JPS621763B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧縮空気のような流動ガス状の媒体
から油および／または水蒸気を除去するのに適合
した種類の装置に関する。

本発明の目的は、経済的に組立てられ、長期の
使用期間にわたり確実に作動する上記の種類の蒸
気トラツプを提供することにある。

本発明のもう一つの目的は、圧縮空気管路など
から油や水蒸気を除去するトラツプであつて、同
様な用途にこれまで提案された種類の蒸気トラツ
プと比較して優れた効率を示すトラツプを提供す
ることにある。

本発明のなおもう一つの目的は、トラツプの伸
縮部分がカートリツジの形式で設けられ、該カー
トリツジが比較的未熟練の職員でも現場で容易に
取替えられるようになつている蒸気トラツプを提
供することにある。

本発明の前記および他の目的、特徴と長所は次
の説明、添付特許請求の範囲および添付図面から
良く理解されよう。

第１図から第３図は、本発明による蒸気トラツ
プの現在好適の実施例１０を示す。これは、圧縮
空気管路などのガス管に管内で連結せしめられる
入口と出口をそれぞれ区画し、反対方向を向いて
いて同軸で、かつ雌ねじをつけた打出部１４，１
６を有するキヤツプ即ちマニホルド１２からな
る。入口の打出部１４は中空で一部球形の輪郭を
有し、入口軸線に直交するように入口空気を向け
るため、即ち第２図の方位では下方に向けるた
め、ねじ開口２０に対向する凹内面１８をもつて
いる。マニホルド１２の底部２２は平らで出口の
打出部１６の中央部分２４はマニホルド底部２２
の平面まで低下されている。打出部１６内の開口
環状範囲２６は一部、凹内面２８により区画さ
れ、該凹内面２８は打出部１６に入る空気を上方
向から雌ねじ付出口開口３０の軸線に直角に向け
る。３１の如き指標（第１図）がマニホルド１２
上に設けられ現場での正しい連結を確実にする。

ほぼ矩形の構造の基部３２（第２図および第３
図）は底壁３４と、連続する周辺壁３５と、平ら
な頂壁３６とからなり、これらは一体となり包囲
体３７を形成する。基部３２は包囲体３７内の雌
ねじ付きボス４３に収容される複数のボルト４２
によりマニホルド１２から吊下げられる。横方向
に間隔を置いて配置された一対の開口３８，４０
はそれぞれ入口および出口の打出部１４，１６と
組立の際同軸に心を合わせられ頂壁３６に形成さ
れる。単片の金属またはプラスチツクからなる蜂
の巣構造のスペーサ４４が基部底壁３４に沿つて
配置され、かつそれにより担持され底壁に平行に
隔置される多数の金属針金の網目スクリーン４６
を支持する。このようにして基部３２とスペーサ
４４は、共働して、後述する「死」空間即ち空気
流零の領域を画定し、スペーサを通過する空気流
が実質的に生じないようにするのであり、この点
は本発明にとつて重要である。

よろい板４８はスクリーン４６上に載せられ、
板金などの平らな基部５０からなり、該基部５０
から多数の並列に隔置された羽根５２が打出され
ている。羽根５２は基部５０に対し鋭角をなして
よろい板４８の長手方向寸法に直交する方向に延
びており、組立の際、基部３２内で入口の打出部
１４と心を合わせる開口３８に向つてある角度で
突出する方向に向けられている。基部３２とマニ
ホルド１２は例えば鋳造アルミニウム構造のもの
でよい。雌ねじ付きドレン開口５３が底壁３４に
形成され適当なドレンコツクまたは栓（図示な
し）を収容することができる。

横方向に隔置され取替自在の一対の蒸発器カー
トリツジ５４，５６はマニホルド１２と基部３２
間でボルト４２により締付けられ、底部２２、頂
壁３６と係合して密封される。入口の打出部１４
と基部開口３８で軸線方向に心を合わせて締付け
られるカートリツジ５４は円筒形のカートリツジ
外壁５８を含み、外壁５８はマニホルド１２と基
部３２の対向平面と密封当接する一対の環状Ｌ字
形端ガスケツト６０をもつている。外壁５８内で
カートリツジ５４は内部を通過する水または油の
蒸気を合体せしめて蒸気滴とする種類の針金網目
繊維の塊または詰物６２からなる。入口の打出部
１４の方向に沿つて外壁５８内の詰物６２から上
方に延びるようにして、組立の際詰物６２上に載
る蜂の巣スペーサ６４がある。蜂の巣スペーサ６
４の目的はそれを通るように向けられる進入空気
を重ねて実質的に単一方向の非乱流を繊維詰物６
２に通すことにある。詰物６２とスペーサ６４は
カートリツジ外壁５８を直径方向に横断して延
び、かつ充填”する。空気流を横断するカートリ
ツジ５４の寸法は基部３２内の密封容積３７の寸
法よりは実質的に小さい。

出口の打出部１６と基部開口４０間で軸線方向
に心を合わせて締付けられるカートリツジ５６
は、円筒形の外壁６６と、該外壁６６と同軸の内
栓たる中空円筒６８とからなる。多数の半径方向
孔即ち開口６９が一端部に近く、その軸線方向長
さの約半分にわたり中空円筒６８に形成されてい
る。端キヤツプ７０は、平円板体７２からなり、
中央キヤツプ部分７４と周辺部７６とを有する。
中央キヤツプ部分７４は中空円筒６８の開孔を有
する端部上に圧入される。また中央キヤツプ部分
７４は円形の開口７８を有し、該開口７８は中空
円筒６８の内部と連通し、組立の際開口４０と心
を合わせられる。平円板体７２の周辺部７６は圧
入により、カートリツジ外壁６６の下方縁部内に
収容保持される。端キヤツプ７０の中央キヤツプ
部分７４と周辺部７６は組立の際、基部３２の対
向平面と密封係合する。

上方の端キヤツプ８０はカートリツジ外壁６６
の上方縁部上に収容される。端キヤツプ８０（第
２図および第５図）は中空円筒６８の上端縁部内
に圧入されて収容される中央範囲８４をもつ平円
板体８２を含む。上方の端キヤツプ８０の周辺部
８６はフランジをもち、カートリツジ外壁６６内
に圧入され収容される。開口８８の環状列（第２
図および第５図）は平円板体の中央と周辺の間で
形成され、組立の際出口の打出部１６の開口環状
範囲２６と心を合わせられる（第２図）。端キヤ
ツプ７０，８０は例えばナイロン構造のものでよ
い。中空円筒６８のまわりに巻かれ、中空円筒６
８とカートリツジ壁６６と端キヤツプ７０，８０
の対向する軸線方向の内面の間で半径方向に全容
積を充填するようにして、針金網目即ちスクリー
ン９２と吸収材布９４の交互らせん層からなる吸
収材詰物構造体９０がある。詰物構造体９０はア
ルロ・イー・レーンに与えられた米国特許第
4116650号（1978年９月26日）に示されるものと
同様である。

開口４０から遠い方の中空円筒６８の端部は栓
９８により閉塞され、栓９８は端キヤツプ８０を
組付ける前に中空円筒６８内に圧入される。

作動の際、空気はそれに含まれた水および／ま
たは油の蒸気と共に入口のねじ開口２０を介して
受入れられ打出部１４の凹内面１８により蜂の巣
スペーサ６４を介して下方の詰物６２内に向けら
れる。詰物６２を通過中、水および／または油の
蒸気は合体されて小滴となり、該小滴は流通する
空気流に乗せられ、それにより基部３２内の包囲
体３７内に運び込まれる。包囲体３７内の空気流
に対する横断寸法はカートリツジ５４内のそれよ
り大きいため、基部空間に入る空気の速度は低減
し、運び込まれた小滴は重力と、基部の下部分に
向かう遠心力とにより落下する。この点について
は、開口３８と４０、ひいてはカートリツジ５
４，５６の各々が、横方向に間隔を置いて配置さ
れていることが重要である。即ちこの構造によ
り、カートリツジ５４を介して開口３８から包囲
体３７内へと流入した圧縮空気流は、開口４０へ
と流入する迄に弧を描き、これによつて遠心力が
生じて小滴を基部の下方へと押しやるからであ
る。角度をなす羽根５２は空気流の指向方向に対
向する方向に突出し、落下する小滴を捕捉する作
用をなし、小滴はそれから網目スクリーン４６を
通つて蜂の巣構造のスペーサ４４内の、本質的に
速度零の領域、即ち「死」空間内に送られる。理
解されるように、スペーサ４４の構造はその中で
の実質的な空気運動を防止する。従つて小滴の再
度の蒸発は実質的に排除される。尚、よろい板４
８や網目スクリーン４６は上記「死」空間の形成
にとつて本質的なものでないことも、同様に理解
されるであろう。

ここまでの間に、今や75％から95％まで乾燥し
てる圧縮空気流は開口４０を介して中空円筒６８
内に送られ、それから半径方向孔即ち開口６９を
通つて吸収材詰物構造体９０内に送られる。空気
が環状の詰物構造体を通つて端キヤツプ開口８８
まで軸線方向に送られ、端キヤツプ開口８８を通
過するのにつれて、一切の残存蒸気は詰物構造体
中の材料により除去される。理解されるように、
カートリツジ５４，５６の一方または双方はすべ
てのボルト４２を緩め、目的とするカートリツジ
に隣接するマニホルド１２の一隅部における一本
のボルト（第１図）を取外せば容易に取外せ、取
替えられる。

第４および第５図はこの発明の第２の好適実施
例を示すが、該実施例は軸線方向で対向する入口
および出口キヤツプ１０６，１０８間でボルト１
０４により締付けられ、第１〜３図に関連して先
に詳述したものと同じカートリツジ５６を含んで
いる。圧縮空気は入口キヤツプ１０６内に入り、
該キヤツプ１０６は中空円筒６８と心を合わせた
雌ねじ付き中央開口１１０をもつ。空気は開口６
９と吸収材詰物構造体９０を通り端キヤツプ８０
に送られそこを通過してから出口キヤツプ１０８
内の雌ねじ付き出口開口１１２を通過する。第１
図から第３図に関連して説明した本発明の好適実
施例の場合と同様に、第４図および第５図の実施
例におけるカートリツジ５６は、ボルト１０４を
緩めれば容易に取替えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により設けられた蒸気トラツプ
の現在好適な実施例の頂部平面図。第２図は第１
図の線２―２に沿い本発明の蒸気トラツプを通る
垂直面内で取つた立面断面図。第３図は第２図の
線３―３に沿つてとつた断面図。第４図は本発明
の別の実施例の立面断面図。第５図は第４図の線
５―５に沿つてとつた断面図である。 １２……マニホルド、１４，１６……打出部、
１８……凹内面、２０……ねじ開口、２２……底
部、２４……中央部分、２６……開口環状範囲、
２８……凹内面、３０……雌ねじ付き出口開口、
３１……指標、３２……基部、３４……底部、３
５……周辺壁、３６……頂部、３７……包囲体、
４２……ボルト、４３……ボス、４４……スペー
サ、４６……網目スクリーン、４８……よろい
板、５０……基部、５２……羽根、５３……ドレ
ン開口、５４，５６……蒸発器カートリツジ、５
８……外壁、６０……ガスケツト、６２……詰
物、６４……蜂の巣スペーサ、６６……外壁、６
８……中空円筒、６９……開口、７０……端キヤ
ツプ、７２……平円板体、７４……中央キヤツプ
部分、７６……周辺部、７８……開口、８０……
端キヤツプ、８２……平円板体、８４……中央範
囲、８６……周辺部、８８……開口、９０……吸
収材詰物構造体、９２……スクリーン、９４……
吸収材布、９８……栓、１０４……ボルト、１０
６……入口キヤツプ、１０８……出口キヤツプ、
１１０……中央開口、１１２……出口開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧縮空気管路などから蒸気を除去する蒸気ト
   ラツプ１０であつて：入口と出口とを区画する隔
   置された打出部と、空気を前記入口から下方に向
   ける凹内面と、前記出口に向けて上方に送られる
   空気を受ける凹内面とを含むマニホルド１２と；
   前記マニホルドから間隔を置いて下方に吊下げら
   れ、包囲体３７を区画し且つドレン開口を有する
   基部３２と；前記マニホルドの入口と前記基部の
   間に配置され下方の前記包囲体内へと空気が通過
   する第１のカートリツジ５４であつて、内部を通
   過する空気内の蒸気を合体させ小滴とせしめる詰
   物６２を含む第１のカートリツジ５４と；前記包
   囲体から前記出口へと空気が通過する第２のカー
   トリツジ５６と；前記包囲体内に配置され空気中
   の蒸気小滴を捕捉するスペーサ４４とからなり： 前記第１および第２のカートリツジ５４，５６
   は実質的に円筒形の外壁５８，６６をそれぞれ含
   む別々のカートリツジからそれぞれなつており、
   さらに前記トラツプは前記マニホルド１２と前記
   基部３２間で前記カートリツジを横方向に間隔を
   置いた関係で着脱自在に把握して前記外壁により
   前記基部に出入する別々の並列空気流路を区画せ
   しめる手段４２，４３を含むことと；前記スペー
   サ４４は前記包囲体の下部に配置された一体の蜂
   の巣構造からなり、該構造は前記基部３２の底壁
   ３４まで前記包囲体内で下方に延びる多くの通路
   を有する多孔構造であり実質的に空気流零の領域
   を画定することと；前記基部３２内の空気流の横
   断面寸法が前記第１のカートリツジと第２のカー
   トリツジとの間を流れる空気の速度を前記基部内
   で減速するよう前記第１のカートリツジ５４内よ
   り大巾に大きく、蒸気滴が重力と前記スペーサに
   向う遠心力とにより落下するようになつているこ
   とと；前記多数の通路は相互に且つ前記基部３２
   と共働して前記領域内で前記多孔性構造を通過す
   る空気流を実質的に防止すること を特徴とする、空気管路蒸気トラツプ１０。 ２ 前記第１のカートリツジ５４が、前記外壁５
   ８内に前記入口に隣接するように配置され、前記
   入口と前記詰物６２間で乱流を軽減せしめる手段
   ６４を含む特許請求の範囲第１項記載のトラツプ
   １０。 ３ 前記乱流軽減手段６４が、前記入口に隣接配
   置せしめられる前記第１のカートリツジ５４の一
   端部の隣接部から前記詰物６２へと延びる一体の
   蜂の巣構造からなる特許請求の範囲第２項記載の
   トラツプ１０。 ４ 前記第２のカートリツジ５６が吸収材布９４
   からなる吸収材詰物構造体９０と、前記基部３２
   から前記吸収材布を通して前記出口に空気を向け
   る手段６８，６９を含む特許請求の範囲第３項記
   載のトラツプ１０。 ５ 把握手段が前記流路に平行な軸線をもつ複数
   のボルト４２からなつている特許請求の範囲第４
   項記載のトラツプ１０。