかし、こ
の条件では生存できる菌の残存があるため、衛生・安全
性を重視する医療用具には適さない。
(ハ)高圧蒸気滅菌法は、耐圧容器中にて温度121℃
以上の蒸気によシ加圧高熱し無菌とする方法である。し
たがって、PE1PVC。
ps等の軟化点の低い材料には適用できないという欠点
がある。
に)乾熱法とは温度140℃〜200℃にて乾熱するも
のであるが、高圧蒸気法よシ滅菌効率が低く長時間を要
する。又軟化点の低い材料には適用できない。
(ホ)無菌濾過法とはメンブレン・磁器フィルター等の
F材により濾過する方法で、F材の改良が進み、精製水
、薬溶液の滅菌法として多用されるようになった。しか
し、フィルターへの薬の吸着又は逆にフィルターからの
溶出の問題があシ、小規模なものには用いられても、器
械器具にはコスト上からも適さない。
(へ) ガス滅菌法はエチレンオキサイドガス(崩)、
プロピレンオキサイドガス(POG)eのガスを使用す
る方法で、小ボンベにてガスの運搬ができ、容器及び操
作が比較的簡単な点、温度40〜60℃という低温での
滅菌、ガスの容易に入手等の理由に加え安価なため多く
採用されてきた。しかし、EOGが滅菌物に吸着され残
留する、或いは化学反応を起し有害物を生成する場合の
あること、又EOG自身の毒性から排気及び操作に注意
を要する等の問題もあった。
以上説明した(イ)〜(へ)の各方法における問題点を
解決する方法として、(ト)放射線滅菌方法が、クロー
ズアンプされてきている この方法は放射線照射による
滅菌方法であって、使用線源により、電磁放射線(γ線
、X線)による方法と粒子放射線(高エネルギー電子線
、β線、α線)による方法に大別できるが、実用的な線
源はγ線、X線及び電子線である。特に医療用器具、器
械の殺菌はコバルト60によるγ線を使用する方法が主
流になっておシ、また近年は電子線の使用も一行なわれ
ている。
滅菌線量はイギリス、西独、スイス、オーストラリアは
慣例としてγ線2.5 Mrad照射を多用し、フラン
スでは2.3〜4.5 Mradで、アメリカではZ 
5 Mrad以下である。いづれにしても無菌と云う確
率は99.9999%、すなわち10−6を云う。
しかしながら、上述した従来の医療用樹脂・ゴム材料は
、放射線による滅菌を実施した後に医寮用材料として使
用するに必要かつ充分な物理化学的性質を維持すること
ができないため実用できなかった。
ところで、原子炉の電線、ケーブル等に使用される耐放
射線性の有機高分子材料の製法として、エチレン−プロ
ピレン共重合体(以下KPMと略す)又はエチレン−プ
ロピレン−ジエン系化合物共重合体(以下EPDMと略
す)に多量の充填剤、補強剤、難燃剤等を配合し、それ
を架橋するという公知技術がある〔日本原子力学会誌V
O125,44、P2S5(1983)、特開昭56−
116729、同116730、同116731各号公
報〕 さらに、EPM又はEPDMを放射線架橋する技術(特
公昭47−44277、同54−17355、同56−
5364、同56−14691、同56−40445、
同56−8862、同56−8863号各公報)とか電
子線を利用して樹脂を架橋する方法もめる(%公昭52
−31257号、特開昭57−177002号公報)。
又電子線滅菌についての報告もある〔「防菌防黴J v
oz 12、P611〜618 (19E14)VoL
 13、P299〜305(1985))。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のKPM及びEPDMの成形物に放射線を空気中で
照射するとアルデヒド、ペルオキシド及びヒドロペルオ
キシド体の低分子量物を生成し、悪臭の発生、条件によ
ってはオゾンの生成、ゴムの架橋や分子鎖の切断、着色
などの複雑なる反応を起していることが知られている。
従って前述した公知技術によ4QEPM又はEPDMを
架橋しても、放射線滅菌が適用できる医療用ゴム部品の
材料として用いることはできない。
上記した現状に鑑み、本発明はEPM又はEPDMを主
成分とする架橋エラストマーからなシ、放射線滅菌を適
用できる新規な耐放射線性医療用ゴム部品を提供せんと
企図するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はエチレンとプロピレンの共重合エラストマー及
び/又はエチレン、プロピレン及びジエン系化合物の共
重合エラストマーを主成分とし、さらに配合剤を添加し
、架橋成形してなる耐放射線性医療用ゴム部品に関する
。本明細書において用いられる「放射線」といり用語は
、一般的な定義と同様に、高速度で運動する粒子線ある
いは電磁波を総称する。例えば、α線、β線、r線、X
線、電子線、中性子線等を含む。
本発明の特に好ましい実施態様としては、上記において
共重合エラストマーのプロピレン含量が10〜60モル
チであり、共重合エラストマー100ffift部に対
し、無機系配合剤としての酸化チタン、ホワイトカーボ
ン及びクレー類の少なくとも1以上を3〜60重量部、
並びにその他配合剤’io、001〜5重量部含有して
なる耐放射線性医療用ゴム部品が挙げられる0、本発明
者らは医療用ゴム部品を製造するに際して、放射線滅菌
用素材としてEPM及び/又はEPDMのプロピレン又
はジエン系化合物の含有量及びその組成について検討し
た。
本発明にいうKPMとはエチレンとプロピレンf バナ
ジウム化合物−アルキルアルミニウム系の触媒で溶液重
合したエラストマーであり、EPDMはエチレン・プロ
ピレン及びジエン系化合物を同様に重合したエラストマ
ーでおる エラストマーたるに必要なぜい化温度はプロ
ピレン含有量10〜60モルチが好ましい範囲となり、
そして、20〜30モルチが最低温度を示す。エチレン
とプロピレンはランダム共重合体がよい。なおpg又は
PPのみのぜい化温度は一18℃と高く結晶してゴム状
を示さない。またppの含量が60モルチを越えて高く
なると架橋成形が困難になる。一般にゴム分子量は1万
〜100万でそのうち市販品のKPM又はEPDMは1
0万〜50万である。分子量が高い程架橋効率が高く本
発明ゴム部品に適した術生ゴム部品になる。なお、KP
Mにジエン系化合物を導入して一層架橋を容易にし、そ
のうえ硫黄及び供与硫黄系化合物で架債でき、物理的性
質を高くしたゴムがEPDMである。このジエン系化合
物にはエチリデンノルボーネン、ジシクロペンタジェン
、1.4−へキサジエン等でそのエラストマーのヨウ素
価は3〜50のEPDMが不発明の目的にとり好ましい
71本発明においてはEPM、EPDMは混合して用い
てもよい。次にKPM又はEPDMの製造する際に重要
なものとして触媒及び老化防止剤が挙げられる。
EPM又はEPDM t−共重合するときに加える老化
防止剤としてはヒンダードフェノール系(モノ、ジ、ト
リ及び多フェノール)化合物が好ましく、その他にホス
ファイト化合物、プロピオネート化合物等が挙げられ、
これらの1種又は2種以上を0.001〜3重量%の割
合で添加することが好ましい。
フェニルアミン(モノ、ジ、トリ)系老化防止剤は耐放
射線に強く、ゴム老化防止には多用されているが、本発
明の医療用ゴム部品として用いると着色し、衛生性を示
さないので適用されない。
エチレン基、プロピレン基及び両基を含有するエラスト
マーは老化防止剤を添加し真空中でγ線を照射すると架
橋反応が主反応として起るが、空気中、酸素の存在下で
の照射ではラジカルを生成し、ガスを発生しゴムは分解
して物理的、化学的変化を起す。即ちγ線照射によって
起る主反応は酸化反応と考えられ、微少なγ線照射でも
EPM又はEPDMは酸化反応奮起して。
いるものと考える。
従ってこのような酸化反応を最低に抑えるために種々の
配合剤を選択して、KPM及び/又はEPDMを耐放射
線性の医療用ゴム部品として成形加工する前工程におい
てゴムに配合する。
このような配合剤としては■架橋剤、■老化防止剤、■
耐放射線剤、■充填剤及び補強剤、■架橋補助剤、■ゴ
ム加工剤、■顔料等に大別して挙げることができる。
本発明はこれらの配合剤のうちの少くとも1つ以上の物
質を配合し架橋成形するものである。
一般的に反応性の強いもの’iKI’M及びIPDMに
配合すると衛生性保持が困難となり、「日本薬局方」の
規格に不合格になり医療用ゴム部品として用いることが
できない。したがって、上記記載の配合剤は多種@を混
合することが好ましい。一応の効果が認められる物質以
下に例示する。0の中に記載の番号は上記■〜■の性質
を示すもので、複数の数字を記載したものは複数の性質
を有するものである。
亜鉛華(■■■)、ステアリン酸カルシウム(■■)、
ポリスチレン(■)、アンスラセル(■)、アセナフチ
レン及びアセナフテン又は−’fニーcD誘6体(■)
、フェニルエーテル及びフェニルケトン化合物(■)、
ヒンダードフェノール及びアミン(■■)、シランカッ
プリング剤(■■)、有機硫黄供与加硫剤(■■)、加
硫促進剤(■■■)、架橋活性剤(■)(■)、加工助
剤(■)、有機過酸化物(■)、ポリフェニルサルファ
イド(■■)、ポリエチレンー2.6ナフタレンジカー
ポキシレート(■)、ビス(2,2,46テトラメテル
ビペリジル)アジベートサルール(■■)、ポリエステ
ルat 脂(■)、N−ジクロヘキシル−2−ベンゾテ
アジルスルフェンアミド(■)、テトラエチルチウラム
ジスルフィド(■)、テトラブチルチウラムジスルフィ
ド(■)、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド(■
)、ジ−n−ブチル−ジチオカルバミン酸亜鉛(■■)
、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ/(■■)
、トリメチロール・プロパントリメタクレート(■)、
トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)インシアヌレート(■)、β−(3゜4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(■■
)、超高分子量ポリエチレン(■)、熱可塑性エラスト
マー(■)、ヘキサデシルフェニル・フェニルエーテル
(■)、珪酸微粉末(■■)、ビニルトリス(β−メト
キシエトキシ)シラン、(■■)、1.1−ジ(℃−ブ
チルペルオキシ) −5,5,5−)リメチルシクロヘ
キサン(■)。
以上の老化防止剤、耐放射線剤、加工助剤、架橋補助剤
、顔料の少なくとも1つ以上の物質を共重合エラストマ
−1ooz量部に対して0、001〜5重端部、さらに
無機系配合剤として酸化チタン(■■■)、ホワイトカ
ーボン(■■)、クレーm((3)04)、パライト(
■)のうち少くとも1つ以上のものをゴム100重量部
に対して6〜60部配合することが好ましい。そして、
KPM又はEPDMは医療用ゴム部品中に5D〜ssM
量チであるものが、最も好ましいことを見出した。
EI’M及び/又はFiPDMへの配合剤の配合方法は
特に限定されるところはないが、以下の実施例ではゴム
用二本ロール等を使用し「ゴム試験法JP108〜11
8(日本ゴム協会編)に記載の方法に準拠して配合し、
分出し、金型にて加熱、加圧して成形架橋した。
以上のようにして得られた医療用ゴム部品の滅菌処理法
はγ線又は電子線にて放射線量0.3〜7 Mrad 
照射を行なった。この時の医療用ゴム部品は無色、無臭
で「日本薬局方」「厚生省告示」の衛生試験規格に合格
し、薬事法に適応する医療用ゴム部品になると判明した
。このような放射、線滅菌が可能で薬事法、薬局方の基
準に合格する医療用ゴム部品の組成は、本発明によりは
じめて得られたものである。
〔実施例〕
実験1 ゴム、樹脂の比吹実施例1、mJ1〜9)ゴム
及び樹脂の種類を表1に示す。表に示すゴム・樹脂10
0部(以下重量部)に対して炭酸カルシウム30部、ス
テアリン酸cL5部、1、3− (t−プチルペルオキ
シイングロビル)ベンゼン1.7部をゴム配合用二本ロ
ールで配合した。架橋は温度160℃にて30分間行な
った。得られたゴム板をJIS K 6501記載のダ
ンベル3号型に切断し、試験片を20部歪を与えて5l
at 、 Oovegor 型でco”  m源にてγ
線を2 M rad照射処理した。J工8に6301に
準拠して引張強さく略してTB  とす) kg/cI
I+2、及び伸び(略してEB  とす)チ、を測定し
た結果をも表1にまとめて示す。その両者総合評価を以
下のように記号で示す。
優◎、良○、可△、不可× 表1に示す如(KPMはr線照射後にも物理的性質が高
い。これに対し、NR,SBR,IR。
BR,ORは試験片、表面よシき裂を生じ、試験中に切
断した。なお試料にないが、11Rは表面よシ軟化する
。Si 、PVO、EVA 、ナイロンは耐γ線に強い
樹脂であるがEBが低いので本発明の目的には適さない
KPDM及びその添加剤、1!!PM1PP。
pEを表2に示す。配合量はゴム・樹脂100部に対し
、亜鉛華1部、ホワイトカーボン20部、11−ジ(t
−ブチルペルオキシ)−3,へ5−トリメチルシクロヘ
キサン1.3部を配合し、その他の耐放射線添加剤名称
は表2に示すとおシである。試験条件は実験1と同じで
I:、D、r線量は5 M rad 1照射後の老化率
(チ)及び総合評価をもまとめて表2に示す。
■ プロピレン6ロ ネン、ヨウ素価24:住友化学製商品名■ NASA社
製 ■ ビス( 2, 2, 6. 6テトラメテルピペリ
ジン)アジペート、サノール770:三共製商品名■ 
プロピレン、40モル係二日本合成ゴム製商品名 ■ プロピレン、58モルチ、ML1+4( 1 0 
0℃)58二三井石油化学製商品名 ■ トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)インシアヌレート:グツトリッチ製 ■ 低密度PK(MI410):昭和電工製商品名 ■ 住友化学製商品名 ■ 「日本薬局方の輸液用ゴムせん試験法」に準拠した
KMn04消費量試験:ゴム試験片の10倍重量の蒸留
水を加え、高圧蒸気滅菌器にて121℃で1時間加熱し
た検液についてのQ. 0 1N KMn04消費量(
−)表2に示す如く、EPDMはTB 及びEB 価が
高い。しかしr線照射には老化が若干大きい。
したがって実施例4、5、6に示す耐放射線添加剤を配
合することによって老化率も小さくなる。実施例8、9
、10のEPMはTB 価が小さく架橋効率が悪いか老
化率に対しては良い。
実施例11では耐γ線性は若干向上する。比較例10、
11は老化率が大きい。ゴム試験片を「弟子改正日本薬
局方」の「輸液用ゴムせん試験法」に準拠したKMnO
4液の消費量は老化率の0価の大きな試験片はど大きい
ことがわかる。
zpDM(三井EFT 4 0 4 5、プロピレン量
44モルチ、ヨウ素価25ML1+4(100℃)42
、三井石油化学製)100部に亜鉛華3部、ACポリエ
チレン(アライド社製)2部、ステアリン酸α5部、ホ
ワイトカーボン(トクシールUR:徳山ソーダ製)20
部、2.6−シーt−プチルー4−メチルフェノール1
部、その他の架橋配合剤、及び充填剤表6に示すように
加えた。なお、架橋条件及びγ線照射条件は実験2と同
条件で行なった。得られたゴム材料について各種の試験
を行った結果も表3にまとめて示す。
表3の結果から明らかなように実施例12は供与有機硫
黄架橋であるが、滅菌放射線量の約2倍量のγ線を照射
後にも衛生試験の輸液用ゴムせん試験法の従って試験を
行なった結果規格に合格し得る。
また実施例13は硫黄架橋のものであシ、この例におけ
るクレー量2α0部に対し、実施例は6α0部、比較例
12.13では100部であるが充填剤量が多くなると
衛生ゴム部品に不合格になることがわかる。(併し一般
ゴムの耐放射線電1線ケーブルにおいては充填剤量が多
いほど耐放射線性は優れていることが報告されている。
) 製品成形を温度165℃にて30分間行い、成形品につ
いてのγ線照射は、実験1と同様に3 M rad又は
6 M radとした。次に薬発第494号(昭和58
年6月20日)の承認基準の、支持体及び回路接続管の
溶出物試験法によシ試験を行なった。その結果を表5に
示す。
なお試料を生理食塩液(70±5℃)に24時間加温液
使用したものについて、急性毒性試験(雄マウス、)、
皮肉反応試験(塩ウサギ)、発熱性物質試験(ウサギ)
、溶血性試験(ウサギ脱繊血)、無菌試験(チオグリコ
ール酸培地61±1℃7日間)真菌試験(ブドウ糖、ペ
プトン培地23±2℃5日間)、を行ったところいずれ
の生物学的試験でも異状は認めなかった。
以上の試験の結果、本発明品は透析型人工腎臓装置のゴ
ム部品として、物理的試験、衛生試験及び生物学的試験
のいずれも合格し得た。
実捩5 小型ゴム部品(鶏例16,17.18.19.
20)ゴム及び横持等の種類を表6に示す。予め予備混
合機でHMWPElYEIBB及び特殊酸化珪素等を混
合し、それ? KPDMと共に一定量押出機に仕込んだ
。スクリュー圧縮比3〜4、L/L120゜のメタリン
ゲタイブでシリンダ一温度150〜190℃、ホッパー
側温度200〜220℃において約20〜60秒混練し
、滑栓の形状が円錐(直径φ13.5mm、高さ9 M
)、中央は中空にし教子と係合する部分を有する温度5
0〜70℃の金型内に射出圧カフ0〜100 kg/c
r?にて真空成形した。カッティング、次に沸騰、洗浄
を約10分間行い、乾燥して包装した。注射器に組立て
包装後に電子加速器での高エネルギー電子線滅菌を5 
MeV −30KW、処理可能量75%、浸透厚さ約5
0crtrで行なった。電流63〜140mA、照射吸
収線量2〜6.5Mradとし、生菌数は標準寒天平板
培養法で測定したととろく10″″5の無菌であった。
なお照射物について「弟子改正日本薬局方」の「輸液用
ゴムせん試験法」に準拠した結果を表7に示す: ■ ML1+4(100℃)65、エチレン蛍69W%
、第3成分はジシクロペンタジェン合成ゴム製造時にヒ
ンダードフェノール系老化防止剤0.05重j3(%添
加したもの ■ 平均分子量500万のポリエチレン粉末、融点13
6℃、パイゼツクスミリオン(三井石油化学製商品名) ■ 熱可塑aエラストマー:ステレンーエチレンープチ
レンースチレンブロック共重合体分子量約8万、クレイ
トンG:(シェル化学製商品名) ■ ポリエーテルエーテルケトンの粉末、融点334℃
ピクトレックスPEEK 450 G(工C工製商品名
) +c6m、−co−c6H4−o−a6H4−o九
、■ ヘキサテシルフェニルフェニルエーテル分子量約
400、粘度21(0日1)(松材石油工業製) ■ AKRO8工L200:(日本アエロジル製商品名
)、表面積200±5m2/p1粒径約12rrl■ 
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン KBC
1003:  (イ8越化学製商品名)■ 1.1−ジ
ー(し−プチルペルオヤシ)−3゜3、5−1−リメチ
ルシクロヘキサン、パーへキサロM:(日本油脂製商品
名) 表7に示す結果より電子線照射量が少ないにもかかわら
ず滅菌効果がある。ゴム、樹脂に酸化防止剤を配合しな
かったが、シランカプリング剤と電子線にて架橋した成
形製品の物理的性質が滑栓として適することがわかる。
、なお照射後6ケ月径過した後にも、pH,KMnO4
液消費量及び紫外部吸収の値が極めて優れを衛生的性質
を示している。
以上の試験結果から、同類似のゴム部品として血漿分離
器、血液口過器、血液回路、輸液セット注射器等のゴム
部品に使用することができると言える。
〔発明の効果〕
本発明はKPM及び/又はKPDMを主体にし、それに
耐放射線剤の無機及び有機系配合剤を配合し架橋成形す
ることによって放射線滅菌及び殺菌処理に充分に耐える
ことができ、薬事法に記載の機具のゴム部品及び「日本
薬局方」記載の医療用器具に採用することができるので
、広く利用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレンとプロピレンの共重合エラストマー及び
    /又はエチレン、プロピレン及びジエン系化合物の共重
    合エラストマーを主成分とし、さらに配合剤を添加し、
    架橋成形してなる耐放射線性医療用ゴム部品。
  2. (2)エチレンとプロピレンの共重合エラストマー又は
    エチレン、プロピレン及びジエン系化合物の共重合エラ
    ストマーのプロピレン含量が10〜60モル%である特
    許請求の範囲第(1)項に記載の耐放射線性医療用ゴム
    部品。
  3. (3)共重合エラストマーを100重量部に対し、無機
    系配合剤として酸化チタン、ホワイトカーボン及びクレ
    ー類の少なくとも1以上を3〜60重量部、ならびに配
    合剤として老化防止剤、耐放射線剤、加工助剤、顔料及
    び加橋補助剤からなる群の少なくとも1以上を0.00
    1〜5重量部含有してなる特許請求の範囲第(1)項又
    は第(2)項に記載される耐放射線性医療用ゴム部品。
JP61013647A 1985-10-21 1986-01-27 耐放射線性医療用ゴム部品 Expired - Lifetime JPH0622584B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-233522 1985-10-21
JP23352285 1985-10-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04371157A (ja) * 1991-06-18 1992-12-24 Hogi Medical:Kk シリコーンゴムチューブの放射線処理方法
WO2001087359A1 (fr) * 2000-05-16 2001-11-22 Taisei Kako Co., Ltd. Procede de fabrication d'un outil de scellement sterilise au moyen de peroxyde d'hydrogene gazeux
JP2014034677A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 医療用ゴム

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